Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

お歳暮の準備

2014-11-25 23:24:25 | 季節行事
そろそろ12月の足音が聞こえ始めたということで、今年もお歳暮の準備をし始め
ました。毎年この時期はバタバタして遅くなりがちなのですが…

以前にも書きましたが、お歳暮はもともと新年に先祖の霊をお迎えするために、
分家や嫁いだ人達が親元にお供物を持ち寄ったのが始まりだと言われています。
そのため持ち寄られた物は年越しに必要な塩鮭や塩鰤、数の子、するめ、餅など
食料品が主だったのだそうです

現代では日頃お世話になっている方への年末のご挨拶という意味合いに変わり、
食料品にこだわらずに様々な品物が贈られるようになりました

今でも京都には「事始め」という、お正月の準備を始める日というものが残って
いますが、昔からこの「事始め」である12月13日以降、年末のご挨拶やお正月を
迎える準備をする事になっていました。

本来はお歳暮を持って直接ご挨拶にお伺いするべきところですが、現代では家に
必ず誰かがいるというのも難しいものなので、実家と近所に住む兄家族以外には
宅急便でお送りしています


結婚してから始めたお歳暮の手配ですが(実家にいたときは全て母が手配をして
いたので)、三年目を迎えて、ようやく慣れてきたような気がします

最初の年は何を贈って良いのか、何が喜ばれるのかも良くわからず手さぐり状態
でしたが、去年は自分が送られたものも含めてどんなものが良いのかじっくりと
考えることができるようになり、今年はその後の受け取った側の反応も含めて、
これで良いかなという路線が見えてきた気がします

こういう時に役に立つようにと、常日頃から素敵なおつかいものにはアンテナを
張っていなければいけませんね


結婚記念日ランチ@恵比寿「Joel Robuchon」(水色地・流水花の丸柄一つ紋付き付下げ)

2014-11-24 23:41:36 | レストラン
少し早いですが、今週木曜日に迫った結婚記念日を前に、夫とランチにでかける
ことになりました。去年は出産したばかりで、娘を誰かに預けることもできずに
どこにも行けなかったので、久しぶりの二人きりでのランチです

一流レストランなので何を着ていけばよいかと夫に相談したところ、着物で良い
のではと言ってくれたので、着物でおでかけです

結婚してから良いレストランでのお食事には毎回着物で行っていたので、夫の中
では「それなりのレストランで食事=私は着物」という図式が出来あがっている
のかもしれませんね(笑)


今日行くお店はトラディショナルとモダンが上手く融合した店構えと聞いていた
ので、あまりコテコテすぎる柄よりも少し華やかさのある柄が良いかなと思い、
春に仕立てあがった一つ紋付付下げをおろすことにしました


「流水に花の丸」は古典的な図案ながら重さの無い柄ですし、色使いも華やかに
仕上げて頂いたので、こういうシーンにはピッタリですね

今日はランチなので重厚な訪問着では重過ぎるし、結婚記念日なので小紋よりは
ドレスアップしたいし…という日に、一つ紋付付下げはとっても重宝します

付下げは無地場が多いので特に地色にこだわって作っています。こちらの着物は
くすみのない透明感のある水色を、濃くなりすぎないように染めて頂きました。

牡丹・梅・橘・菊・椿・紅葉など四季の花を花の丸に仕上げて頂いていますが、
ちょうど左肩のところに紅葉の花の丸が描かれているので、着席した状態ならば
今日着るのにはぴったりかなと思います。

帯は橙色のものを合わせようかと思ったのですが、洋食のお店であまり古典的な
色合わせはしないほうが良いかな?と思って、無難な白を選びました。かわりに
帯締めに橙を入れて


着物は斜め格子地模様の「伊と幸」の五枚朱子生地を綺麗な水色に染め上げて、
金彩使いの花の丸に流水が描かれた華やかな一つ紋付付下げ。別誂えでいつもの
公庄工房様に製作をお願いしました

