ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

ヴァレンタインズ・デーに初体験!

2011年02月14日 | ひとりごと
Happy Valentine's Day!!


旦那からのお花と、手前にチラッと見えているアーモンドチョコレート。
今日は特別に、その板チョコを、なんと半分も大人食い?してしまいました!あぁ~シャ~ワセ!


今日は、妙~に暖か(なんと14℃まで上がった?)で、風がびゅんびゅん吹き荒れた日になりました。
そんな変な冬の真っただ中に、半世紀以上生きてきて初めての体験をしました。
本格的なインタビューを受けたのです。
5年ほど前にピアノを、少しだけ教えた女の子の母親リンダが、わたしのFacebookのページの写真を見てとても気に入り、ピアノの教師のはずなのに、どうしてあんな写真が撮れるのか興味があるので、と言って、いろいろと質問をしに来たいと連絡があったのでした。
Facebookは、わたしからの英語の発信現場なのだけど、使う言語が英語だけに、言葉数が極端に少なくなり、その代わりに写真をたくさん載っけることになりがちです。
まあでも、旦那に「ブログだけだと日本語ばっかで、ボクの友達や家族が全く読めない」と、前々から文句を言われていたので、やらないよりゃマシか、と適当に、ちょびちょびと続けています。
それが、こんなことになろうとは……全く想像もしていませんでした。


約束の時間になり、彼女がまず家に来てくれました。
リンダは、隣町のタウン誌やネット新聞で、プロの写真家として働いている女性です。
近隣の町に住む、ちょっと面白そうな人を取材して、それを記事にして載せているのだそうです。
さっそく、どんなカメラを使っているのか、と聞かれ、わたしの低価格超古型デジカメを見せました。
すると、カメラを構えて何かを撮ってるところをパチリ。
ぎょえ~!!恥ずかしいですやんかぁ~!!
ちゃんと化粧とかしてなかったし、髪の毛もチョンチョンやし……。
彼女の持論は、写真の良し悪しは、カメラの値段や性能の高さではなく、被写体に対する興味、情熱の量と、本人がいかに写真を撮ることを楽しんでいるかにかかっている、というもの。
まさにわたしにピッタンコではありませんか!
まあ、だからこそ、わたしの写真に興味を持ってくれたのでしょう。

そしてその後すぐに、ノートを片手に、弾丸インタビューが始まったのでした。

聞かれたら答える。これがわたしの信条。
「そんなことまで答えんでもええねん」と、横に旦那が居たら必ず叱られるか止められるしゃべらなわたし。
今日もやっぱりとことん答えてしまいました。
それを律儀にノートに書き込んでいくインタビュアーのリンダ。
いったい何ページが埋まったのか、わたしにはもう数えることもできません。
インタビューの後に、ピアノを弾いているところをビデオに撮って、ようやく終了しました。

どうしてピアノを習うことになったのか。
どうしてこちらに引っ越してきたのか。
どうしてブログを始めたのか。
どうして写真をたくさん撮っているのか。
それにつながっていくのは、どうしてもわたしの人生そのものの話です。
だから、結局終わってみたら、わたしの3才の頃から今までの人生を、ほぼ全部、語ってしまっていました。
1時間弱の予定が、終わってみれば4時間にも延長し、今日の気功のクラスもキャンセル。えらいこっちゃのインタビューになりました。

ピアノを選んだ理由。両親の離婚。父親の事業の失敗。破産。やくざからの借金の追い立て。落下事故。後遺症との闘い。人生の立て直し。田舎での嫁生活。自分自身の離婚。子連れ再婚。貧困との闘い。渡米。テロの目撃。カージャッキング。遺書代わりの手紙書き。小説書き。そしてとうとうのピアノ演奏生活。
どれもこれも、実際に、本当に起こったことなのだけど、だからこそわたしはここで、こんなふうに幸せに暮らさせてもらっているのだけど、
しみじみ、つくづく思いました。
わたしは本当についている人間だと。
なんてありがたいのだろうと。

ありがとうリンダ。


などと、ひとり感動していたら、インタビューの様子を聞いた旦那が一言、
「そんな、いっぱいしゃべって、それをネタに本なんか書かれたらどうすんねん」
まあ、現実的に考えられないこともないねんけど……。

これが性善説を信じるお気楽能天気なわたしと、性悪説が身にしみている元クリスチャンの旦那との、考え方の違いなんでしょうか……。

コメント (16)
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