株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(12.5.08)

2008-12-04 19:58:05 | 明日のモニタリング銘柄
スウェーデンが政策金利を、何と1.75%も大幅に引き下げ2%にしました。
もうこれは、一種の非常事態宣言と言えるでしょうね。

ユーロも大幅利下げになるのではないかとの思惑から、欧州通貨が売られるとともに、下落して始まった欧州株式市場はプラス圏に浮上しております。

利下げで株価が上昇するのは奇妙に思えるかもしれませんが、これは長期の期待金利に対して、株はリスクプレミアム分が本来乗せられており、金利の低下によりこのプレミアム分の価値が時価総額を自動的に上昇させるためです。

しかし、これだけの急激な政策金利の引き下げを行うということは、いかに実態経済に問題があるかということですので、ほどなく企業業績に影響を及ぼします。従って、金利下げによる株価上昇は一過性のものとなる筈ですね。

アメリカのクリスマス商戦の第一週は予想以上に健闘したようです。各小売業は消費者にとってもサプライズとなる大幅な値引きで対応したと聞きます。このことと、スウェーデンの大幅利下げがどうもダブってきます。

大幅値引きすれば、その時は消費者が群がるでしょう。(株の買いが膨らむ)しかし、その消費は本来必要とする商品を単に前倒しで買ったに過ぎないと思われます。(早期に売って利益を確定する)

自動車会社が社員向け価格を一般向けに適用したり、一時のようにゼロ金利で需要を先取りするのと良く似ております。反動安、反動減がこうした薬物の使用のような販促策にはつきまとうものです。

多分、クリスマス商戦は段々とじり貧を辿るというか、時間が経つに連れて悲惨な結果が露呈してくるのではないでしょうか。それを軌を一にして株価も再度の大幅下落局面に入っていくような気がします。

明日、12月5日のモニタリング銘柄です。

1.7701島津製作所
 12月3日の543円で底打ったなら、ここからは600円も狙える位置か。

2.6594日本電産
 この下げは多分外国勢の換金売りでしょう。明日はひょっとすると3400円ぐらいまで押されるかも知れませんが、この業績好調銘柄がタダで起きあがる訳はありません。

3.6363酉島製作所
 もう1日だけ。25日移動平均からの乖離率も30%を切りました。このまま死するとは思えない株ですが、OSCはギリギリのところで踏みとどまっております。ここに一縷の望みを託して。

4.2602日清オイリオグループ
 今日はやけにJ-OILミルズの調子が良かったようですが、いつもは相関的な動きをするこの株もそろそろ出番か。

5.3315三井鉱山 
 石炭の相場が下落していることがこの株の低迷理由ですが、11月21日の132円前後まで押されたところが一旦買いか。指数値倍率は過去最低値。

以上です。
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市場概況(12.4.08)

2008-12-04 15:34:06 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説 赤字部は5日朝更新

後場に円安の支えを失い、米株価先物もマイナス100ドルなど市場環境が悪化した12月4日(木)の市場概況です。 

◆日経先物:7880円(-160円)、OSC47%(-8%)12月1日の56%から下降中。
◆日経平均:7924円(-80円)、OSC43%(-8%)11月28日の57%から下降中。
◆日経平均指数値倍率:125(+1)数字が増えるほど下落傾向を示します。
◆TOPIX:788.88(-10)、OSC40%(-6%)11月28日の52%から下降中。
◆マザーズ指数:301.71(-5.5)、OSC38%(同値)11月20日の31%に収斂中。反落に転じる。
◆ヘラクレス指数:482.01(-8.51)、OSC42%(-5%)11月20日の38%に収斂中。反落に転じる。
◆国債先物:139.42円(-14銭)OSC46%(+7%)12月2日の37%から切り返したか?
◆ドル・円:92.19円(1円13銭円高)OSC41%(同値)11月28日の52%から下降中。(円高へ)更新
◆日経先物イーブニングセッション:8030円(大証終値比+150円)
◆シカゴCME日経先物:7800円(大証終値比-80円)更新
◆NYダウ:8376ドル(-216ドル)OSC54%(-5%)12月2日の60%から下落中。更新

