Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

中秋の名月

2016-09-15 23:19:12 | 季節行事
日本では昔から旧暦8月15日の夜に空にかかる月を愛でる十五夜の月見の行事が
行われてきました。もともとは唐の時代に中国から伝わってきた行事と、日本に
もとからあった月を祀る習慣が合わさったものだそうです


農耕民族である日本人にとって、月や太陽というのは、作物に恵みをもたらして
くれる大いなる力。欠けるところのない満月は豊穣の象徴だったとか

秋の実りを祈り、恵みを与えてくれる月に感謝をささげる行事として、この時期
採れる里芋や栗や大豆などとともに、豊穣をもたらす月の神の依り代である穂の
たれた薄と秋の七草を飾り、満月のように丸い月見団子をお供えします。

薄の穂は稲穂に見立てて、田の収穫を願うとも言われています


三方の奉書紙を敷き、15個の月見団子を一段目に9個、二段目に4個、三段目には
2個並べて置きます。これを月の見える縁側等に飾るのですが、月から見て上座で
ある左側に秋の実りを、右側に月見団子を飾るのがしきたりです

中国から伝わったこのお月見の祭事は、平安時代にはとても雅なものとなって、
貴族は池に船を浮かべ、池に映った月を眺めながら歌を詠んで遊んだそうです


我が家でも今日は月見団子を用意して、綺麗な満月を見上げてみました。今年は
雨の多い初秋ですが、なんとか満月を見ることができてうれしいです