株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日の注目銘柄(9.14.06)

2006-09-13 22:18:13 | 明日のモニタリング銘柄
新興市場はやっと調整の入り口に立ったかの感があります。OSCで20%台に落ちないと調整は終わらないのが過去の実績と、さんざん書いてきましたが、今日ようやくマザーズ指数が28%になりました。7月後半のケースに習うとすれば、ここから一直線の上昇は考えにくく、一旦OSCが30%台の前半に戻すことはあっても、2日と続きません。そこから再度の下落を開始し、終値が最初の底よりも下回ってからプラス終了した時がボトムということになります。

この傾向は6月1日から8日にかけての下落の時もほぼ同様です。

この「法則」からすると、今日の終値の1244ポイント(マザーズ指数)から更に下げて終値が前日比プラ転しないことには底打ちとはならないようです。

もし明日、何らかの上げがありプラス終了したとしても、それは一過性であることを踏まえておいた方が良さそうです。

ヘラクレス指数の方はまだ前日比-13%ですが、37%となっており、20%台への突入はしておりません。こちらの調整の方が遅れているようです。両指標ともRSIを見てみるとまだ26%と27%です。こちらも一度は10%台への低下を見ないことには反転にはならないことからすると、まだ落ちきっておりません。

といった、過去のテクニカルな実績値から、やっと調整の入り口に立ったと、冒頭に書いた訳です。いやはや、これから地獄を見る本番かも知れません。今日の後場を見ていても完全に萎えきっておりました。何かの拍子に反発するような気配すらありません。皆さん、このあたりのことはこれまでの経験からよくご存じのようです。これからまだ2番底があるくらいのことは、何もテクニカルにこうして解説を施さなくても自明だったという訳ですね。

いつ、底を打つかというのは、上述したように、OSCのダイバージェンスと終値のプラ転でおよその推測がつきます。これはテクニカルツールを何か持っていないと判断が少々鈍るでしょうね。テクニカルツールによって、相場の相対位置がヒストリカルに分かるためです。その日の勘所だけでの売買では、この姿がなかなか見えません。これだけがツールを使う最大のアドバンテージかと思います。

ところで、特筆すべきは日経ジャスダック平均が何と29%に突入したことです。これも過去は20%台への突入からの二番底の形成で本格反転しております。全く同様のトレンドです。

一方、日経平均はどうでしょうか。新興市場と違って、この3月からのデータを見る限り、30%台への突入があればその後は結構な上げを演じております。今日はOSCが38%です。34%あたりが今年のボトム値ですので、日経に限っては悲観するに及びません。少々の押し目があればむしろ積極的な買いが入るかも知れません。これではますます日経の大型株の方に資金が流れるというものです。しかしトピックスはマイナスが続いていることを忘れてはなりません。1部上場のすべての株が良い訳ではありません。225銘柄以外はOSCも30%まで下落中です。そろそろ日柄調整の完了のサインかも知れません。

さて、そうした環境を踏まえて明日の注目銘柄です。今日は、かなりの銘柄で「底抜け」しました。本来ならOSCのダイバージェンスで反発に転じるところが、むしろOSCを更に落としてしまい、元の木阿弥になってしまったということです。そこで、今日はまだ底抜けしていない銘柄を中心に挙げてみます。もちろんこれらの銘柄も今日のような下落が続けば、明日「底抜け」となる可能性が大であることをお含みおき下さい。

