株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(8.14.08)

2008-08-13 19:16:37 | 明日のモニタリング銘柄
それでは明日8月14日のモニタリング銘柄です。

1.8410セブン銀行
 今や、ジャスダックの雄と言っても過言ではありません。この株がOSCを場中に39%、終了時でも40%にまで落としております。例の呼び値が変わったお陰?で、数10枚程度の売買板を挟んで、一体どこに買いをまた売りを入れたら良いのは迷うばかり。7月22日の229Kという安値目途がありますが、ここはもう一段の押し目からの反転に期待。

2.8316三井住友FG
 この株、高めで始まりジリジリ押されるパターンではお呼びではありません。680Kあたりまで押されればここはRSIが15%という7月8日以来の低水準からも、反発はあるのではないでしょうか。呉々も高く始まりすぎたら売り攻勢に晒されますので注意。

3.8031三井物産
 商品市況の悪化に伴い商社株も徹底的に売り込まれております。しかし、今日はOSCを+2%の40%にコンバージェンスさせ、RSIも22%と最低水準です。どこで下げ止まるのかが見ものですが、OSCで38%割れがないなら明日あたり希望が出るのではないかと。

4.5405住友金属工業
 価格転嫁が遅れたとされる日本の鉄に復活の兆しあり。中でもこの株を取り上げます。明日は452円を越える勢いがあるかどうか。

5.5302日本カーボン
 今日はまさかの508円までの下落。さすがに400円台への突入はありませんでした。東洋炭素が爆上げしているのに、連れ高しないのはいささか変。明日は、このまま切り返しに転じるのか?8月5日の状況と終値も全く同じ。

以上です。

その他、今日の切り返しが本物かどうか1972三晃金属。好業績発表前の水準まで売り込まれた6810日立マクセル。明日中間決算があるもののウェブ決済システムが特長の3623ビリングシステムあたりが注目です。
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市場概況(8.13.08)

2008-08-13 16:40:40 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説

8月13日(水)の市場概況です。 赤字部は14日朝追加。

・日経先物:OSC47%(+1%)8月5日の35%から切り返し中。
・日経平均:OSC51%(-3%)8月4日の40%から切り返し中。
・TOPIX:OSC48%(-1%)8月11日の47%から微弱切り返し中。
・マザーズ指数:OSC38%(-1%)8月4日の32%に収斂中。
・ヘラクレス指数:OSC41%(+5%)8月4日の31%に収斂中。
・国債先物:OSC51%(-3%)1銭高。7月30日の34%から切り返し中。
・ドル・円:109.58円(28銭円安)OSC71%(+3%)8月11日の78%から下降中。更新
・日経先物イーブニングセッション:13000円(大証終値比-40円)
・シカゴCME日経先物:12985円(大証終値比-55円)更新
・NYダウ:11533ドル(-110ドル)OSC60%(+1%)8月6日の64%から緩やかに下落中。明日は小反発の気配。更新

後場は、まさに黄金分割比率の12950円に先物はタッチ。日経平均はタッチ寸前からの切り返しでした。明日以降も、もしこのラインが突破されれば、反発しない限り弱気に転じますので注意。

後場は途中から出かけたため、ジリ下げからの多少の反発相場では下にも突き刺さらず、かといって買い上がりも御法度ということで、結局はノートレードでしたが、書くのも嫌になる反省を2つ。

1.4003コープケミカル
 昨日は、決算前の目眩ませに合い見事撃沈さる。そのトラウマからか、今日の特買いからの買いに入れず。しかし、前場に何度か235円まで落下。朝の気配値が240円、始まりも240円でしたので、ここは唯一の押し目でした。分足で見ても昨日の高値を少々割り込んだ水準。

2.1972三晃金属
 290円を抜くようならと身構えてはおりましたが、どういう訳か300円越えまで急伸の動きについていけず。いわゆる腰が引けておりました。この株は持ち上げておいてからのドスーンという成り売りの嵐へのトラウマでした。しかし、落ちきったここからは、ジワリジワリと上げていくものです。1時半過ぎからの動きに注目。

上げ方には色々なパターンがあるものです。途中で諦めたら駄目ですね。

と言う訳で、明日のモニタリング銘柄は別稿にて。明日こそ雪辱を期したいもの。

-------14日朝のコメント-------

週間石油在庫統計でガソリン在庫が予想以上に大幅減(予想-215万バレルが-639万バレルへ)だったことが原油を一時的に復活させ、ダウは100ドル強のマイナスで終了しております。ユーロ・ドルも一旦下げ止まった感があります。原油高から資源株の上昇が見られますので、今日の日本市場もそのセグメントに注目。

ドル・円はショートカバーが加速し109円台を回復中。

なお、欧州株はNYに先んじて大幅安で終了しております。欧州の下げは金融株の変調によるもの。欧州の銀行の状態もかなり悪いようですね。特にイギリスが悪くポンドは売り1色。

今回の原油高、円安はショートカバーなのか、それとも反転のきっかけとなるのか微妙なところです。原油は、予想していた110ドルを挟む展開には落ちましたが、心理的な節目の100ドル台前半にはまだ到達しておりません。ゴールドは既にテクニカルな抵抗線を大きく逸脱。このゴールドの変調が何を意味するかを解かないと、短期のこうした動きだけでは何とも言えません。

ダウが上がらない理由として、「金融不安」といったことが囁かれておりますが、特に大きなニュースがないのに、金融不安で下げが先行して始まっております。これは市場関係者の間で、銀行の体力に対する疑心暗鬼がまだまだ根強いものと思います。FRBはさかんに資金を供給しておりますが、融資条件の厳格化などで、市場に回る資金が細っているようです。それだけ銀行自身が苦しい。政府は何とか11000ドルは死守したいところ。
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円高進行、株価収斂中

2008-08-13 11:11:09 | 株に出会う
多分、あの北京オリンピックの9歳の女の子の開会式での「口パク歌唱」の一件のように、ドルインデックスの、このところの驚異的な切り返しも、同様に口パクだったかのようです。

バーナンキ議長がずっと見続けていたかった夢は、儚くも破れ去ろうとしております。

6871日本マイクロニクスの、前場終了にかけての怒濤の投げが、今日の相場を象徴しております。何と2095円まで持って行かれております。(前場終了では2200円)

12950円が後場に破られると、これは少々やばい状態となりそうです。先物は前場はかろうじてこのラインを死守。

しかし、あの口パク事件、テレビの映像を見ていた家人は、咄嗟に見抜いておりました。筆者は、まさか9000人ものオーディションで選ばれた、あの可愛い顔のいたいけな少女が、まさか臆面もなく「口パク」をやっていたとは到底信じられず、そんなことする訳ないよ、と軽く一蹴しておきました。

ところが、今日の新聞にその口パク事件が暴露されていたのです。何故ばれたかは不明ですが、恐らく世界中に家人のような、動物的に勘が鋭い視聴者が沢山いて、メディアに対して沢山の投書が行ったに違いありません。

実際に歌っていたのは、2つ年下の7歳の女の子だったそうです。開会式を盛り上げるための演出だったとはプロデューサーの言ですが、ここまでして2人の未来ある少女の心を傷つける必要があったのだろうか?

いや、今時の少女はこんなこと朝飯前かも知れません。こんな感想を述べるおじさんがいる限り、この世は騙し騙される喜怒哀楽が繰り返されるようです。

もちろん、筆者はまんまと騙される方らしいです。

しかし、あの可愛い顔のどこにそんな欺瞞が隠れていたのか、未だによく分かりません。多分、筆者の眼のどこかが曇っているのでしょう。相場のチカチカする派手な数字を見過ぎたせいかも知れません。

前場は、業績の良かったMonotaROという桃太郎ばりの株で+4K抜いただけ。後は北京の少女の1件が気になり、騙されまいとする気持ちが勝って手を出せず。
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疑似金融相場

2008-08-13 07:29:21 | 金融全般
第一生命経済研究所の嶌峰 義清氏が、最新のレポートでうまい表現を使っております。「景気悪化下の原油安は、疑似金融相場を作り出す。」というものです。

確かに、金縛りのバーナンキ議長が夢にまで見た情景がこのところ繰り広げられているようですね。

利下げも口先介入も何もしないのに、原油安でインフレ懸念は遠のき、株も少々持ち直し、商品市況は大きく下落に向かって、企業業績と景気悪化を食い止めているかに見えるためです。

しかし、物事はどうも長期トレンドで見ない限り見誤るようです。

嶌峰氏のレポートの最後の方にあるWTI原油の月足チャートを見ると、単に上げ一服の状態であることが一目瞭然です。ゴールドはその点、80年頃の700ドルを割り込むとトレンド転換しそうです。

よくアンワインドが始まったと言われます。いわゆる資金の逆流ですね。何故逆流が起こるのか?それは金融市場というのはゼロサムゲームであるためです。

株でも何でもそうですが、相場の流れについていかない限り、一人で頑張っても押し流される(損失を被る)ことは明らかです。皆が売りに入った時は、一刻も早く売りに合流しないと、持ち高が刻一刻損失を膨らませることになります。

では、その全員が売っている中で、果たしてゼロサムゲームの市場で、全員が勝者になれるのかというと、そんなことは考えられません。何しろ、誰かの損は誰かの得というゼロサムゲームです。

問題の不思議さはこの点にあります。下げ一方の今の商品相場のような市場で、一体ゼロサムゲームはどのように成立しているのか?

