株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(12.19.08)

2008-12-18 22:15:30 | 明日のモニタリング銘柄
たった今まで、NHKのクローズアップ現代の金融危機(マスコミは恐慌とは決して言いません)をテーマにした特集を見ておりました。

今年の春まで自動車業界は増産のかけ声のもと、下請け業者も借金をしてまでの設備増強に走っていた、その反動が今になって強く出ているようです。これは、トヨタを始めとした自動車業界の見通しの甘さというのか、見通すことが出来なかったことの経営責任まで問うておりました。

同感です。

サブプライムがサブプライムだけでは終わらない今回の危機のその本質、またドルが弱体化し円高に大きく振れるその兆候が、何故、自動車業界のみならず、産業界の指導的立場にある人々がもっと以前に察知できなかったのか、これは全くの謎です。

こうしたマクロな観点からの経営の舵取りをするのが、経営トップの責務であった筈です。その結果、下請け企業を始め、特に非正規雇用者が多数、枯淡の苦しみを受けることになりそうですが、今回の定額給付金を国民全員にバラまくのではなく、このような社会の最も弱い鎖にこそ、お金を投下すべきではないでしょうか。

与党と連立している某政党がこのバラマキを主張し、それをそのまま選挙のために受け入れた今の政治はやはり、どこかおかしい。国民の6割もが、お金を貰えるという施策にも拘わらず反対している、そのことを全く理解できない政治家が、今の政治を牛耳っているこの国の不幸というのか、何なのか、全く嘆息しか出ません。それもこれも、これまでの政治を支持してきた国民全体の意志が働いての結果でありますから、国民全体の自業自得でもありますね。

「大衆を信頼はしているけれども、100%信用はしていなかった。」とは、初代参議院副議長の心の内だったようです。言い得て妙なり。

さて、無駄話はさておいて、明日のモニタリング銘柄です。

1.5310東洋炭素
 今日のモニタリング銘柄ですが、不発弾に終わりました。クレディスイスのご威光の前には、多勢に無勢です。炭素で顔はすでに真っ黒。OSCは27%です。指数値倍率は10月27日の139ポイントに対して、まだ130ポイントですから、落ちる余地はあります。しかし、RSIが1部上場銘柄にして、たったの2%とは前代未聞。VR改もたったの6%です。何の恨みがあってここまで売り込むのか?近藤家受難の時か。

2.6417SANKYO
 またまた今日は大きく売り込まれたようです。この株、何か数奇な運命でも抱え込んでいるのでしょうか?明日は、もう一度仕切直し。4410円を割り込むのかどうか?

3.5214日本電気硝子
 これもクレディの下方修正(590円)へのご託宣から調子が悪くなっております。まだOSCは-1%の50%もあります。今日の安値の456円をも抜いて終わらないと、これまでのホルダーに申し訳が立ちません。いや、株の世界に憐れみは無用です。単に、首尾良く安値を制するものは勝ちを制す、ということだけかも知れません。

4.9793ダイセキ
 やっといい形になりかけております。1842円前後まで下りてくれば一旦買い場を迎えます。OSCはまだ38%です。32%を今月2度マークしておりますので、それに向かって収斂中。

5.8410セブン銀行 
 地合が健闘しているお陰で?、この株の出番がなかなか回ってきません。しかし、これでOSCは+1%の40%とコンバージェンス。今日は不発に終わりましたが、明日こそは325Kを底にしての反転攻勢がなるかどうか?

以上です。

他に、8697大証、2371カカクコムあたりも面白そうです。日本風力開発は明日が正念場。苦杯を舐めた3770ザッパラスの明日の動向も一応監視。返り血を浴びてザンバラ髪にならないようにせねば。。。
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無題

2008-12-18 11:25:03 | 株に出会う
今日の相場に対する「お題」は付けようがありません。よって無題としましたが、題はなくても何か感想でもと思いますが、その感想がいつものように心の中から湧きあがってきません。

上げ余韻が程よく残っている状態といったら良いのでしょうか。昨晩のダウは珍しく高値-安値の振幅が183ドルと、100ドル台へと落ち着いております。

本来、もっとガタッと落ちると見ていたのが、昨日の午後2時までの日本市場でした。2時過ぎからは年金買いが入ったとの噂ですが、この水準で買いを入れるでしょうかねぇ。単なる買い戻しではなかったでしょうか。

ところで、このダウの100ドル台での振幅の翌日は、結構な波乱が待ち受けております。

例えば、直近では11月28日。翌29日は680ドル安。11月3日がその前で、翌4日は305ドル高。その前は9月24日にまで遡りますが、翌25日と26日に318ドル高に持ち上げ、そして、29日(月)に例の777ドル安を演じております。

つまり、何の根拠もありませんが、古来から「嵐の前の静けさ」と言います。何か大きな出来事が起こる直前は、一瞬凪のような状態になるようです。

今回も何か起こるのではないかと、思わず身構えてしまいますが、既に外人さんのボス達はクリスマス休暇入りだし、FRBの狂乱のゼロ金利政策で、会社に残ったざこ連中は虚をつかれて放心状態だし、特に大きな経済指標の発表もないし、仮にあってもそんなこと折り込み済みだし、と言う訳で、あまり思い浮かばないのです。

