まず、市況概況から。
新興市場は後場の引けにかけて少し戻しましたが、25MA線は少し割り込んだところです。マザーズ指数、ヘラクレス指数ともにOSCは-2%の33%です。落ちきっておりません。なお、日経ジャスダック平均は2258円ですが、OSCは-9%の41%と急速に調整しております。
一度は20%台へと落ちることが必要と書き続けておりますが、そのためには一気の急落が必要です。OSCの値が今と近い日と比較すると、
マザーズ指数 7月25日(32%)1153ポイント→1296ポイント
ヘラクレス指数7月26日(33%)1824ポイント→2011ポイント
日経ジャスダック平均 7月27日(40%)2156円→2258円
右端の数字が現在位置です。同じOSC値で現在位置が低ければ、これは上昇に転じるサインですが、まだ結構高めです。これはもう少し下降しての調整が不可避とのサインとなります。しかし、もし切り返すとすれば、マザーズ指数でいうと直近のOSCの高値をマークした8月29日の終値1328ポイントを抜くことが必須条件となります。このためには、後32ポイントの上昇です。更にその上を狙うにはOSCで74%というピーク値をつけた8月16日の終値の1354ポイントまで伸びる必要があります。そこまでは後60ポイント程度です。この程度の上昇はあながち難しいというほどでもなさそうです。
どちらに転ぶ可能性が高いかというと、筆者はやはり25MAも割り込み、弱気に傾いている現状からは、下落調整に向かう方が高いと思っております。
そうはいっても個別株を見ると十分に調整が済んでいるような銘柄もあります。そのような銘柄の中から、反転の兆しを見せかけている銘柄を中心にピックアップしてみました。
テクニカル用語の簡単解説
1.3756豆蔵 △
もう一度この株に注目。OSCが29%で前日同値です。この株、20%台に落ちた時には反転しております。但しその時はRSIも同時に30%台以下でなければならないようです。RSIはまだ46%です。従って、明日は31日のような突然の噴け上がりを監視しながら、もう少し指数が調整するのを待つといった感じです。その意味では先日の噴き上がりが間欠温泉に終わった理由は、チョイと早すぎたということにあったようです。明日は噴くとしても210K前後までであることに留意。
2.2461ファンコミュニケーションズ △
そろそろ反発時期を迎えております。金曜日も418Kまで落ちたときはOSCが27%まで下がったようです。7月12日以来です。その前は6月1日に遡ります。8月8日に413Kという安値を付けております。このあたりが意識されるところです。ここを一旦破られれば、急上昇する確率は高いと思います。いずれにしても明日どこまで押されるか注目です。OSCが31%を上回って終値でプラ転したのを確認してから買っても十分に間に合うと思います。もし、底値で拾ったつもりで、引けに掛けてまだ低迷するようだと、プラスであろうがマイナスであろうが、一旦切っておくことをお勧めします。これは他の銘柄も同様です。
3.5456朝日工業 △
地味系株の典型です。来期大幅減益とのことで60万を超えていた株価が、約半分まで調整しました。鉄スクラップ価格の上昇での原料高が原因ですが、このところ鉄鋼株が見直されつつあります。株価も7月27日の安値に到達しました。そした何よりもOSCが24%とこの株にしては前代未聞の水準まで落ちました。RSIは33%ですので、7月27日の時の8%からはまだ高い水準です。結論的にはそろそろ下げ止まって良い頃かと思います。出来高も少ないので手を出すのが躊躇われますが、落ちたら落ちたところからの反転で拾っておいても良いかと。こうした会社は応援したくなりますが、筆者も減益決算の時に手痛い目には遭っております。確か477Kで持ち越して翌日430Kまで落ちた5月の連休明けでした。記録を見ると、480Kで買って403Kで損切るという、今年の代表的な失敗トレードでした。決算前に持ち越してはいけないという原則を学んだにしては、少し授業料が高すぎたようです。その高い分を半分でも返してもらわねばなりません。
4.6159ミクロン精密 △
これも地味系ですが、そろそろ要監視です。OSCが34%と急落。7月27日の安値に並びました。これもどこまで落ちるか、そこからプラ転するタイミングでの買いです。ここ数日の監視銘柄。
5.6158和井田製作所 △
相場の反逆児です。明日はその本領が発揮されるかも知れません。兆候はあります。チャートで確認してもお分かりでしょう。2720円という安値を一応意識して、そこからじりっと切り上げる時に乗ってみる手です。あまり一気の上昇は期待しない方が良いでしょう。こうした相場だからこそ、こういう反逆児と戯れるくらいの気持ちで軽くつきあうのが良いかと思います。
