株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日の注目銘柄(7.20.06)

2006-07-19 23:18:47 | 明日のモニタリング銘柄
昨日はわずかしかなかったOSCのコンバージェンス(昨日同値以上)の数がいくらに変化しているかまず検証しましょう。

計176銘柄です。昨日の39銘柄(14%)から大幅に増えて全体の約63%になっております。これを見る限り底を一旦脱したと見て良いかと思います。

マザーズ指数はOSCが23%→28%へ、RSIは19%→18%へとまずまずの切り返しです。ヘラクレス指数もOSCが24%→28%へ、RSIは20%で前日と同値とほぼ同様です。両指数とも6月2日のような爆発的な回復力を見せていないので、OSCの上昇は控えめで、まだプラ転はしておりませんが、このような緩慢な立ち上がりの方が揺り戻しが少なく良いのではないでしょうか。

日経225は今日は昨日安値も抜いて+63円終了です。OSCも41%→43%へ、RSIも37%→42%へと何とか当面の危機を脱した形です。

そこで、明日の注目銘柄です。

テクニカル用語の簡単解説


1.2413ソネットM3 ▲

 OSC(31%→36%)、RSI(19%→22%)ともに伸ばしてプラ転。400K割れからは底力を発揮。この株のこの位置は注目せざるを得ません。出来高が少なくなっているのが気がかりですが、ドクターの組織化以降のビジネスモデルは、打ち出の小槌のようには急激に業績に反映されないでしょう。そのあたり、PERがまだ82倍であることに示されているように、期待先行の株なのかと改めて思います。しかし、安いところは拾っておいても問題ない株。

2.3756豆蔵 ○

 すっかりおとなしくなっておりますが、テクニカル条件が整っております。乖離幅も-20K。RSIはまだ10%でOSCは28%→34%へとジャンプで+5Kのプラ転終了。指数値は昨日が6月1日と同値で、今日の切り返しは6月2日とうり2つです。後は出来高次第。何せこの豆蔵、元禄時代からの伝統ある大道芸人です。一発、驚愕の炎男のような明日を期待。

3.9378ワールドロジ △

 この株も200K以下で燻っている株ではありません。OSCが40%→42%と高めでのプラスなので、騙しの可能性もあり一応△としました。しかし、乖離幅が-17Kと拡がっており、指数値的にも切り返しサインが明白です。PERはまだ21.5倍。

4.8936リプラス △

 どうしたことでしょう。押されております。切り返しのエネルギーが弱く、引けにかけて安値近辺で終わる始末です。6月2日の安値の176Kに後11Kと迫りました。OSC(32%)やRSI(20%)の下落は1%に留まっております。ここは本来なら見送りのところですが、今日で売り方勢の残滓はほぼなくなったと仮定し、明日の値動きに注目。全体が上がっているのにまだ押されるなら、これは何か異変があったのかも。王監督のように思わぬガンが見つかったとか。

5.6263プロデュース ▲

 この株MMですが、後場の市場全体の停滞のなか、ひとり気を吐いて朝方付けた高値に迫る勢いで終えております。OSCが一気に+12%の67%まで上がりましたが、RSIは4日連続2%のままという珍しい現象の株です。この株のOSCは50%~70%までという高いところにほぼ位置しております。それだけ株価が安定している証拠です。3Dアプリの技術が暗黙のうちに評価されているのでしょう。RSIが連続2%という珍現象に敬意を表して明日は注目です。しかし、今日の安値526Kはいかにもバーゲンでした。

6.8947ノエル ▲

 OSC29%→32%へ伸ばし+3K終了で乖離幅は-22Kと拡大。7月10日に公募を発表してから下げ続けましたが何とか底打ったでしょう。PERは11倍程度。他の不動産銘柄との比較ではかなり低いかと思います。

