Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

娘の七五三を行いました(別誂え:杏色地笹に雪輪小花付下げ)

2016-11-13 23:00:03 | 娘の着物
まさに秋晴れと言ったお天気の今日、娘の三歳のお祝いを無事執り行いました


娘の着物が赤なので、娘に寄り添ったときにお互いに映えるように、優しい色の
暖色系の着物を選びました。寒くなってきた時期にぴったりの一枚です


付下げは明るく淡い色合いを中心に様々な色を別誂えしていますが、その中でも
こちらは特に綺麗な色合い。オレンジ系統は少し濃くなるとかなり派手に見えて
しまうので、華やかでも長く着れる色合いになるよう気を遣いました


着物は地模様のある朱子地を明るい杏色に染め上げ、笹を背景に小さめの雪輪を
配し、雪輪の中には四季の花々を詰め込んだ別誂えの一つ紋付きの付下げです。

帯は着物に合わせて雪輪の柄の入ったもので、白地に雪輪や松竹梅などの図案が
格天井のような配置で織り上げられている、西陣の「藤原織物」の唐織の袋帯。

帯揚げは菊唐草地紋の白い綸子地に、赤い絞りで蝶々が表現されている輪出し。
帯締めは橙と金を使った礼装用の平組紐。



娘の着物は私が生まれたときに母方の祖母が誂えてくれた産着で、赤地に絞りで
雲取りが表現され、金駒刺繍など刺繍のみで大きな糸巻きや飾り紐を縫い上げた
とても可愛らしいもの。こちらに白い被布と赤い兵児帯を合わせました


約30年前に私が三歳のお祝いを行ったときにも、同じように白い被布を合わせて
本髪を結ったそうです。


朝一番で自分の着付けを終わらせてしまい、娘を連れて美容室へ。娘は私以外に
髪を結ってもらうのは初めてで、美容室の椅子で固まったまま。1時間ほどかかり
ましたが、おとなしく座ってセットしてもらっていました



髪の量も長さもなんとか足りて無事新日本髪を結ってもらうことができました。
簪は祇園の幾岡屋さんで別誂えをして頂いた3点セットで、舞妓さんの簪を作って
いる職人さんにお願いして下さったもの

房付きのちんころも幾岡屋さんのものです。後ろの鹿の子はもっとしっかりした
良いものを持っていたのですが、娘の頭がまだ小さいので、柔らかめのこちらの
鹿の子を使いました。


髪を結って頂いて実家へ行って着付けをして、軽くお化粧をしてあげると、娘は
もうすっかりお姫様気分で上機嫌に。みんなに可愛い可愛いと言われてニコニコ
笑顔を振りまいていました


今日は朝から出張カメラマンさんに来て頂くことになっていたので、神社に行く
前に、神社近くにある日本庭園で撮影を行いました。小物があると良いと聞いて
いたので、踊りのお稽古用の赤い和傘と、紙風船を持っていくことに。

始めはカメラマンさんに驚いて固まってしまった娘。無表情だったり引きつった
笑顔だったりと緊張しているようだったので、紙風船で一緒に遊びながら写真を
撮って頂くことにしました。次第に自然な笑顔が出てくるように


今日の記事に載せている写真類は自分のカメラで撮ったものですが、カメラマン
さんに撮って頂いた写真は3週間ほどで届くようなので、どんな仕上がりになるか
楽しみで仕方ありません

その後神社へ移動して祈祷をして頂き、そちらでもたくさん写真を撮って頂いて
無事に終了。ここでカメラマンさんとはお別れとなりました。


神社をあとにして続いては会食の会場である料亭へ。地元では数少ない料亭で、
茶会なども開かれることの有る由緒あるお店です。


こちらでは夫のお姉さまや甥っ子くんと合流。娘は入り口脇にあった蹲で神社の
手水舎を思い出したようで、手を洗いたいと言って聞かないので、着物が濡れる
のを覚悟で手を洗わせました


料亭では掘りごたつの個室を用意して頂いたので、子供達ものびのび過ごせて、
大きな窓からはお庭が見えるので大人もゆったりとした時間を楽しめました


先週末でやっと息子も生後100日を過ぎたので、今日は娘の七五三と一緒に息子の
お食い初めのお祝いもすることに。料亭にお願いして、お食い初め膳と祝い鯛を
用意して頂いていました。


私の母に抱かれて、父が運ぶ箸から、白米を数粒と祝い鯛をほんの少し口につけ
ましたが、案の定吐き出した息子。無事にお食い初めが終わりました







ここからは娘の七五三のお祝いの会食です。お料理はうろ覚えですが、どの品も
とっても上品な味付けで美味しくて、主人も母も気に入ったようでした

先附:くらげと海老の白和え
椀物:蟹しんじょう
お造り:マグロ、鯛など
焼物:秋鮭の西京焼き
煮物:かぶと海老入りの練り物
揚物:松茸と白身魚
ごはん:うな重

最後のうな重は私以外の女性陣はギブアップ。仲居さんが気を利かせて持ち帰り
できるように包んでくださいました



娘は大好きなお刺身やうな重をたっぷり食べてご機嫌です。食事のあとは従兄妹
3人で集まって、記念撮影を行いました


娘と甥っ子くんは気が合ったようで、食事のあとから帰り際まで、ずっと一緒に
遊んでいました。子供は子供同士、大人にはわからない遊びで楽しめるようで、
2人ともずっとケラケラと笑っていてくれました

少しずつ準備を進めてきた娘の七五三も無事に終わり、ようやく肩の荷が下りた
ような気がします。簪の別誂えからカメラマン選び料亭選びなど、なかなか大変
でしたが、満足のいく七五三になったと思います

次の七五三は4年後で、娘の七歳(満七歳)と息子の五歳(数え五歳)を一緒に
行うつもりでいます

今回は娘の三歳のみということで、両家両親と夫のお姉さま&甥っ子くんのみで
行いましたが、次回は私の兄弟&その子供達も招いて大規模なものになります。

七歳の振袖と五歳の袴を同時に誂えることになって、また着物選びや小物選びに
頭を悩ませそうですね