テクニカル用語の簡単解説

 左が直近で最低のOSCをマークしたときの終値と今日の終値の差。マイナスが大きいほどよい。右はその両日のOSCの差。これはプラスが大きいほど良い。

・3360グリーンホスピタルサプライ -10K、+2%
3789ソニーコミュニケーションネットワーク -2K、+15%
・2461ファンコミュニケーションズ -7K、+9%
・5456朝日工業 +-ゼロ、+9%
・3387クリエイトレストランツ -69円、+3%
3778さくらインターネット -8K、+14% 終値プラ転
8918ランド -5K、+5% コンバージェンス
・3776ブロードバンドタワー -17K、+5%
6159ミクロン精密 -120円、+4% 終値プラ転
2448イーコンテクスト -18K、+11%
・3770ザッパラス -14K、+4% 今日1日の変化に注意。コンバージェンス
・3377アイケイコーポレーション -7K、+8% 終値ゼロ
6158和井田製作所 -35円、+7% コンバージェンス
3371ソフトクリエイト -150円、+17%
2493イーサポートリンク -16K、+11%
・2496アルク -600円、+9%
・2492インフォマート -41K、+1%
3807フィスコ -12K、+10%
・3810サイバーステップ -52K、+4%
8734アストマックス -8K、+3K 今日1日の変化に注意 コンバージェンス
・3809バリオセキュア・ネットワークス -47K、+9%
1408サムシングホールディングス -25K、+10%
・3042セキュアヴェイル -25K、+9%
・3037スタイライフ -19K、+2%
・2483翻訳センター -48K、+1%
・9421ネブロジャパン -39K、+4%
6659メディアグローバルリンクス -27K、+19%
・3397トリドール -30K、+9%
3793ドリコム -280K、+10%
・3786テレビ東京BB -23K、+8%
3732イーウェーヴ -8K、+17%
・4757インテリジェンス -2K、+2%
・4565そーせい -8K、+3% 2日間のデータに注意
6902デンソー -20円、+10%
・9438エムティアイ -25K、+1%
・4822ハドソン -10円、+21% 73%と高いのに注意
・9938住金物産 -6円、+2%
・2371カカクコム -7K、+4%
・4755楽天 -1100円、+3%
・2391セキュアードキャピタル -8K、+4%
6877OBARA 310円、+4% コンバージェンス
・3727アプリックス -24K、+3%
8798アドバンスクリエイト -9K、+13% コンバージェンス
・3736コネクトテクノロジーズ -25K、+3%
・8739スパークス・アセット・マネジメント -9K、+2%
・4794デザインエクスチェンジ -3600円、+8%
・3722日本ベリサイン -12K、+1%
8704トレーダーズ証券 -1700円、+14%
・4776サイボウズ 12600円、+13%
・2759テレウェイヴ -6K、+9%
・2411ゲンダイエージェンシー -1K、+5%
・8458エヌアイエフSMBCベンチャー -6K、+7%
・6769ザインエレクトロニクス -16K、+3%
・4290プレステージ・インターナショナル -8K、+5% 2日前データ
4813ACCESS -9K、+13% プラ転
・4819デジタルガレージ -17K、+4%
7756電産コパル -29円、+20%
・6849日本光電工業 -49円、+2%
・6915千代田インテグレ -45円、+1%
8423フィデック -1K、+13%
・4689ヤフー -2600円、+1%
・8869アーバンコーポレーション -35円、+5%
・8894原弘産 -5K、+3%
・4312サイバネットシステム -400円、+5%
・5017AOCホールディングス -190円、+3%
・6379新興プランテック -1円、+6%
・4613関西ペイント -3円、+2%
・9714SRA -27円、+3%
・5541大平洋金属 -1円、+1%

ちょっと多いので、終値プラ転銘柄、OSCコンバージェンス銘柄、それにOSCの乖離幅10%以上の銘柄を青字にしておきます。これらを中心に明日は注目です。なお、コンバージェンス銘柄は、基本は明日の寄りつきでは押されます。その時、OSCの差分だけの押され方で済むか、前日安値までの押され方で済むかのどちらかを確認してからの反発気配を見ます。
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更に状況が悪化

2006-09-13 15:38:36 | 株に出会う
昨日の後場の終わりに、「2月17日より状況悪化」という題で、2月の下落時と今回を比べて、オシュレーター(これは前日より上昇すれば、終値が前日比マイナスでも翌日上に行くエネルギーがあると考えられます。)値が上昇している銘柄がどのくらいあるかを比較しました。

今日も引き続き、同様なことを行ってみました。

☆9月11日~12日=56銘柄(=約23%)

これが昨日の結果でした。今日は、

☆9月12日~13日=34銘柄(=約14%)です。

更に少なくなっております。これは今日の下落からもやむを得ません。
34銘柄のうち、いわゆる新興市場銘柄は20銘柄です。東証1部上場が14銘柄です。東証銘柄の監視銘柄数は68銘柄ですので、東証1部についていえば、約21%の銘柄がOSCを上昇させていることになります。新興市場銘柄は約11%となります。

