いつもなら10月の終わりぐらいにやってくる『インディアンサマー』。
どうやら今年は、一ヵ月倒しでやってきたようです。
今年の夏が涼し過ぎたので、いろいろとズレてしまっているのでしょうか。
季節外れの蒸し暑さ。
これが『インディアンサマー』の特徴で、必ず数日間続きます。
そんな数日の中間に、自然農法で野菜を作ってるお友だちのおうちの〝菜園の仕舞いと染色会〟というイベントに、参加させてもらいに行ってきました。
もちろん、知り合うことになったきっかけは歩美ちゃん。
もう終わりなので、いつもよりうんと少ない収穫、だそうです。
採れた野菜(紫蘇、ほうれん草、モロヘイヤ、かぶら、キュウリ、玉ねぎ、三度豆などなど)をひたすら千切り!
うちからは、ジャンボキュウリとジャンボトマトが参加。どっちもデカ過ぎ!と、やっぱり言われてしまいました。
茹でたお蕎麦と、めちゃくちゃ美味しい手作りのつけ汁を合わせ、
茗荷もぜいたくにいっぱい入れて、そりゃもうメチャウマの蕎麦サラダが出来上がりました。
畑の片付けと拡張工事に汗を流していた方たちと一緒に、真夏日のような太陽の日射しをパラソルで遮ったテーブルで、ワイワイがやがや楽しくいただきました。
これはりんごワインなんだそうな…アルコール度が6%?!飲むとドライなワイン、ちっとも甘くありません。当たり前か…。でも美味しかった。
メンバーの中のひとり、アーティストの男性が作ってきてくださったビーツサラダ。
このイカの天ぷらは?
8月と9月にお誕生日を迎えた4人のメンバーさんたちのために。
お腹がいっぱいになったところで、いよいよ染色大会!
マリーゴールドは経験済みということで、今回は、紫蘇の葉っぱ染めに挑戦!というのが今日のメイン。
「マリーゴールドで染めるとね、沢庵色になるよ。沢庵だよ沢庵」
う~ん…沢庵か…でも、黄色って好きやしなあ…う~んう~ん…。
飛び入りでまぜていただいたにもかかわらず、しかも染め用に何一つ持参していかなかったにもかかわらず、かなり盛り上がっているわたし…
厚かましくも、真っ白なTシャツを一枚分けていただいて、それを染めることにしました。
結局わたしは、マリーゴールドの沢庵色に挑戦することに決め、早速準備開始。
去年咲いたマリーゴールドを乾燥させたのが地下にあるよ、というので行ってみると…、
ビニールの大袋いっぱいに詰め込まれたマリーゴールドの花…いったいどんだけ咲いてたんだろうか…想像がつきません。
花とガクをまず分けて、花びらだけ(実は、花びら一枚一枚に種がくっついてきました。お店で買ったら◯万円では済まないかも…)にして、
そしてそれを一度煮ます。
さらに、この一度煮の液をまず漉したものと、同じ花びらをもう一度煮たものを合わせ、そこに染めたいものを入れて15分間煮ます。
絞り染めのための輪ゴム縛り。これ、元はTシャツです。それぞれの気合いと個性がキラキラ光っておりました。
さて、初体験の紫蘇の葉染めでしたが、多分煮るためのお湯が多過ぎたのでしょう、一向に染まってくれません。
もう葉っぱと一緒に煮ちゃえ!とばかりに、お鍋の中にドボン!それでもほとんど変化無し…。
マリーゴールドの場合は、煮汁で煮た後、ミョウバンを少々溶かしたお湯の中に入れて、しばらくかき混ぜていると、
沢庵Tシャツの出来上がり!
きれいな沢庵色に変化したのですが、紫蘇の葉の方は、色が濃くなるどころか、なんだか薄汚れた感じまでしてきて…。
あっ!もしかして、紫蘇の葉にはミョウバンではないんとちゃう?と気がつき、慌ててお酢に切り替えることになりました。
もう、別々に煮てる場合じゃないわ!ということで、紫蘇の葉っぱを煮ている大鍋の中に酢を加え、そこにみんなの染めたいものをドボンドボンと!
