ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

原発菌に侵された国は、どんな小さな町も村も、こんなにも深く病んでいる

2013年01月24日 | 日本とわたし
ツィッターで知り合った、岐阜県在住の方から、こんな大変な話を聞かせてもらいました。
もうほんとに、とんでもないことやとわたしは思うのですが、現地の方々は、あまりご存知ではないようです。

そもそも岐阜県に、ふたつの原子力核施設があるということを知りませんでした。

しかも、その名も『核融合科学研究所』!!

重水素(核融合)は、中性子などが実験前から飛び回るため、死の大地になる、と小出教授が警告をされていた実験のことです。

そして、その施設がある、地元土岐市の市役所のサイトでは、
『大地に太陽を』とか言うてるそうです……あいた口がふさがりません……。


↓以下は、彼女から、弾丸のように送られてきたツィートです。

地元、ここ愛知県も、NHKニュースで12月に少し報道。
新聞にも少しは載っていたようです。
岐阜県には、2つの原子力核施設があって、核の町になりつつあるのに、その存在を知っている人がいても、内容は知りません。
私もです。

今回は、岐阜県土岐市にある、『核融合科学研究所』です。
実際の場所は、多治見市に近く、近くに、滝呂小や幼稚園があり、滝呂地区長が今まで反対表明していたのが、
今回、「賛成も反対もしない」となり、地元の理解を得る、となったようです。
実験は、開始当初の予定から10年以上遅れています(JOC、福島の事故のため)。

なぜ反対しないのか。
原発(核分裂)がダメになったから、核融合で未来のエネルギーを、と信じられている?みたいです。
地元土岐市は、関連会社が多く、反対の声は出しにくいと聞きました。
原発問題と同じですね。
この重水素(核融合)実験は、中性子などが実験前から飛び回るため、死の大地になる、と小出教授がおっしゃっていました。

核融合は、土岐市役所のサイトでは、「大地に太陽を」がテーマとあります。
「核融合は死の大地へ」が正解で、世界中、手を引いた実験だそうです。
成功率はほとんど無し。
何せ、温度が1000億℃以上とか。
爆発しなくとも、岐阜にも地震は必ず来ます。
東海地方の大人は、福島をすっかり忘れています。

日本は、核融合だけでも、数十年も巨額な血税を無駄に使ってきて、さらにこの実験をやるとなると、3年程掛けて建設ラッシュ。
その後、9年かけて実験です。
その管理は永久ですよね。
今、署名活動と、パブリックコメント募集があります。
2市のみ。
瑞浪市は今回パブコメなし。
2年前にやったからと。

土岐市はパブコメ募集中。
1月31日まで。
多治見市(反対運動盛ん)はパブコメ募集2月14日まで。
署名運動もあり。     
そして、2月7日に、市長同席で、推進派 VS 反対派の討論会があります。
岐阜県庁は全くなし。
有志の、1年前の質問状に、回答なし。      
3市の決断に従うだけ、との事。


参考サイト『正しい情報を探すブログ』 http://ameblo.jp/kennkou1/entry-11454085216.html … ※小出教授の話有り。
たねまきジャーナルより 地元幼稚園の方が立ち上げたサイト http://plaza.rakuten.co.jp/morinowarabe/diary/201301210000/
多治見市の反対署名(PDFファイル) http://oka-chan.net/ooimaman/shomeitoki.pdf …

先ほどの地元幼稚園さんでは、署名用紙も下さるそうです http://plaza.rakuten.co.jp/morinowarabe/diary/201301150000/comment/write/
多治見市は、1万人署名を、とりあえず2月14日まで募集。
実際は、5~6万人欲しいそうです。
ただ、最終決定は市長のみ。


実験内容などは、土岐市のサイトより、PDFがあります。
スライド16枚目に、9年間行うことがわかります。 http://www.nifs.ac.jp/j_plan/pamph_030.pdf …
多治見市パブコメ昨年度(一番下にPDFあります) http://www.city.tajimi.gifu.jp/kikaku/pubcome/10kakuyuken/10kakuyuken.html …

