ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

お湯が嬉しい季節

2009年10月01日 | ひとりごと
最近、よくお湯を飲みます。
そうです、お湯、ただお水を薬缶で沸かしただけの、あのお湯です。
煎じ薬の漢方を処方してくれるシン先生から、
「まうみ、飲むんだったらお湯ね。お茶よりもお湯。暑い夏も同じ、水じゃなくてお湯」とかなりきっぱりと言われ、
ふ~ん……と思いながらも、根がとっても素直なわたし、早速実行してみたら、あら?意外と美味しいやん!と気に入りました。

頭寒足熱、腹を冷やす事なかれ。これらは、ちっちゃい頃から毎日のように父から言われていたことです。
おかげで、頭が暖まったり、足が冷えたりするのをとても嫌がる大人になってしまいました。
お腹なんて、冷やしたらあかんとばかりに、妙齢になってもまだ腹巻きを着用し続けていて(とりあえず色はピンクでした)、
一回目の結婚の新婚旅行に、スケスケ(言い方古っ!)のネグリジェ(再び古っ!)の下にピンクの腹巻きしてて、
「あのぉ~、こんな時ぐらいはそれ、せんといてくれる?」と言われた経験があるほどの腹巻き中毒でした。
そんなわたしの常識を、アメリカンの旦那は「なんじゃそりゃ?」とばかりに、まるで宇宙人を見るような顔して見ていましたが、
鍼灸師を目指すにあたって学び始めた東洋医学、そこにわたしの常識が文字になってばっちり載っていたのを知って、
「ははぁ~、お見それしておりました~!」とやっとこさ理解してくれたのでありました。

昨日からは湯たんぽをベッドの足元に入れました。足がほっこりしてとってもいい気持ちです。


余談ですが、昨日、双子を妊娠中の女性が、逆子を治してもらうべく、旦那のところにやってきたそうです。
治療としては簡単で、しかも確実に治すことができるので、逆子治しは旦那の得意技になっているのです。
足の小指の爪の根元(外側)がツボ。そこにモグサをします。
すると、あらあら不思議、お腹の中の胎児が、ぐるぅ~っと元の位置に戻っていくのだそうです。
わたしはもう残念ながら試せないけれど、もしこれをお読みの方で、妊娠していらして、しかも逆子で困っておられましたら、ぜひぜひお近くの鍼灸院に行って、治療を受けてみてください。
あんな、妊婦には地獄の逆ブリッジなんかしなくても簡単に治りますよ。

東洋医学っていいなって、もちろんそれだけでは済まないことはいろいろあるけれど、そう思う今日この頃です。
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ぱっつんワカメちゃん

2009年10月01日 | 音楽とわたし
めっちゃ久しぶりに、前髪、ぱっつん切ってもらいました。

一ヶ月そこそこで散髪してもらったのは、もしかして二十年振りぐらいのことかもしれません。
アシンメトリーカットをしてもらってから、憂いある女(そう思い込んでるのはあんただけって言われながら)を楽しんでいましたが、
如何せん、長い方の右側の毛が、ピアノを弾いている時にやたらと覆い被さってきて鬱陶しい!
特に『ドヴォルザーク版ヘビメタ』と旦那が命名した、三曲のうちの最後の曲を弾いている時はかなり困ります。
こりゃなんとかせにゃ~と思いながら、いつも髪の毛を切ってもらっているエリさんに相談してみました。
「わかりました。ちゃんと解決できると思うので、店に来てください」と心強い言葉をいただきました。
で、年に2回と決まっていたわたしがお店に顔を出すと、他の美容師さんに「え?なにか忘れ物でも?」とか言われてしまいましたが……。

「どうでした、アシンメトリー、皆さんに好評でした?」
「それがそのぉ~、誰ひとり気がついてくれへんかって……」
「ええっ?ほんとにぃ~?」
「あまりにも自然やったんかなあ……」
「愁いのある、どこか影を持ってる……そうかなあ……まうみさんの自然ってのとはちょっとちゃうような……こほん!」
などと言いながらも、目はかなり真剣なエリさん。
「まうみさん、視界を広げましょう。ぱっつんいっちゃいましょう。ほんでもってもっと強力にアシンメトリー!これで決まり!」
「え?ぱっつんって……」

きゃ~!久しぶりにワカメちゃんです!しかも大人版なので、ワカメちゃんの左右が均等ではありません!
とりあえず、わたし的には、大人の愁いを帯びたワカメちゃん。
エリさんが仕上げに、前髪の部分にちょいとスプレーを、そして全体には薄~くワックスをつけてくれたので、
「あ、そういうのも買っといた方がいいかなあ~」と言うと、
「そんな、コンサート以外には必要ないでしょうに。スプレーはそこらへんで売ってる旅行用のちっちゃいのでいいんちゃいます?」
「ほんなら、ワックス」
「ああ、それも息子さんの借らはったらええんちゃいます?」
エリさん、見事にわたしのズボラっぷりを読んでおります。シャンプーとリンスで洗うだけ、幼児並みです。

家に戻ってから、旦那に見られるまでの時間、ちょっとドキドキしておりました。
わたしも教え終わり、台所に入って行くと、
「あれ?髪の毛どないしたん?」
「え?あ、別に……」
「別にって……ア゛~~ッ!前髪どないしたん?!」
「……(寝たふり)」

じぃ~っと見つめる旦那。やがて、口元が緩んだかと思うと、あ、あかん、これは言えへん……またいつもの癖が始まりました。
「なによ、言うてよ、またわたしがムカつきそうなこと考えたんやろ?」
「い、いえ、そんな、めっそうもない」
「言わんかったら怒るもんね!」
「そ、そんな、あは、あはは、もうすでに怒ってるじゃないですか」

その時のわたし、前髪を下ろさずにちょっと横に流しておりました。そうです、長い方の右側に。
それ見て旦那が思いついたのは、東洋医学の世界でよく目にする陰と陽のマーク、これです。



うがぁ~!!なんぼわたしの顔が丸いからいうて、そんな、人の顔をピカソ画みたいに言うてからにぃ~!!

コメント (2)
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