ちょっとだけ色づきました。綿のTシャツはそれでもまだまだ。けれども一点だけ、絹の帯締めだけは、いい感じに染まっています。
このあと、恐る恐る水洗いしてみると、OMG!! やはり、ほとんど抜け落ちてしまいました。
ということで、この紫蘇の葉っぱ組もマリーゴールドで染め直しをすることになったのですが、
なんのなんの、ちょい渋の、なんともいえない上品な黄色に染め上がり、みぃんな大満足!
終りよければすべて良し!
なんかでも、林間学校を思い出しました。
総勢10人。
20代から70代までの老若男女の方々と、体験学習とかしてるみたいな気になって、めちゃんこ楽しかったです。
しかもどの方もみな、ただ者ではない雰囲気が…。
紫蘇の葉っぱと分けられた紫蘇の実。おっきな菜園ならではの、たった一日の収穫量です。
今日は特別少ないけれども、と言いながら、収穫物を小分けしてくださり、
厚かましくも、わたしもいただいて帰りました。
畑仕事や土いじりをしていると、あっという間に時間が経ってしまいます。
毎回その速さに驚き、後に続く事を大慌てでしなければならなくなります。
前に嫁いでいた家の姑が、毎日のように、こんなことを言っていました。
「畑に居たら、あっという間に1日が経ってしまう」
13年近くも同居していたのに、畑仕事を一切手伝わなかったわたしは、それを聞くたび、大げさだなあなどと思っていました。
今になってぼちぼちと、菜園もどきのようなものをし始めて初めて、彼女が言っていた言葉の意味を思い知りました。
彼女独りで世話と作業をしていた畑の面積を考えると、わたしなど、1日どころか、1週間丸々使っても無理かもしれません。
毎日、採れたての新鮮な野菜を食べさせてもらっていた贅沢と幸運に、わたしはちゃんと感謝できていませんでした。
もちろん、ありがたいという気持ちはあったけれども、分かっていなかったから、全然十分ではありませんでした。
小さな種から芽が出て、やがて苗になり、大きく育ち上がってくれるまでを見守る時の、あのなんともいえない祈りのような気持ち。
十分に育ち、花が咲き、そして日に日に実が大きくなり、とうとう頂く時が来て、ハサミを入れる時の、あのなんともいえないありがたさ。
虫や野生動物との駆け引きや、配水の量やタイミングの良し悪しや、モンサントやF1などという、自然と不自然の線引きの難しさや、
野菜をひとつでも育て始めると、そういうことのいちいちが自分の暮らしの中に加わってきて、自ずから身体や自然や社会のことを考えるようになります。
どれほど土が大切か。
どれほど水が大切か。
どれほど陽の光が尊いか。
日本で起こった深刻で重大な原発事故は、それらを大切に尊んできた農家の方々に、甚大な苦悩と苦労を与えました。
自分の家の、海を隔てた地面にしゃがみ、土をいじるたび、原発事故で営みを奪われてしまった農家の方々のことを思います。
農業を弱らせ、農業を疎んじるような政治をする国は、先の未来に力が弱ります。
地元の、ご近所の、がんばっておられる農家の方を、工場の方を、商店の方を、どうか支えてください。
少しだけ割高になる分、消費者のわたしたちにとって良いこと、良いものが混ざっています。
前に一度、『なにかひとつ、減らしませんかキャンペーン』の話をしました。
もう少し踏み込んで言うと、『なにかひとつ、またひとつと、減らしていきませんか』という意味です。
それは、物を減らすことでもいい。
なにか、知らないうちにしてしまっていることをやめることでもいい。
食べる量を、10割から9割、慣れたら8割に減らしていくことでもいい。
ほんとになんでもいいのです。
楽しみながら、今度は何にしようかなーと、見つけることが嬉しくなるような、決して無理をしないで、長続きするような、
途中でできなくなっても、またいつかやり始めることができるような、
みなさんの場合はどんなことができそうですか?