6.8941レイコフ ▲
これも不動産銘柄の中では異端児と言える銘柄です。金曜日は引けに掛けて不動産銘柄が上昇したようです。この株も切り返してテクニカルには良くなりました。明日は再度155Kを試しにいくかも知れませんが、そこで我慢できれば切り返し濃厚です。しかし、7月27日の107Kという安値からはまだ高値圏であることを忘れないように。
7.3371ソフトクリエイト ▲
明日は地味系株のオンパレードに図らずもなりそうです。この株、金曜日はさすがにテクニカルに反応しました。ずっと監視しておりましたが、RSIが7%→15%、OSCは37%→14%への切り返しは当然だったのでしょう。明日がこの反転が本気かどうか試されます。それには2910円という金曜日の安値を防御できるかどうかがポイントです。まだ何か一波乱ありそうですが、テクニカルには買いです。
8.2438アスカネット ▲
この博打株、8月22日の一気の出来高を伴った上昇には度肝を抜かれました。往年の仕手株の再来のようでした。その前夜のような不気味な沈静が金曜日でした。しかし静かに何かが蠢く気配はあります。監視体制を一応強めて置こうかと思います。外れても、ここからの下落はたいしたことはありません。8月22日といえば、同じ葬式銘柄の3041ビューティ花壇が好決算で上げた日の前日です。ということは飛鳥(アスカネットの旧社名の字)は、ビューティの狼煙(のろし)だったということです。と言った目で見てみると、ビューティ花壇の方は、このところ押されっぱなしでOSCは-12%の32%,RSIも-27%の20%まで急落しております。ここから先は落ちたところを上げて貰わねば真尺に合いません。何の根拠もありませんが、アスカネットが明日、鳥を飛ばすかどうか注目。その鳥、ひょっとすると閑古鳥かも知れませんが。
9.8734アストマックス ▲ 9/1引け後下方修正注意
先日苦杯をなめました。高値追いをするほど今の相場は甘くはありませんでした。その雪辱を何とか果たしたいと思っておりますが、明日はそのチャンスがあるかも知れません。明日の押し目狙いです。OSCは-6%の39%まで落としております。この地合からすると更に落ちるでしょう。174K前後で留まってくれれば、そこからの反転に期待できるかと思います。なお、それを割ればいわゆる底抜けとなります。参戦は控えることとなります。
10.3809バリオセキュア・ネットワークス △
押されすぎです。OSCは24%まで急落。RSIは-4%の35%です。まだ落ちるかも知れません。下落目途は420Kあたりになりますが、そこまで行くとOSCも10%台に突入でしょう。そこでは一旦買いでしょうね。ちょっと勇気が入りますが。しかし、3042セキュアヴェイルがOSCは同じ24%ですが、ほぼ底抜け状態となっていることも参考に。セキュアは1Qが赤字でした。バリオも決算の伸びが悪かったとの背景があります。
11.1408サムシングホールディングス △
これも押されすぎ。OSCはもっと悪くて22%です。これは280K前後まで押されればOSCも10%台ですので買いでしょうか。
12.4765モーニングスター ▲
金曜日は子会社ゴメスの反転に引っ張られて高値引けでした。これでもOSCは前日同値の33%と低水準です。明日はゴメスも良い形での終了ですので、この株の連動に注意。押し目の226Kあたりで拾いたい所です。この会社の親会社は言わずと知れたSBIです。あの北尾氏も940株の株主です。この連鎖はさすが北尾マジック。ゴメスはSBIの孫会社という訳です。そのうちゴメスが成長して子供を産めば、ひい孫会社の上場も見えてきます。人間と違って成長にさほど時間がかかりません。ひょっとすると数年以内にひい孫が生まれるかも知れません。これはモーニングスター系列ですが、それ以外にもSBIは系列をいくつも持っているでしょう。これが現代の錬金術と言わずして何といったら良いのでしょうか。と言う訳で、筆者はこの錬金術にはあまり与したくはないのですが、自らの錬金術のためにはあまり文句ばかり言っていられません。ということで、ここは1つ妥協をしてこの株を渋々ながら注目です。
13.4755楽天 ▲
明日は、久しぶりに楽天を注目してみます。世の中はサイバーエージェントやUSENなどもいろいろな噂で株価が押されすぎたことはありました。しかし、結果的にはちゃんと回復しております。それが例え一時的にせよ、株価の形成とはそんなものですね。
