株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(10.30.07)

2007-10-29 21:14:37 | 明日のモニタリング銘柄
しかし、今日の14時18分からの8728M2Jの292Kからの急落は、まさに電光石火の早技でした。癪に障るので歩み値を確認してみました。14時17分までは292Kで揉み合っていたのですが、そこから291Kの12枚を皮切りにまず50枚。その後、287Kあたりでの揉み合いから286Kで更に50枚。そして、少し置いて286Kから282Kまで126枚。その勢いで狼狽売りを誘い、277Kまで約50枚。そして、とどめは、270Kでの何と230枚です。この強烈な売りで、その後266Kまでの売りを誘っております。

以上の下落ドラマが14時18分ピッタリに始まり、そして、266Kの安値から少し戻しての273Kまでの、計160ティックほどがたったの1分以内に完了しているのです。60秒で160ティックですよ。これは、相当数の参加者が時間を示し合わせて、一斉に売りをかけたとしか思えません。1人でやるのは10台ほどのマシンを使ったとしても困難でしょう。

この大津波で、筆者が朝から指しており、そのままにしておいた273Kの買いは約定のチャイムがなりました。(ジョインベストエクスプレスのいいところは、チャイムで約定を知らせてくれるところです。)異変を察して+3Kで早々に売りましたが、このようなを組織的な一斉売り見たのは初めてです。まるで竜巻が急に襲ってきたかのようでした。

これはどこかの弱小投資顧問会社が、有料会員に指令を出して一斉に利確に走らせたのではないかと想像します。もし、そうだとしたら、これは新手の相場操縦行為ではないでしょうか。

会員があちらこちらから売りをかけますので、後から胴元を見つけ出そうとしても、何の証拠も見つかりませんね。実に巧妙です。

このような罠が待ち受けているのが、特に出来高を伴って乱高下するIPO銘柄だと言ってしまえばそのとおりですが、そのやり口があまりに汚い。許せないですね。

しかし、残念ながらこの怒りの持って行き場所がありません。というのも、今日の筆者のトレードはこのM2Jでの+15Kと+3Kのみだったからです。

ところで、この一斉利確の動きは、胴元が日経先物のダウントレンドから、どうにも上に抜けない(ストップ高まで行かない)ことに業を煮やしての「指令」だったのではと思います。先物の1分足のMACDは後場開始直後にピークをつけてから、一貫して右肩下がりでゼロ値も14時には再度下回りました。これを見ての14時18分の指令だったと思います。

このように、先物のトレンドが右肩上がりか、右肩下がりかで、リスクが全く異なって来ますので、明日以降も先物のトレンドラインには十分にご注意下さい。

ところで、このようなM2Jの仕掛け売りに象徴されるように、新興市場のOSCはマザーズ指数が-3%の60%、ヘラクレス指数が-5%の62%とダウントレンドに転換です。マザーズ指数で見ると4月17日の988ポイントの安値を下から抜くことは出来ませんでした。この988ポイントさえ抜けば1000ポイントの回復が視野に入ってきていたのですが、FOMCを控えて明日以降はチョイと無理かと思います。このあたりを察しての投資顧問会社の「指令」だったのかも知れません。

対する日経平均のOSCは+1%の44%と小幅上昇。空いていた窓の16711円も埋め、後は日足の一目均衡表の雲の上限の16770円近辺に出てしまえば、空は一気に青くなります。これもFOMC通過待ちといったところでしょうか。それまでは今日空いた窓(16530円~16660円)を逆に埋める動きとなる可能性もあります。相変わらずNYダウと為替次第ですね。その今晩のNYダウはOSCを56%→59%と伸ばして上を窺う勢いですが、金曜日の切り返しが急でしたので、寄り付きは小反落を喰らうかも知れませんが、トレンドとしてはもう1段の上昇は期待できるところかと思います。

さて、そうした状況を踏まえての明日のモニタリング銘柄です。

1.3854アイル
 気がつけば大人しく切り返しておりました。今日で3日連続OSCが33%です。403Kの節目を今日は越えて終了しておりますので、その後は410K、そして430Kあたりまでとなります。

2.5401新日本製鐵
 26日の752円で底打ち気配濃厚。今日18円上げてOSCも+1%の41%へ。780円割れがなければ更に上昇か。

3.9650テクモ
 そろそろ調整完了の気配あり。OSCは37%まで下落。RSIも25%です。1400円近辺にある日足の一目均衡表の雲の上限にタッチすれば、そこからは反発に転じるかと。11月14日が第三四半期決算ですが、7月5日に前年同期比2倍の中間決算を発表している会社ですので、大きなブレはないかと思います。明日以降に安値を切り下げなければ、そこが買い場かも知れません。

