株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(12.3.08)

2008-12-02 20:32:25 | 明日のモニタリング銘柄
今日のNY市場は特段の経済指標の発表はありません。

欧州市場は1%台の下げですが軟調に始まっております。

それにしても、ドルインデックスはしぶとい。下げかかっていたのにまた戻しております。全世界の6割の決済がドルで行われているのですから、これは対外資産の取り崩しだけではなく、決済資金としてのドルの需要がまだまだ続いているということでしょうね。

それだけ信用収縮の闇が深くて重いということか。。。

話は突如変わりますが、それにしてもジャック・アタリの集大成の最新作、「21世紀の歴史」(作品社、2008年8月20日初版)を読み始めましたが、何とも希有壮大な内容です。こうした本がフランスで2006年11月に出版されて以来、ロングセラーを続けているというのも、これまたフランス人も凄い。

序文で述べられていること、つまり、「歴史とは、唯一の、頑固できわめて特殊な方向に向かって展開してきたことが分かる。----中略-----,その方向性とは、いかなる時代であろうとも、人類は他のすべての価値観を差し置いて、個人の自由に最大限の価値を見出してきた、ということである。」に沿って地球生成以降の歴史が語られる、この小気味よさはアタリならではですね。

またいずれ詳細な読後感は時間があればご紹介するとして、明日のモニタリング銘柄です。

1.4911資生堂
 下げが止まりません。OSCも-3%の43%です。30%台への突入が欲しいところ。とりあえず、明日以降に押し目からの反転買い。

2.9793ダイセキ
 10月10日の1820円の安値に近づきつつあります。この株のOSCで32%というのも珍しいことです。後少しの辛抱か。

3.7915日本写真印刷
 4000円まで売られました。RSIも17%と最低水準に近い値です。OSCは37%ですが、11月26日の34%からは停滞中。弱い時は徹底的に弱いのがこの株の特徴です。11月20日のストップ安など、多分ヘッジファンド売りでしょう。今日はどうか分かりませんが、出来高はそれほどでもないので、個人投資家の諦念売りかも知れません。3900円あたりが1つの節目か。

4.4063信越化学
 先日に続いて取り上げます。今日は3480円まで売られ2003年4月30日の3390円まで後90円に迫りました。DRAMが採算ラインの半分まで落ち込んだのが嫌気されてのことです。この金融恐慌の世の中で、実は将来を切り開く1つは半導体を米とするハイテク産業です。これがあるお陰でどれだか我々の生活が便利・快適になったことか。それが量産効果が上がりすぎるが故に、需給バランスが一旦崩れると、こうしたことになってしまいます。

OSCは+2%の40%とコンバージェンスしております。明日こそ、安値更新をすることなく戻して欲しいもの。


以上です。ダウ先物は、昨日と違って20時半現在+121ドルです。ひょっとすると、連チャンで落ち込むのではなく少々戻すのかも知れません。しかし、円高がこれ以上進まないことが条件。
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下げすぎた反動からの買いはあるが

2008-12-02 11:21:46 | 株に出会う
ダウが引けにかけて最安値に近い状態で終わっております。これは押しに押しまくられての終了ということになります。

しかし、28日間のデータを処理しているOSC値そのものは3%しか落としておりません。この状態は、11月5日に少々似ております。

・11月5日 -486ドル(OSC58%→55%)売買判断指数7%
・12月1日 -680ドル(OSC54%→51%)売買判断指数1%

11月6日は更に443ドル下げました。

もっともOSCが大きく押された日は翌日に戻しております。

・11月12日 -411ドル(OSC42%→37%)売買判断指数6%
・10月15日 -733ドル(OSC41%→35%)売買判断指数7%

いずれも翌日は552ドル、401ドルと大きく切り返しております。但し、これらのケースはそれまでに結構押されていたという点と、従ってOSCが30%台にまで落ちていたということが異なります。

今回のケースは、過去のダウのトレンドに従う限り、更に数百ドルの押し目が待っていると考えるのが妥当かと思います。

まあ、過去のデータ通りに行かないのが相場ですが、1つの確率としてはそちらの可能性が高まっているということとなります。

売買判断指数がシングル%をマークした時の話だけですが、8月頃まで遡ってもほぼ同じ傾向です。

前場は、またしても大失敗をやらかしました。

4043トクヤマの寄り付きからの少々の下落を挟んでのリバウンドを狙って707円で入ってしまったのです。例えば5631日本製鋼所の場合は、その押し目で900円を切ったところからは着実に反転しておりますが、この株は違っておりました。

何と、その後3段下げで667円まで届いてからの反発でした。

これは冷静に考えると、これまでに上げすぎていたその反動のエネルギーが違っていたということになりそうです。OSCはトクヤマは昨日73%でピーク値でした。それに対して5631日本製鋼所は52%で-29円終了でした。つまり、押されていたところに、今日更に駄目押しの押しがあったので、売り方は枯れていたということになります。

