すべてはここから始まった。
これは台所の床。
この家は大好きやけど、この床だけはどうしても好きになれず、
けども、暮らし始めてみると、台所にはぴったりの、汚れてるのか汚れてへんのかさっぱりわからん、最適の色模様やということに気がついた。
ところがそれが災いして、気がつかんうちにかなりの汚れがたまってて、
一枚の四角を激落ち君で磨いてみたら……どっひぇ~!そこだけとんでもなく目立つやぁ~ん!
……というわけで、なんと、とんでもない枚数をゴシゴシ、シンデレラのごとく磨く羽目に陥ってしもた。
丁度、なぜかクリスマス前には必ずというほど落ち込むわたし。
そして、落ち込むと、一心不乱にあちこち、普段めったにしない所の掃除をする傾向があるもんやからもう大変。
仕事と家事以外はどこかに潜り込んでたり、どこかに這いつくばってたりしながら、ゴシゴシ、ガタガタやっていた。
23日の午後から、クリスマスを過ごすために、アリゾナ州から弟一家がやってくるっちゅうんで、
掃除はもちろんのこと、100キロを超える巨体に成長した17才の甥と、なかなか難しいお年頃の15才の姪の寝室を準備するべく、
引っ越してきてから今までずっと、意図的に無視してきた、息子Kが好き放題に使てる三階に闘いを挑むことにした。
布団も夫婦用一組と子供達用二組、こちらでは布団を干すという習慣が無いので、油断するとすぐに湿った臭いがする。
布団を積んでたとこはKのトレーニング部屋と化してしもてるので、湿り方がいつものそれより激しかった。
足の踏み場も無い床から、ゴミと洋服とセット買いした飲料水の山を本人達に片付けさせて、現れた空間に掃除機をゴシゴシかけながら、布団を一枚一枚洗い、シーツを用意した。
今までずっと気になりながらも忙しいからと無視してきた、あちこちの棚や引き出しの中も、気が済むまで片付けた。
やっぱり今年の冬も、お金が無くてつけられない窓に、安売りの店のワゴンの中で見つけたシャワーカーテンをつけてみた。
階段にもクリスマス。
あ~あちこちきれいになった。
けども、気分はかなりどん底。
落ち込む理由なんてあらへんのに、周りがクリスマスで浮き足立ってくると必ず、わたしは少しずつ沈み始める。
そんなこんなで、23日の午後までは、物理的にも精神的にも、どうしてもパソコンの前に座れないまま、時間だけがどんどん過ぎていった。
旦那の弟一家がやって来た。
甥と姪の成長っぷりに目をまん丸くする。
なんちゅうデカさやねん!なんちゅう大人っぽさやねん!
レア家が東海岸に勢揃いした。
24日の夜は、旦那の両親の、マンハッタンのアパートメントに集合して、そこの近所のレストランで、両親の金婚式を祝うことに。
弟一家は朝早くから、マンハッタン観光を兼ねて先に出かけた。
なんとこのイヴの朝、起きたら左目の上瞼が腫れて、目があかんようになってしもてた。
ほんで顔はもうボコボコ。至る所に赤い斑点模様が広がってた。
もうくったくたに疲れてはいたけど、ほんで、夜中から、なぜか顔中痒うて痒うてたまらんかったけど、まさかここまでとは思わんかった。
いったい何が原因やろか。
どっちにしても、この四谷怪談もマッツァオなディープな顔を、金婚式の記念家族写真に残されるのはかなり痛い……。
ニューヨーク・タイムズの、シンプルやけどこだわってるビルディング。
観光客で賑わうマンハッタン。タクシーの稼ぎ時。
お腹いっぱいでアパートメントに戻り、ちょいと一休み。
左側の若者が姪っ子。退屈で死にそうな顔してる。右側では、ワインで酔っぱらって寝てる若者がひとり。
金婚式、おめでとうございま~す!今もラブラブな父と母。
母の作品の下でくつろぐみんな。
旦那弟Jと姉の夫E。彼らはどちらも超~ハンディな男。まあ、元大工さんと建築家では当たり前か。
もうオレ、あかぁ~ん。それでも笑てる不思議な男。
おいおい君達、なにをそんなに真剣に話してるのか。甥っ子のAと姪っ子のE。
両親のアパートメントのロビーもクリスマス。
セントラルパークを歩く若者3人男衆。
ここが大晦日にはとんでもない数の人で埋まる。
クリスマスの朝。配られるのを静かに待つプレゼント。
今年もレア家は決まり通り、ひとりの人からひとりの人へ、最高額75ドルまでの贈り物をすることになった。
ただし、18才以下の子供は、どの人からもプレゼントをもらえる。え~な~と密かに羨ましがる54才のおばはん……やれやれ。
再び哀れな七面鳥さん。
今年もドンペリ持参でやって来てくれた旦那父。
レア家の男衆全員集合。
さ~てプレゼントタイム!
