株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(12.12.08)

2008-12-11 21:50:56 | 明日のモニタリング銘柄
21時50現在の市場の状況ですが、ダウ先物は-3ドル、欧州株は、マイナス圏から少しだけプラス圏へと浮上してまた水中へ。為替はドル・円が92円割れで円高が進行中。原油は45.8ドルと少し反発。ドルインデックスは85.41ポイントです。目立つのはユーロ・ドルの急伸です。1ユーロ=1.32ドルまで伸ばしてきました。

FRBが債券を発行する検討に入るなど、なりふり構わぬドルの資金調達に対して、「やっぱり欧州も悪いがまだまだアメリカも悪いのじゃないの。」といった見方が徐々に増えてきている兆しではないかと思います。

このままの調子では、ダウは今晩は反落気配が濃厚となってきました。

さて、明日のモニタリング銘柄です。

1.2440ぐるなび
 1部上場が承認されて大きく上げましたが、その前の水準まで戻ってしまいました。OSCは-11%の44%です。明日は更なる押し目からは一定程度の反発ありと見ます。押し目の目途は235Kあたり。

2.5302日本カーボン
 どうも動きが怪しい。今日は出来高を伴い上げておりますが、後場後半の地合の好転にも反応せず。しかし、OSCは+12%の50%まで伸ばしました。このOSCの水準だと250円までは上伸しても良いはず。まあ、明日の出来高に注目。

3.6594日本電産
 先日来のモニタリング銘柄。今日3690円まで落ち、3600円台の底堅さが評価されての切り返しが見られました。明日は、3750円以下で仕込みたいところ。

4.9793ダイセキ
 やっと煮詰まってきたようです。2000円割れに再度落ちると、値幅が1円刻みになるので、とても見てられません。早く2000円に乗せて、そこから2140円あたりまで明日は伸ばすのかどうか。

5.9433KDDI
 このところ携帯メーカーは堅調のようです。無茶な販売店への販促費の投入を控えたのが怪我の功名となっているようです。この株、OSCは62%と高めですが、これは何と11月21日の59%以来の低さ?ということになります。徹底的に売り込まれるところがありますので、明日も当面は591K、それを破られれば580Kあたり。もしそこまで突破されれば、これはもう530K近くまで覚悟しなければなりません。

6.6501日立製作所
 この好調な相場で、395円の安値を再度マーク。本来家電の中ではリストラの進行も早く調子が良かった筈なのですが、日立もパナソニックなどと同じように、世界的な不景気の影響を受けている筈と市場は見ているのでしょう。とりあえず、今日が灰汁抜けとなって明日は上を目指すのかどうか注目です。

以上です。
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爆発力が足りません

2008-12-11 11:29:13 | 株に出会う
日経平均の前場終了段階でのOSCは+11%の62%にもなっております。これは11月4日の537円高の時のデータが反映された、単なる綾ですので気にしないでも良いのですが、この28日サイクルでの上げ下げは、今のように比較的落ち着いた相場では当たりやすいのではないかと。

しかし、何というのか昨日の後場に結構なエネルギーを使ってしまった反動から、薄商いも手伝って、適当にデイトレ組が上げたところは買い戻し、或いは売りを仕掛け、下がったところで買い戻すといった「循環取引」のようなチャート形態になっております。

つまり、起爆剤が何もないのですね。下に行くにしても、地中深く掘り進むにはダイナマイトが必要です。上に行くにしても、今のような飛行船の風任せのような状態では、上空高く舞い上がることは出来ません。

かといって、明日のSQが絡んでいるため、積極的な買いはひっこんだままです。

既に昨晩、スウェーデンでのノーベル賞の授賞式恒例の晩餐会は終わっております。世界中で華やかなるイベントは今年はこれでお終いでしょう。クリスマスは例年通りの賑わいを見せるでしょうが、今年に限っては最後の鬱憤晴らしのような雰囲気になるのでしょうね。

その晩餐会で、ダイナマイトを模した「道具」が料理を運ぶ人々の皿の上に仕掛けられておりました。日本の花火のようなたわいもない仕掛けですが、勢いよく煙りのようなものが噴き上げられておりました。

背後に流れるクラシック音楽、多分、ジョン・エリオット・ガーディナー指揮でしょうが、1400人も集まった晩餐会、そしてその後の舞踏会。これが金融恐慌に荒れる世界か?といった風情で、何やら不思議な気分でした。1日2ドルしか稼ぎがない極貧層がこの世界にますます満ちあふれているというのに、一方ではこうした饗宴もあるのがこの世界というわけです。

しかし、昨年行ったドイツのクリスマスマーケット。六本木あたりの飾り付けとは全く異なる雰囲気でした。日本の初詣の大神社のような飾り付けを施したマーケットに、群衆、それも上野のアメ横の年末に繰り出すような大群衆が、そのクリスマスマーケットにかけつけてくるのです。

この賑わいと、スケール感、これは行ってみて始めて実感できました。

このような「大群衆」が、今の株式市場には是非とも必要です。

後場は日経平均が8600円を回復して終了できるかどうか。SQ前日は9月以降は安いというジンクスがあります。誰しも、SQが通過して落ち着いて取引をしたいと思うもの。少々、8600円回復での終了は困難かも知れません。