同様なことは8031三井物産についても言えます。この株はOSCこそ昨日は47%と控えめでしたが、3連騰をマークしておりました。そこへ持ってきて、昨日のNYの原油先物の大きな下落です。こちらは、トクヤマに輪をかけてのダブルパンチを食らっておりました。従って、大きく押されて始まり、反発もなく前場には安値近くで低迷。

いやはや、いつの間にか後講釈名人になってしまいました。講釈はどうでもいいからどんな状況でも瞬時に判断して勝てなければ全く意味がありませんね。

後場は何とか、この損を取り戻すべく何とかしたいと思っております。その兆候はあります。今朝の犬の散歩で何時も見ている橋の欄干から下を覗いたところ、何とまあ、あの汚れたオセアニアの川にが見えるではありませんか。

ゴミ溜めに白鳥が降り立ったようなものです。この僥倖を何とか生かす道を探さねばなりませんが、その端緒はいったい何処に???

せめて、字の色でも変えて錦鯉の雰囲気を皆さんに味わってもらい、気を紛らわすしかありません。
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市場概況(12.1.08)

2008-12-02 07:28:09 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説 赤字部は2日朝更新

後場のダラダラと下げては戻しという、相変わらずの化かし合いを繰り返した12月1日(月)の市場概況です。 

◆日経先物:8400円(-120円)、OSC56%(+1%)11月20日の42%から切り返し中。
◆日経平均:8397円(-115円)、OSC55%(-2%)11月28日の57%から反落に転じたか?
◆日経平均指数値倍率:119(+2)数字が増えるほど下落傾向を示します。
◆TOPIX:827.47(-7.4)、OSC51%(-1%)11月28日の52%から反落に転じたか?
◆マザーズ指数:314.35(+0.59)、OSC45%(+2%)11月20日の31%から切り返し中。
◆ヘラクレス指数:4998.34(-9.58)、OSC51%(-2%)11月28日の53%から反落に転じたか?
◆国債先物:139.4円(-1銭)OSC41%(-3%)11月19日の52%から方向感なくRSIは88%にも達する。これ以上の上昇(金利低下)は無理か。
◆ドル・円:93.29円(2円26銭円高)OSC52%(同値)11月4日の62%以来の高さ。一旦円安へ戻すか?但し、93円割れで終わらないこと。更新
◆日経先物イーブニングセッション:8220円(大証終値比-180円)
◆シカゴCME日経先物:7760円(大証終値比-640円)更新
◆NYダウ:8149ドル(-680ドル)OSC51%(-3%)11月26日の55%から下落に転じる。更新

後場も騙し合いが続いたようです。少し狐の押しが勝っていた感じですね。しかし、先物のOSCは+1%の56%と踏ん張っております。8300円から一気に8200円台へと突入しなかったのが大きかったですね。

しかし、ほとんど後場は見せ場もなく、これまでに上げていた銘柄、例えば5713住友金属鉱山などは、ジリジリと売り方が勝っておりましたが、その一方、5563日本電工や商社株などは、粘りを見せており様々な動きでした。

今日のモニタリング銘柄の中では、やはり日産自動車がまだまだ傷が深かったようです。300円割れは回避しておりますが、この流れだとGMがおかしくなるのを皆さん、じっと待っているかのようです。自動車産業はかなり今の状況では厳しいか。

何しろ、今日明日になければいけないものではありません。数年は買い替えを延ばすことが可能です。それに、設備投資や人的資源が急には縮小出来ません。要するに図体が大きいのですね。鉄鋼などと同じで。

今は、身軽に動ける株が比較優位にあるのではないかと思います。

-------2日朝のコメント-------

欧州株の軒並み5%を越える下落を受け、NYダウも680ドル(7.7%)もの大幅下落です。ついでに、原油も9.46%の下落、金も5.15%の下落。何もかも下落の中、円だけ上昇し93円19銭です。

一番のインパクトは、バーナンキ議長が「労働市場の状況は11月に悪化した」とのコメントだったようです。これで今週末の雇用統計が悪化するとの懸念から売りが拡大したとの見方ですが、要するに5日も連続して上げて、そろそろ刈り取りに入っただけの話。

1つ驚いたのは、ついに長期米国債をもFRBは買い取る可能性を示唆したことです。金利抑制と景気を上向かせるためだそうですが、本心は長期金利の上昇の抑制でしょうが、歴史は事態が逆の方向へと動くことを示唆しております。

アメリカ国債はFRB以外には買い取れないことを公言したようなものです。これでドルインデックスが下がるかと思えば、また反発しております。まあ、短期的には様々な要因で値が動きます。

しかしまあ、良く下げます。今回は200-300ドル程度までかと思っておりましたが、10月9日とほぼ同じ下げです。この日をゼロ起点としてある数字をトラッキングしておりますが、11月20日に3199ポイントに達して翌日7500円が割れ、そこから11月28日は269ポイントまで戻しておりました。最高値は11月4日の9653ドルを付けた時の-870ポイントです。今日の下落では、まだ1480ポイントです。2000-3000ポイントに到達するまでは下落が続くのかも知れません。

OSCで見ても、まだ51%もあります。前日比たったの-3%です。しばらくは、戻り売り攻勢がまた始まるのでしょうね。
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