息子T&Kからの贈り物に大喜びのEちゃん。可愛らしい!
クリスマスディナーの準備はほんまに大変!去年に引き続きホスト役を引き受けたんやけど、今までの母の大変さをしみじみと思いながら、旦那とふたりで奮闘した。
もちろん、皆もそれぞれに作った物を持って来てくれた。
母は最近、体の不調を改善すべく、またまたすご~く複雑なダイエットを始めたもんで、小麦をはじめとするいろんな物が食べられへん。
なので、自分用に作ったパンプキンパイをイヴの日にうちに持って来て、それを冷蔵庫に入らへんもんやから、地下の部屋に置いといたら……、
ネズミが食うとるし……。もちろん、そんなことにはメゲずに、そこだけ削っていただいたんやけど……。
クリスマス会食の後ピアノを弾いた。
カーネギーに来られなかった弟一家と、旦那姉のためにフランクのソナタを。
最近不調で気落ちしていた母のために、彼女が一番好きなブラームスを。
最近全くピアノを弾いてなかったので、散々な演奏になってしもたけど、母がわたしを抱きしめて泣いた。
それが嬉しかった。
ディナーも無事終わってマンハッタン組も帰り、簡易テーブルの後片付けをする兄弟。
甥と姪のために買ったボードゲーム。これが大当たり。皆でハマるの図。
翌26日は、弟一家と一緒にチャイナタウン観光。
車二台に分乗して、会社に戻る息子Tを送りがてらマンハッタンに入ることにした。
その前に、最近車の事故で怪我をしたN(旦那弟の愛妻)の膝治療。
今年、Nへの贈り物係になっていた旦那。彼女へのプレゼントは、彼女の家の近くの鍼灸師に治療してもらえるクーポンやった。
彼女はまだ鍼は未体験やったので、これはお試しの意味も込めて。
チャイナタウンはやっぱすごい。
飲茶を食べて、喫茶店に入って、ふたたびお腹いっぱいの我ら6人。
と、こんなふうに、ドタバタのクリスマス劇場は幕を下ろした。
これは台所の床。
この家は大好きやけど、この床だけはどうしても好きになれず、
けども、暮らし始めてみると、台所にはぴったりの、汚れてるのか汚れてへんのかさっぱりわからん、最適の色模様やということに気がついた。
ところがそれが災いして、気がつかんうちにかなりの汚れがたまってて、
一枚の四角を激落ち君で磨いてみたら……どっひぇ~!そこだけとんでもなく目立つやぁ~ん!
……というわけで、なんと、とんでもない枚数をゴシゴシ、シンデレラのごとく磨く羽目に陥ってしもた。
丁度、なぜかクリスマス前には必ずというほど落ち込むわたし。
そして、落ち込むと、一心不乱にあちこち、普段めったにしない所の掃除をする傾向があるもんやからもう大変。
仕事と家事以外はどこかに潜り込んでたり、どこかに這いつくばってたりしながら、ゴシゴシ、ガタガタやっていた。
23日の午後から、クリスマスを過ごすために、アリゾナ州から弟一家がやってくるっちゅうんで、
掃除はもちろんのこと、100キロを超える巨体に成長した17才の甥と、なかなか難しいお年頃の15才の姪の寝室を準備するべく、
引っ越してきてから今までずっと、意図的に無視してきた、息子Kが好き放題に使てる三階に闘いを挑むことにした。
布団も夫婦用一組と子供達用二組、こちらでは布団を干すという習慣が無いので、油断するとすぐに湿った臭いがする。
布団を積んでたとこはKのトレーニング部屋と化してしもてるので、湿り方がいつものそれより激しかった。
足の踏み場も無い床から、ゴミと洋服とセット買いした飲料水の山を本人達に片付けさせて、現れた空間に掃除機をゴシゴシかけながら、布団を一枚一枚洗い、シーツを用意した。
今までずっと気になりながらも忙しいからと無視してきた、あちこちの棚や引き出しの中も、気が済むまで片付けた。
やっぱり今年の冬も、お金が無くてつけられない窓に、安売りの店のワゴンの中で見つけたシャワーカーテンをつけてみた。
階段にもクリスマス。
あ~あちこちきれいになった。
けども、気分はかなりどん底。
落ち込む理由なんてあらへんのに、周りがクリスマスで浮き足立ってくると必ず、わたしは少しずつ沈み始める。
そんなこんなで、23日の午後までは、物理的にも精神的にも、どうしてもパソコンの前に座れないまま、時間だけがどんどん過ぎていった。
旦那の弟一家がやって来た。
甥と姪の成長っぷりに目をまん丸くする。
なんちゅうデカさやねん!なんちゅう大人っぽさやねん!
