団塊世代おじさんの日常生活

夏 日本で二番目に気温が高く、陶器と虎渓山と修道院で知られる多治見市の出身です。

男にとって、よき時代がありました。

2012-01-28 07:00:54 | 日記
今朝の朝刊に読者の亡くなったご主人との思い出が載っていました。
下記に無断で転載します。

いつものように勤めを終えた主人が、自転車で帰宅した。
「おい、酒だ。酒」
帰って来るなり、こう言ってせかす。
毎日のことなので、ちょっとうんざりしていた。
(ちょっと待ってよ。今、忙しいんだから)。
心の中でつぶやきながら、私は土間に置いてあった一升瓶を仏頂面で主人の横にドンと置く。
「酒のさかなはまだか」。
新聞を広げながら主人が督促する。私がいらいらしながら「今、焼いているから待って」と言っても待ち切れず、一升瓶の栓を開けて一口飲んだ。
「何だ、こりゃ!」。主人が怖い顔をしてにらみつけている。
「飲んでみろ」と言うので渋々一口飲む。
「あれ!。水だ!」。非常用の一升瓶に水を入れ、酒の瓶の横に置いておいたのを、ふと思い出した。
「ごめん、ごめん。間違えた」
主人はぶつぶつ言いながら酒の瓶の栓を開けて飲み始めた。
縦のものを横にもしない主人が、それからは酒の用意だけは自分でするようになった。

これは80歳になられる女性の亡くなったご主人との思い出の一こまとのことですが、男にとってよき時代だったなぁと思いました。
今の時代に
「おい、酒だ。酒」
「酒のさかなはまだか」。
なんて言ようものなら、あとでどんな言葉が返ってくるか怖ろしい。

昨日の夕方、テレビで離婚問題を取り上げていました。
私は最初の部分を見逃しましたが、視聴者向けにアンケートがあり、
「家に帰りたくないことがある。」という設問があったとのこと。
家内はそういうことがあるとのこと。
これが一番夫婦にとって危険な兆候らしい。
家内が私に「あなたは?」と聞くので、
「現役の頃は、そう思ったこともあったが、今はここしか帰るところがないので、思ったことがない。」と答えました。

コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする