団塊世代おじさんの日常生活

夏 日本で二番目に気温が高く、陶器と虎渓山と修道院で知られる多治見市の出身です。

猛暑来るあやまらないで怒る人

2018-07-27 04:43:24 | 日記
中日新聞の日曜版「おじさん図鑑」の「猛暑来る」という飛島圭介さんのエッセーから。


 俳人・今泉かの子さんの「猛暑来るあやまらないで怒る人」という句に出合ったとき、
おじさんはひっくり返った。
「これはまさしく自分のことだ」と、思ったわけではない。
俳句にはまったくの素人ながら、大げさに言えば、俳句表現の柔軟さと自由さに心底驚いたのだった。

 この句はさまざまな解釈が可能だ。
 ①猛暑にうんざりしているところに間違いを指摘され「逆ギレ」してしまった人のこと。
あるいは、②自分が悪くても頭を下げようとしない人が、注意されたことに腹を立て、
猛暑と相まってものすごく不機嫌になってしまった。
③「こんなに暑いんだから、間違っても仕方ないだろ!」と怒鳴って居直る人。
または、④「猛暑」そのものを、まるであやまらないで怒る人のような理不尽さだ、と形容している・・・。

 いずれにしても、たった575の字数の中で短編小説に匹敵するようなドラマを想像させてしまう。

 おじさんは俳句に対して偏見があった。
わけの分からない思い込みや自己陶酔を、さも深遠そうに575にしているだけではないか、と。
しかし、こういう句に触れると、己の不明が恥ずかしくなる。

 以上です。


俳句、最近読まないです。
川柳の方が読むことが多いです。
学生の頃は、松尾芭蕉や小林一茶の俳句に感心したこともあったのですが。

>俳人・今泉かの子さんの「猛暑来るあやまらないで怒る人」

この句は今の季節にぴったりですね。
エッセイストの飛島さんがこの俳句に感心されたように、たった575の文字の世界で、
いろんな解釈ができるドラマが作られていますね。







恋 / 松山千春
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする