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ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

危機管理

2009年10月30日 | ひとりごと
『落ち葉散る……拝見しました。

誠に貴重な体験だと思います。人間パニックになりますと、想像もつかない行動や言動が見られます。

つたない私の経験ですが、119番(火災・救急)通報で、当事者からの通報は、100%内容が取れませんでした。
通報者がパニック状態で、ひどいときは、住所も自分の名前も分からないことがありました。

生死にかかわる状態での支援を求める場合、相手に的確な情報を与えることが大事だと思います。
我が家では、警察・消防への通報に備えて、住所・氏名・住宅付近の大きな目標・通報項目等を電話機の側に表示しています。

また、携帯電話を持たない私の知恵として、外出の際には、住所・氏名・血液型・主治医・服用している薬・緊急連絡先を記入したカードを携帯しています。
これは身元確認で警察時代苦労した経験のなせる技です。

お話が、ユーモア豊かな物語からあらぬ方向に向かいましたが、私はこの度の体験には誠に貴重な教訓が含まれていると感じました。
将来に向かって何が起きるか分からない昨今、最小限の自己防衛にご配慮ください。

それにしましてもお二人のやりとりが鮮烈に目の前に浮かび、ほのぼのとした何とも言いようのない気持ちに浸ることができました。

希望の星より』


希望の星というあだ名をお持ちの男性から、こんなメールが届きました。
希望の星さんは、わたしにとっては、日本のおとうさんのような方です。
いつだって温かく、優しい気持ちで見守ってくださっています。
御年80才を迎えられ更に好奇心旺盛、新しい事に次々挑戦し、庭では豊かな野菜を育て、山菜採りに、薬草作りに日々励んでおられます。
きっと、この阿呆コンビ親子の日記を読まれて、どうにもたまらなくなり、これだけは躾けておこうとメールを書いてくださったのだと思います。
まったく、わたしという人間は、この希望の星さんといい、コメントを書いてくださったUnknownさんといい、なんて恵まれているのでしょう。
見捨てるどころか、なんとかしっかりさせにゃ~と、丁寧に、柔らかに、噛み砕くようにして教えてくださる方々、
本当に心からありがたく思う今日この頃なのであります。

パニクりのおかん……これは阪神大震災当日の、わたしの様子を眺めていた息子達からつけられたあだ名です。
そんなわたしが、さほどの進歩もなく、あろうことか英語人の国で暮らしているのだから、
いざという時のために、希望の星さんが実践されている事柄をきちんと英語で書いた物を携帯するように、早速実行したいと思います。

こんな貴重な手紙を、わたしが独り占めするのはあかんやろ、と思い、希望の星さんの承諾をいただいて、ここに記すことにしました。

希望の星さん、本当にありがとうございました。
コメント (2)
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米国乳ガン検診事情

2009年10月30日 | 米国○○事情
今日はハロウィーンイヴ。魔女のうめき声が聞こえてきたでしょうか。

今日の朝9時まで、まだ迷ってた「乳ガン検診」。行くか行くまいか……。
今のご時世、インフルエンザにかかったかも、と嘘つけば、なんぼでもキャンセルできるよな……。
けど……ここ数年検査してへんし、相方は毎日のようにうるさく言うし、実際に彼の患者さんに乳ガンにかかった女性が年々増えてきてるし。
でもなあ……歩いただけでも痛むのに、それをもう、パン生地みたいにグイグイ掴まれたり押し込まれたり、想像しただけでも心がすくみます。

とりあえず様子を見い見いこの2、3日を過ごしていたのだけど、乳房の痛みは一向にひきません。
行くか行かないか五分五分のまま今日になり、でもまあこれ以上うだうだしてるのは自分の性にも合わないので、済ましてしまうことにしました。
朝食後、人生半世紀以上の中で、まだ片手で数えられるほどしか飲んだことのないアスピリン(痛み止め)を飲むことにしました。
旦那にも、痛みを和らげるツボにマグネットを貼ってもらい、しばらくすると頭の芯のあたりがぼ~んやり。
こりゃイケるかも……。

ここにはいい思い出なんかひとつもありません。職員の方達はみぃ~んなとても優しくてにこやかで大好きなんですが……。



受付を済ませ、上半身だけ衣服を脱いで、検査用のガウンを羽織り、検査室に入りました。
あ……担当者が1人しかいない……。しかも若い……。
とってもイヤな予感がしました。
まず、担当者が1人ってのはいけません。あの情け容赦のひと欠片もない機械にギュウギュウ挟まれている時間が長くなるからです。
痛みで気が遠のきそうになりながらも動けない我々には、あの機械のある場所からエックス線を作動するブースに行き、スイッチを押す、その移動と作業にかかる数秒が辛い!まことに辛い!
もし別の人がすでにブースの中に待機してくれていて、機械の側で検査されている者の体の位置や角度を確認している担当者からのゴーサインが出るや否や、スイッチを押してくれたら、あのいぃぃぃぃぃ~たぁぁぁぁぁ~い時間が数秒でも減ります。
そして、若くて、まだこのクソな検査を受けた経験の無い人には、いくら女性といえども、どれぐらいクソなのかの実感が無い。
ってぇことは、痛む時間を1秒でも減らしてやりたい、という切実な思いやりに欠ける可能性があります。

検査は、アスピリンもマグネットも吹っ飛ぶぐらいの、今までの中でもとびっきりぶっ飛びの悲惨な結果となりました。
なぜかというと、やっぱりもともと痛かったということ、それを粘土遊びでもしてるかのごとく、こねくり回されたこと。
そして極めつけは、右の乳房だけ、縦挟みを2回、横挟みを2回、余分に撮られたこと。
「なんでこんなぎょうさん撮るん?」と、半ば涙ぐみながら聞くと、「あ、下半身の立ち位置がちょっと悪くて」とサラリと言い切る彼女。
そんなん、あんたがちゃんと指示してくれなあかんのちゃうん?!
ギュウギュウ挟む前に、余分に2回ずつ縦横にぺっちゃんこにする前に、もっときちんと正しいとこに立たせるべきちゃうん?!
もとに戻らんかったらどないしてくれるん?!おらおらおらぁ~!!


半ば放心状態で外に出ると、玄関にハロウィーンの飾りが。



庭の一画のツタに寄生されて弱っている木。思わず撮ってしまいました。




飲み慣れないアスピリンと、コレぞまことの板挟み(どう考えても拷問としか思えません!)を8回も受けた魔女の放心。

こんな日も、自然は偉大で優しい……。散歩道の今日の様子です。














コメント (8)
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