株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

微妙な位置で前引け

2007-10-26 11:28:35 | 株に出会う
先物はシカゴCMEの大証比140円高を受けて、それに鞘寄せする形で始まりましたが、直後にピークを付けた後はジリ下げとなり、10時半に本日の安値をマーク。その後、1分足のMACDで-10ポイントに落としてから、ちょうどゼロに戻したところで終了しております。

こういう動きは、後場の予想を非常に困難にします。

ドル・円相場は円安方向に行っておりますので、このところ押されていた輸出関連銘柄は好調なようですが、ゴムや海運などは軟調です。

テクニカルには、一応先物はOSCを1%上げて38%ですので、この前引けにかけての戻しが、後場の寄り付きからの上昇につながれば、一定程度の切り返しを見せて終わると思いますが、NYダウがFOMCでの利下げ決定までは、はっきりした動きとはなりませんので、どちらかというと一進一退で推移するのではないでしょうか。

個別では、昨日の後場の下落相場でも勢いがあった6581日立工機、好決算を出して朝から特買いでした。決算前に買って度々失敗しておりますので、昨日は買うのを控えました。決算さえなければ買い場ではあったのです。

今日は、この株のケーススタディを少しだけ。

まず、分足のMACDで騰勢を確認しますと、9時半まえに25ポイントまで付けており、ここがピークです。しかし、ここで一旦利益確定の売りがあり、一度25本の移動平均線まで下落。そこで待ちかまえていたようにセカンダリーの参加者の買い上がりで10時ちょっと過ぎまでには今日の最高値の1895円を付けました。しかし、利確が始まってから10時過ぎの最高値更新までは、分足のMACDは実は24ポイントから7ポイントほどまで9時45分頃にかけて下落しておりました。ここでMACDの指標との逆行現象があった訳ですね。

その逆行現象が時間差を置いて後で効いてきます。10時のピーク値からは、そのセカンダリーの方々の利確が始まります。そして、一旦、VWAPに届いた段階で小反発を見せますが、すぐに息切れし、その後1860円まで落とされます。これは10月16日の1868円という安値に近似した値です。その1868円はその段階のVWAPでしたが、下落基調は少しはオーバーシュートするものですね。

そこに第3の参加者の参入が行われております。この頃は、ちょうど先物が切り返した時期に符合します。もし、この先物の切り返しがなければ、この反発もせいぜいVWAPまでであったと思います。その後は、前引けにかけてVWAPを挟んだ攻防となっており、もう今から参入しても勝ち負けはフィフティ・フィフティだと思います。

前場はリアルコムで、このような先物の動きとMACDの底打ちを確認しながら+5Kを抜いたのみ。もう少し、こうしたきめ細やかなデイトレの技術を洗練させることに、しばらく注力したいと思っております。

いずれにしても、特に直近IPOは需給関係だけで心理的に上下しますので、先物の切り返しのタイミングでの逆行現象(先物が切り返したのに、まだ需給の雰囲気で下げているタイミング)が起きた時に仕込んでおき、その後の逆行現象でまだ上げの余韻に酔いしれている間に売り逃げるという戦法が、意外と効果的であることは言えそうです。

しかし、他のブログでもこうした細かなノウハウを開陳してくれれば、筆者もあまり試行錯誤しなくて楽ができるのに。。。そうしたブログは少ないものですね。
コメント
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