株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(10.4.07)

2007-10-03 22:10:59 | 明日のモニタリング銘柄
「明日のトラッキング銘柄」と称しながら、内容は「明日のモニタリング銘柄」としてあったりして、一貫性がありませんでしたね。モニターもトラッキングも同じ意味合いですので、この際、モニタリングと言う言葉に統一します。

トラッキングというのは字句通りの意味は、「追跡」ということになります。対する、モニタリングは「監視」ということ。追跡しすぎて大怪我をすることがありますので、より穏便な「監視」に変えることとしました。それにモニタリングの方が、トラッキングより響きが心地よいですね。

さて、後場に下げるどころか益々相場は過熱状態です。

日経平均は8月9日に付けた17274円が次のターゲットですが、後75円の上昇があればそこに追いつきます。まさに射程距離圏内に入ってきました。しかしOSCは72%まで上昇しております。RSIも77%で前日同値です。

これで今晩NYダウが下げなければ明日もイケイケドンドンの相場になるのでしょう。何事もオーバーシュートするのが相場です。

しかしながら、NYダウを見るとOSCは-1%とはいえ下げて、65%とハイレベルにはありますが、史上最高値を達成したその達成感から昨日は下げております。何事も前向きに捉えての最後ッペの上昇が10月1日でした。と、言いたいところです。RSIは何と82%にも達しております。これはサブプライムローン問題が何もなかった5月上旬の88%に次ぐ水準です。よって、ここからはひとまず調整局面入りと見ております。

そうなると日本市場もそう浮かれてばかりはおれません。宴は今日限りかも知れません。

そうした状況を踏まえての明日のモニタリング銘柄です。一応出遅れ銘柄を主体に抽出してみたいと思っております。

テクニカル用語の簡単解説

1.4369トリケミカル研究所
 まだひと頃の勢いを回復できておりません。しかし、今日はOSCを4%伸ばしての57%、RSIも2%伸ばしての41%終了です。乖離幅も11円あります。後は出来高次第。スパークスが筆頭株主になっておりますが、これは先見の明があってのことでしょう。トリケミカルとは、鳥インフルエンザ関連銘柄のような響きを持っておりますが、超高純度の化学品(それを何に使うのかはお調べ下さい)を扱う研究開発型企業とのことです。半導体の生産に不可欠なものです。こういう会社は筆者の好みです。一心不乱に何かTRIケミカルなことを研究している姿が目に浮かぶではありませんか。そうした会社を応援しない手はありません。

2.4238ミライアル
 どうして、新興市場でのPERが17倍のこうした地味系優良株にお鉢が回ってこないのか不思議といえば不思議です。今日は「構造不況業種」のネット証券の一角カブコムが10Kも上げる日でした。そのカブコムとほぼ同じPERでの一応の成長株。

3.2120ネクスト
 こうなりゃ、この元祖優良株にも噴いて貰いたいものです。まだ8月末の310Kの高値には届いておりませんが、明日は地合次第で届くかも知れません。出来高も今日は倍増。

4.9843ニトリ 継続トラッキング
 今日も執拗な下げ蓋が出現。一体何を恨んでのことか。この上げ相場でゼロ終了はある意味やむを得ないでしょう。この株、あの暴落した8月17日に330円の逆行高を演じた変わり者です。今の低迷も計算のうちか。OSCがやっとはっきりと+2%の42%になり、乖離幅も80円出来ました。

5.4062イビデン 逆張り
 自動車関連が軒並み悪かったようです。これもその一角。こうした株を見ていると、新興市場の馬鹿騒ぎからは蚊帳の外。しかし奢るもの久しからず。今日は8000円を割りましたので、明日以降どこで底を打つのか見定めてからの参戦です。

6.6674ジーエス・ユアサコーポ
 ようやく下値を250円と確認しての切り返しが鮮明になりました。OSCもやっと+4%の49%に。270円から285円あたりまでの上昇に明日は弾みがつくかどうか注目です。

7.6728アルバック 逆張り
 太陽電池関連銘柄。今期は下方修正だったためここまで下落。来期は上方修正。その意味では出遅れが著しい銘柄の1つ。OSCは昨日の37%を底に43%とコンバージェンス。明日は今日の安値、高値がキープ出来れば、底打ち濃厚。しかしまだ油断大敵。落ち目の株が上がるには強いエネルギーが必要なのは、世の中と同じ。

8.6966三井ハイテック
 これも東京エレクトロンやSUMCOと同様の半導体関連の出遅れ。中間決算を9月26日に発表して、翌日は上げましたが、その後また売りに晒されての反転中で、OSCもやっと50%に乗せたばかり。

9.5491日本金属
 先日448円まで買われたその反動で調整をしておりますが、まだ日柄が必要かも知れませんが、そろそろ切り返すかも知れません。今日はOSCを8%も下げて49%でダイバージェンス。明日は416円あたりまでの下落を根気よく待つ手。そこが抜ければもうチョイ待ちです。