さて、この株は周囲の状況が株価に反映されているとすれば、明日は更にここから押されるかどうかの分岐点となります。OSCは+1%ですが36%とコンバージェンスしております。つまり明日は、わずかですが上げるというサインです。しかし、金曜日はマイナスで終了しておりますので、ここは一旦45950円という金曜日の安値を狙いに行く売り圧力があることでしょう。ここを凌げるかどうかが注目です。その際、8月28日につけたOSC34%(終値55000円)というのが抵抗線となります。この34%を下回ったまま終了してしまえば、そこで新たな下値模索となります。そうなると、7月19日に付けたOSCの26%あたりまで下落して、その後の膠着で値段を7月27日には48000円まで落とした、その軌跡と同じ運命を辿る可能性が出てきます。あたかも新興市場はその時の状況と酷似しております。この楽天の運命を見定めることで、今回の新興市場の調整がどこで止まるのかが見えてくると思われます。
久しぶりに真面目な論評をしてしまいました。この窮地に陥った会社を茶化す場合ではありません。しかし、あの三木谷社長、何とかもう少しリラックスした表情を見せられないものでしょうかね。あれでは、何かの拍子に癌か何かが体内で思わぬ成長をしそうで、人ごとながら気になります。もっと楽天的になれ!というメッセージを最後に添えておきます。
14.8929船井財産コンサルタンツ △
この株、ずいぶんと出来高が少なくなりました。そのせいかどうか、何だか低いところに放置されているようです。ここは一旦押されてからの反発があるでしょう。押し目は936Kから940Kあたりでしょうか。本来ならテクニカルには反発する時期です。しかし、出来高が少なく株価の間隔が広くてどうもやりにくそうです。今のところ終値を切り下げておりますので、これが止まって、プラ転した時を終値で狙っても良いかも知れません。936Kを割ると、一気に920Kから910Kあたりまで持って行かれる可能性がありますので、そこは要注意です。
以上です。東証1部の方は、控えめな上昇が期待できる銘柄はあるのですが、それよりも新興市場のボラティリティの高い値動きに対して、かなりクリティカルな局面を迎えた銘柄が多く、それらに集中して注目してみたいと思っております。
新興市場は後場の引けにかけて少し戻しましたが、25MA線は少し割り込んだところです。マザーズ指数、ヘラクレス指数ともにOSCは-2%の33%です。落ちきっておりません。なお、日経ジャスダック平均は2258円ですが、OSCは-9%の41%と急速に調整しております。
一度は20%台へと落ちることが必要と書き続けておりますが、そのためには一気の急落が必要です。OSCの値が今と近い日と比較すると、
マザーズ指数 7月25日(32%)1153ポイント→1296ポイント
ヘラクレス指数7月26日(33%)1824ポイント→2011ポイント
日経ジャスダック平均 7月27日(40%)2156円→2258円
右端の数字が現在位置です。同じOSC値で現在位置が低ければ、これは上昇に転じるサインですが、まだ結構高めです。これはもう少し下降しての調整が不可避とのサインとなります。しかし、もし切り返すとすれば、マザーズ指数でいうと直近のOSCの高値をマークした8月29日の終値1328ポイントを抜くことが必須条件となります。このためには、後32ポイントの上昇です。更にその上を狙うにはOSCで74%というピーク値をつけた8月16日の終値の1354ポイントまで伸びる必要があります。そこまでは後60ポイント程度です。この程度の上昇はあながち難しいというほどでもなさそうです。
どちらに転ぶ可能性が高いかというと、筆者はやはり25MAも割り込み、弱気に傾いている現状からは、下落調整に向かう方が高いと思っております。
そうはいっても個別株を見ると十分に調整が済んでいるような銘柄もあります。そのような銘柄の中から、反転の兆しを見せかけている銘柄を中心にピックアップしてみました。
テクニカル用語の簡単解説
1.3756豆蔵 △
もう一度この株に注目。OSCが29%で前日同値です。この株、20%台に落ちた時には反転しております。但しその時はRSIも同時に30%台以下でなければならないようです。RSIはまだ46%です。従って、明日は31日のような突然の噴け上がりを監視しながら、もう少し指数が調整するのを待つといった感じです。その意味では先日の噴き上がりが間欠温泉に終わった理由は、チョイと早すぎたということにあったようです。明日は噴くとしても210K前後までであることに留意。