どうやら今年は、一ヵ月倒しでやってきたようです。
今年の夏が涼し過ぎたので、いろいろとズレてしまっているのでしょうか。
季節外れの蒸し暑さ。
これが『インディアンサマー』の特徴で、必ず数日間続きます。
そんな数日の中間に、自然農法で野菜を作ってるお友だちのおうちの〝菜園の仕舞いと染色会〟というイベントに、参加させてもらいに行ってきました。
もちろん、知り合うことになったきっかけは歩美ちゃん。
もう終わりなので、いつもよりうんと少ない収穫、だそうです。
採れた野菜(紫蘇、ほうれん草、モロヘイヤ、かぶら、キュウリ、玉ねぎ、三度豆などなど)をひたすら千切り!
うちからは、ジャンボキュウリとジャンボトマトが参加。どっちもデカ過ぎ!と、やっぱり言われてしまいました。
茹でたお蕎麦と、めちゃくちゃ美味しい手作りのつけ汁を合わせ、
茗荷もぜいたくにいっぱい入れて、そりゃもうメチャウマの蕎麦サラダが出来上がりました。
畑の片付けと拡張工事に汗を流していた方たちと一緒に、真夏日のような太陽の日射しをパラソルで遮ったテーブルで、ワイワイがやがや楽しくいただきました。
これはりんごワインなんだそうな…アルコール度が6%?!飲むとドライなワイン、ちっとも甘くありません。当たり前か…。でも美味しかった。
メンバーの中のひとり、アーティストの男性が作ってきてくださったビーツサラダ。
このイカの天ぷらは?
8月と9月にお誕生日を迎えた4人のメンバーさんたちのために。
お腹がいっぱいになったところで、いよいよ染色大会!
マリーゴールドは経験済みということで、今回は、紫蘇の葉っぱ染めに挑戦!というのが今日のメイン。
「マリーゴールドで染めるとね、沢庵色になるよ。沢庵だよ沢庵」
う~ん…沢庵か…でも、黄色って好きやしなあ…う~んう~ん…。
飛び入りでまぜていただいたにもかかわらず、しかも染め用に何一つ持参していかなかったにもかかわらず、かなり盛り上がっているわたし…
厚かましくも、真っ白なTシャツを一枚分けていただいて、それを染めることにしました。
結局わたしは、マリーゴールドの沢庵色に挑戦することに決め、早速準備開始。
去年咲いたマリーゴールドを乾燥させたのが地下にあるよ、というので行ってみると…、
ビニールの大袋いっぱいに詰め込まれたマリーゴールドの花…いったいどんだけ咲いてたんだろうか…想像がつきません。
花とガクをまず分けて、花びらだけ(実は、花びら一枚一枚に種がくっついてきました。お店で買ったら◯万円では済まないかも…)にして、
そしてそれを一度煮ます。
さらに、この一度煮の液をまず漉したものと、同じ花びらをもう一度煮たものを合わせ、そこに染めたいものを入れて15分間煮ます。
絞り染めのための輪ゴム縛り。これ、元はTシャツです。それぞれの気合いと個性がキラキラ光っておりました。
さて、初体験の紫蘇の葉染めでしたが、多分煮るためのお湯が多過ぎたのでしょう、一向に染まってくれません。
もう葉っぱと一緒に煮ちゃえ!とばかりに、お鍋の中にドボン!それでもほとんど変化無し…。
マリーゴールドの場合は、煮汁で煮た後、ミョウバンを少々溶かしたお湯の中に入れて、しばらくかき混ぜていると、
沢庵Tシャツの出来上がり!
きれいな沢庵色に変化したのですが、紫蘇の葉の方は、色が濃くなるどころか、なんだか薄汚れた感じまでしてきて…。
あっ!もしかして、紫蘇の葉にはミョウバンではないんとちゃう?と気がつき、慌ててお酢に切り替えることになりました。
もう、別々に煮てる場合じゃないわ!ということで、紫蘇の葉っぱを煮ている大鍋の中に酢を加え、そこにみんなの染めたいものをドボンドボンと!
