Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

今日から風炉のお稽古 / カメラ購入 / お家ごはん

2012-05-12 23:59:29 | 日記
今日は朝からお天気も良く気温も高く、気持ちのいい土曜日でした
昨夜は寝たのが朝方だったのですが、休日を有意義に過ごしたいので、
8時半には起き出しました。

まずは実家に行って、おしゃれ着のお洗濯をしつつ、お化粧をしました。
新居では平干しをする道具がないので、実家の私の部屋に干しています。
道具を持って来ればいいのですが、大きいので収納場所の確保が困難。
ちょっと面倒ですが、土曜日に洗いに行けば日曜日には乾くので

帰宅すると、目覚めた夫がちょうどジョギングに出かけるところだったので、
お部屋の片付けをしたりヘアセットをしたりして待っていました。


ジョギングから帰った夫がすぐにお昼ご飯の用意をしてくれました。
パンチェッタとネギのガーリックパスタに、スナップエンドウを添えて。
先週マッシュルームのゼゴビア風を作ったときに出たガーリックオイルを
保存しておいて、パスタの味付けに使ったようです。とっても美味しい

ご飯を食べた後は2人でお掃除をして、ひと休みしてから身支度開始。
気が付くとなんでも率先して家事をやってくれるので、本当に助かります。
いつもありがとう


今日の着物は少しだけ先取りになりますが、初夏を感じる組み合わせです。
お花の周りを蝶々がヒラヒラと飛んでいるような雰囲気にしてみました
地色がオフホワイトなので、これだけ沢山の蝶がいてもうるさくないですね。

この帯はまだ少し早いかなぁとも思ったのですが、お花に詳しくなければ、
文目と杜若と花菖蒲の区別がつかない方もけっこういらっしゃると思うので、
流水が描いてあるし杜若だと思ってもらえれば...と思って合わせました。
杜若と蝶で、能の「杜若」のような感じで


着物は縦縞地紋のあるオフホワイトの変わり縮緬地に、パステルカラーで
大小たくさんの能衣蝶が描かれた、とっても可愛らしい小紋。
帯はサーモンピンクの塩瀬地に、流水と花菖蒲が描かれた名古屋帯。
帯揚げは白い綸子地に赤い絞りの輪出し。
帯締めは白地に赤いお花型のポイント刺繍が入った組み紐。

何箇所かで用事を済ませてから、お茶のお稽古へ。

今日は5月最初のお稽古ということで、炉から風炉に切り替わりました。
風炉になるとお点前の方法も少し変わりますので、半年ぶりの風炉点前に、
お社中の皆さんも「あれぇ~」と言いながらお稽古していらっしゃいました。
どうしても半年経つと、ちょっと忘れますよね(笑)

私も半年ぶりなので、基本である運び薄茶のお点前をさせて頂きました。
お店は忘れてしまいましたが、お菓子は「山つつじ」という銘の綺麗なもの。

いつもだとお茶会と同じ気持ちでお稽古での撮影は控えているのですが、
今日は茶花の趣向がとても面白かったので、お師匠さんにお許しを頂いて、
お床の写真を撮らせて頂きました。


お軸は力強く「東山水上行(とうざんすいじょうをいく)」と書かれた墨跡。
水の上を山が流れるという非現実的な風景ですが、これは禅の精神で、
固定概念を捨てありえない事も受け入れてみよ、という意味のようです。

そしてお花は浦島草。普段見慣れない、かなり変わった形のお花。
大きな葉の下に黒っぽい花があり、花びらの先端が蔓状に伸びていて、
まるで浦島太郎が傘を差して釣りをしているかのように見えるお花です。
茶花ではこの時期によく使われます。

今日のお床は浦島草を舟形の花入れに活けて、上から吊るしてあります。
船上の浦島太郎、それを「水」を連想させるお軸と一緒に使っている所が、
とっても素敵な趣向でした。

お稽古の後はお稽古場近くの家電量販店にデジカメを買いに行きました。
イタリアへ新婚旅行に行くのに、今持っているデジタル一眼では重いし、
コンパクトデジカメでは画質があまりよくないので、新しいものが欲しくて


最近人気の小さなミラーレス一眼にするのもいいかな~と思ったのですが、
携帯性・利便性・価格などを熟考した結果、FUJIFILMのX10に決めました。
この冬に出た、もっくんのCMでお馴染みのちょっと渋めのカメラです


