御岳山が噴火しました。
気象庁は、御嶽山の噴火を、事前に予知できなかったと言っています。
その理由は、山の地殻変動や傾斜データに、変動が見られなかったからです。
火山の動向は、その山その山で違っていて、極めて予測が難しいと、多くの学者の方々がおっしゃっています。
必ず◯◯があって、△△に至るというのではないので、データに変化が見られたとしても、それでもやはり、何がいつどう起こるのかは分からないのです。
そして日本には、噴火の予測がつかない活火山が、世界の7%もあります。
国土の大きさから考えるともう、活火山だらけ、とも言えるほどの国なのです。
だからもちろん、地震も多く発生します。
そんな特徴を持つ国を、核物質だらけにしてしまいました。
自民党の歴代の首相たちは、そのことをいったい、どんなふうに考えているのでしょう。
たかが数年役を務め、大きな権力と莫大な資産を持つ者から、言われたことをハイハイと聞き、
国民にバレないようにコソコソと、何か都合の悪いことが起こった時に、責任が被らないよう、すべて国民に押し付けられるよう、条例や法律を作ってきました。
心ある学者や政治家は、その折々に、必死で訴え、問い、抗議をしてきましたが、
その声に耳を傾けるどころか、小馬鹿にしたような仕草まで見せて、ことごとく無視し続けたばかりか、
必要な所の予算を削ったり、対策を怠ったり、さらには役立たずの研究に、役立たずの人間に、方外なカネを湯水のように払い続けているのです。
今現在、日本の原発はすべて停止したまま、1年が経ちました。
使用済み核燃料では、崩壊熱等による溶解を防止するのに、数十年(50年ほど)かかると言われています。
それも、一時も欠かさず冷やし続けていて、の話です。
今停止している原発すべてに、この使用済み核燃料があります。
この核のゴミを、日本は今後、ずっと冷やし続け、崩壊熱がすっかり収まるまで、長い長い年月をかけて世話をしていかなければなりません。
(10年程度水中で冷やし続けると、大型の分厚い鉄板の、放熱板の付いた容器で保管すれば、空冷で100℃以下になる)
そして、無事に容器の中に保管できたとしても、その容器を地中に埋め、何万年単位でお守りをしていかなければなりません。
というか、十分に冷やせたとしても、そしてそれらを特別な容器に納められたとしても、
深々と掘った穴の周りが、何万年もの先まで、安全で無事な状態を在り続けてくれるのかどうか、
長くて80年から100年しか、この世に存在することができないわたしたちにとって、万年なんていうのはもう、途方もない時間です。
いったいそんなことに、誰が責任をとれるというのでしょう。
本当に、なんということをしてしまったのでしょうか。
20年ぐらい前までは、それでもまだ、科学の発達でなんとかなる、などと言って、楽観していたのです。
けれども、どれだけ必死に研究してもどうしてもわからない、どうにもならないということが分かってきて、
それでどこの国も断念し始めたのに、日本だけはどうしてもやめない。
あのような、悲惨な事故を起こした当事国というのに、この異常さには寒気がします。
先日、『安倍は議員の、田中は記者の、警鐘や質問を聞き流し、日本の未来を傷つけていく』
http://blog.goo.ne.jp/mayumilehr/e/80a6c3f43fc023ea15c7d60971ac84e4
でも、火山学者や識者の方々からの、疑問や苦言を紹介しましたが、
今回は、小山真人氏が執筆された、『原発の新規制基準の「火山評価ガイド」と適合性審査の問題点』を、ぜひ皆さんにも読んでいただきたく、ここに紹介させていただきます。
↓引用元
http://sakuya.ed.shizuoka.ac.jp/koyama/public_html/etc/onlinepaper/kazan2014f.html
小山真人氏
日本の火山学者。
静岡大学防災総合センター副センター長、同大学教育学部教授。
↓以下、引用はじめ
原子力規制委員会によって、2013年7月に制定された発電用軽水型原子炉の新規制基準には、
火山リスクに関するガイドライン(火山影響評価ガイド)が含まれ、それに従って、既存原発の適合性審査が実施されているが、
それらの中身や過程には、火山学・火山防災上の、数多くの疑問点がある。
こうした状況を放置すれば、日本の火山学の健全な発展は言うまでもなく、
これまで積み上げてきた、火山防災の枠組みや、地域社会との信頼関係を、大きく損なう懸念がある。
ここでは、川内原発の適合性審査書類(以下、審査書類)を題材として、その問題点を指摘するとともに、
火山影響評価ガイドの欠陥についても触れる。
というはじめ書きの後、問題点の指摘と評価ガイドの欠点について、とても簡潔に分かり易くまとめてくださっています。
例えば、
VEI7というのは、田中委員長がよく口にする、噴火の程度を表す数字ですが、
このVEI7という数字についても、では、ここまでに至らないVEI6規模のものではどうか、VEI4~5ではどうか、
数字だけで想定し得ない、噴火の様々な様相を、さも簡単に予測できるような考え方に、噴火発生においてのリスクを、非常に甘く見ているというような指摘。
火山灰や火砕流についても、全く何が起こり得るのか、学者でさえも分からないと言っているのです。
モニタリングをしていればいいのだという、どうしようもない無責任な態度を、原子力規制委員長たる者がとっている。
それをそのまま放置してしまってはいけません。
大人よ、がんばれ!
市民メディアよ、踏ん張れ!