レア家が東海岸に勢揃いした。
24日の夜は、旦那の両親の、マンハッタンのアパートメントに集合して、そこの近所のレストランで、両親の金婚式を祝うことに。
弟一家は朝早くから、マンハッタン観光を兼ねて先に出かけた。
なんとこのイヴの朝、起きたら左目の上瞼が腫れて、目があかんようになってしもてた。
ほんで顔はもうボコボコ。至る所に赤い斑点模様が広がってた。
もうくったくたに疲れてはいたけど、ほんで、夜中から、なぜか顔中痒うて痒うてたまらんかったけど、まさかここまでとは思わんかった。
いったい何が原因やろか。
どっちにしても、この四谷怪談もマッツァオなディープな顔を、金婚式の記念家族写真に残されるのはかなり痛い……。
ニューヨーク・タイムズの、シンプルやけどこだわってるビルディング。
観光客で賑わうマンハッタン。タクシーの稼ぎ時。
お腹いっぱいでアパートメントに戻り、ちょいと一休み。
左側の若者が姪っ子。退屈で死にそうな顔してる。右側では、ワインで酔っぱらって寝てる若者がひとり。
金婚式、おめでとうございま~す!今もラブラブな父と母。
母の作品の下でくつろぐみんな。
旦那弟Jと姉の夫E。彼らはどちらも超~ハンディな男。まあ、元大工さんと建築家では当たり前か。
もうオレ、あかぁ~ん。それでも笑てる不思議な男。
おいおい君達、なにをそんなに真剣に話してるのか。甥っ子のAと姪っ子のE。
両親のアパートメントのロビーもクリスマス。
セントラルパークを歩く若者3人男衆。
ここが大晦日にはとんでもない数の人で埋まる。
クリスマスの朝。配られるのを静かに待つプレゼント。
今年もレア家は決まり通り、ひとりの人からひとりの人へ、最高額75ドルまでの贈り物をすることになった。
ただし、18才以下の子供は、どの人からもプレゼントをもらえる。え~な~と密かに羨ましがる54才のおばはん……やれやれ。
再び哀れな七面鳥さん。
今年もドンペリ持参でやって来てくれた旦那父。
レア家の男衆全員集合。
さ~てプレゼントタイム!
息子T&Kからの贈り物に大喜びのEちゃん。可愛らしい!
クリスマスディナーの準備はほんまに大変!去年に引き続きホスト役を引き受けたんやけど、今までの母の大変さをしみじみと思いながら、旦那とふたりで奮闘した。
もちろん、皆もそれぞれに作った物を持って来てくれた。
母は最近、体の不調を改善すべく、またまたすご~く複雑なダイエットを始めたもんで、小麦をはじめとするいろんな物が食べられへん。
なので、自分用に作ったパンプキンパイをイヴの日にうちに持って来て、それを冷蔵庫に入らへんもんやから、地下の部屋に置いといたら……、
ネズミが食うとるし……。もちろん、そんなことにはメゲずに、そこだけ削っていただいたんやけど……。
クリスマス会食の後ピアノを弾いた。
カーネギーに来られなかった弟一家と、旦那姉のためにフランクのソナタを。
最近不調で気落ちしていた母のために、彼女が一番好きなブラームスを。
最近全くピアノを弾いてなかったので、散々な演奏になってしもたけど、母がわたしを抱きしめて泣いた。
それが嬉しかった。
ディナーも無事終わってマンハッタン組も帰り、簡易テーブルの後片付けをする兄弟。
甥と姪のために買ったボードゲーム。これが大当たり。皆でハマるの図。
翌26日は、弟一家と一緒にチャイナタウン観光。
車二台に分乗して、会社に戻る息子Tを送りがてらマンハッタンに入ることにした。
その前に、最近車の事故で怪我をしたN(旦那弟の愛妻)の膝治療。
今年、Nへの贈り物係になっていた旦那。彼女へのプレゼントは、彼女の家の近くの鍼灸師に治療してもらえるクーポンやった。
彼女はまだ鍼は未体験やったので、これはお試しの意味も込めて。
チャイナタウンはやっぱすごい。
飲茶を食べて、喫茶店に入って、ふたたびお腹いっぱいの我ら6人。
と、こんなふうに、ドタバタのクリスマス劇場は幕を下ろした。