4.6779日本電波工業
 10月5日に上方修正するも、それまでの業績期待の大きさから反落局面を続けておりましたが、今日6000円割れで一旦底打ち気配です。OSCも36%にまで落ちました。指数値がまだ6260円を付けた9月6日よりも140円ほど高めです。またOSCも10月15日につけた30%よりもまだ6%高い状態。従って、5900円あたりまでの下落調整がまだありそうですが、そのあたりからの反発バネは強いものがあるかと思います。PERは今日で20倍割れ。もうひと息の押し目待ち。

5.9438エムティアイ
 なかなか200Kを大きく越えることが出来なかったこの株、ついに今日上放れです。何があったのか、特段のニュースは見あたりませんでした。OSCは既に73%にも達しております。上げエネルギーが噴火したものと思われます。目茶上げしている3715ドワンゴがやっと黒字転換したのに対して、こちらはPERが18倍少々の優良株。ドワンゴに行っている資金が流れてきているのか、それとも割安新興優良株物色の流れに乗っての上昇か。いずれにしても、今年2月2日の269Kの高値を越えれば、あとはしこりなし。しかし、こっそりと上げ続けておりましたね、この株。押し目を形成しながら上げ続けるのかも知れません。携帯コンテンツ制作にハードウェアと同じような品質管理手法を導入しているユニークな会社です。

以上です。

FOMC利下げ&ドル価値低下を見込んでか、金がどうも1オンス800ドルに迫っているようです。11月のファンドの決算を控えて、手っ取り早く上がるゴールドに資金が向かっております。前回の利下げの時も、ほどなく金や原油などの商品にマネーが向かいましたが、今回もそれを先取りしての動きかと思います。これだけ利下げが続くことになれば、ドルの凋落はもはや誰の目にも明らかです。

その弱いドルに対して、なかなか円高に向かわない日本も、目に見えない凋落があるのでしょう。その根底には郵政民営化により資金が株式市場に流れ込むと(勝手に)見た外国勢が、その後、郵貯が民営化までに株式を売り続けていたことを知り、郵貯は思ったほどには自由になる資金がないこと(これは2006年の年初のブログで書いたことです。)が知れわたってしまったのが、意外と大きな要因ではないかと思っております。
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新興はどこまで行く?

2007-10-29 11:15:25 | 株に出会う
新興市場は過熱状態にあると言われながら、小調整を挟みながら、ジリジリと高値を切り上げております。

マザーズ指数は前場で967ポイントまで到達。4月18日の安値の969ポイントは一旦抜き去る勢いです。その後の990ポイントから1000ポイント越えについては、まだ少しハードルがありますが、今のOSC62%(前日比-1%)が、10月5日のように82%にまで達すれば、それは簡単に乗り越えるでしょうが、まあ、そこまでの再度の過熱状態までその筋は持っていくつもりなのかどうかです。

2番目の山は1番目の山(82%)よりも低いと見ます。その理由は、確かにマザーズ指数は上げてはいますが、10月5日のその82%、終値849ポイントに対して、今日の前場で62%、終値966ポイントとなっており、OSCを下げながら、終値を切り上げているおり、一発触発の飽和点が刻一刻近づいているのは確かだからです。下落調整のマグマが益々高まりつつあるのが、今の新興市場と言えます。年金資金の流入を先取りしてここまで来ておりますので、本格的に投入される来月になると、買い上がった資金が年金資金を食い物にする形で引き揚げるのか、それとも、更にその資金に乗じて買い上がるのか、このあたりが見ものです。

とりあえず、FOMCまでは大きな波乱がないと見ての、上げ相場での強気の買い上がりかと思います。

前場は寄り付きあたりで8728M2Jを売り+15Kでしたが、その後前日同値まで押された時は絶好の買い場でしたが逃がしました。押されたところからは執拗な買いが入っております。3846エイチアイなど賑わっている銘柄については、押し目狙いがいいのですが、急な押し目があるとどうしても静観の形をとってしまい、気がつくと上に持って行かれているということの繰り返しです。

主力市場の方は、日経平均も先物もOSCを43%→45%、42%→45%と上げており、かつ、朝方のGUからの調整をMACDのゼロ値近辺でこなしております。このままだと、ゼロ値近辺からの上値追いがあるかどうかが焦点ですが、日経平均でいうと、窓を空けていた16711円を後場にきちんと回復して、そこから更に上値甥となるような動きになるのか、それとも達成感から下落に転じるのか、そのあたりが見ものかと思います。
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