ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

米国道を横断する人事情

2009年10月26日 | 米国○○事情
こちらで車を運転していて、一番難儀やな~と思うのは、道を横断してる方々。
マンハッタンでは、車の出方を見計ろうて、信号の色などまるで無関係の横断が常識やけど、いくら近いからって……。

まず高校生のガキども、あ、もとい、学生さん達。
学校近辺では彼らの横断の安全を守るボランティアさんが、信号を守りつつも、どちらかというと生徒優先の案内をしているからか、
奴らは完全にお殿様お姫様気分で、横断歩道はともかく、道のどこからでも、信号の色にも車のスピードにもおかまいなく……渡る……。
しかも、これ以上遅く歩けまへぇ~ん級のスピードで。
ほんとにたま~にやけど、そろそろっと前に出て、バンパーで膝裏カックン攻撃したろか、などと思うこともある。

そんなことだけでも充分やったというのに、ここらへんの地域の警察が、新しい歩行者保護のための規正を考え出した。
横断歩道はもちろんのこと、道のどの部分であれ、人が道を横断している、または横断しようとしていたら、車は完全に止まること。
もし止まらない場合は罰金を徴収する。

わたしはですね、若かりし頃、自動車学校で奇跡の満点女の伝説を作り、最後の路上試験の、あと50メートルで学校という所の、歩道橋の影からふと道に出てきた婆さんを見て、1秒間散々迷た挙げ句止まらんかったが故に零点。伝説も消滅の目に遭った人間。
自慢やないけど、人を見たら異常にピリピリ、注意する方なんである。
そやし、この違反については捕まらん自信があった。

今日、レッスンからの帰り道、ずっと向こうの方で、携帯でしゃべりながら道にフラフラと出てきた男発見!
ああいうのは完全に不注意やから気をつけなと、かなりスピードを落として近づいてった。
まだまだ間隔はあったのに、わたしの車に気がついた携帯しゃべら男、いきなり道の真ん中で熱せられたポップコーンみたいに跳ね上がって、
それからどうしたと思う?
おまえの頭をどついたるとばかりに、どえらいおっとろしい顔して、携帯持ってる手を振り上げたんやで?!
まだまだ距離あったし、わたしは車の中で窓も閉めてあったから、基本的に安全やったけど、あまりの形相と勢いに思わず頭を横に傾けた。

けど……睨みつけてるおっさんの顔見てるうちにこっちもムカムカしてきて、奴のそばを通り過ぎる時に「アホちゃうか~手話」で挨拶しといた。

まったく……保護もええけど、甘やかし過ぎたらすぐに調子にノルのがアメリカン。
横断歩道も無いとこの道路渡ったり、車の運転したり、自分が気をつけなあかん時ぐらい、携帯でしゃべんのやめとけ!っちゅう話やん。

そりゃもうムカついたけど、あのおっさんの腹の中には虫がおって、その虫が悪さしてたんやって思うことにした。
悪さする虫はわたしのお腹ん中にもおる。ほんでこいつも時々悪さする。そやしお互いさま。

携帯電話、便利やし、わたしも気持ちよう使わせてもろてるけど、いつでもどこでも使たらあかん。
特に、道を横断してる時の、ほれ、そこのあんた!

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米国機嫌の悪い作業員事情

2009年10月26日 | 米国○○事情
前の家のキッチンテレビは、料理や片付けをする時の『友』でありました。
普段はとんとテレビをつけないわたしですが、どうしてだか、料理や片付けをする時になると、ニュースやドラマを適当にはしご観します。
キッチンテレビは日本では全く思いつきもしなかったことでしたが、旦那母(彼女もテレビはほとんど観ない)の真似してこちらに来てから始めたら……やみつきになってもた……旦那がガレージセールで見っけてきたチビテレビくん、大活躍です。

で、もちろんその、年代物のチビくんも一緒に引っ越してきたのですが、なんと今日までずっと置物と化しておりました。

それもこれも、手続きするのをの~ろのろの~ろのろしていた誰かさんと、ケーブル設置の日を決めても来なかった作業員さんのせい……。

○○をお願いしたいのですが。
ああ、○○ね。ええとね、○○日の○○時から○○時の間に行かせますから、家に居るようにしてよ。
その○○時と○○時の間ってのが、6時間だったり、下手すると8時間だったりするのにも慣れ、ひたすら待つわたし達。
ところが……あれ?来ぃひんやん?マジ?ということも珍しくなく……。

気が長~くなりましたよぉ~、こっちに来てから。いろんな目に遭うと、自己防衛本能ってんでしょうか、短いと憤死しちゃいます

そしてとうとう、やっとのことで来てくれた作業員さん。ドライブウェイに車を止めないで。家に入る時は靴脱いで、と頼んだところ、みるみる不機嫌に……ってか、すでにかなり不機嫌だったような気もする……。
わたしはそういう場合、機嫌取りするのが上手い方なので、まあまあという感じでしゃべってると、
「もうさ~、オレたちニューヨークから来てんだよな~。ほんでもってさ~、9時から11時までの間にさ~、3件も仕事やれって言われてさ~」
ふんふん、そりゃ大変やわ。体がなんぼあっても足らんわ。それも遠いとっから来て、それだけでもしんどいのに、ほんまご苦労さん。

作業はものの5分で終わり、チビテレビの画面に再び美しい映像が戻ってきました。
まあね、しんどいんやろうけど、頼んでる方もいろいろあったわけよ。
お互い、生きてるってそれだけでもえらいんやからさ。
ま、それがど~した?!って聞かれてもなんも言えんけど……。

もうちょっと機嫌良く、ふつ~に家に入ってきてくれへん
コメント (6)
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