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マクロ経済状況から見た当面の投資対象銘柄候補

2008-12-20 14:21:38 | 金融全般
パナソニック、信越化学、そして日本電産、これらに共通することは何でしょうか?

それは、リーマン・ブラザーズ破綻後も、業績好調が伝えられていたことです。

しかし、昨日の日本電産の営業利益約30%減の下方修正で、この好業績期待はついに剥離してしまいました。日本電産を追っかけていた筆者の不覚でもあります。

何しろトヨタが70年ぶりの赤字転落になった世の中です。そのトヨタもなりふり構わず、スバルとのスポーツ車共同開発、そして、いすゞとの新型ディーゼルエンジンの共同開発まで延期しました。スバルは別にしても、いすゞの件は将来の環境対策車の大きな目玉になるはずでした。試作車まで出来ておりました。

この3ヶ月で環境は激変しております。当事者の企業ですら、ほんの1-2ヶ月で見通しを下方修正しております。こういう事態は初めてのことです。

そうした中でも、大きな痛手を被らずに資金を投じることが出来る銘柄を厳選しないと、安いからといって手を出しても、先に挙げた3社のように下方修正の連発となりかねません。

そこで今日は、マクロ経済からみて来年にかけて少なくとも下落懸念が相対的に低い業態と銘柄を絞ってみました。ほとんど、皆さんも先刻ご承知のことばかりです。そこで、このブログの読者へのおまけ?として、具体的な銘柄も厳選して附記しました。

【下落懸念が低い業態】

1.景気変動を受けにくい業態:

  生活必需品(食べもの、衣服、日用雑貨、など)
  命と健康にかかわるもの(医療関連・健康関連)

  銘柄例:4536参天製薬、7956ピジョン、8178マルエツ、8113ユニ・チャーム、4541日医工、2413ソネットエムスリー、

2.需要シフトを受けやすい業態:

  高級品から普及品への流れの受け皿(コンビニ、カジュアル衣料など)
  ディスカウント業態(例:米・ウォルマート)

  銘柄例:3333あさひ、9983ファーストリテイリング、2651ローソン、2702日本マグドナルド、

3.生き甲斐や楽しみを高める業態

  エンタテインメント関連(ゲーム、娯楽、ネット関連)
  生き甲斐関連(ペット、教養・文化)

  銘柄例:4756カルチュア・コンビニエンス・クラブ、4661オリエンタルランド、9766コナミ、2059ユニ・チャーム・ペットケア、7974任天堂、2440ぐるなび、3770ザッパラス、2371カカクコム、

4.社会インフラとして需要減を受けにくい業態:

  電力、瓦斯、輸送などの公共社会インフラ関連

  銘柄例:東京電力、東京瓦斯、9432日本電信電話、1721コムシスホールディングス、9020東日本旅客鉄道、8410セブン銀行、8697大阪証券取引所、

5.持続可能な社会に必要な先進技術を有する業態:

  環境・クリーンエネルギー関連
  バイオテクノロジー関連

  銘柄例:5631日本製鋼所、6268ナブテスコ、9793ダイセキ(注)、6937古河電池、
  
6.円高歓迎銘柄:

  コストに占める輸入品比率が高いもの(紙パルプなど)

  銘柄例:3861王子製紙、3893日本製紙G本社、9843ニトリ、

7.安全・セキュリティにかかわる業態:

  防犯、防災銘柄など

  銘柄例:6744能美防災、

以上です。

注:最近の下落は異常です。何か、環境関連での「噂」があるのかも知れません。そこは、株価が何かを物語っていることもあり得ます。もし何もなければ、必ず値を戻す筈の優良企業です。
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