県内の高校生を研究所に招待し、夢のエネルギーの話で洗脳教育しています。
岐阜県庁のサイト http://www.pref.gifu.lg.jp/result.html?cx=009785748384264899717%3A3eswyohi8be&cof=FORID%3A10&ie=UTF-8&q=%E6%A0%B8%E8%9E%8D%E5%90%88&sa=%E6%A4%9C%E7%B4%A2&siteurl=www.pref.gifu.lg.jp%2F&ref=www.google.co.jp%2Furl%3Fsa%3Dt%26rct%3Dj%26q%3D%26esrc%3Ds%26frm%3D1%26source%3Dweb%26cd%3D1%26sqi%3D2%26ved%3D0CDAQFjAA%26url%3Dhttp%253A%252F%252Fwww.pref.gifu.lg.jp%252F%26ei%3DTvf7UI-jHI3wkgX32ID4BQ%26usg%3DAFQjCNHTHehAGnhxoMtZFQiQPm9WfXnJSQ%26sig2%3DL9670XW8cEB62vwuTrC1rg%26bvm%3Dbv.41248874%2Cd.dGY&ss=1717j367357j12 …

今回の実験について、私の周囲の普通の市民に、メールで連絡しました。
その反応の方が、ある意味、核実験より私を恐怖に落とします。
「そんなにすごいこと(危険)なの?」
「万が一ってことはあるかもね」です。
万が一でも、あったらまずいですよね。
フクシマの放射能は、私たちの食卓や地面にあるのに。

子供を扱う近所の保育士や、公立小学校や中学の教師がこのレベル。
いくらネット配信しても、小出教授さえ知らないし(こちらへ、小出教授は、最近も講演に来られています)観ようとさえしません。
だから、近くの公民館をお借りして、興味ある人で交流会をしよう、と企画しました。

問題は、きっと、署名運動などをしても、不正選挙をする政府、再稼働し瓦礫を燃やす国、絶対に実験は強行すると思います。
多くの東海地方の人は、不正選挙も、瓦礫のことも知りません。
愛知県は、瓦礫焼却を反対しました。
岐阜県は、瓦礫の話もないので、福島の事故前と同じ生活です。
保守国ですし。


岐阜県は、美濃焼や白川茶、東濃ひのきなどがあり、その方たちに訴えるしかないと思います。
フクシマ事故の影響で、エジプトから、岐阜の窯業は輸出出来ずだったのが、このほど解除される?された?そうです。
また、岐阜県は、池田町というところに、3月から、世界最大のワクチン工場が稼働します。

ワクチンと言えば聞こえがいいですが、核を作って戦争をしかけている連中の考えた、人口削減兵器。
本当に、岐阜県はこれから、人を殺すための土地になっていくでしょう。
この実験をやるとなれば、核融合の血税はさらに引き上げられ、核の街は核を呼ぶわけです。

岐阜県にあるもうひとつの核施設、「東濃科学センター」は、放射性廃棄物を地下に埋める研究をやっているようです。
ここは、昭和40年からあり、近くはきれいな公園もあるそうです。 
日本は本当に、原発事故で、未だ黒煙が上がったなんて知っていませんよね。


結局、福井のもんじゅや六ヶ所村のように、岐阜が今、ホットなわけです。
どんどん血税がつぎ込まれ、さらに電気代などとして吸い上げられ、必要な医療費や年金が削除される。
岐阜県の核施設が無くならない限り、実験はいつでもやると思います。
重度の日本病ですよ。

よろしくお願いいたします。
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廃炉経験者が語る真実『世界的な脱原発の流れにも乗らずしがみつくのは、命と金を浪費する愚の骨頂!』