ちょっとだけ色づきました。綿のTシャツはそれでもまだまだ。けれども一点だけ、絹の帯締めだけは、いい感じに染まっています。
このあと、恐る恐る水洗いしてみると、OMG!! やはり、ほとんど抜け落ちてしまいました。
ということで、この紫蘇の葉っぱ組もマリーゴールドで染め直しをすることになったのですが、
なんのなんの、ちょい渋の、なんともいえない上品な黄色に染め上がり、みぃんな大満足!
終りよければすべて良し!
なんかでも、林間学校を思い出しました。
総勢10人。
20代から70代までの老若男女の方々と、体験学習とかしてるみたいな気になって、めちゃんこ楽しかったです。
しかもどの方もみな、ただ者ではない雰囲気が…。
紫蘇の葉っぱと分けられた紫蘇の実。おっきな菜園ならではの、たった一日の収穫量です。
今日は特別少ないけれども、と言いながら、収穫物を小分けしてくださり、
厚かましくも、わたしもいただいて帰りました。
畑仕事や土いじりをしていると、あっという間に時間が経ってしまいます。
毎回その速さに驚き、後に続く事を大慌てでしなければならなくなります。
前に嫁いでいた家の姑が、毎日のように、こんなことを言っていました。
「畑に居たら、あっという間に1日が経ってしまう」
13年近くも同居していたのに、畑仕事を一切手伝わなかったわたしは、それを聞くたび、大げさだなあなどと思っていました。
今になってぼちぼちと、菜園もどきのようなものをし始めて初めて、彼女が言っていた言葉の意味を思い知りました。
彼女独りで世話と作業をしていた畑の面積を考えると、わたしなど、1日どころか、1週間丸々使っても無理かもしれません。
毎日、採れたての新鮮な野菜を食べさせてもらっていた贅沢と幸運に、わたしはちゃんと感謝できていませんでした。
もちろん、ありがたいという気持ちはあったけれども、分かっていなかったから、全然十分ではありませんでした。
小さな種から芽が出て、やがて苗になり、大きく育ち上がってくれるまでを見守る時の、あのなんともいえない祈りのような気持ち。
十分に育ち、花が咲き、そして日に日に実が大きくなり、とうとう頂く時が来て、ハサミを入れる時の、あのなんともいえないありがたさ。
虫や野生動物との駆け引きや、配水の量やタイミングの良し悪しや、モンサントやF1などという、自然と不自然の線引きの難しさや、
野菜をひとつでも育て始めると、そういうことのいちいちが自分の暮らしの中に加わってきて、自ずから身体や自然や社会のことを考えるようになります。
どれほど土が大切か。
どれほど水が大切か。
どれほど陽の光が尊いか。
日本で起こった深刻で重大な原発事故は、それらを大切に尊んできた農家の方々に、甚大な苦悩と苦労を与えました。
自分の家の、海を隔てた地面にしゃがみ、土をいじるたび、原発事故で営みを奪われてしまった農家の方々のことを思います。
農業を弱らせ、農業を疎んじるような政治をする国は、先の未来に力が弱ります。
地元の、ご近所の、がんばっておられる農家の方を、工場の方を、商店の方を、どうか支えてください。
少しだけ割高になる分、消費者のわたしたちにとって良いこと、良いものが混ざっています。
前に一度、『なにかひとつ、減らしませんかキャンペーン』の話をしました。
もう少し踏み込んで言うと、『なにかひとつ、またひとつと、減らしていきませんか』という意味です。
それは、物を減らすことでもいい。
なにか、知らないうちにしてしまっていることをやめることでもいい。
食べる量を、10割から9割、慣れたら8割に減らしていくことでもいい。
ほんとになんでもいいのです。
楽しみながら、今度は何にしようかなーと、見つけることが嬉しくなるような、決して無理をしないで、長続きするような、
途中でできなくなっても、またいつかやり始めることができるような、
みなさんの場合はどんなことができそうですか?