ブッシュ大統領に靴を投げたジャーナリストは、かわいそうに手かどこかの骨を折られたそうですが、外国の要人に対する処罰は禁固2年あたりだそうです。しかし、属する社は彼を誉めあげているし、お国では既に英雄扱いだし。まあ、あんなブッシュは今の段階で殺しても何の意味もないことをよくご存じであり、最大の侮辱行為である「靴投げ」を選んだのは、さすがジャーナリストの端くれだけありますね。

と言う訳で、嵐の前の静けさとは言っても、既に「要人靴投げ」の一大イベントも終わっていることだし、一体どんな嵐が予感されるのか、皆目見当がつきません。よって、再度、今日のお題は、「無題」。。。

前場は、9531東京瓦斯できわどく1円抜きのトレードだけ。この株、寄り付きからの勢いがすっかりそげ落ちておりました。そこに遅れて入っても、それこそ、瓦斯抜きされた連中しかおりませんでした。

後場は、この瓦斯抜き行為が市場に蔓延するかどうかに注目です。
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市場概況(12.17.08)

2008-12-18 07:18:37 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説 赤字部は18日朝の更新

来週末までは、後場の途中からほぼ毎日出かけますので、市場概況の更新は夜になります。

12月17日(水)の市場概況です。

◆日経先物:8650円(+90円)、OSC62%(+2%)12月5日の42%から切り返し中。
◆日経平均:8613円(+45円)、OSC58%(-3%)12月11日の65%から下落中。
◆日経平均指数値倍率:116(-1)数字が減るほど上昇傾向を示します。
◆TOPIX:838.46(+9.84)、OSC57%(+-0%)12月11日の63%から下落中。
◆マザーズ指数:325.89(-3.18)、OSC56%(-9%)12月16日の65%から下落に転じたか。
◆ヘラクレス指数:494.56(-3.78)、OSC51%(-5%)12月16日の56%から下落に転じたか。
◆国債先物:139.56円(+41銭)OSC37%(-6%)12月2日に並び、ここから切り返しを加速するか?
◆ドル・円:87.25円 OSC36%(-4%)12月9日に並ぶ。ここで一旦歯止めがかかるか?更新
◆日経先物イーブニングセッション:8590円(大証終値比-60円)
◆シカゴCME日経先物:8635円(大証終値比-15円)円建て。更新
◆NYダウ:8824ドル(-100ドル)OSC53%12月10日の63%から下落中。しぶとく粘っている状態。11月20日からのトレンドでは上昇中。更新

筆者が出かけた2時過ぎからは大きく切り返したようですね。しかし、日経平均は高値は12月11日のそれを更新したものの、終値ベースでは依然として11日からは下降傾向であり、OSCも下げております。よく頑張ってはおりますが、非常に不安定な位置取りです。

後場は、ジリ下げのため結局ノートレードでした。

-------18日朝のコメント-------

欧州株もほどほど戻したせいか、ダウは比較的穏便な下げですね。しかし、ここから上値を追うほどの材料はもうないようです。モルガン・スタンレーの格下げ(A2へ1段階)と、見通しをネガティブにしたことでドル安が更に加速しております。

原油は、OPEC総会で220万バレルの減産が決まったにもかかわらず、一時39ドル台まで下落。2004年7月14日以来です。

さすがにここまで金融緩和すると、VIX指数も50ポイントまで下げてきております。ピーク時は90ポイントでした。平時は高くても35ポイント程度。

FRBがゼロ金利政策をとってドルをじゃぶじゃぶと銀行に供給しても、肝心の末端(企業、消費者)へお金が行き渡っておりません。議会が例の7000億ドルのTARP資金が企業融資や住宅差し押さえ防止に役立っているか具体的なデータを示せといっても、財務省はその具体的な数字を示せないとか。これは金融機関が貸し渋りをしているのは明らかです。

銀行はでは一体資金をどうしているのかというと、どうも米国債に再投資しているようなのです。FRBが米国債を買う姿勢を示し、価格は上昇するばかりです。(利率は低下)こんな安心して利益を稼げる投資先はありませんね。しかも国債購入で銀行の自己資本比率はアップしBIS規制には抵触しなくなります。

要は、かつての日銀のように、ゼロ金利政策で、預金者が本来得るべき金利収入を銀行に移転し破産を免れさせたように、預金が少ないアメリカではその策が取れず、今回のTARP資金を、単に銀行の延命治療のための「輸血役」にしているようです。これでは実体経済にお金が回っていかないのはもちろん、益々悪化するばかり。これを「流動性の罠」と言っております。

たこ揚げをしている時、紐が緩んでいるとコントロールが効きません。そこで焦ってますます紐を緩めて長くする訳ですが、そのために益々制御できませんが、こうした状態ですね。いずれ、緩めすぎた紐が何かの拍子にピーンと張る事態になれば、たこはそれこそ大空高く舞い上がって、もう回収不能になります。

そうなると、これはいずれジンバブエのようになるとの警告もあります。

ジンバブエの年間インフレ率は、何と89.7X10の21乗%、前月比では796億%だそうです。数字に弱い筆者など、全くの想像外であり、貰った釣り銭が正しいのかどうかの計算も出来ません。それよりも、お札が重くて釣り銭を貰うどころではないでしょう。
コメント (2)
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