株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(12.10.08)

2008-12-09 19:31:48 | 明日のモニタリング銘柄
米株価先物はまだ-55ドルあたりから19時半頃にプラ転。欧州株も反落して始まりましたがその後揉み合い。ドル・円は92.51円と、株の終了時とあまり変化無し。

後はNYダウがセオリー通りに今日はチョイ上げからの下げを演じるかどうか?

そうなればそうなったで、今日までの動きから上を目指す株なら、明日の押し目からの反発力が強まります。これが寄り天とか寄り底を形勢する市場参加者の心理ですね。

例えば、今日自社株買いを中止した5301東海カーボン。

自社株買いで確かに戻しておりましたが、それよりも11月11日に発表した来期大幅減益予想での下げが大きく、昨日は307円まで落とされておりました。そこからは、幾ら何でも落としすぎだろうということで、325円まで戻しておりました。

このリバウンド入りの直後の自社株買い中止のニュースです。戻そうとしたのが逆に戻されてしまいましたが、それでも昨日の安値を割らなかったことで、逆に安心感が出ての典型的な寄り底形成となっております。馬鹿を見たのが寄りで損切りなどしてしまったお方ですね。

筆者もよくやらかしました。今日、ストップ高を付けた木村化工機でも昨年、950円まで落とされて始まった時に投げて一敗地にまみれました。この株、当時は1000円割れを皆さん待って買いを入れるので有名だった株です。

さて、明日12月10日のモニタリング銘柄です。

1.8591オリックス
 3710円からは気がついたらプラス圏まで戻しておりました。今日も駄目だろうと監視を怠ったために取り損ない。一見、申し分なく切り返しておりますが、もう一度下値を試しに行くのではないかと見ております。しかし、今日プラ転してからの執拗な上げに、この株の復活の臭いを少々嗅ぎつけております。何しろ、出来高が多いので、デイトレ技術の錬磨のためにも面白い株。

2.5108ブリヂストン
 きちんと12月5日には切り返しておりました。明日はまだ勢いが持続していればの話ですが、1564円あたりを下から抜くようだと脈有りか。

3.6417SANKYO
 この株も結構乱高下します。このところ年末商戦での好調が伝えられて上げておりましたが、ここ3日はその反動安。OSCを45%にまで落としております。ちょうど11月14日の状況と同じような結果です。ここからの下げはOSCから言っても限定的かと。

4.6594日本電産
 今日は4020円まで行ってから3750円終了と、結構、激しい値動きだったようです。例の買収案件の東洋電機側の従業員組合が、モチベーションが下がるとかで反対表明したことが背景にあるのかも知れません。そりゃ、これだけの業績の良い会社でも、永守社長自らコピー用紙を表裏で使い切るほどの徹底した節約型企業です。しかし、これは裏返して使う手間の方が大変なため、実は、コストダウンにはならないとのこと。ここまで節約をせよという象徴的なお手本なのです。こういうのが東洋電機の組合はお嫌いらしい。

しかし、市場はよく見ております。今日の東洋電機は急落です。日本電産の比ではありません。どうしてコピー用紙をそこまで使い尽くすことがモチベーションの低下につながるのでしょうか。むしろ逆です。そうしてきちんと利益を出し、給料にも反映することの方がモチベーションにつながります。まあ、永守さんの手にかかれば、こうした組合の連中もコロッと心構えを変えることでしょう。

とにかく、日本電産というのはある意味で日本を代表する日本的な企業でしょう。前にも言ったように、まだ黎明期の永守社長に京都・峰山で会った時、別れ際に、「mariomariさん、10年後を見ていて下さい。必ず立派な会社にして見せます。」と真剣な表情で言われたのが忘れられません。後にも先にも、このように宣言した経営者はおりませんでした。

5.8306三菱UFJフィナンシャルG
 メガバンクが勝手な値動きをしておりますね。今日はこれが+28円です。やっと下げ止まりました。ここからは押し目狙い。

6.2914日本たばこ産業
 これが明日の本命かも知れません。但し、今日の安値が底抜けたまま挽回できなければ駄目ですが。たばこ税上げには6割の人が賛成とか。世論調査ですから、タバコを吸わないおばちゃん、おばあちゃんが沢山入っているに違いありません。それに成人男子でももう喫煙率は50%ぐらいではないでしょうか。6割が賛成というのは当たり前。とっくにJTも心得ています。