2013年01月24日 | 日本とわたし
「廃炉より原発維持のほうが高コスト」ドイツ関係者が断言
2013年1月22日


解体作業の様子。核燃料を輸送用キャスクに収納し、中間貯蔵施設に輸送する

ドイツでは、建設中に計画が中止されたものを含め、40基の原発がある。
そのうち、廃炉作業中の原発は22基、廃炉作業が完了したものは1基だ。
本誌記者が向かったのは、ベルリンから北西へ100kmほどの場所にある、ラインスベルク原発。
同原発は、’66年に運転を開始した、ドイツ最古の原発だ。
VVER210ロシア型加圧水式原子炉(44万kW)が一基という、小型の原発で、’90年に停止した。

取材に訪れた本誌記者を出迎えたのは、エナジー・ヴェルケ・ノルド社(EWN)の広報担当のヨルク・メーラー氏。
EWN社は、原発の廃炉を目的に、各分野の技術者をヘッドハンティングして作られた会社。
ラインスベルグ原発のほか、ドイツや欧州の、老朽原発解体を請け負っているという。
わざわざ新たに会社が作られたのは、「解体作業は、誰にとっても未知の分野」(メーラー氏)で、どの会社も充分なノウハウがなかったからだという。

「優秀な技術者をヘッドハンティングして、技術開発を進めました。
例えば、いかに、作業員の被曝を軽減するかは重要です。
そのため、ロボットアームなど、遠隔捜査が可能な機器を開発しました」

メーラー氏は、放射能に汚染された原発の廃炉は、長い年月と手間が必要だという。

廃炉直後は、放射線量が高すぎるので、5年間寝かせて、’95年から、解体事業を開始しました。
最初は、敷地内のボイラー室の部品など、放射能汚染の少ない部分からはじめ、徐々に、原子炉周辺の、汚染の高い部分へと解体していきます。

作業終了には、70年ほどの時間がかかるのです。
原発の廃炉には、専門的な技術や経験も必要。
そのため、原発を運転していた頃の労働者の多くが、廃炉作業に関わってくれています」(メイラー氏)

もともと、原発を運転/管理する民間企業だったEWN社は、’00年に国有化。
20年以上にわたって続けてきた、原発廃炉のノウハウは、世界的な脱原発の流れのなかで、新たなビジネスとなり、
ドイツだけでなく、欧州各国での原発廃炉を請け負うようになった。
最近では、ロシアの原子力潜水艦の解体事業も受注しているという。

廃炉には、莫大な費用がかかる。
「ラインスベルク原発の場合、解体コストは6億ユーロ(約660億円)。
これは、同原発の発電事業(’66~’90年)で得た利益を超える額です」(メーラー氏)。
だが、それでも廃炉作業が行われているのは、
「安全基準を満たし原発を維持する方が、さらに費用がかさんだから」と、取材に同行したセバスチャン・プフルークバイル氏(元・東ドイツ暫定政権評議員)は語る。

「独裁政権下にあった東ドイツの原発は、非常にずさんな管理にあり、いつ重大事故を起こしてもおかしくない状況にありました。
’90年の東西ドイツ統合後、ドイツの大企業シーメンス社が、ラインスベルクなど11基の、旧東ドイツの原発の管理の引き継ぎを検討しましたが、
安全基準を満たすには採算が合わず、断念せざるをえませんでした」(同氏)。

福島第一原発事故後、シーメンス社は、原発関連事業自体から撤退した。
その理由は、
「原発は、初期投資が巨額で、建設から運転まで10年以上かかる。
安全性の要求がますます高まり、一層のコスト高。
仮に事故を起こさなくても、放射性廃棄物の処分に困る。
それならば、他の分野で収益を上げた方が合理的」
というもの。

同社は近年、ガスや風力発電などのエネルギー事業に力を注いでいる。

1/22発売の週刊SPA!『結論「原発は廃炉」が経済的に正しかった!』では、
福島第一原発事故後に脱原発の方針を確認したドイツの廃炉現場をリポート、原発のトータルコストを検証している。<文/週刊SPA!編集部>

↑以上、転載おわり


なんで日本の大企業の役員らには、こんな、誰にでもわかるような常識をもった人間がおらんのですか?
初めてのことやあるまいし、こうやって、ちゃんと教えてくれてるやありませんか。

原発王国のアメリカでさえ、あほらしなってきたのに、大事故起こした当事国日本は今だに、原発イケイケ?!