7.3331雑貨屋ブルドック ▲

 分割後安値を付け、この株にしては珍しくOSCも36%まで落ちました。(RSIは24%)出来高が今日は異常に少なく、それでいて230円も下げました。何だか主がいない間に、こそ泥に部屋中を荒らしまくられたという感じです。番犬のブルドックも不在だったようです。しかし侮るなかれこの株、一気に上げることなど朝飯前です。何せ、雑貨屋の名の通り、雑草のようなたくましさを持っております。そしてブルドックソースとは特に関係ないと思いますが、その雑草と掛け合わせてのたくましさを更にブルドックが演出し、結果としてはアクセサリーやファンシーグッズなどという「やわい商品」を女性に売るという、このアンバランス。見事です。業績好調。人気はいまいち。

8.6260アドテックエンジニアリング △

 この株もやっと切り返しました。OSCは28%→41%へと、RSIもゼロ→9%へと泥沼から脱出したかの様子です。乖離幅も-71円と拡大。しかし、この梅雨空で足下が滑りやすくなっております。明日の地合次第ではまた底なし沼に引きずり込まれる恐れもあります。何せ、大株主を身内で固めている会社です。この間の下落で創業者一族はさすがにこれでは「あかん」と思ったことでしょう。明日は、弱小個人株主にささやかな社会貢献を行って貰いたいものです。その尊い意思が市場で発揮されるかどうか注目です。

9.3798ウルシステムズ ▲

 乖離幅が-49Kと拡大し、OSCは37%→39%へとコンバージェンス。RSIは-5%の21%まで落ちました。明日は押されて476Kが死守できれば、そこからはウルフのような力強い切り返しを見せつけるかも知れません。このところ出来高が少なくすっかり忘れ去られている銘柄です。

10.2410キャリアデザインセンター △

 新興株にしては堅調な株価を描いております。乖離幅が-8K、OSCは28%→38%と急伸、RSIも22%→25%へと切り返しました。指数値も6月8日に肉薄するところまで行っております。順当ならぼちぼちと上昇するでしょう。

11.4296ゼンテックテクノロジー ▲

 やっと+5K終了で、OSCを29%→35%へと伸ばしました。どういう訳かRSIは3%の22%です。乖離幅は-35K。指数値は昨日が最低値でした。昨年までなら明日は買い一色の爆上げでしょう。しかし、昨今はやや事情が異なります。貸借銘柄のせいか場が悪い方に行くとこの株も調子に乗ってしまうことです。売りから入れない弱小資金の投資家は、そこで一旦降りる他ありません。一泡吹かせようと思うなら日経先物を中心に相場を先読みする以外にありません。デイトレのスキルアップ希望者向け。

12.6988日東電工 ▲

 6月14日に7080円の安値を付けてから順調に上げておりましたが、今日の6880円という安値で元の木阿弥です。OSCはその時よりかなり高く47%もあります。RSIも+14%の29%です。つまり指数はもっと下げたがっておりますが、無理矢理今日は+50円で終わらせたという感じでした。ともあれ、いい形にはなっております。乖離幅も-70円です。PERは20倍弱。まあ、液晶用光学フィルムの製造販売の会社にしては、こんなところかも知れません。しかし、小気味よく動く良い株です。

13.4822ハドソン △

 どういう訳かこの業績好調銘柄、26週移動平均の750円を今日になって割り込みました。OSCは-16%の45%です。40%台は久しぶりです。指数値は6月13日よりも落ちました。こうした突然変異的な下落は自律反発も早いものです。明日はその反発が見られるかどうか注目です。PER9.21倍。安い。

14.8611コスモ証券 △

 ついに185円まで今日は落ちました。証券会社は軒並み悪いようですが、この株はネット証券でもないので影響が限られるはずです。ともあれ、OSC36%→38%、RSIも29%→31%へと絵に描いたよう場切り返しでの+1円終了です。乖離幅も-8円です。8606新光証券もこの株に劣らず良い形で終了しております。合わせて注目。

15.9938住金物産 ▲

 今日でOSCが34%→38%へ、RSIも10%→11%へとコンバージェンスしました。乖離幅も-23円あります。指数値は6月8日に後1歩で迫ります。365円に近いところでの買いか。