いやはや、今日の後場の相場には参りました。寄り付きの雰囲気がおかしいので、9793ダイセキを2010円で切り、2281プリマドンナを145円で同値撤退したまではやむを得ない決断でしたが、その後、前場終盤に221円まで付けた5302日本カーボンにしてやられました。2時過ぎまでの下降局面でも何とか戻しておりましたので、押し目からの反発狙いで2度入り、2度とも失敗。特に最後に211円でエントリーした玉は、何と、この株の今日の最安値で手放すことになりました。ここまで乖離が拡がるともう少しの辛抱で切り返すのは分かっていても、210円、209円と2度も指し負け(ほんの1秒程度の差かと思います)で頭に来ての損切りでした。

全ての市場は、明日の下降を示唆しております。一番影響を受けるドル円も、昨日から今日にかけての下落傾向を示しております。米株価指数もマイナス87ドルです。

これでロンドン時間に入って、更に円高が進めば、今晩のダウは12月1日の再来となるのかも知れません。

このところ、秋以降に失った資金を取り戻そうと、売りも窺う姿勢を取っているのかどうなのか分かりませんが、歯車がどうもきっちりと合いません。スランプ状態かも知れません。難解な相場と言っても、勝っている人は勝っている訳ですので、どこか未熟さがまだまだあるということになりますね。この調子だと、今年は収支がマイナスに転落しそうです。これじゃ、何のために時間を費やしているのか意味がありませんね。商売あがったりとはこのこと。何とか、気分を切り替えて行かねばなりません。

ところで、今年のIPOはほとんどパスしていたのですが、久し振りに応募した2186ソーバルが主幹事の大和で当選。

しかし、今日上場の2185シイエム・シイという聞き慣れない会社、1900円の公募に対して初値1540円でまたしても公募割れ。

ソーバルも下限の600円で公募価格が決まったようです。まあ、お付き合いですから申し込みます。損をしても知れておりますからね。

後はグリーに申し込んでおりますが、こちらもあまりよい予想は出ていないようです。当たればその時に考えたいと思います。

-------5日朝のコメント-------

原油は2005年1月以来の44ドル割れです。来年は25ドルとか。円高も再度進行中で92.25円程度。

今回の危機の元凶である住宅問題に今頃になって、元本の削減、ローンの見直しなど一段の処置が必要になるとバーナンキ議長は言っており、GSEの政府機関債の買い取りを5日から始める模様。

ECBは0.75%の利下げで2.5%に。スウェーデンほどではなかったようですが、来年のインフレ率予想は1.1%-1.7%と2%の目標値を下回っており、追加利下げも示唆。

ビック3問題は議会で論議されておりますが、ついにビック3の幹部は信用できないとの上院議員の意見まで飛び出してきております。真意は、また困ったらお金の無心に来るのでは、と言うことらしいです。そうではないでしょ、と言いたいところです。ここまで経営を放置しておいて、自らは高額報酬を取り、自家用ジェット機を乗り回し、役員専用レストランを持ち、今回の事態を金融危機のせいにする、その経営姿勢と能力が信用できないと、何故言えないのか?

これは、もう事前調整型の破綻の方が良さそうですね。
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円安がかろうじてサポートしているが

2008-12-04 11:28:37 | 株に出会う
今日の相場は、本来なら8000円割れから下へといくところ、ドル・円が開始時から25銭ほど円安方向へと振れておりますので、これがかろうじて8000円割れからの転落を防いでいる感じです。

Globexはどうしてもプラス圏には浮上できておりません。開始前は-9ドルともうひと息で水面上に出る状態でしたが、ずっと沈んだまま。

後場は、この円安基調が大きく進展するか、Globexのプラス圏への浮上がないと、今晩のダウの下落を見込んでの売り攻勢の方が強まる怖れがあります。

昨日のダウのプラス圏への浮上は、後で見てみると、どうやら住宅ローン金利の低下が原因のようでした。

これは11月23日にファニーメイやフレディマックが保有するMBSの引受けを5000億ドルほど行うと発表していたことに端を発しております。これがGSEの政府保証の具体的な現れだったということです。