2.2461ファンコミュニケーションズ △
そろそろ反発時期を迎えております。金曜日も418Kまで落ちたときはOSCが27%まで下がったようです。7月12日以来です。その前は6月1日に遡ります。8月8日に413Kという安値を付けております。このあたりが意識されるところです。ここを一旦破られれば、急上昇する確率は高いと思います。いずれにしても明日どこまで押されるか注目です。OSCが31%を上回って終値でプラ転したのを確認してから買っても十分に間に合うと思います。もし、底値で拾ったつもりで、引けに掛けてまだ低迷するようだと、プラスであろうがマイナスであろうが、一旦切っておくことをお勧めします。これは他の銘柄も同様です。
3.5456朝日工業 △
地味系株の典型です。来期大幅減益とのことで60万を超えていた株価が、約半分まで調整しました。鉄スクラップ価格の上昇での原料高が原因ですが、このところ鉄鋼株が見直されつつあります。株価も7月27日の安値に到達しました。そした何よりもOSCが24%とこの株にしては前代未聞の水準まで落ちました。RSIは33%ですので、7月27日の時の8%からはまだ高い水準です。結論的にはそろそろ下げ止まって良い頃かと思います。出来高も少ないので手を出すのが躊躇われますが、落ちたら落ちたところからの反転で拾っておいても良いかと。こうした会社は応援したくなりますが、筆者も減益決算の時に手痛い目には遭っております。確か477Kで持ち越して翌日430Kまで落ちた5月の連休明けでした。記録を見ると、480Kで買って403Kで損切るという、今年の代表的な失敗トレードでした。決算前に持ち越してはいけないという原則を学んだにしては、少し授業料が高すぎたようです。その高い分を半分でも返してもらわねばなりません。
4.6159ミクロン精密 △
これも地味系ですが、そろそろ要監視です。OSCが34%と急落。7月27日の安値に並びました。これもどこまで落ちるか、そこからプラ転するタイミングでの買いです。ここ数日の監視銘柄。
5.6158和井田製作所 △
相場の反逆児です。明日はその本領が発揮されるかも知れません。兆候はあります。チャートで確認してもお分かりでしょう。2720円という安値を一応意識して、そこからじりっと切り上げる時に乗ってみる手です。あまり一気の上昇は期待しない方が良いでしょう。こうした相場だからこそ、こういう反逆児と戯れるくらいの気持ちで軽くつきあうのが良いかと思います。
6.8941レイコフ ▲
これも不動産銘柄の中では異端児と言える銘柄です。金曜日は引けに掛けて不動産銘柄が上昇したようです。この株も切り返してテクニカルには良くなりました。明日は再度155Kを試しにいくかも知れませんが、そこで我慢できれば切り返し濃厚です。しかし、7月27日の107Kという安値からはまだ高値圏であることを忘れないように。
7.3371ソフトクリエイト ▲
明日は地味系株のオンパレードに図らずもなりそうです。この株、金曜日はさすがにテクニカルに反応しました。ずっと監視しておりましたが、RSIが7%→15%、OSCは37%→14%への切り返しは当然だったのでしょう。明日がこの反転が本気かどうか試されます。それには2910円という金曜日の安値を防御できるかどうかがポイントです。まだ何か一波乱ありそうですが、テクニカルには買いです。
8.2438アスカネット ▲
この博打株、8月22日の一気の出来高を伴った上昇には度肝を抜かれました。往年の仕手株の再来のようでした。その前夜のような不気味な沈静が金曜日でした。しかし静かに何かが蠢く気配はあります。監視体制を一応強めて置こうかと思います。外れても、ここからの下落はたいしたことはありません。8月22日といえば、同じ葬式銘柄の3041ビューティ花壇が好決算で上げた日の前日です。ということは飛鳥(アスカネットの旧社名の字)は、ビューティの狼煙(のろし)だったということです。と言った目で見てみると、ビューティ花壇の方は、このところ押されっぱなしでOSCは-12%の32%,RSIも-27%の20%まで急落しております。ここから先は落ちたところを上げて貰わねば真尺に合いません。何の根拠もありませんが、アスカネットが明日、鳥を飛ばすかどうか注目。その鳥、ひょっとすると閑古鳥かも知れませんが。
9.8734アストマックス ▲ 9/1引け後下方修正注意