帯は有職地模様のある爽やかな白地に、疋田雪輪・華紋・松竹梅などが柔らかな
色彩で格天井のような配置で織り出されている、老舗「藤原織物」唐織の袋帯。

帯揚げは菱地模様のある白い綸子地に、ピンクでハートが絞り出された輪出し。
帯締めは明るい蜜柑色~白のグラデーションになった礼装用の平組。


今日のランチ場所は恵比寿です。数年ぶりにガーデンプレイスに来たらちょうど
クリスマス時期なので、紅葉した並木道がライトアップされているようでした。
光は昼間なので分かりませんが、石畳の上にはレッドカーペットが敷かれて。


レッドカーペットの上を歩きながら坂を下ると、毎年この時期に飾られている、
バカラの巨大なシャンデリアがありました。今年はバカラが創立250周年なので、
過去最大級のシャンデリアになっているそうです


そのシャンデリアを超えて進んだその先が、今日の目的地。恵比寿にある超高級
レストランといえば、いわずと知れた、「Joel Robuchon」です。恵比寿の中心に
これだけの広さのシャトーとは、とっても贅沢な空間ですよね

以前夫がお仕事関係の方と一緒に行ったときに「いいな~」と言ったのを覚えて
くれていたようで、記念日ランチに連れてきてくれました


エントランスホールには大理石の階段の下に大きなツリーが飾られていました。
1階には少しカジュアルなお店「La Table de Joel Robuchon」があります。今日は
披露宴が行われていたようです


2Fがガストロノミーになっていて、こちらはきちんとドレスコードがあります。
移動はお店の方がエレベーターで案内して下さるのですが、素敵な階段なので、
私たちは階段を使わせて頂きました


重厚な木扉の内側は、壁は随所にクリスタルを埋め込んだアイボリーの壁を淡い
黄色にライトアップし、床やテーブルや椅子や調度品は全て黒で統一した空間。
建物自体の作りはトラディショナルなのに、色調はかなりモダンです。


テーブルクロスも黒いというレストランは初めて見たかもしれません。挿し色に
なっているオレンジが良く映えますね

まずはシャンパンで乾杯。こちらのハウスシャンパンはヴーヴ・クリコでした。

お店のお勧めのコースにしたのですが、私は食べられない食材がいくつかあった
ので、それぞれ別のお料理に変更して頂きました


私のスープは薄く焼いたパイ生地に乗せたブルーチーズのクリームと、洋ナシの
スープでした。メニューにはないお料理ですが、と~っても美味しかったです。
着物で行ったからか、和モダンなお皿で、紅葉を飾ってくれました


パンはワゴンで運んできて下さって好きなものを選べるのですが、とても美味し
そうなパンがたくさんあって迷ってしまいます。全てレストラン内のベーカリー
チームが焼いたものだそうです


前菜は、ズワイガニ アヴォカドのフォンダンとザクロのハーモニー。ザクロの
ソースが甘酸っぱくてとても美味しかったですし、彩りもとっても綺麗~


お次はフォアグラ プランチャで焼き、パルメザンチーズのリゾットと共に。
私はフォアグラなど脂肪分の多いものはあまり量を食べられないのですが、この
フォアグラは全く脂っこくなくてびっくりしました


魚料理の前に白ワインを。ワインは夫にセレクトをお任せしているので、写真で
見てもどんなワインかは分かりませんが私好みのものでした


魚料理はスズキ 葱のエチュベとシトロネルの香りのクレーム。レモングラスを
こんな風に使うのには目からウロコでした。スズキにはシンプルに塩を効かせて
いるだけで、あとはこのレモングラスの風味と、葱にかかったクリームソースと
いうシンプルさですが、とても美味しかったです


シャラン産鴨 ロティし、加賀れんこんのファルシとトランペット茸のクーリ 
ごぼうのキャラメリゼとセリをアクセントに。

肉料理は夫は牛フィレ肉でしたが、私はシャラン産鴨にしました。鴨肉を自宅で
調理するときに焼き加減がいつも難しかったのですが、このくらい赤い状態でも
良いのですね。勉強になります



デザート前にチーズもワゴンで運ばれてきました。私はラベンダー風味の山羊の
チーズと、ウォッシュ系のチーズをドライフルーツとともに


チーズにあわせるのに、甘口ワインもお願いしました。こちらは夫も初めて見る
ものだそうで、かなり生産量が少ないワインのようです


予約時に結婚記念日と伝えてくれていたようで、キャンドル付きのスペシャル
プレートを用意してくださっていました。とっても嬉しいです


口直しはライムのグラニテ。お酒もそれなりに飲んでいたのでさっぱりします


私のデザートは、林檎 キャラメリゼにし、シナモンクリームとラムレーズンの
ファーブルトン タタンのソルベと共に

コースのデザートはトロピカルフルーツ系のものだったので私は大好きなタルト
タタンに変えてもらいました。大人なお味のデザートでした


食後はフレッシュハーブティーをお願いしたら、こちらもワゴンで登場でした。
レモングラスとパイナップルミントとスペアミントをセレクト。


食後はソファーでごゆっくりどうぞとおっしゃって頂き、同じくシャトーの2Fに
ある「ルージュバー」へ移動しました。他にどなたもいらっしゃらなかったので
貸し切り状態でゆっくりできました

壁も小物も赤と黒で統一されていて、扉も赤いガラスのお部屋です。夫が座って
いるとなんだかホストクラブみたい…


ハーブティーのお供にはピスタチオのソースのかかったパンナコッタと小菓子。
ゆったりのんびり、食後の時間を楽しませて頂きました。

豪華な店構え、おしゃれな店内、美味しいお料理、教育の行き届いたスタッフ、
お店に相応しい客層。本当に優雅で素敵なお店でした。大切な日にまた来たいと
思えるお店ですね


最後に素敵な階段で記念撮影をして頂きました。こうして素敵なレストランでの
お食事は2年ぶり(一昨年の結婚記念日以来)でしたので、久しぶりに育児や仕事
などの「生活」を忘れて、優雅なひとときを過ごすことができました

素敵なお店に連れて行ってくれてどうもありがとう。また来年も行きたいね


祇園小唄祭

2014-11-23 23:40:00 | 京都花街
今日11月23日は、毎年京都・東山の円山公園で「祇園小唄祭」が行われます

「祇園小唄」という唄はそれほど古いものではなく、昭和5年に公開された映画
『祇園小唄絵日傘』の主題歌として祇園をこよなく愛した作詞家・長田幹彦氏が
作詞し大ヒットした曲です。

1番から4番まで、それぞれ春夏秋冬の祇園を読み込んだ歌詞で、今では祇園の
代表曲のようになっているこの唄は、京都の芸舞妓さんが仕込みの頃から習い、
お座敷でも代表的な舞妓さんの舞として舞われているもの

この祇園小唄の歌碑が円山公園の池の前に建てられています。その歌碑の前で、
舞妓さんが歌詞を朗読し、献花をして唄を讃える行事が「祇園小唄祭」です

月はおぼろに東山
霞む夜毎のかがり火に
夢もいざよう紅桜
しのぶ思いを振袖に
祇園恋しや だらりの帯よ

夏は川原の夕涼み 
白い襟あしぼんぼりに
かくす涙の口紅も
燃えて身をやく大文字
祇園恋しや だらりの帯よ

鴨の川原の水やせて
咽ぶ瀬音に鐘の声
枯れた柳に秋風が
泣くよ今宵も夜もすがら
祇園恋しや だらりの帯よ

雪はしとしとまる窓に
つもる逢うせの差向かい
灯影つめたく小夜ふけて
もやい枕に川千鳥
祇園恋しや だらりの帯よ


こちらに参加するのは比較的年少の舞妓さんが多く、五花街の持ち回りですが、
今年は先斗町の舞妓さんたちがいらっしゃったようです

桜と舞妓さんは絵になりますが、私はそれよりも紅葉と舞妓さんの組み合わせの
ほうが色合いが美しくて好きなので、秋の舞妓さんは特別美しいと思います


公園であんよの練習 / おうちごはん(イタリア料理教室の復習)