かっこ悪すぎ……。
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2.1% 給与天引き25年間⇒シロアリらのために?お願いやから、ええかげんに怒りなはれ!!

2013年01月24日 | 日本とわたし
週刊ポストに掲載されていた、復興予算についての、さらに呆れた記事を紹介します。

復興予算 休職中の役人の給料を支払い可能にする工作も
2013.01.22

復興予算の流用批判を浴びた民主党政権は、昨年の総選挙直前、「復興予算は原則、被災地以外では使わない」という方針を決め、35の復興事業を凍結した。
しかし、時すでに遅し。
凍結できたのは、総額約168億円分と、復興予算全体のわずか0.1%以下にすぎない。
 
それというのも、シロアリ役人たちは、「予算が凍結されないうちに使ってしまえ」と、5年分のはずだった19兆円の復興予算を、わずか2年で18兆円も食い散らかしてしまったからだ。
 
しかも、火事場泥棒的な流用は、まだ続いている。
財務省は、来年度の復興予算の概算要求に、「仙台港の税関の大型X線検査装置の復旧等」として、約25億円を盛り込んだ。
そのうち、装置の復旧に本当に必要なのは、半額の約12億円
で、
残りは、関西の税務署改修や、復興増税導入のための国税庁のコンピュータシステム構築の費用を、こっそり潜り込ませていた
 
被災者のために使うはずの復興予算を、よりによって、増税のシステム費用に回すとは、許し難い国民への背信行為というほかない。
企みは、東京新聞の報道によって未然に発覚し、税務署改修やシステム構築予算は、一般会計から出すことになったものの、
予算を査定する財務省が、先頭に立って流用に狡知をめぐらせているのだから、他省庁に歯止めがかかるはずがない。
 
内閣府は、来年度の復興予算(概算要求)に、沖縄の国道建設費を盛り込み、
農水省は、復興事業に、職員の人件費や残業代を盛り込み、
北海道開発局は、休職中の職員の給料まで、復興予算から支払っている

 
霞が関ぐるみで、国民にわからないように、予算流用が可能な仕組みをつくりあげていたのだ。
 
復興増税を決めた、2011年の第3次補正の、予算総則の修正に秘密があった。
総則では、農水省の出先機関である地方農政局の「工事諸費」から、職員の人件費や残業代、各種手当を支出できる規定を追加し、
北海道開発局の工事諸費には、職員の給与・手当に加えて、「休職者給与」まで出せる規定を盛り込むなど、数々の工作がなされた。
 
これによって、復興予算から、働いていない休職中の役人の給料まで、付け回しできるようになっていたのだ。


↑以上、転載おわり


強調したいとこだけ太字で思てたけど、どこもかしこも太字だらけや!!
なんじゃこの詐欺泥棒っぷりは!!
これはもう、犯罪や!!
こんなことをコソコソ決めた人間の名前を公表してほしい!!

ほんで、こんなことを今朝、たまたま偶然見つけたんやけど、
みんな、知ってるのん?

日本人で、給与もらってる人は全員、今月から天引きで、2.1%税金が上がりました。
これは、臨時に、25年間続きます。
東日本大震災の復興の為です。


2.1%って、どんだけごっついのん?!
そんなもん、毎月毎月、臨時に25年って……どこまでなめられてんねん、みんな!!
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「双葉は原発を誘致して町に住めなくされた。原発交付金で造った物はすべて町に置いてきた」井戸川町長

2013年01月24日 | 日本とわたし
双葉町公式ホームページの臨時サイト(災害版)に載せられた、井戸川双葉町長の退任の挨拶を、ここに転載させていただきます。

双葉町は永遠に
 
私たちは、前例の無い、避難という過酷な状況に置かれています。
いつまでも海原を漂流するわけにはいきません。
早く上陸地を国が準備して、再興できる日を求めてきました。
しかし、時間が足りませんでした。
 