これで住宅ローンの利率が、これほど金利を下げても高止まりしていたのが、6%強から約0.5%下がって、30年ローンで5.5%程度まで落ちております。

このやっと現れた金利低下を好感して、今になってダウの上昇へと結びついております。

とにかく今のアメリカ政府は、経済の末端レベルでの流動性の向上に必死です。この不動産関連だけではなく、クレジットカードなどの担保債券まで買い取ることにしております。不動産ローンにやっと手応えが出てきた訳ですが、これだけで不動産価格が底を打つ訳ではありません。

①まず住宅差し押さえ件数の減少での価格低下を防ぐ、②金融機関による審査が容易になってローンが組みやすくなること。③ローン利率が下がること、④そして、何よりも住宅を買う人が増えるための景気の底入れ。

この4つの条件が噛みあわないと駄目ですね。この中で、③に1つ明るい兆候が出てきているといことが好感された訳です。

ところで、ウォールストリートジャーナルによると、ポールソン財務長官は金融安定化法案に基づく第2弾の公的式の拠出を議会に要請することを検討中と報じております。これが今朝の円安への動きだったようですが、米株価先物が冴えないため、そのまま株式市場は低調なままです。

前場は、持ち越しのダイセキはそのままキープ。これは下げ局面でも大きな動きとならず、ようやく安定の兆しがありますので、2000円割れがない限りホールド予定。

例の7915日本写真印刷のリバウンド狙いで3730円で入りましたが、まだ筆者と同じ短期筋の「飢えた狼」が多くたむろしており、3700円の大きな買い板が崩される前に3710円で無念の撤退。その後「飢えた狼」が3700円を食い散らし、地合の好転にも反応せず、-310円で前場を終了。

後、前場の終わりに約定したのが、もうこれっきりと言ってモニタリング銘柄に取り上げた2281プリマハム。145円で拾いましたが、150円で大きな蓋があり、皆さん臆しているようです。OSCは145円なら-1%の33%へと下落、146円なら+1%の35%への上昇と、分岐路に差し掛かっております。RSIも前場で11%まで落ちており、底打ちは早いと思ってはおりますが、果たして後場にプリマドンナに会えるのか?
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市場概況(12.3.08)

2008-12-04 07:34:04 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説 赤字部は4日朝更新

後場は、昨日と比べて比較的堅調に推移した12月3日(水)の市場概況です。 

◆日経先物:8040円(+160円)、OSC55%(+7%)12月1日の56%から下降中。
◆日経平均:8004円(+140円)、OSC51%(3%)11月28日の57%から反落中。
◆日経平均指数値倍率:125(-2)数字が増えるほど下落傾向を示します。
◆TOPIX:799.19(-40)、OSC46%(-5%)11月28日の52%から反落中。
◆マザーズ指数:307.21(-2.75)、OSC38%(-12%)11月20日の31%に収斂中。反落に転じたか。
◆ヘラクレス指数:490.52(-3.96)、OSC47%(-10%)11月20日の38%に収斂中。反落に転じたか。
◆国債先物:139.56円(-15銭)OSC39%(+2%)11月13日の35%に収斂中。
◆ドル・円:93.32円(11銭円安)OSC41%(-6%)12月1日の52%から下落中。(円高へ)更新
◆日経先物イーブニングセッション:7900円(大証終値比-140円)
◆シカゴCME日経先物:8175円(大証終値比135円高)更新
◆NYダウ:8592ドル(+173ドル)OSC59%(-1%)12月2日の60%から下降に転じたか。更新

後場は、寄り付きに円安傾向が昼休み中に進行していたこともあり、一旦上げて始まり、そこからは朝方の高値圏で頭打ちとなり反落。その後は、引けにかけて戻していったものの、方向感のない値動きに終始。