7.3770ザッパラス
 しかし、よく見るとこの株安定していますね。占いというのは景気鈍感業種なのですね。筆者の遠縁にも占い師の先生がおります。占い師を教える先生ですね。へたなサラリーマン顔負けの収入です。しかも領収書もなにも切らないから税金は納めたことがないようです。不景気になればなるほど、不幸な人々が増えれば増えるほど盛況となる業態が占い業です。これに匹敵する業態は、一時的とはいえ、新型ウィルス発生の時から急に多忙を極める葬儀業しか思い浮かびません。しかし、葬儀中にウィルスが移って本人が死亡ということもあり得ます。その点、このザッパラスはもっぱらネット上での占いですから、蚊帳の外。と言う訳で、ザックザックと寺銭が入ってくるのでしょう。
OSCは35%と落ちておりますが、今日は大きく売られました。押し目待ち。

以上です。
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8500円の坂は少々きついか?

2008-12-09 11:27:55 | 株に出会う
人間も動物もある年齢を超えると、人生の坂を昇るのが少々きつくなってくるものです。但し、政治家という「生き物」は全く違うようです。60歳を過ぎてから、ぎんぎらぎんに輝いてくるようです。

蛍が燃え尽きる時に、或いは、蝉が息絶える時に、静かにポタリと地面に自然落下するのとは大違いです。これは、いわゆる「執着心」という、人間だけが持っている性(サガ)のせいかと思われます。

麻生首相の執着心、中曽根元首相の執着心、それぞれに背景は異なりますが、この類い希なる執着心こそが政治家の原点のようです。

さて、株のトレードにおける執着心、これも大変に重要な要素です。株の場合は、個別株への執着心が往々にして大火傷を負う原因になったりしますが、さなぎから蝶へと脱皮する、その過程でのさなぎの醜い姿をきっぱりと忘れ、蝶のあでやかな姿への変身した様への共感というべきか、美に対する執着心というのか、これは大いに持って良さそうです。

この「執着心へのこだわり」に筆者は見事に敗北しました。

6378木村化工機のことです。

601円で思い切って清水の舞台から飛び降りるつもりで指していたのですが、それを一旦591円あたりまで後退させてしまったのです。そのまま放置しておけば多分出来ていたことでしょう。

執着心が足りませんでした。今日、この株がさなぎから蝶へと脱皮する、その兆候は事前に察知しておりました。明日のモニタリング銘柄に挙げていたことからもお分かりかと思います。

木村化工機という怪しげな仕手株を、OSCが+9%の50%という昨日の上昇でとりあげることは、これまではありませんでした。

しかし、このところのスランプで一旦反省しました。いつも上げ潮になった時の一番旨いところを取り逃がしていることを。

そこで、OSCの原点に立ち返りました。そうした眼で見ると、この株は諸に昨日OSCが48%を越えた段階で買い時を迎えていたのです。

Ultimate Oscillatorを使っている方、この木村化工機のOSCと終値の推移をとくとご覧下さい。12月2日の48%越えがあるかどうかがキーポイントです。

それから12月4日のOSC31%、終値504円に対して、安値の切り下げがありながら、OSCそのものは上昇していることがポイントです。

この見方が正統的なOSCの見方ですので覚えておいて損はないと思います。この波動をうまく捉えることができれば、今日の木村化工機のようなチャンスを今後も掴むことが出来るかと思います。

もう1つ、例題を示しますと、それは8113ユニチャームです。この株、一見すると全くのボックス圏での動きに終始しており、あまりデイトレの旨味はないように見えます。ところが、この株も今日は動意付く兆候が見えておりました。

まず、12月4日のOSC38%に着目して、その終値の6670円をチェックします。昨日は6550円の安値をマークし、いわゆるダイバージェンスを示現しておりました。そして、12月2日のOSC44%が乗り越えるべきバリヤーでした。これを昨日の終値では1%だけ抜いて終わっておりました。

つまり、跳ね上がる条件が整っていたのです。多分、ダウが大幅下落していても、この株今日は反骨精神からの上昇を示していたことでしょう。

前場はご覧の通りの上昇ぶりです。6860円を抜けば後は6970円が次のターゲットとなりますが、今日その動きを見せるのかどうかは不明です。

これまではボトム近辺をいささか狙いすぎました。その地点ではまだまだ売り圧力が強く、意に反して更に下に持って行かれる時が往々にしてありました。本来のOSCの使い方は、このようなタイミングを捉えての買いですので、今後はいち早くこうしたポジションに来ている株に狙いを付けていきたいと思っております。
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市場概況(12.8.08)

2008-12-09 07:38:38 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説 赤字部は9日朝更新

後場寄り付きからの米株先物の爆上げに伴い、しばらくしての円安局面からは、押し目らしい押し目もなく8300円台を固めて行った12月8日(月)の市場概況です。 

◆日経先物:8370円(+470円)、OSC53%(+11%)12月5日の42%から反発に転じたか?
◆日経平均:8329円(+412円)、OSC49%(+7%)12月5日の42%から反発に転じたか?
◆日経平均指数値倍率:120(-6)数字が増えるほど下落傾向を示します。
◆TOPIX:812.08(+26.1)、OSC46%(+6%)12月5日の40%から反発に転じたか?
◆マザーズ指数:313.86(+13.96)、OSC53%(+10%)12月4日の38%から反発に転じたか?
◆ヘラクレス指数:491.68(+8.25)、OSC50%(+7%)12月4日の42%から反発に転じたか?
◆国債先物:139.35円(+22銭)OSC47%(同値)12月2日の37%から切り返すたか?
◆ドル・円:92.81円(14銭円安)OSC38%(-4%)11月28日の52%から下降中(円高)この位置からはこのところ円安へと反転。今回もそうなるか?更新
◆日経先物イーブニングセッション:8430円(大証終値比+60円)
◆シカゴCME日経先物:8500円(大証終値比+130円)更新
◆NYダウ:8934ドル(+299ドル)OSC58%(-2%)11月20日の37%より上昇中。更新

後場は、寄り付きにGlobexのダウ先物が大きくギャップアップしているのを見て、日経先物も同じく大きく値を飛ばして始まりました。これで今日の後場の流れが決まったようです。

その後は上下動はありながらも、引けに先物も最高値をマーク。この間、円安も昂進し株価を支えました。

各市場とも、12月4、5日を底にして切り返しに転じた形ですが、いかにも上げが急です。

また、NYダウのOSCは60%、RSIも52%に達しており、ほぼ高値圏です。異常な粘りを見せているダウですが、今晩は堅調に始まっても利益確定の売りが段々と優勢になると見ております。ドル・円も95円どころを奪還しない限り、円高基調はまだ続いております。

ここは、持ち越しはなしで明日までの市場の様子を見ることを、引けにかけては決めました。

日経平均の次のターゲットは11月12日の安値の8574円の奪還ですが、前場引け後のブログにも書いたとおり、そのためには、OSCを57%にまで引っ張ってこなければなりません。現在は40%です。まだ道遠しと言ったところ。

-------9日朝のコメント-------

朝起きてダウを見たら約300ドル高。38.2%戻しが9136ドルですが、ここまであと100ドル差まで接近しておりました。昨日こそは下げに転じるのではないかと見ておりましたが、2枚腰、3枚腰の粘りを発揮するとは。悪材料で尽くし感があるのでしょうが、もうそろそろ利益確定の動きが出る頃かと思います。ドル・円は一時の93.8円の高値からは1円程度下落しております。

ドルインデックスは揉み合い状態です。これが下がり始めると相場も下がるのではないかと。

それにしても、一時はダウが日経平均より下回っておりましたが、ここにきて完全逆転です。しかし、ラリー・ウィリアムズが言っていた、年末に戻すというシナリオは俄然現実味を帯びてきましたね。その後は反落するという意味でしょう。年末といっても、外人勢はクリスマス休暇もありますので、そのころまでのクリスマスプレゼントということでしょうか。

ドル・円も昨年12月は異常な円安傾向を示しました。あの時はアメリカ国内企業の資金環流の動きでしたが、今回もパターンは同じです。

昨日のダウは、アメリカの公共投資への期待で、資源株など好調のようです。原油も値を戻しましたので、こうした銘柄が今日の日本市場では活況を呈するのでしょう。
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