新興市場で特に健闘したと思える銘柄は、下記のようなものでした。

・3778さくらインターネット
・3331雑貨屋ブルドック
・3786テレビ東京BB
・4765モーニングスター
・2383日本エイム

4813アクセスは、朝方からの独歩高です。しかし、悪い決算でも灰汁抜けしたということで上昇するのですね。もっとも携帯電話のOSを手がけているリーダー企業ですから、将来期待はもともと高いものがあります。

最後まで迷ったのが今日決算の2929ファーマフーズです。今年2回失敗しているので思いとどまりました。GABAが近頃やたら目につくので、良い決算かも知れません。しかし、仮にそうであっても損をした訳ではありません。もし期待はずれの決算であれば結構な痛手を被ります。ここはこれまでの学習から得た原則をこれからも維持しようと思います。買うなら少し前から期待で盛り上がる前に買って、前日売るというパターンです。今日もこの株で引け際に100枚程度が利確でしょうが、喰われておりました。この方のスタイルなら理解できます。

明日はひょっとすると底打ちの日かも知れません。そのあたりは、これまでの反発の時のパターンを良く見てみて、夜間にかけてもう少し検討を加えてみたいと思います。
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手出し無用なのに

2006-09-13 11:27:15 | 株に出会う
東証はまだしも、新興市場は明らかな下落基調で昨日は終わっておりました。ところが、NYが100ドル以上も上げたため、例によって日経にも引きずられる形が高く始まりました。昨日リスクをとって安いところを拾っていた方にとっては千載一遇のチャンスだったでしょう。寄り天はまさに目に見えておりました。こんなに上げている新興株に触手が動かなかったのも久しぶりです。それもこれも下げるはずが一時的な要因で上げているのが見えていたためかも知れません。

日経先物のギザギザ模様に比べて、マザーズ指数など見事な右肩下がりの曲線です。これでは手の出しようがありません。売りから入る以外には勝つ確率は極めて少ないのでしょう。

対抗の○にしてしまった4613関西ペイントですが、これは筆者の反省材料です。9月6日のOSC51%からの、出来高を伴っての下落で昨日はOSCを+2%の37%と戻して前日比ゼロ終了だったものの、まだまだこの出来高では売り方に押されてしまいました。確かにOSCの切り返しは上げの兆候ではありましたが、出来高が伴わない限りこのような結果になります。このような場合のセオリーの1つは、昨日の高値の864円を下回る時に一旦撤退です。そうすると、今日の寄りつきで買った人も軽微な損失で済みます。もちろん出来高を伴いながらの調整の場合はそれを待っていた人の買いが入りますので、あまり拙速に売るのは控えた方がよいこともあります。

もう1つの注目銘柄の6988日東電工は、この株特有のGUして始まってしまいましたが、今のところ7500円を挟んでの水平飛行中です。昨日の高値の7440円を一度も下回ることなく推移しております。今日は強気相場ということでしょうね。出来高も昨日並みです。OSCは+6%の37%です。

昨日の引け際に爆上げした3807フィスコは予想通りの調整でした。上げ過ぎは必ず、場中でも日を挟んでも調整が入るようです。この株のOSCの最低値は9月11日の29%です。今日の前場で41%まで上昇しての終値ベースでは-8Kですので、十分に上昇の余地はあるのですが、逆に相場次第ではOSCが29%に近づくまで下降調整に再度入る可能性もあります。このように、相場のモーメンタムとの相関関係を持ちながら、個別株の動きをどの視点から見ていくかによって、強気になれたり、弱気になれたりするものなのですね。これだから、株式トレードでは、そうしたブレに対する、自分なりの何かの軸と感性で判断しなければならないので、まことにやっかいなものです。完全を期することは不可能です。見込み違いとなった場合の早期撤退と、見込み通りに動いているときの独りよがりの期待を持たないこと、この2つを守れば、後は自分で決めた水準で半ば機械的に利確するということを行っていく以外にはないかと思っております。

いずれにしても、この下落基調では手出しは無用です。明らかな反転が見えるまでは、仕手性の強い銘柄でも物色して退屈を凌ぐこととした方が良さそうですが、絶対に持ち越さないことです。新興市場は個別物色のみの停滞・下落相場となっているようです。
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