その中でも、悪い銘柄はトコトン売られておりました。7915日本写真印刷がその代表格。下げ目安の3900円をも割り込みました。これでOSCは29%です。7月18日の26%以来。但し、指数値倍率がまだ10月16日のそれに対しては10ポイント程高めです。今日の下落でもたったの2ポイントの下落ですから、今は、3370円に吸い寄せられている過程に陥ったようです。後は、OSCが反転する時期を待つ以外にありませんが、急激な落ち込み方ですので、明日あたりの地合によっては一旦、底打ってからの反転があるかと思いますが、その後すんなりとは上げないのが、こうした株の特徴かと思います。

今日、引け際に買った9793ダイセキが似たような例ですね。昨日OSCを32%まで落としました。これは9月11日以来の出来事。9月12日には34%と反転し+5円終了でしたが、翌日は120円も落とされてから、やっと引けに+5円まで戻したものです。普通は、この翌日の反落局面で諦めてしまうところです。確か、筆者も一度前日買った玉を投げた記憶があります。

まあ、すんなりと行けばこんなに楽なことはありませんが、地合に影響を受けるのは、致し方ないところですね。底値付近では買い増しをする位の気持ちで行かないと駄目なようですが、これも実際にはつらいところ。

-------4日朝のコメント-------

アメリカのADP雇用統計は、昨晩予想したとおりの-25万人でしたが、ダウが500ドルぐらい下げるでしょうという、筆者の予想は見事に外れました。ISM非製造業の景況感指数も予想より悪く、ついに37.3と30ポイント台まで来ております。

こうした景気指標の悪化は、既に一昨日のNYダウが織り込んでいたということになります。

ニュースを見ると世界の当局はデフレ1色の経済を杞憂している中、アルムニアという欧州委員は、現実的なデフレリスクは見えない、来年後半の景気回復を期待すると述べております。

ここでデフレのポイントを少々おさらいすると、デフレとは、需要が減少し企業が値下げをしてでも売上げを保持しようとするため、人々は、そんなに値段が日々下がるのなら、今買うのを止めよう、と考える消費スタイルですね。インフレはその逆。そのため需要が更に減って、設備削減、人員削減などに企業は追い込まれ、それが更に需要を減らすという悪循環に陥るのがデフレスパイラルということになります。

この過程で中銀は、かつての日本のように政策金利をゼロにしたり、更に量的緩和をすることを余儀なくされます。

このゼロ金利は預金を持つ人々にとっては、金利収入を生まないことを意味するばかりか、実は、企業など、借金を持つ人々も、その借金の重みが益々実質的に増えることを意味します。ここが重要なポイントかと。インフレは逆ですね。借金の重みがドンドン軽くなります。

世界は今デフレに陥るのは何としても避けるため、膨大な政府マネーを注いでおりますが、それにもかかわらず、更なる需要の減退と物価の下落につながっているのが現状です。これが金融政策が効かないいわゆるデフレの罠ですね。

しかし、政府としてはこのようなマネー注入しかありません。そして、あふれ出たマネーの行き先が一体どうなるのか、今のところまだ予想がつきませんが、少しでも景気回復の芽が出た時には、意図的に何かにそのマネーの行き先を誘導し、できれば緩やかなインフレ状態、下手をすると10%以上のインフレ状態に持って行かざるを得ないと思います。そのことで、官民の膨大な借金を実質的に目減りさせることを目論む訳ですが、問題は、日本のように膨大な借金まで行き着いてしまうと、そのインフレによる国債利払いの負担増で、今度は本当に国家が破産してしまう危機に見舞われることです。

いずれにしても、このインフレ政策もかなり危なっかしい選択となるものと思っております。日本以外の国は何とか、これまでは国の借金の水準が対GDP比でマネージできる範囲でしたので、アメリカを除いて、インフレ政策の弊害はあまり出ないかも知れません。

既に膨大な借金を抱える日本は状況が異なります。日本が積極的な財政出動を躊躇している遠因がここにあります。逆に言うと、デフレ状況が、日本でよりきつく出る可能性すらあり得ますね。
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