言うまでもなく、こうした売り一辺倒の相場でも買い手はいる訳です。逆の場合もそうです。しかし、逆を行くのは、特に下落相場ではつらいものがあることでしょう。買っても買っても評価損が増えることにもなります。

ところが、よくよく考えると、下落相場で積極的に買い向かう人というのは、それ以前に売って資金を潤沢にしている人ということになります。つまり、既に高値で売り抜けている方々です。そうでないと、このような評価損がたちまち積み上がるような相場を切り抜ける体力がある訳ありません。

しかし、真に頭のよい資金の豊富な買い手は、相場がトコトン底を打つまでは買いに入らない筈です。ということは、相場が逆流し始めた時の下落スピードは、いわゆる買い手不在となり、かなり速いということが言えそうです。市場には少数の資金量の少ないトレーダーしか買いに回らないからです。しかも、そうしたトレーダーは短期のリバウンド狙いも多く、目算が狂えば即資金を引き揚げます。その時、第2弾、第3弾の下げに相場は見舞われることになります。

ここで相場に参加する上で極めて重要なことに人々は遭遇します。どこで相場が底を打つかの判断です。

皆が底打ったと思った時は、すでに買い上がりがあった後となり遅きに失します。かといって、早めに参戦すると思わぬ痛手を被ります。

どうも、「人より先に手を打つ」というのが、月並みなことですが、相場の神髄のように思えてきました。では、何に基づいて、人より先に手を打つための「判断」をすればよいのか?ということがポイントになりますね。

これはマクロ経済判断しかないのではないでしょうか。その判断の1つが嶌峰氏のレポートで現されている長期チャート(月足)でしょう。これを見ると、ユーロ・ドルや原油はトレンドをまだ転換しておりません。NYダウは60ヶ月移動平均をギリギリ持ちこたえている状態。ここが外れると一気に落下の怖れあり。故にアメリカ政府も必死。ドル・円は円高トレンド継続です。ゴールドは2000年以降から見るとまだ上昇トレンド継続です。

従って、今のアンワインドがどこまで続くかを見定めている人は、このマクロなトレンドを見ながら、ギリギリの臨界点に達するまで引きつけておいて、その前後から買いに回る筈です。いわゆる総悲観の状態で買いに入る人とも言えそうです。一歩間違えば大火傷であの世逝きです。

ところで、特に機関投資家の中でもより短期の利鞘稼ぎが要求されるヘッジファンドと呼ばれる方々は、相場の先導役でもありますが、こうした下げ相場でも利益を稼がねばなりません。そのためには、下げ相場が始まる前から、(短期勝負故に)高値で持っていたポジションは、損失回避のため一刻も早く解消する必要があります。それに乗り遅れた場合は、損失をリカバリーする資金を早急に手当する必要があります。

この時の資金の調整弁として狙いを付けられるのが、市場が小さくボラティリティが高いのに換金性の高い金市場です。つまり、投機的に上げておいてから、いち早く売り抜ける機動部隊に使われる市場です。原油市場は金よりも市場は大きいのですが、それでも株式市場や為替市場に比べると小さいものですので、空売りを絡めて換金市場として同様に売り込まれます。

ところが、今回のアンワインドで、株式市場に行った資金は思ったほどに果実を得ることが出来ておりません。ダウは単に乱高下。アメリカ10年債市場も4%前後をうろついております。

今年のヘッジファンド全体の運用成績は平均で2-3%のマイナスと言います。マイナスが続くということは存続が危ういということです。今回の相場急変で更に損失が積み上がっている可能性があります。ヘッジファンドの背後には欧米に主たる金融機関がいる筈です。

今後の新たなる金融市場の波乱要因の芽を、今の相場が醸成しているのかも知れません。これも市場のなせる自然な調整能力なのでしょうね。
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