うちから30分ほど車で行ったとこで住んでる友人Sちゃん。
彼女は日本語とヨガを教えてる。
旦那さんはアメリカ人で、8才の娘がいて、その子とわたしは、彼女が生まれた頃からの大親友。
去年の夏過ぎから、うちにピアノを習いに来てくれるようになった。
日本語ももちろんオッケーなんやけど、普段英語でずっと教えてるもんで、けったいやけど、いつも通りに英語でレッスンしてる。
で、レッスンが終ってちょっと雑談タイム。
Sちゃんの旦那さんのおかあさんが、ちょっと前から具合が悪いとは聞いてた。
糖尿病やらヘルペスやら。
84才という年令も関係してるのやろけど、ひとり台所を切り盛りしてはった気丈な女性やったから、おとうさんもちょっと大変らしい。
病院に入院して、背中のヘルペスや重症の糖尿病の治療を受けてるうちに、床ずれができてしもた。
看護士さんらのおかげで、傷はほぼふさがってきてたけど、まだ完全とはいえず、いろいろとまだまだ治療が必要やのに、保険の関係で退院せなあかんことになった。
退院とはいえ、治療は続けなあかんので、点滴をどうやってするかを、娘さんとSちゃんが習わなあかんことになった。
病院に部屋が無いっていうこととちゃうねん。
保険会社がそれ以上の入院費を払わへんと病院に言うたから、病院はほな出てってもらおか、ちゅうことになったんや。
治ったわけでもなく、全くの治療途中で帰るわけやから、そらもうフラフラなわけで、足の筋肉とかも衰えてたわけで、
そやから、心配した息子夫婦(SちゃんとSちゃんの旦那さん)が、迎えに行くまで病院におりやって言うてたのに、
退院ぐらい自分らでできると、いっつも世話になりっ放しやからと、おかあさんとおとうさんだけで帰ってしまわはった。
で、家に着いて、玄関口の数段の階段でつまづいてしもて大転倒。腰の骨を折ってしまわはった。
それでまた入院……。
無理な退院が招いた事故で、えらい痛い思いしはったんやけど、とりあえずは病院で過ごせることになった。
そやそや、旦那のおばあちゃんもそういや、93才ぐらいの時におっきな手術受けて(大腿骨骨折やったか)、3日で退院させられとった。
痛い痛い言いながら退院して、痛い痛い言いながらトイレ行ったり、入浴したり、ご飯食べてたりしてはった。
その時も、なんちゅう国やここはって思た。
そんなこんなの話を聞いてたら、ほんまに気分が重うなる。
なんでこの国は、人を満足に治療することもできひんのか。
最高の医療とか言うてるけど、こんなクソな保険システムに牛耳られてる限り、そんなもん、なんの役にも立たへんのとちゃうの。
わたしら、そんなクソったれに、月10万も払わされてる。
ここ数年、うちの家族の誰ひとり、病院に行ったこともないのに……。
けど、めちゃくちゃ貧乏やった時に、州がくれた無料の医療保険を使わしてもろてたから、
その時、きっとこの保険は、払える立場の人らがせっせと毎月払てくれてはるからこそ、わたしらはタダで使わせてもらてるんやと感謝してたから、
今はその、払える立場になったことを感謝して、払えへん人らの役にも立ててると思いながら払てる。
それでも、なんでこんねん高いねんっ!とは思う、もちろん。
日本の国民保険制度。
よその国でいっぺん生きてみ?
どんだけありがたかったか、身にしみてわかるから。
彼女は日本語とヨガを教えてる。
旦那さんはアメリカ人で、8才の娘がいて、その子とわたしは、彼女が生まれた頃からの大親友。
去年の夏過ぎから、うちにピアノを習いに来てくれるようになった。
日本語ももちろんオッケーなんやけど、普段英語でずっと教えてるもんで、けったいやけど、いつも通りに英語でレッスンしてる。
で、レッスンが終ってちょっと雑談タイム。
Sちゃんの旦那さんのおかあさんが、ちょっと前から具合が悪いとは聞いてた。
糖尿病やらヘルペスやら。
84才という年令も関係してるのやろけど、ひとり台所を切り盛りしてはった気丈な女性やったから、おとうさんもちょっと大変らしい。
病院に入院して、背中のヘルペスや重症の糖尿病の治療を受けてるうちに、床ずれができてしもた。
看護士さんらのおかげで、傷はほぼふさがってきてたけど、まだ完全とはいえず、いろいろとまだまだ治療が必要やのに、保険の関係で退院せなあかんことになった。
退院とはいえ、治療は続けなあかんので、点滴をどうやってするかを、娘さんとSちゃんが習わなあかんことになった。
病院に部屋が無いっていうこととちゃうねん。
保険会社がそれ以上の入院費を払わへんと病院に言うたから、病院はほな出てってもらおか、ちゅうことになったんや。
治ったわけでもなく、全くの治療途中で帰るわけやから、そらもうフラフラなわけで、足の筋肉とかも衰えてたわけで、
そやから、心配した息子夫婦(SちゃんとSちゃんの旦那さん)が、迎えに行くまで病院におりやって言うてたのに、
退院ぐらい自分らでできると、いっつも世話になりっ放しやからと、おかあさんとおとうさんだけで帰ってしまわはった。
で、家に着いて、玄関口の数段の階段でつまづいてしもて大転倒。腰の骨を折ってしまわはった。
それでまた入院……。
無理な退院が招いた事故で、えらい痛い思いしはったんやけど、とりあえずは病院で過ごせることになった。
そやそや、旦那のおばあちゃんもそういや、93才ぐらいの時におっきな手術受けて(大腿骨骨折やったか)、3日で退院させられとった。
痛い痛い言いながら退院して、痛い痛い言いながらトイレ行ったり、入浴したり、ご飯食べてたりしてはった。
その時も、なんちゅう国やここはって思た。
そんなこんなの話を聞いてたら、ほんまに気分が重うなる。
なんでこの国は、人を満足に治療することもできひんのか。
最高の医療とか言うてるけど、こんなクソな保険システムに牛耳られてる限り、そんなもん、なんの役にも立たへんのとちゃうの。
わたしら、そんなクソったれに、月10万も払わされてる。
ここ数年、うちの家族の誰ひとり、病院に行ったこともないのに……。
けど、めちゃくちゃ貧乏やった時に、州がくれた無料の医療保険を使わしてもろてたから、
その時、きっとこの保険は、払える立場の人らがせっせと毎月払てくれてはるからこそ、わたしらはタダで使わせてもらてるんやと感謝してたから、
今はその、払える立場になったことを感謝して、払えへん人らの役にも立ててると思いながら払てる。
それでも、なんでこんねん高いねんっ!とは思う、もちろん。
日本の国民保険制度。
よその国でいっぺん生きてみ?
どんだけありがたかったか、身にしみてわかるから。