2014-11-22 23:38:47 | おうちごはん
今日から三連休ですね。この三連休が終わると、いよいよ世の中も年末ムードが
高まってきますあ、その前にクリスマスですね

実は木曜日から体調を崩してしまい、ようやく熱は下がったもののまだ出かける
体力が戻っていないので、今日はお茶のお稽古はお休みして、家でゆっくりする
ことにしました。いつものお菓子作りもお休みです

日中はランチを持って娘を連れて近くの森にある芝生スペースに行き、のんびり
過ごしていました


歩くのもだいぶ上手になってきました。まだちょっとした段差や坂などが苦手な
ようで、そういうところではぽてっと座り込んだりしてしまいますが、歩く気は
満々で、何度座っても立ち上がって歩き出します


疲れてくるとベビーカーにつかまって、ベビーカーを手押し車のようにして押し
ながら歩いています。これなら転ばなくて良いですね(笑)

夕方からディナーの準備を開始。今日もイタリア料理教室の復習メニューです


前菜はサーモンのマリネ・ピンクペッパーとタイム風味。本当は鰯で作るお料理
なのですが、夫が生の青魚の匂いが苦手なのでサーモンに変更しました。彩りに
ピンクペッパーが入るととても綺麗ですね


パスタはガット・ディ・パターテ。じゃがいも好きとしてはとっても嬉しい一皿
でした。たくさん食べたかったので、倍量で作って高さを出してみました。上が
パリパリ、中はとろーりチーズが入っていて、とっても美味しいです


メインは若鶏のオレンジ煮。骨付き肉で作るものなのですが、今日は食べやすさ
重視で骨なしのもも肉を使いました。オレンジを1個まるごと使って作ったので、
ソースが濃厚に仕上がりました

明後日は久しぶりに娘を実家に預けて夫とおでかけするので、それまでに体調を
きちんと治さなければ…


ダイニングテーブルをクリスマスコーディネートに

2014-11-21 23:34:49 | 日記
11月も下旬になると寒さも本格化してきて、街の風景も少しずつクリスマス
向けた飾りつけに変わってきています


日本橋三越の前を通りかかったら、今年も正面入り口の両脇に大きなツリー
飾られていました。今年の三越のテーマは「NORDIC TALES」。小売業界では、
今年は北欧がブームのようですね


三越のクリスマスで楽しみにしているのが、junaidaさんのクリスマスイラスト。
昨年頃から三越のクリスマスポスターを担当されている画家さんですが、作風が
とても好きで、以前夫のお客様にプレゼントして頂いたjunaidaさんのイラスト
はとても大事にしています

今年もクリスマス向けのイラスト集が出たようなので、注文しようかな


ささやかですが、我が家のダイニングも少しだけクリスマス仕様に変えました


赤いオーガンジーに金と赤で刺繍がされたテーブルランナーに、赤い実と金色の
クリスマスオーナメントが閉じ込められているガラス製のキャンドルホルダー。
金色のキャンドルに、夫がフランスで買った金で彩色された白い天使たち

緑色は入れずに、白・金・赤のみでシンプルにコーディネートしました

キャンドルの周りにはお花を飾ろうと思っていますが、それは週末のお楽しみ。
白いお花に金に塗った松ぼっくりにしようかな

「写真:ビレロイ&ボッホのクリスマスシリーズ」
今回の小物達は日本橋髙島屋で買ったのですが、食器コーナーには毎年おなじみ
「ビレロイ&ボッホ」のクリスマスシリーズの食器や小物がたくさん並んでいて
どれもとっても可愛らしかったです

夫がこういう柄のあるものよりもシンプルなものを好むのでまだ買えませんが、
娘がもう少し大きくなって自分でご飯を食べられるようになったら、娘のために
クリスマス用に買ってみたいと思っています