一眼ではなく、プレミアムコンパクトと呼ばれる、新しいタイプのデジカメ。
レンズは換えられないものの、コンデジと比べてはるかに大きいセンサー、
競合機種と比べて圧倒的に明るいオールガラスの高品質レンズを使用し、
接写は1cmまで可能、超解像ズームを搭載、そして350g程の超軽量と、
一眼レフには劣るものの、携帯性と性能のバランスではピカイチです。

最後までミラーレス一眼と比較して悩みましたが、これは旅行用と割り切り、
今後もっと写真を勉強して楽しみたくなったときに、その時に出ている最新の
ミラーレス一眼を、レンズも色々と購入して楽しむことにしました。

私がカメラを買ったら、なんだか夫が目を輝かせてウキウキしていました。
最近写真を撮るのが好きなようです。一応、私のものなんですけどね...
夫もカメラを一緒に使いたいようなので、メモリーを2枚買ってもらいました。

今日は帰宅が遅くなってしまったので、夕飯は簡単に自宅で焼肉です。


キムチと塩麹に漬けたキュウリは、先週ひまつりで購入したデザート鉢に。
塩麹だけでは味が弱いので、一緒に買った鍵屋の唐辛子味噌を添えて。


炊きたてのご飯も、笠間で購入した大津晃窯の青油滴天目茶碗に盛って。
タレを入れている小鉢も、笠間のひまつりで購入したものです。
焼肉なので、今夜はマッコリを用意しました。



野菜もしっかり取りたいので、サンチュやトマト、焼き野菜も用意しました。
野菜は弱火でじっくり焼いただけなのに甘みが出てとっても美味しいです。
岩塩をかけたり唐辛子味噌をつけてみたり。


私は焼肉ではほとんどカルビしか食べないので、今日もカルビ祭り状態(笑)
夫はタンとかホルモン系とかも大好きなのですが、私に合わせてくれました。
ごめんねぇ

ご飯の後はずっと観たかった「ミッション・インポッシブル」のDVDを鑑賞。
本当は上映中映画館で観たかったのですが、時期を逃してしまったので...
それでも画面の大きなテレビで見たので、迫力があって楽しめました

今日は寝不足ですが、明日はゆっくりできそうです。


上司とお粥ランチ / 日舞のお稽古は相方さんと初めて一緒に

2012-05-11 23:23:17 | 日記
今日は元上司が会社の近くに来てくれたので、一緒にランチをしてきました。
お互い先週は風邪を引いて体調を崩していたので、お気に入りの「糖朝」へ、
お粥を食べに行ってきました


いつもながら同じような写真ですが 今日も五目粥をオーダーしました。
中華粥がすごく好きなのですが、自宅で作るには材料も手間も大変なので、
こうして気軽に美味しく食べられるお店が近くにあるのは嬉しいです


デザートは温かい豆腐花にゴマ汁粉がかかっているものを選びました。
お砂糖のシロップの甘さと豆腐のつるんとした食感とゴマの良い香りで、
とっても美味しいデザートです。胃にも優しくて、体に染み渡ります。

元上司と2人で話しているといつまでも話題が尽きず、ずっと笑いっぱなし、
ガールズトークばかりでしたが(笑)、本当にすぐに時間が経ってしまって、
とても楽しいランチタイムでした

次はいつ会えるかなぁ・・・早く会いたいです

夜は仕事が終わったのが遅かったので、11時くらいから日舞のお稽古へ。
「花がたみ」を一緒に踊ってくださる相方さんが今日から同じ時間帯になり、
初めて一緒に合わせる事ができました。

お互いまだ振りがきちんと頭に入っていないので、かなりドタバタでしたが、
お師匠さんに教えて頂きながら、なんとか3/4くらいは踊ることができました。
きちんと振りが入れば、とても楽しい踊りになりそうです


頂き物のお弁当&おやつ

2012-05-10 23:40:03 | 日記

今日のお昼は頂き物の、明治座の「深川弁当」です
明治座といえば、大歌舞伎用に明治6年に東京・日本橋で開場した劇場で、
140年近く経った今でも、日々様々なジャンルの公演が行われています。

その明治座で幕間に食べられる幕の内弁当。これが顧客の評判を呼び、
劇場以外でも食べられるようにと作られたのが、この明治座のお弁当です。
1,000円台から6,000円台まで、たくさんの種類があります。

頂いた深川弁当は、あさりご飯がメインになっていて、煮物・焼き物など、
バランスよくまとまったベーシックなお弁当でした。どれも美味しかったです


そしておやつタイムには、福島土産の銘菓「ままどおる」を頂きました
義姉(兄のお嫁さん)のご両親の出身が福島なので、夏の帰省のときなど、
よくお土産に頂いています。今回は会社の同僚から頂きました

ひよこ饅頭もそうですが、バターを使った皮に白餡のお菓子が大好きです
ひよこ饅頭だと食べる時に可愛くて躊躇してしまいますが、これなら大丈夫。
優しくて懐かしい味がして、少し癒されました。

今週は忙しくて毎日帰宅が遅いので、今日は夫が先に帰宅していました。


私がお風呂から出ると、こんなにしっかりとおつまみを用意して晩酌中
夜中でしたがすぐ寝るのも勿体無いので、少しお相伴させてもらいました。
本当は寝る前のお酒って良くないのですが、少しだけ

明日も忙しくなりそうです。


別誂え訪問着、仮絵羽に下絵描きが終わりました

2012-05-09 23:17:30 | 着物

訪問着の別誂えをお願いしている工房から、下絵の写真が届きました
下絵とは、仮絵羽(着物の形に簡単に仕立てた状態)になった白生地に、
青花と呼ばれる植物の汁を使った染料で図案を書き起こす作業です。
この染料は水で消えるので、出来上がる着物には一切出ません。

実際に友禅をするための下絵なので、紙に書かれた図案の状態と比べ、
柄の精密さが全く違います。熨斗の中に描かれた文様も繊細で美しく、
花々も生き生きと描かれ、格段に豪華になりました


こちらは裾部分です。上前から流れるように描かれた、大きな束ね熨斗。
熨斗にはそれぞれ違った文様が繊細に描かれ、金彩や刺繍が施されます。
周りは菊と牡丹を中心に、梅・楓・笹・桔梗・松と藤・桜・菖蒲が描かれます。


こちらは後ろの右肩~袖部分。
松・梅・菊・椿・撫子・桐など、四季折々の花が大きな束ね熨斗を彩ります。
束ね熨斗から流れるように伸びた菊と桐の絵は、背中心を通って左肩まで。
後ろにまでこんなに豪華に、そして繊細に描かれた訪問着は初めてです


そして前の左肩~袖部分。
こちらは上記の後ろの右肩側よりも更に伸びやかに束ね熨斗が描かれ、
松・菊・梅・楓・牡丹・鉄線がリズミカルに周りを囲んでいます。
特に束ね熨斗の中に描かれている松竹梅・青海波・菊唐草はおめでたく、
晴れ着にふさわしい吉祥文様です

明るい黄色系の地色に、友禅で美しく描かれる束ね熨斗と四季の草花。
そこに金彩と金駒刺繍で華やかさを加えた、超豪華な着物になりそうです。
それほど多くない予算の中で、本当に素晴らしい着物が出来そうな予感

この訪問着の下絵を担当してくださった伝統工芸士さんは、なんと今月末、
公共的な業務に長年従事し成績を挙げた方に授与される「瑞宝単光章」
を叙勲されるそうです。また、京の名工の1人でもいらっしゃいます。
素晴らしい技術を持った方に製作に携わって頂けて、本当に幸せです

この次は糸目・糊伏せの工程に入ります。

この訪問着の製作を請け負ってくださった「公庄工房」さんについては、
以前のブログで掲載していますので、そのままの転載でご紹介します

・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

昨年から私が訪問着の別誂えをお願いしているのは、こちらの工房です。
今までは許可を頂いていなかったので名前を掲載していませんでしたが、
先日京都に行ってお話をして許可を頂いたので、ご紹介させて頂きます

「公庄工房(ぐじょうこうぼう)」さん
http://www.yuuzen.jp/

今までの職人悉皆仲間問屋前売り問屋小売店顧客という、
驚くほどに多くの中間業者を通して行われてきた古い慣習的流通を見直し、
職人顧客というダイレクトな流通にする事により、中間マージンを抑え、
着物をより身近なものにするとともに、職人さんの生活も支えていくという、
まったく新しい手法を取り入れられた工房です

過去数十年、欧米文化や洋服が入ってきたという背景はあったものの、
着物の値段が上がっていったことも一因となり、民族衣装にも関わらず、
自分で着物を着られる人がほんの一握りとなるほどの着物離れが起き、
それにより仕事を失った職人さん達は、次々と廃業に追い込まれました

