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独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

市場概況(8.29.08)

2008-08-29 15:37:55 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説

8月29日(金)の市場概況です。 赤字部は30日朝更新

・日経先物:OSC57%(+10%)8月21日の41%から切り返し中。
・日経平均:OSC56%(+6%)8月21日の41%から切り返し中。
・TOPIX:OSC57%(+7%)8月21日の40%から切り返し中。
・マザーズ指数:OSC53%(+1%)8月27日の61%から下落に転じたか?
・ヘラクレス指数:OSC66%(+5%)8月15日の36%から切り返し中。5月15日の72%以来の高さ。高値警戒。
・国債先物:OSC51%(+7%)15銭高。8月22日の47%から切り返し中。
・ドル・円:108.77円(71銭円高)OSC51%(-3%)8月11日の78%より下落中。更新
・日経先物イーブニングセッション:13070円(大証終値比+10円)
・シカゴCME日経先物:12910円(大証終値比-150円)更新
・NYダウ:11544ドル(-172ドル)OSC55%(-7%)8月19日の44%からはまだ切り返し中。更新

やってくれました。7974の影武者が。ちょうど午後2時でした。一斉にホラ貝が鳴り響くまもなく、あっというまのまるで狼煙のような急騰劇でした。時間のある方、7974の午後2時の分足チャートを見てみて下さい。(最下段参照

その瞬間、画面では今いくらなのかまるで分かりませんでした。ただただ、前日比のプラスの数字がドンドンと上がって行くのみ。

これで戦意喪失。前場に48200円まで届いたのを見て、OSCもベースラインから下回ったため、48000円に買い指し値を下げておきました。その後も揉み合うものの、+1000円まで上昇しては突き落とされる始末。

全く、この重戦車のような値嵩株がこれだけ軽快に動くのを見たのは初めてです。せわしなく揉み合うのは大証のシステムですから当然ですけれどもね。

その8697大証も結局は掴み損ね。一時前日比ゼロまで押されたのですが、やはり癖株でした。じっくりと観察しておかないと取り逃がします。トリックに嵌りました。

せっかく、バネに跳ねられカーボンにまみれた白猫と白犬を大阪千里の最高級動物病院に連れて行く予定が、交通費もままならず、このまま、この週末に家でやさしく治療することにします。

しかし、白犬と白猫の取り合わせで、この狭い家の中で何もなければ良いが。いっそのこと、やはりXXXバンクにでも預けようかと思います。XXXバンクならバンクという名の通り、彼らのために白い安全地帯を提供できることでしょう。

注:白犬・白猫のストーリー展開が頓珍漢で理解不能な方は、お手数でも、昨日の「明日のモニタリング銘柄」をご覧下さい。

7974任天堂、14時ちょうどの場中の上方修正発表でした。しかし、為替をドル・円を105円に、ユーロを160円へと変更して「嵩上げ」している部分もあります。この会社、以前もそうでしたが、為替に対してはより実勢相場で想定するようです。もう少し保守的に見ないといけないのでは。。。(現に、29日のユーロの終値は既に159円62銭です。)どうも、為替まで運を天に任せているようです。この会社。

-------30日朝のコメント-------

NYダウは、デルの決算が弱く、原油も一時119ドルに迫って、昨日の上昇のかなりの部分を帳消しにしての終了です。原油も25日移動平均線の117.93ドルがテクニカルレジスタンスラインとして働いているようです。

デルは昨年あたりから変調をきたしておりました。一度強かったビジネスモデルが効力をもたなくなると、早期には立ち上がれないようです。デルモデルと言われPC業界を牛耳ってきたデルですが、それはつまるところ価格優位性を際立たせるためのフルフィルメントのモデルでした。

しかし、これは他社が容易に追いつける領域でした。煎じ詰めれば洗練されたITを構築すれば良いだけですから。

パソコンは日用品(コモディティ)と言われ続けてきましたが、価格が行き着くところまで行けば、品質安定性、デザイン、セキュリティ、それに直販以外のチャネル施策などでの優位性の競争になって行くのは当然の流れでした。

ここで、デルは他社を凌駕するようなアドバンテージを持っていなかったのです。例えば、あのデザイン、薄汚れた鈍牛のようなデスクトップのタワーのデザインを見て、HPのそれを比べてどちらが魅力的に映るでしょうか?

価格以外で差別化するための投資を行ってこなかったデルの後退は当然ですね。

それにしても、ダウはまだまだ不安定。昨日と180度違う終わり方で、ほぼ引けに最安値をマーク。昨日上げすぎた分の調整があったと考えることが自然かと。

ところで、円が主要通貨に対してかなり大きめの円高になっております。ひょっとすると日本のCPI上昇率やら鉱工業生産など、相対的に欧米に比べての良さが、改めて見直されてきているサインかも知れません。それにしては政府がずっとだらしないため、円高=株下落の想定でしか市場は動かないのが悲しいところ。
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トランポリンのような値動き

2008-08-29 11:19:25 | 株に出会う
実は、昨日6674GSユアサで苦杯を喫しておりますので、この株の25日移動平均の530円近辺からの反転を予期して待ちかまえておりました。

NYダウがここまで上げなければ間違いなくこのラインには到達していたものと思います。実際には537円で反転。

25日移動平均を超えている上がり株の場合は、前日に大きくOSCが押された、それにRSIが押されているともっと良いのですが、その翌日の更なる下落からの25日MAラインの攻防からの反発があるという好例ですね。

これはダラダラと時間をかけて近づいた時にはそうでもないようです。いわばトランポリンの原理と同じく、激しくリバウンドするには、大きく、しかも急速に沈み込まねば上げのエネルギーが蓄えられません。

地合が良かったということで、ユアサの場合は537円がちょうど良い沈み具合だったのでしょうね。それでも今日はこの537円を、9時7分から2分ほどかけて底固めをしていたようです。この底固めを見抜けなければ駄目。。。

あまり厳密に25日移動平均への到達を考えすぎるのも良くないという教訓ですね。

その後の乱高下は、さすが大型株だけのことはあります。一旦、昨日の売り方の買い戻しがオーバーシュートして551円あたりまで急上昇しております。思えば、この550円を160万株もの売り板で崩されたのが昨日でした。

さすがに出来高が大きな株は、チャート1つ見ても色々な教訓を残してくれます。

前場は、こうした臨機応変の動きが出来ない我が身(いや、心か)が災いし、この上げ潮相場にノートレードです。

ところで後場ですが、8月のSQ値である13032円を何が何でも突破させたかった向きが、前場の終了にかけて、かなり強引に13050円まで先物を持って行っております。なぜ、強引かというと、為替のドル・円が開始以来ずっと円高方向へと振れており、国債先物は、寄り付きに最安値を一旦付けてからは、一貫して上昇していることからも言えます。(前場終了時でたったの5銭安です。)

後場は、その反動からの再度の13000円割れから、例の黄金分割比率の12950円の手前あたりで下げ止まるのかどうかに注目。

なお、朝方発表の日本の経済指標は概ね良好だったようです。7月の鉱工業生産が予想を上回っております。唯一、全国の消費者物価指数が前年比2.4%となり0.1%上回ったのが悪い材料です。これも前場の相場を押し上げた原因かも知れませんが、それにしては、寄り付きを低めに抑えていたのは、どういった魂胆があったのか? 多分、安く仕込んで前場に上げる戦術だったのかも知れませんが、1個人投資家の及ぶところではありません。
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