団塊世代おじさんの日常生活

夏 日本で二番目に気温が高く、陶器と虎渓山と修道院で知られる多治見市の出身です。

一瞬、孫が固まった。

2021-12-17 01:35:16 | 日記
 中日新聞の「くらしの作文」に「お姫様だっこ」というタイトルで、81歳の女性が投稿されていました。


 「何か手伝うことある?」。

 大学生の男の孫が、帰省すると聞いてくれる。

 高い所のお掃除、重い物の片づけなど、待つてましたとばかり、いろいろとお願いする。

 ちょっとした修理も、器用にこなしてくれるのがうれしい。

 ついこの間のこと。

 「明日行くけど、何かやることある?」

 「ある、お姫様だっこ!」。

 思わず言ってしまった。

 一瞬、孫が固まった。

 三秒後、意外にも「いいよ!」の返事。

 「やだよ!」と予想していた私の方がビックリ。

 幼い頃から、だっこやハグで過ごしてきた。

 久しぶりにかわいい孫に触れてみたくなったかもしれない。

 この年で、生まれて初めてのお姫様だっこ、いえ、ばあ様だっこである。

 「天国のあなた、ゴメンナサイネ」。

 孫たちや家族のそれぞれが、唖然としながら「ばあちゃん、大丈夫か!」。

 孫が、そっと私を抱き上げる。

 フワッと宙に浮く。

 思わず孫の首に両手を回してしがみつく。

 身長182センチ、サッカーと筋トレで鍛え上げた、たくましい腕の中で感無量。

 孫娘がスマホで記念の一枚をカシャッ。

 何のことはない、介護士と要介護者に近い。

 孫と私、満面の笑みであったのが、せめてもの救い?いい思い出になった。

 ささやかな、幸せのひとときだった。


 以上です。


 お孫さん、おばあちゃんのリクエストにびっくりされたでしょうね。

 でもお孫さんは、おばあちゃん孝行ですね。

 立派です。

 おばあちゃんは、ご家族全員に愛されていますね。

>何のことはない、介護士と要介護者に近い。

 これで思い出しました。

 私は介護施設で宿直のバイトをしていましたので、介護士さんの愚痴をたまに聞くことがありました。

 ある介護者の息子さんは、介護者をベッドに運ぶ際は必ずお姫様だっこをするようにとリクエストされるということで困っていました。

 介護士さんは、だいたい腰を悪くされています。

 一人で何人も介護者さんを面倒見なければいけないので、お姫様だっこは相当負担になります。
 
 介護者の息子さんのリクエストは分かるような気もしますが、介護士さんの負担を思うとちょっときついリクエストに思えてしまいます。




この空を飛べたら 加藤登紀子
コメント (4)
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