株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(12.18.08)

2008-12-17 21:40:31 | 明日のモニタリング銘柄
ついに、あのねずみ講詐欺事件の影響が顕著になりました。欧州株は金融株に投げ売り殺到です。ねずみ講の被害者BNPバリパは16%安です。

Globexも-121ドルの大幅安。どうやら、イベント通過で株高のタガが緩みかけております。

何しろ、そのうちFRBは株もお買い上げになるのではと、日経の夕刊にオフィシャルに書かれる位です。まるで、どぶを食べるネズミよりひどいではありませんか。そのうち、米ドル紙幣は今のリンカーンか誰かの大統領(誰か忘れました。)の図柄に代わって、真っ黒いミッキーマウスが取って代わるのかも知れません。

さて、そんな喧噪をよそに、明日のモニタリング銘柄です。

1.5310東洋炭素
 クレディスイスが目標価格を約半分の4800円まで引き下げ、以降、徹底的に売られてきましたが、やっとOSCが1%だけですが、コンバージェンスしての終了です。しかし、これから地合が悪化しそうな時に果たして浮上できるのか、少なくともプラス終了する力がないと駄目かも知れませんが。

2.9531東京瓦斯
 今日の安値付近に下りてきたら買い場となるのかも知れません。工業用瓦斯が苦戦を強いられ、11月の瓦斯販売は前年同期比5.9%減となったことが嫌気されております。しかし、今時この株、PERが67.87倍もあるのですね。そんなに成長株とも思えませんが、安定感はやはりピカイチなのでしょう。

3.2766日本風力開発
 OSCを何と-19%の26%にまで落としました。明日は当然に押し目狙いです。264Kあたりまでの下落も想定。

4.3770ザッパラス
 今日に続いてのモニタリングです。OSCは5%落としての34%です。VR改も、この株としては最低値の14%です。明日は200Kを死守できるか?

5.5453東洋鋼鈑
 久し振りのOSC37%(-5%)です。10月27日の34%以来。しかし、如何せん出来高があまりに少ない。

以上です。
 
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典型的な寄り天

2008-12-17 11:33:23 | 株に出会う
FOMCでのまさかのゼロ金利政策。株式市場は反応せざるを得ませんが、これはNY市場に限った話です。彼らは為替にはとんと無頓着です。何しろ、まだ世界の貿易では6割程度はドル決済ですから。

しかし、日本市場は違います。ドル・円が88円台へと突入すれば、100円程度で見ていた日本の輸出企業は、結構な痛手を受けます。

但し、ユーロ建てについては、ドル・ユーロの上昇(1ユーロ=1.4ドル水準)に伴うユーロ・円の上昇でさほどインパクトはありません。

そうなると欧州市場でのビジネスが多い、例えば、6869シスメックスなどは一応堅調に上げております。6448ブラザーも欧州関連株としては同じ位置づけですが、これは業態が少々景気の波の大きな影響を受けるものですのであまり上げておりません。

7203トヨタは欧州市場での販売減が35%にも達しており、フォルクスワーゲンなどと比べての落ち込みが大きいせいか、まさしく寄り天そのものでした。

一方、9843ニトリは、今日の日経でも取り上げられておりましたが、これはこのところ結構上げておりましたので、2-3日前に仕込んだ方々の、絶好の利益確定の場となってしまっております。それでも、後から買いに入る方々が多いためプラスは維持。寄り付きで買った方は、利確組に貢いだ形ですね。

この株が上げるのは少し揉み合ってから、再度高値を抜く時でしょうが、少し時間がかかるというものです。

前場は、3770ザッパラスを、前日安値の215100円で拾うも、その後下へ下へと持って行かれ、こりゃ拙かったと思いましたが、最初の大きな押し目では必ず反発局面があると信じて、何とか+600円で脱出しました。

それから7956ピジョンも落ちてくるところを2525円で拾い、その後全く上に行かないため2540円で売りました。この2525円という待ち伏せ場所は、OSCで25%の最安値を付けた日の終値です。この終値以下で仕込むのが定石なのですが、ついつい今日の勢いが目に焼き付いておりますので、その下までは下りていかないと勝手に判断。その後2505円まで持って行かれておりますので、これは今後の反省材料です。

3632グリーは、4000円以上なら売りと決めておりましたので、2個とも寄り付きの5000円で売りました。これで正月の餅代が出ました。今日はドルの下落に応じて、ゴールドも急伸しておりますので、こちらもしっかりとドル下落をヘッジしてくれております。

しかし、前にも書きましたが、一部のトンデモ本を除いては、新聞などでフィナンシャル・プランナーと称する方が、分散投資の勧めとやらで度々記事を載せておりますが、その中でゴールドを買うべしというのには、あまりお目にかかりません。

新興諸国の株と債券、商品ファンド、そして日本株&外国株を、こうした比率でポートフォリオを組むと良いのでは等の、10年1日のごときご託宣を並べております。

いうまでもなく、今のような金融恐慌では、債券だけならまだしも、株や商品は何処の国でも大幅下落です。債券もグロソブのようなユーロ建て中心のものは為替差損で大火傷している筈です。平時でのこのようなポートフォリオは、今は機能しないということすら、こうした方々は理解していないようですね。

ドル価値下落を防止する唯一の方策は、ゴールドでのヘッジしかありません。ドル価値が何故下落するかは、今回のFRBのとんでもないマネー垂れ流しの行為を見ても明らかです。

ITバブル崩壊後、2003年4月にはダウの底打ちがあったにも拘わらず、2004年6月にFRB・グリーンスパンが行った1%までの金融緩和が、その後の住宅バブルを招いたように、この過剰流動性が何かのバブルに化けるのは確実でしょう。デフレ後の物不足からのインフレ、つまりスタグフレーションの悪夢の時代が到来しないとも限りません。

こうした見方を身につけてから、大切な資金を「分散投資」しないと、とんでもない目に遭うのは必然かと思います。世界経済そのものが全体に落ち込んでいる今は、「分散投資」そのものが大きなリスクにもなろうと言うものです。
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市場概況(12.16.08)

2008-12-17 07:20:22 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説 赤字部は17日朝更新

12月16日(火)の市場概況です。

◆日経先物:8560円(-70円)、OSC60%(+1%)12月5日の42%から切り返し中。
◆日経平均:8568円(-97円)、OSC61%(+-0%)12月11日の65%から下落に転じる。
◆日経平均指数値倍率:117(+2)数字が減るほど上昇傾向を示します。
◆TOPIX:828.62(-18)、OSC57%(-2%)12月11日の63%から下落に転じる。
◆マザーズ指数:329.07(+8.94)、OSC65%(+3%)12月4日の38%から上昇中。
◆ヘラクレス指数:498.34(+4.02)、OSC56%(+2%)12月4日の42%から上昇中。
◆国債先物:139.15円(-7銭)OSC43%(+-0%)12月10日の41%から切り返し中。
◆ドル・円:88.95円 OSC40%(-7%)12月9日の36%に収斂中。更新
◆日経先物イーブニングセッション:8580円(大証終値比+20円)
◆シカゴCME日経先物:9040円(大証終値比+480円)更新
◆NYダウ:8924ドル(+360ドル)OSC58%(前日同値)高値圏揉み合い。更新

後場終盤に外出しましたが、ほとんど動きがなかったようです。指し値はいずれも届かず。これで先物もOSCが60%到達。11月7日に並びました。翌日は460円上げてその後は反落。明日はそのパターンを辿るのかどうか?

今のところ、ドル円は比較的落ち着いております。

但し、このところドルインデックスが顕著に落ちていることに注意。今は、81.99で82を切りました。かなり急激な下げです。そろそろ、米国内への資金環流の動きが一段落しつつあるようです。しかも、今日のFOMCで利下げは確実。そうなると円との金利差が益々狭まり、これは円高を後押しすることになります。

その円高分だけ株価が下落しても、外人投資家のドル換算の取り分は変わりません。これが円高で株価が下落するもう一つのメカニズムです。

-------17日朝のコメント-------

FRBがついにゼロ金利へ到達。正確には0%から0.25%に誘導するというものです。その結果、ユーロ買い、ドル売りが加速。ドル・円も現在89円を切っております。

アメリカの消費者物価指数は11月が対前年比で2%(前年比/コア)です。11月だけ見るとそれが、-1.7%となっており、-1.2%という市場予測を大きく下回っております。これがゼロ金利を1つ後押ししたものと思われます。

米国債の10年物の利回りが2.516%(15日)です。

【長期国債利回り=GDPの実質成長率+期待インフレ率】に向かうのが常ですが、実質成長率がマイナスでかつ期待インフレ率も今の2%からゼロもしくはマイナスへと向かえば、どうみても2.516%にはなりません。ゼロなら分かります。

ここで、よ~く考えてみて下さい。誰が実質ゼロ金利のアメリカ国債を買いますか?

しかし、企業や世帯そして国家の有利子負債を5000兆円以上も抱えているアメリカは、今でも2.5%の金利払いで年75兆円の金利負担ですが、更に負債が1000兆円も追加で膨らもうとしております。6000兆円もの膨大な借金が、もし平時の金利5%に戻った時どうなるか?

年間300兆円もの利払い負担となります。これは日本のGDPの4倍の規模を持つ米国でも難しい。(国債利払い費だけだと、元本1000兆円+今後の発行予定額900兆円の計1900兆円に対して、現在の2.5%で年47.5兆円です。ちなみに日本の国債利払いは現在20兆円程度。対GDPでは日本がいかに危険水域にあるか分かります。)

日本もアメリカも、そしていずれ欧州も、通常の金利水準である5%には決して戻れない、実に奇妙な世界の結末が一体どこへどう着地するのか?

ところで、今入ったニュース。ポールソン財務長官は、①我々は銀行の破綻サイクルに歯止めをかけた。②銀行システムを国有化したくない。③リーマン・ブラザーズには買い手がいなかった。と述べております。

では、今行っている資本注入は、実質国有化への一歩ではなくて一体何のことか?リーマンに買い手がいなくても、何故資本注入しなかったのか?破綻サイクルに突入させるためだったのか? 全く、支離滅裂なことをまだ言っております。
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