放射能のないところで平和な、皆が集える町ができることを祈り、町民の安寧を願って、私は本日、双葉町長の辞職申し出をしました。
 
私の今までの取り組みから、次のことを申し上げたいと存じます。

1 事故に負けない
 
原発事故で負けるということは、今のまま、何もしないことである。
双葉町民には負けてほしくない。
勝って、それぞれ生き抜いてもらいたい。
今は、それぞれの地に離れて住もうとも、廃炉が完了して、故郷から放射能の危険が去り、自然と共生出来るようになったら、再結集しよう。
 
我が子どもたちへ、この悔しさを忘れることなく、何としても生き抜いて、何倍も幸せな双葉町を再建していただきたい。
そのためにも負けないで学び、求められる人になれ。世界の雄になってもらいたい。

(1) 負けないということは、以下のことを忘れないこと
①避難してくださいと国から頼まれたこと。
②東電と国は、事故を絶対起こさないと言っていたこと。
③町と県と東電には、安全協定があること。
④事故は、我々が起こしたものではないこと。
⑤正式な謝罪と見舞いがないこと。(形のあるものではないこと)
⑥自分の権利は、自分以外に行使できないこと。
⑦被ばくさせられたこと。
⑧放射能の片付けをさせられること。
⑨20msv/yで、町へ帰ること。(一般公衆の限度は1msv/y以下)

(2) 勝つためには、何をしなければならないか
①事故の原因者を確定すること。
②我々の受けた損害のメニュー作成すること。
③損害の積算をすること。
④回復の請求をすること。
⑤回復の限界と代替を請求すること。(仮の町、借りの町)
⑥立証責任の不存在を共有すること。
⑦気づくこと。
⑧水俣の住民の苦難を学ぶこと。
⑨広島・長崎の住民の方に聞くこと。
⑩避難先の皆さんの恩を忘れないこと。
⑪多くの町民が、健全な遺伝子を保つこと。
⑫ウクライナの現実を確認して、同じテツを踏まないこと。

(3) 町民の力を結集すること
①役割分担をすること。
・汚染調査 ・除染問題 ・賠償問題
・住居問題 ・職場問題 ・健康問題
・墓地問題 ・学校問題 ・中間貯蔵施設問題
などの調査研究する組織をつくり、町民の不利益を解消すること。

②事故調査委員会をつくること
事故の報告書には、避難を強制された住民の実態が語られていない。
外部に任せていたら、いい加減に処理されてしまうので、委員会を町独自に構成して、正しい記録を残さなければならない。


2 主張する権利を行使する

①見守り隊の組織
②法律家の組織
③文書学事の組織
④ボランティア活動組織
⑤被ばく被害者団体の組織
などを組織して、国民の主権と被害者の復権を、勝ち取らなければならない。


3 この世には先人の教えがある

(1) 温故知新
歴史から新しい発想が出てくる。
自分が直面している問題について語られています。
遠くは、私たちの祖先である標葉藩が、相馬に滅ぼされたこと、会津藩が長州に負けたこと。
しかし、負けても滅びる事もなく、私たちは生きてきました。
先人達に感謝し、これからは、私たちが町の存続を引き継ぎ、後世に繋がなければなりません。
今度の事故は前例がありません。
今は、子どもたちを、放射能の影響によるDNAの損傷を避けて暮らし、幾多の困難に負けずに、双葉町の再興に向かって、生き延びましょう。

(2) 人生に五計あり
中国、宋時代の朱新仲が、教訓として伝えた人生の処世訓とされるものです。
生計、身計、家計、老計、終計があり、生き抜く考えが記されています。

(3) 八正道と言う道
昔、釈迦がインドで行われていた求道について、新しい道があることを説いたとされています。

正見  : 正しい物の見方
正思惟 : 正しい思考
正語  : 偽りのない言葉
正業  : 正しい行為
正命  : 正しい職業
正精進 : 正しい努力
正念  : 正しい集中力
正定  : 正しい精神統一