16.8882ゼファー ○

 きれいな切り返しです。これまで異常に押されていたためでしょうか。OSCは28%→41%まで伸ばし、RSIは20%で前日と同値です。出色なのは、乖離幅が-33Kもあることです。これまで散々(33)辛酸を舐めてきたためかも知れません。とにかく、このところの出来高が凄い。突然変異のキノコがニョキニョキと大成長したようです。あまりの成長ぶりに、筆者は今日は180近辺で買うチャンスはあったのですが、何か「毒」でも隠されているのかと警戒し買えませんでした。ショック死しては大変です。何よりも命あっての物種といいます。

17.4326インテージ ▲

 昨日の350円もの下げの反動で強は高く始まり、そのまま水平飛行でした。これでOSCが異常値の25%から35%へと上昇。RSIも20%→32%です。一体全体、昨日は何があったのでしょうね。乖離幅もまだ-160円あります。

18.4321ケネディクス他 ▲

 このところの鬱憤を晴らすかのように上げました。OSCが20%台から30%台へとおいしい上昇気流に乗っているのは、このケネディクスの他に4314ダヴィンチアドバイザーズ8888クリード2337アセットマネジャーズ、そして8902パシフィックマネジメントといった大御所不動産株です。2392セキュアードキャピタルジャパンもプラ転こそ出来ませんでしたが、彼らに匹敵する回復ぶりです。

19.4788サイバーコミュニケーションズ ▲

 この株も随分と落とされたものです。200K割れとは。しかしきちんと切り返しました。乖離幅も-19Kと拡大。OSCは28%→38%へRSIも23%→30%です。ここからまた突き落とされるようだとまさにサイバーの罠に嵌り込んだとしかいいようがありません。

20.4813ACCESS △

 またまた落ちました。OSCは6月25日の25%よりも、昨日は32%と落ちきっていませんでした。今日は+4%の36%ですので、先日ほどの爆発的な切り返しはないでしょうが、価格妙味は増しております。明日は注目。

後は、1970日立プラントテクノロジーの切り返し、3713ネットマークスの反転、4613関西ペイントが本物かどうか、9714SRAの不本意な押され方(OSC:36%へ、RSIは21%へ)からの切り返しなるか、といったあたりにもご注目下さい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

底値脱出はジリジリとで良い

2006-07-19 15:44:32 | 株に出会う
後場は、先物が14670円の上値を取りに行けず、結局14650円という後場の寄り天から一時14620円までは行くものの、ジグザグ模様での緩やかな右肩下がりの軌跡を描きました。それに連動してマザーズ指数も同じく緩やかながらの下降線です。

しかし、何とも言えませんが、今日のマザーズ指数の1111ポイントという切りの良い数字までは下落せず、何とか明日に期待を持たせる形にはなっております。

今の相場情勢では下げきったからといって、急反発し誰もが楽天的に上値追いできるような力はありません。大きく下げなかっただけ良しとしなければなりません。3分足や5分足で見ても今日の10時までの下げが突出して下を向いております。明日からは、このラインを抵抗線として切り返すかどうかを見ていけば良いのではないかと思います。

このジリ下げ基調の中、勢いがない6769ザインエレクトロニクスは、-3Kの365Kで降りました。まだチャートが回復しておらずこのままでは明日も少々の下落はあるでしょうからやむを得ません。

それ以外は、どうしても買いに入れず監視状態でしたが、引け際に6920レーザーテックを2075円で買いました。先日2070円で売った銘柄です。このレーザーテックですが、なぜここまで落ちるのかどうしても納得出来ませんでしたが、以前から思いついているのは外国人比率が約三分の一と多いことです。7717Vテクは9.7%ほどしかありません。しかし、ここまで下げると2005年の夏以降に仕込んだ外人さんもさすがにほとんど利益がでないでしょう。月足を見ればそれは一目瞭然です。もう売ってこないと見ます。そして、PER14倍は割安だと再評価されるのを待つはずですね。それに金利上昇に向かう時にこの会社の有利子負債ゼロというのは、ボディーブローのように良い方向に効いてくるはずです。

そうまで銘柄に惚れてはいけませんが、テクニカルにも実に理想的な形です。OSCが7月14日に27%をつけこれが底でした。このOSCというのは翌日のトレンドをいちはやく先取りします。そして翌18日に2005円というまさかの安値をマーク。OSCはわずかですが、+1%のコンバージェンスで28%となっていました。今日は明らかに安値・高値とも底を打ち、OSCを33%と14日比で6%上げると共に、+40円の終値での終了です。