持ち越しの7915日本写真印刷が全く元気ありません。一瞬買値に戻ったのですが、それを逃してからは潔く60円安の3900円で一旦降りました。その後、6417SANKYOでほぼ取り返して、現在はホールドなしの状態です。

このSANKYOといい、4756CCCといい、昨日押された銘柄の反発が、好調銘柄については期待できそうです。その日の雰囲気はその日に出来上がってしまいますので、下がったからと言って買っても、その日については多分元気のない状態が続くようですね。

もちろん、突如目覚めるフランケンシュタインみないな株もなくはありませんが。

追伸:ホールドが1つだけありました。9020JR東日本の635Kです。
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市場概況(12.10.08)

2008-12-11 07:29:44 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説 赤字部は11日朝更新

後場寄り付きで、日経先物はまさかのギャップアップでした。その時点では少し円高傾向でもありましたが、米株価先物が大きく値を上げていたことに引っ張られてのことでした。昨日は、ここからの「脳天逆落とし」があったため、今日もその後遺症で少し下げるも、その後は更に上へ上へと舞い上がってしまいました。これでチャートとして25日線を完全に越えてきましたので、日経先物の次の節目は今日一瞬タッチした8704円ですが、その上の8800円の攻略がなるかどうかが焦点になってきました。

円安の援軍がそのためには必要ですが、早朝からの傾向は右肩上がりの円安ですので、ドル・円の昨日のOSC36%という底値からして、今晩、ロンドン時間で更なる円安が進行すれば、明日は更に上を目指すのかも知れません。そのためにはダウの行き末が気になるところですが、このところ脅威の粘りを見せているダウですので、今晩はとりたてて重要な経済指標の発表も控えておらず、昨日の押し目からの戻しが期待できるところです。

さて、今日の市場概況を振り返ってみます。

◆日経先物:8630円(+230円)、OSC52%(+1%)12月5日の42%から反発に転じる。
◆日経平均:8396円(+264円)、OSC51%(+4%)12月5日の42%から反発に転じる。
◆日経平均指数値倍率:115(-4)数字が減るほど上昇傾向を示します。
◆TOPIX:834.55(+16.6)、OSC48%(+4%)12月5日の40%から反発に転じる。
◆マザーズ指数:318.02(+-0)、OSC52%(+1%)12月4日の38%から反発に転じる。
◆ヘラクレス指数:501.42(+6.55)、OSC56%(+8%)12月4日の42%から反発に転じる。
◆国債先物:138.55円(-45銭)OSC41%(-4%)12月2日の37%から緩やかに下落中。09年3月限月ものに切り替え。
◆ドル・円:92.79円(60銭円安)OSC45%(+9%)12月9日の36%から切り返し中。更新
◆日経先物イーブニングセッション:8570円(大証終値比-60円)
◆シカゴCME日経先物:8500円(大証終値比-130円)更新
◆NYダウ:8761ドル(+70ドル)OSC63%(+9%)8月6日の64%以来の高さ。更新

持ち越しは7915日本写真印刷のみ。後場の下落過程でもVWAPを割り込まず、OSCも理想的に上げていることを評価。

以上です。

-------11日朝のコメント-------

ダウのOSCがついに63%にまで達しました。今年の8月以降でこのような高水準に達した翌日は反落しております。しかも安値・高値を切り下げながらの粘りですので、もうそろそろ力尽きるのではないでしょうか。

11月の財政赤字が1644億ドルだったそうです。前月は982億ドルの赤字。これとビック3救済案に再度不透明感が出たことで株式市場は下げるも、引けにかけてのプラ転でした。

この救済案でビック3に競争力をつけるものではないとの真っ当な意見が出ていたり、クライスラーの大株主のケルベロス・キャピタル・マネジメントを痛い目に遭わせた方がよいとの、感情的な意見も出ております。確かに、何故買収に「失敗」した買収ファンドを救済しなければならないのか、そのあたり、ヘッジファンドの救済のような気がするのもやむを得ませんね。

なお、米国債が入札不調で金利を上げております。しかしまだ10年債で3%を切る2.682%です。この動きは注意して見守りたいと思います。ドルインデックスも下落基調は変わっておりません。現在85.74ですが、85を切ると一波乱あるかも知れません。

4週間もの超短期国債(TB)の利回りがついに0.000%になったようです。一時はマイナス利回りに。マイナスということは、買っても金利を払うという異常水準です。それだけ銀行に預けることができず信用されていないということですね。

この動き、何かに似ておりませんか? そうです。一時の円キャリートレードです。円を借りて外国で運用した方が儲かる、ということで、アイスランドの人々まで円を借りて、自国通貨に換えて住宅を購入しました。

その結果がどうなったかは言うまでもありません。借りたものは返さねばなりません。ところが返す段階で自国通貨が大幅安になっていたのです。そうなると、円を返そうにも返せません。そしてデフォルトへと進みました。

これと同じで、今は米国債が安全だからみんな米国債へと逃げ込んでおりますが、いずれ、それを売って換金しなければなりません。その時どうなるのか?債券の金利が少しでも下がり始める兆候が見えると、一斉に売りにかかります。株と同じです。このパニック売りが米国およびドルにとって最も脅威となることでしょう。
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