先日苦杯をなめました。高値追いをするほど今の相場は甘くはありませんでした。その雪辱を何とか果たしたいと思っておりますが、明日はそのチャンスがあるかも知れません。明日の押し目狙いです。OSCは-6%の39%まで落としております。この地合からすると更に落ちるでしょう。174K前後で留まってくれれば、そこからの反転に期待できるかと思います。なお、それを割ればいわゆる底抜けとなります。参戦は控えることとなります。
10.3809バリオセキュア・ネットワークス △
押されすぎです。OSCは24%まで急落。RSIは-4%の35%です。まだ落ちるかも知れません。下落目途は420Kあたりになりますが、そこまで行くとOSCも10%台に突入でしょう。そこでは一旦買いでしょうね。ちょっと勇気が入りますが。しかし、3042セキュアヴェイルがOSCは同じ24%ですが、ほぼ底抜け状態となっていることも参考に。セキュアは1Qが赤字でした。バリオも決算の伸びが悪かったとの背景があります。
11.1408サムシングホールディングス △
これも押されすぎ。OSCはもっと悪くて22%です。これは280K前後まで押されればOSCも10%台ですので買いでしょうか。
12.4765モーニングスター ▲
金曜日は子会社ゴメスの反転に引っ張られて高値引けでした。これでもOSCは前日同値の33%と低水準です。明日はゴメスも良い形での終了ですので、この株の連動に注意。押し目の226Kあたりで拾いたい所です。この会社の親会社は言わずと知れたSBIです。あの北尾氏も940株の株主です。この連鎖はさすが北尾マジック。ゴメスはSBIの孫会社という訳です。そのうちゴメスが成長して子供を産めば、ひい孫会社の上場も見えてきます。人間と違って成長にさほど時間がかかりません。ひょっとすると数年以内にひい孫が生まれるかも知れません。これはモーニングスター系列ですが、それ以外にもSBIは系列をいくつも持っているでしょう。これが現代の錬金術と言わずして何といったら良いのでしょうか。と言う訳で、筆者はこの錬金術にはあまり与したくはないのですが、自らの錬金術のためにはあまり文句ばかり言っていられません。ということで、ここは1つ妥協をしてこの株を渋々ながら注目です。
13.4755楽天 ▲
明日は、久しぶりに楽天を注目してみます。世の中はサイバーエージェントやUSENなどもいろいろな噂で株価が押されすぎたことはありました。しかし、結果的にはちゃんと回復しております。それが例え一時的にせよ、株価の形成とはそんなものですね。
さて、この株は周囲の状況が株価に反映されているとすれば、明日は更にここから押されるかどうかの分岐点となります。OSCは+1%ですが36%とコンバージェンスしております。つまり明日は、わずかですが上げるというサインです。しかし、金曜日はマイナスで終了しておりますので、ここは一旦45950円という金曜日の安値を狙いに行く売り圧力があることでしょう。ここを凌げるかどうかが注目です。その際、8月28日につけたOSC34%(終値55000円)というのが抵抗線となります。この34%を下回ったまま終了してしまえば、そこで新たな下値模索となります。そうなると、7月19日に付けたOSCの26%あたりまで下落して、その後の膠着で値段を7月27日には48000円まで落とした、その軌跡と同じ運命を辿る可能性が出てきます。あたかも新興市場はその時の状況と酷似しております。この楽天の運命を見定めることで、今回の新興市場の調整がどこで止まるのかが見えてくると思われます。
久しぶりに真面目な論評をしてしまいました。この窮地に陥った会社を茶化す場合ではありません。しかし、あの三木谷社長、何とかもう少しリラックスした表情を見せられないものでしょうかね。あれでは、何かの拍子に癌か何かが体内で思わぬ成長をしそうで、人ごとながら気になります。もっと楽天的になれ!というメッセージを最後に添えておきます。
14.8929船井財産コンサルタンツ △
この株、ずいぶんと出来高が少なくなりました。そのせいかどうか、何だか低いところに放置されているようです。ここは一旦押されてからの反発があるでしょう。押し目は936Kから940Kあたりでしょうか。本来ならテクニカルには反発する時期です。しかし、出来高が少なく株価の間隔が広くてどうもやりにくそうです。今のところ終値を切り下げておりますので、これが止まって、プラ転した時を終値で狙っても良いかも知れません。936Kを割ると、一気に920Kから910Kあたりまで持って行かれる可能性がありますので、そこは要注意です。
以上です。東証1部の方は、控えめな上昇が期待できる銘柄はあるのですが、それよりも新興市場のボラティリティの高い値動きに対して、かなりクリティカルな局面を迎えた銘柄が多く、それらに集中して注目してみたいと思っております。