RSIも昨日は前日比同値の9%のままでしたが今日は13%まで回復。

この株、これまで一貫して下げながらも、実はOSCが6月16日には62%まで行っていました。翌6月17日に直近の高値の3180円を付けた後は、ずっと相場に合わせながら下落基調を辿っており、やっと買い水準のOSC20%台、RSIがシングル%という絶好の位置取りまで降りてきていたのです。

いやいや、これで目論見通りに上げに転じてくれれば、テクニカルトレーダー妙味?に尽きます。実に面白い足取りですね。

前場終わりのチェックでは、かなりの銘柄が好転しておりました。後場の結果で明日はどうなるか、この後夜にかけて検討した上でブログにアップしたいと思います。

今日で何とか危機脱出でしょうか。それならいいのですが。明日あたりオセアニア地方の梅雨明け宣言でもしてくれれば、心も晴れ晴れとするのですが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

後場が勝負か

2006-07-19 11:46:09 | 株に出会う
前場の10時半頃からの、先物に引っ張られての新興市場の切り返しはあっというまでした。マザーズ指数はOSC23%から31%へと、ヘラクレス指数も24%から31%へと完全な切り返しです。

しかし、この切り返し早すぎますね。皆さんが同じ行動を取るようであっという間に持って行かれます。そして、追随買いをするのが良いのかどうか、これまで散々騙しがありましたので、一層迷う訳です。

今日のマザーズ指数を見る限り、1度はこの騙しがありました。それは10時5分から10時20分にかけての切り返しが、一旦10時31分に12ポイント戻されます。しかしその戻しの底は10時5分の1111ポイントより10ポイント上でした。そして、ここからは10時20分の前回の高値の1134ポイントを抜きにかかる10時40分頃が1つの節目でした。ここで押し戻されることなく前場には1164ポイントまでさしたる調整もなく進んでおります。

ところが、この動きには伏線があることが日経先物の動きと重ね合わせるとよく分かります。先物は朝方の14600円までの上昇からの調整で9時59分に14460円の安値を付けます。そしてマザーズ指数と同様に反転して一旦戻されますが、それは10時31分の14470円がボトム値でした。前回より10円高いところで下げ止まった訳です。その直後に14480円の200枚の買い板が入ります。これが前場の上げの決め手でした。

結局先物に連動すると言うことはこういう相関関係を読み解くということだったのですね。相場のターニングポイントをいち早く察知しないと、上に書いたように皆さんの行動が実に敏捷ですので、筆者などあっという間に置いてきぼりです。

ところでマザーズ指数の1分足で見ると、次の上値の節目は9時7分につけた1189ポイントであることが分かります。その上は昨日の14時15分につけた1214ポイントです。

一方日経先物は、今朝の高値14600円を一旦抜いておりますが、昨日14時14分の高値の14670円が次のターゲットになります。これがすんなりと抜けるとは思えず、またジグザグの目眩ましがあることでしょう。

目先の目まぐるしい売買の動きを見ていても、こうした流れは読めません。木を見て森を見ずという言葉がありますが、まさに葉っぱを見ていても枝も見えず、枝を見ていても木が見えず、木を見ていても森が見えず、といったように3段重ねに世の中はなっているようですね。こうしたことの本当の自覚が出来ていなかったのは大きな反省材料です。日々の値動き全体の見通しと、リアルタイムの値動きの見通し(解釈)が繋がっていないと、葉っぱから枝を経由して、木々のざわめきを通して森全体の現状が分からない訳です。

前場はそういう訳で、一部下の方で指していたのは前場の下落モードの時にキャンセルしたのもあり、結局、10時40分頃に慌てて、こうした相場の急変にも反応を見せていなかった6769ザインエレクトロニクスを368Kで「狼狽買い」をしてしまいました。後でよく見ると結構な売りが湧いて出ており、また売り板も厚い雲のように垂れ下がっておりました。全く、自分自身でもあきれるばかりですが、この株も落ちるところまでは落ちているので、前回の轍を踏まないようにうまく付き合っていきたいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする