ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

NHK『冷温停止宣言』野田首相記者会見中継を打ち切られた部分

2011年12月17日 | 日本とわたし
NHK『冷温停止宣言』野田首相記者会見中継を打ち切られた部分


もうあんた、退場!できたら日本からも!
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あなたならどうしはる?

2011年12月17日 | 日本とわたし
あなたならどうしはる?



わたしが長年、伴奏をしている高校は、スペシャルズの子供達が通う学校。
スペシャルズは文字通り『特別な人達』。
時にはギフティッド『神様からの贈り物』と呼ばれることもある。
日本でいう障害者にあたる。

彼らの集中力はすばらしい。
時に心のバランスを崩す時もあるけど、その都度に時間かけてじっくり話し合うたら、大抵はお互いに納得のいく解決策が見つかる。

スーパーマーケットに行くと必ず、このビデオに出演している彼のように、ダウン症の人達が数人働いてる。
もちろん他の店でも然り。
わたしは一度も、彼らの動作がのろいだの、ちゃんとやれてるのかだのと思たことが無いし、そういうことを口にする人に出くわしたことも無い。
だいたい、アメリカの店員は、レジも含めて皆、動作が機敏とちゃう。はっきり言わせてもらうとノロい。
ちゃっちゃと作業するっちゅうことに興味もやり甲斐も無いから、励む必要も無いんやろと思う。
そやから、レジで10分20分並んで待つなんて日常茶飯事やし、今のようなクリスマス前ともなるとさらに悲惨で、
買い物の予定を立てる時には、レジ待ちの時間も充分考察に入れて計算する。

そやけど、ニューヨーカーはイラチが多い。
食べ物屋で注文をグズグズしてると、店員の方から急かされたりするから、まずきちんと注文する物を決めてから彼らの前に立たなあかん。
このビデオはブルックリンのあるスーパーで撮影されたらしいから、イラチが居てもまず不思議とちゃう。
まあ、いくらイラチといえど、このビデオの役者のような暴言を矢継ぎ早にしつっこく言える人間はまずおらんけど。

今までに一度だけ、大津に住んでいた頃、白人主義者のおとっつぁんがいる家族と知り合いになったんやけど、
そのおとっつぁんが堂々と、何人かを前にして、差別的排他的持論をまくしたてるのを聞いた時、
こんな阿呆も世の中には居るとうわさでは聞いてたけど、マジで居るんや……と呆れ返ったのを覚えてる。

うつむいてた人も、見て見ぬふりをした人も、動作だけで抗議した人も、通り過ぎざまに一言くれてやった人も、
みんなそれぞれ、心の中では、恥知らずな男や女の言葉を遮りたかったやろうなと思う。
煮えくり返るほどの憤りが、いろんな形で表現されているのを見て、わたしはまた、今の日本みたいや、などと思ってた。

でも、まだ彼らは、心の中だけであっても、怒ることができただけでもよかった。
うつむいてても、現実は耳から聞こえてくるのやから。
そういう社会の現実を、現実の中で実際に起こっている不条理を、すっぽり隠されたまま見聞きすることもなく、だから腹を立てることもなく、
いつもの暮らしをいつものようにしていたら、なにか異様な疲れや痛みに襲われたり、原因不明のまま家族が急に倒れたりし始めるよりはマシ。

わかるよ。
相手がもともとどうしようもない連中で、そやのに権力だけはてんこ盛りあって、なんでも勝手に決めることができる立場にいたら、
市民のわたしらがどんだけ反対しようが抵抗しようが、向こうは屁とも思わんし、やりたい事をいやらしいほどきっちりとやってみせる。
イラクの戦争がそうやった。
毎日のように、どこの町でも反対集会やデモがあった。
街角のあちこちに、『わたし達に賛成な人、ホーンして(クラクション鳴らして)!』って書いてあるプラカードに応えて、プープーパーパー賑やかやった。
それでも戦争は起こり、町は破壊され、大勢の人が殺され、今は劣化ウランを使た爆弾の汚染で、たくさんの子供達が悲惨な思いをしてる。

日本がこの先どないなことになるのか、わたしにはあんまりええことが思い浮かばんのやけど、
このビデオの役者が演じた馬鹿者なんか足元にも及ばんほどの、日本の政治家や学者やマスコミの馬鹿者達を、
今の役職にいる間に、痛い目に遭わせて引きずり降ろしてやりたい。
あいつらの思惑通りに、無責任のまま、のんびりと老後を暮らす、やなんて絶対に実現させてたまるか。

たったひとりで、人間として間違うたことしてる人間に噛み付いた人の勇気を、わたしらもきっと持ってる。
それを支えに、元気玉にして、ほんでみんなで噛みついたろうな。
わたしらはひとりでせんでもええねん。こんなことはひとりでせん方がええねん。
ひとりからふたり、そっからまたひとり、そうやって手をつなぎ合っていこうな。
絶対に許せへん。この強い気持ちがあったら大丈夫。がんばろな!
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