そんな中で問屋さんが打った手は、安価な「プリント着物」の量産でした。
最近の安い着物の多くは、インクジェットプリントで作られているのです。

これによりなんとか残っていた職人さん達も更に仕事がなくなってしまい、
このままでは後継者も育たず、数十年後には数えるほどになるでしょう。
そんな状況に異を唱え、新しい風を吹き込もうと頑張っていらっしゃいます

私は百貨店での別誂え経験もありますが、それと比べてもかなり質の高い、
そしてセンスも良い、素晴らしい着物を作っていただけます

気になる事にはとことん答えて下さいますし、密にコミュニケーションを取り、
アドバイスもして下さり、安心して製作をお任せする事ができる工房です。
業界内でも質が高いとされる染匠さんの仕事を任されている職人さんで、
その腕は確かです

何でもそうですが、モノは業者を通せば通すほどマージンで値段が上がり、
最終的に顧客に渡るときには数倍の値段になることもしばしばあります

流通を変える事で、顧客は質の良いものをコストを抑えて買うことができ、
職人さんは「プリント着物」に奪われてしまった仕事を取り戻すことができ、
着物業界は大切な伝統技術を継承し守っていくことができます。

昨年秋に作った流水花筏文の単衣の訪問着も、こちらでお願いしたもの。
現在私が別誂えをお願いしてる訪問着も、百貨店を通せば150万以上の
値段になるものだとおっしゃっていました。

私のような庶民が数百万単位の着物をちょくちょく作ることはできませんが
こちらの工房でお願いできるくらいの予算であれば、毎年でも可能です。
(そこは夫の理解があるので、ありがたいと思っています。ありがとう

きちんと予算に合わせて、その範囲内で最大限の努力をしてくださいます。
百貨店では最初に伝えた予算から十万以上あがることもしばしばですが、
こちらではそんなことはありません。

それでも洋服と比べると数十万という価格は大きく感じるかもしれませんが、
着物は洋服と違い数十年単位で着られますし、子供に譲ることも出来ます。
私は着物が大好きなので、「プリント着物」は苦手ですし(持っていますが)、
私の子供の世代まで、手描きの着物が残っていって欲しいと願っています

私は公庄工房さんの考えに全面的に共感し、その新しく素晴らしい活動を、
今後も着物をお願いする事で、出来る限り応援していきたいと思っています。
小紋以外は、今後こちらに一任するつもりでいます。

店頭に置いてある在庫の中から選ぶことが普通になっている現代ですが、
昔は多くの着物が別誂えでした。好きな柄を好きな色で好きな生地に。
そんな楽しい着物が出来上がったら、本当に大切に出来るものです。

もし別誂えに興味はあるけれども躊躇しているという方がいらっしゃったら、
是非一度、お問い合わせだけでもしてみてください。
きっと誠実にお答え頂けます


星の砂

2012-05-08 23:11:29 | 日記
土曜の午前中、夫が実家に帰った際、懐かしい物を持って帰ってきました


数年前、沖縄の西表島にある星砂の浜で持ち帰った、星の砂と珊瑚です。
初めて2人で行った遠出の旅行が沖縄(石垣島・西表島・竹富島)でした。
西表島に星の砂の砂浜があると聞き、「どうせ一部しかないよね~」なんて
言いながら軽い気持ちで行ってみると、なんと一面が星の砂

驚くことに手に取る砂のほとんどが星型をしていて、サラサラと気持ちよく、
2人で夢中になって写真を撮ったり、砂を手で掬って遊んだりしていました


星の砂、という名前ですが、本当は砂ではありません。
有孔虫という原生生物の殻で、温暖な海域に生息し、地域は限定されます。
有孔虫が死ぬとこの炭酸カルシウムで出来た殻だけが残され、蓄積されて、
現在の星砂の浜を作っているのだそうです。

その形の美しさから乱獲され、砂の総量が少なくなってきているようですが、
この浜ではまだ持ち帰りは禁止されておらず、少しだけ頂いて帰りました

砂浜にある売店では竹富島の「太陽の砂」の瓶詰めが売っていたので、
それも購入し、帰ってから何年も夫の実家で保管してもらっていたのです。

保管していた袋から器に移した瞬間、なんとなく南国の懐かしい香りがして、
旅行の思い出を二人で語り合ってしまいました








無人のビーチで魚と戯れたり、綺麗な貝殻を拾ったり、自然の中を歩いたり、
夜の砂浜で語ったり、朝日を見に行った展望台で日の出と虹が見られたり。
素敵な思い出ばかりの沖縄旅行でした

久しぶりにアルバムを開いてみようかな。