 
今の私たちには、このような精神にはなれません。
この言葉は、東電と国、あるいはこの事故を、被害者の人権を無視して矮小化しようとしている勢力に、猛省を促す言葉として捉えてほしい。
願わくば、双葉町の子どもたちに、人生の教訓の一部として、心に刻んでほしい。

この事故で学んだことは多い。
我国でも、人命軽視をするのだと言うことがわかった。
国は、避難指示と言う宣戦布告を、私たちに出した。
武器も、手段も、権限もない我々は、どうして戦えるだろうか。

白河市に、アウシュヴィッツ博物館がある。
ナチスがユダヤ人を毒ガスで虐殺したことは、衆目の事実だ。
福島県内では、放射能という毒で、県民のDNAを痛めつけている。
後先が逆だ。
この状態から、一刻も早く避難をさせること以外に、健康の保証は無い。
その後に、十分時間をかけて除染をやれば良い。
 
人工放射能に、安全の基準を言う実績が少ない。
20msv/yで住めると言う人が、家族と一緒に住んで示すことが先だろう。
その安全が確認出来たら、福島県民は戻ればいい。
これ以上モルモットにするのは、外国の暴君が、国民にミサイルを撃つのと変わり無い。
 
福島の復興なくして日本の再生はないとは、人口減少の今、将来の担い手を痛めつけていては、真に福島の復興には繋がらないと心配している県民は少なくないと思う。
双葉町は、原発を誘致して、町に住めなくされた。
原発関連の交付金で造った物は、すべて町に置いてきました。

原発の誘致は、町だけで出来ない、県が大きく関わってはじめて可能となる。
私たちは、全国の人たちから、「お前たちが原発を誘致しておいて被害者面するな」という批判を受けている。
私たちは、どこにいても本当の居場所がない今、苦悩に負けそうになりながら、必死に生きている。
子どもたち、高齢者、家計を支えなければならないお父さん、お母さんたちの悲鳴を、最初に菅総理に訴えた。
変わらなかった。
そのために私は、野田総理に、国民としての待遇を訴えたのです。
しかし、今の町民の皆さんは、限界を超えています。
何とか国には町民の窮状を訴え、町民には叱られ役をやり、マスコミに出されるようにしてきました。

県にも窮状を訴えています。
最近も質問をしました。
回答は具体的な内容ではなく、失望しました。
知事は、福島の復興のために、双葉町に中間貯蔵施設を造れと言うので、双葉町の復興はどうするのですか、と聞くと答えてくれません。
そこで、踏み込んで、私に町をくださいと言いましたが、やはり答えませんでした。
これでは話し合いになりません。

環境省の局長に、どうして双葉に二つの場所を決めたのですかと聞いたら、分かりませんと言いました。
では、会議録をみせてくださいと聞いたら、後日、ありませんと言う返事でした。
このようなことで、調査だけで建設はしないからと言われて、ハイいいですよ、とは言えません。
 
町には、古くから先人が築いてきた、歴史や資産があります。
歴史を理解していない人に、中間貯蔵施設を造れとは言われたくありません。
町民の皆さんが、十分議論した後に、方向を決めていただきたい。
若い人に決めてもらうようにしてほしい。

今まで支えていただきました町民の皆様、双葉地方各町村をはじめ、福島県内各市町村の皆様、
国、及び福島県、そして事故発生時から、避難救済にご支援いただきました国民の皆様、国会議員の皆様、全国の自治体の皆様、
埼玉県と埼玉県議会の皆様、県民の皆様、加須市と加須市議会の皆様、市民の皆様、さくら市の皆様、医療界の皆様、福祉関係の皆様、貴重な情報の提供された方、
最後に、国内並びに、世界中からボランティアのご支援をいただきました皆様、この避難を契機にご支援いただきました多くの皆様に支えられて、ここまで来ることができました。
心から感謝を申し上げまして、退任のご挨拶に代えさせていただきます。
 
長い間誠にありがとうございました。
 
平成25年1月23日
双葉町長 井戸川 克隆
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