10.5010日本精蝋
 伸び悩んでおりますが、やっと高値・安値を更新してきました。460円あたりまでの反発はあってもおかしくはないPER7倍の割安出遅れ株。出来高がもっともっと欲しいところ。

以上です。
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新興市場は過熱状態か

2007-10-03 11:17:40 | 株に出会う
ここのところの新興市場は、いわゆる押されすぎ銘柄なら何でも買い上がるという異常な状態です。業績不振銘柄やいわく付き銘柄も一緒にストップ高を付けております。これは賭場と化していて、チョイとまずい状態ではないでしょうか。

今頃から買いにはいる方は注意した方が良いと思います。それなりの業態を持っている銘柄は、きちんと見直し買いが入っているのは分かります。フルスピードやエイチアイなどは一例ですね。

その新興市場のOSCはマザーズ指数が+3%の78%、ヘラクレス指数に至っては何と81%で、去年の8月16日の79%を抜き去りました。これまで押さえつけられていた反動といってしまえばそれまでですが、押さえつけられるにはそれ相応の理由があったのです。PERは何とか1部市場に近づいておりました。成長性が著しい新興銘柄は別にしても、ようやく20倍程度の妥当な水準に近づいておりました。そこをあまり調子に乗ると、また新興市場は閑散として見放されるかも知れません。

日経平均の方は、今日は少し上げておりOSCも+2%の70%に伸ばしましたが、そろそろ息切れしそうな雰囲気が漂っております。アメリカ市場は週末の雇用統計を控えて、積極的に買い上げられるとは思えません。日経平均も17000円を達成して、ここは一服といったところでしょうか。むしろ、先物がなかなか上へと飛翔できないことに現れているように、後場は利確の動きがより活発化するのかも知れません。

優良株のイビデンなど地合が好転しても下げ続けております。任天堂だけは高値を切り上げており好調ですね。

トラッキング銘柄もリサが二番底を確認して好調。225Kあたりでの買いチャンスを逸してしまいました。複数の銘柄を見ているとどうしても注意散漫となってしまいますね。

前場はイビデンの売りと3244サムティの買いで少しプラスしただけです。

後場もテクニカルに下げきってからの反発局面とか、上げきってからの反落局面にのみ乗ることにしたいと思っております。
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政策金利の下げでいずれ株価は下がる

2007-10-03 07:27:26 | 金融全般
たまたまアメリカの政策金利の2000年からの推移を見ていてハッキリ分かったことがあります。それは、①政策金利を下げると遅れて株価も下がっている。②各国の政策金利も上げ下げは同調している。③アメリカの節目での政策金利調整は大きい。の3つです。

③については次のような具合です。

・2000年12月6.5%→2001年1月5.5%(-1%)
・2001年2月5.5%→2001年3月 5%(-0.5%)
・2001年3月5%→2001年4月4.5%(-0.5%)
・2001年4月4.5%→2001年5月4%(-0.5%)
・2001年5月4%→2001年6月3.75%(-0.25%)
・2001年7月3.75%→2001年8月3.5%(-0.25%)
・2001年8月3.5%→2001年9月3%(-0.5%)
・2001年9月3%→2001年10月2.5%(-0.5%)
・2001年10月2.5%→2001年11月2%(-0.5%)
・2001年11月2%→2001年12月1.75%(-0.25%)

以後、2002年10月まで1.75%が続き、翌11月に再度0.5%引き下げて1.25%にしております。そして2003年5月まで1.25%が続いて翌6月に1%に引き下げて、これが2004年5月まで続きます。

この間、ダウ平均株価は、2001年初頭までほぼ1万ドルをキープしておりましたが、2001年中盤に一度8000ドル近辺まで急激に下がり、その後1万ドルを回復したもの、2002年終わりから2003年初頭にかけて7000ドル台に低迷をしております。そして2003年4月から8000ドルを底にして、今年の14000ドルまでの上昇でした。

この過去のデータから読み取れることは、確かに利下げは株価を一時的には下支えしますが、ほどなく景気後退(株価下落)に入っているということですね。

しかし、当時と今とでは大きな違いがあります。それはクリントン時代に改善した財政収支とその後のグローバル化した経済です。利下げをしてもアメリカには世界の経済の中心としての確固たる地位が当時は築かれていました。

一つ、なぜ過去のこのような例から今回のFRBの利下げが0.5%という論調が少なかったのかこれは疑問です。株式市場にかかわる人々は過去のデータから学ばずに、今の刹那からしか先を読まないという習性がトコトン身に付いているようです。筆者もこのようなデータに接していたら、先日のFRBの発表の前日に売り立てをするような愚を犯さなかっただろうにと反省をしております。もう1つこの過去のデータから読み取れることは、FRBは近々利下げをするのではないかとのことですが、今回はジム・ロジャースも最初から危惧しているように、かなりリスキーな判断となるかと思います。インフレが燃え上がってしまうリスクです。
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