もう誰も頼れない。自分がやるしかない。
日本という国の土台は今、根底から活き動き始めています。
そういう時期に突入してしまったのです。
無責任な言動を、これ以上させてはいけません。
気象庁は、御嶽山の噴火を、事前に予知できなかったと言っています。
その理由は、山の地殻変動や傾斜データに、変動が見られなかったからです。
火山の動向は、その山その山で違っていて、極めて予測が難しいと、多くの学者の方々がおっしゃっています。
必ず◯◯があって、△△に至るというのではないので、データに変化が見られたとしても、それでもやはり、何がいつどう起こるのかは分からないのです。
そして日本には、噴火の予測がつかない活火山が、世界の7%もあります。
国土の大きさから考えるともう、活火山だらけ、とも言えるほどの国なのです。
だからもちろん、地震も多く発生します。
そんな特徴を持つ国を、核物質だらけにしてしまいました。
自民党の歴代の首相たちは、そのことをいったい、どんなふうに考えているのでしょう。
たかが数年役を務め、大きな権力と莫大な資産を持つ者から、言われたことをハイハイと聞き、
国民にバレないようにコソコソと、何か都合の悪いことが起こった時に、責任が被らないよう、すべて国民に押し付けられるよう、条例や法律を作ってきました。
心ある学者や政治家は、その折々に、必死で訴え、問い、抗議をしてきましたが、
その声に耳を傾けるどころか、小馬鹿にしたような仕草まで見せて、ことごとく無視し続けたばかりか、
必要な所の予算を削ったり、対策を怠ったり、さらには役立たずの研究に、役立たずの人間に、方外なカネを湯水のように払い続けているのです。
今現在、日本の原発はすべて停止したまま、1年が経ちました。
使用済み核燃料では、崩壊熱等による溶解を防止するのに、数十年(50年ほど)かかると言われています。
それも、一時も欠かさず冷やし続けていて、の話です。
今停止している原発すべてに、この使用済み核燃料があります。
この核のゴミを、日本は今後、ずっと冷やし続け、崩壊熱がすっかり収まるまで、長い長い年月をかけて世話をしていかなければなりません。
(10年程度水中で冷やし続けると、大型の分厚い鉄板の、放熱板の付いた容器で保管すれば、空冷で100℃以下になる)
そして、無事に容器の中に保管できたとしても、その容器を地中に埋め、何万年単位でお守りをしていかなければなりません。
というか、十分に冷やせたとしても、そしてそれらを特別な容器に納められたとしても、
深々と掘った穴の周りが、何万年もの先まで、安全で無事な状態を在り続けてくれるのかどうか、
長くて80年から100年しか、この世に存在することができないわたしたちにとって、万年なんていうのはもう、途方もない時間です。
いったいそんなことに、誰が責任をとれるというのでしょう。
本当に、なんということをしてしまったのでしょうか。
20年ぐらい前までは、それでもまだ、科学の発達でなんとかなる、などと言って、楽観していたのです。
けれども、どれだけ必死に研究してもどうしてもわからない、どうにもならないということが分かってきて、
それでどこの国も断念し始めたのに、日本だけはどうしてもやめない。
あのような、悲惨な事故を起こした当事国というのに、この異常さには寒気がします。
先日、『安倍は議員の、田中は記者の、警鐘や質問を聞き流し、日本の未来を傷つけていく』
http://blog.goo.ne.jp/mayumilehr/e/80a6c3f43fc023ea15c7d60971ac84e4
でも、火山学者や識者の方々からの、疑問や苦言を紹介しましたが、
今回は、小山真人氏が執筆された、『原発の新規制基準の「火山評価ガイド」と適合性審査の問題点』を、ぜひ皆さんにも読んでいただきたく、ここに紹介させていただきます。
↓引用元
http://sakuya.ed.shizuoka.ac.jp/koyama/public_html/etc/onlinepaper/kazan2014f.html
小山真人氏
日本の火山学者。
静岡大学防災総合センター副センター長、同大学教育学部教授。
↓以下、引用はじめ
原子力規制委員会によって、2013年7月に制定された発電用軽水型原子炉の新規制基準には、
火山リスクに関するガイドライン(火山影響評価ガイド)が含まれ、それに従って、既存原発の適合性審査が実施されているが、
それらの中身や過程には、火山学・火山防災上の、数多くの疑問点がある。
こうした状況を放置すれば、日本の火山学の健全な発展は言うまでもなく、
これまで積み上げてきた、火山防災の枠組みや、地域社会との信頼関係を、大きく損なう懸念がある。
ここでは、川内原発の適合性審査書類(以下、審査書類)を題材として、その問題点を指摘するとともに、
火山影響評価ガイドの欠陥についても触れる。
というはじめ書きの後、問題点の指摘と評価ガイドの欠点について、とても簡潔に分かり易くまとめてくださっています。
例えば、
VEI7というのは、田中委員長がよく口にする、噴火の程度を表す数字ですが、
このVEI7という数字についても、では、ここまでに至らないVEI6規模のものではどうか、VEI4~5ではどうか、
数字だけで想定し得ない、噴火の様々な様相を、さも簡単に予測できるような考え方に、噴火発生においてのリスクを、非常に甘く見ているというような指摘。
火山灰や火砕流についても、全く何が起こり得るのか、学者でさえも分からないと言っているのです。
モニタリングをしていればいいのだという、どうしようもない無責任な態度を、原子力規制委員長たる者がとっている。
それをそのまま放置してしまってはいけません。
大人よ、がんばれ!
市民メディアよ、踏ん張れ!
もう誰も頼れない。自分がやるしかない。
日本という国の土台は今、根底から活き動き始めています。
そういう時期に突入してしまったのです。
無責任な言動を、これ以上させてはいけません。