ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

吉田所長が伝えようとしていたこと

2014年09月17日 | 日本とわたし


燃料が溶けて1200度になりますと、
何も冷やさないと、圧力容器の壁、抜きますから、
それから、格納容器の壁も、そのドロドロで抜きますから、

チャイナシンドロームになってしまうわけですよ。

今、ぐずぐずとは言え、
格納容器があり、圧力容器、それなりのバウンダリを構成しているわけですけれども、
あれが全くなくなるわけですから、
燃料分が全部、外へ出てしまう。

プルトニウムであれ、何であれ、
今のセシウムどころの話ではないわけですよ。
放射性物質が全部出て、まき散らしてしまうわけですから、
我々のイメージは、
東日本壊滅ですよ。


■事故当初の主な経緯

3月11日
14:46  東日本大震災発生/福島第一原発一号機の原子炉自動停止
14:47  2.3号機の原子炉自動停止
15:27頃 津波第一波到達
15:35頃 津波第二波到達
15:37  1号機、全交流電源喪失
15:38  3号機、全交流電源喪失
15:41  2号機、全交流電源喪失
15:42  東電、原災法第十条に基づく特定事象(全交流電源喪失)が発生したと判断、官庁に通報
19:03  政府、原子力緊急事態宣言発令/原子力災害対策本部を設置
20:50  福島知事、第一原発から半径2キロ圏内(大熊町、双葉町)の住民に避難指示
21:23  政府、第一原発から3キロ圏内の住民に避難指示、3~10キロ圏の住民に屋内退避を指示
21:51  1号機原子炉建屋の放射線量が上昇し、立ち入りを禁止

3月12日
00:06  1号機格納容器の圧力が上がっている可能性。吉田所長、ベント(排気)の準備を指示
01:30頃 東電、1.2号機のベントの実施について、首相、経産相らに申し入れ、了承される
05:44  政府、10キロ圏内の住民避難指示
06:50  経産相より、ベントの実施命令
07:11  首相、第1原発に到着(8:04に出発)
08:03  吉田所長、午前9時の1号機ベント操作実施を指示
09:30頃 1号機圧力抑制室のベント弁を開きに行くが、高線量のため断念
10:17  遠隔で1号機圧力抑制室ベント弁を開ける操作。開いたかは不明
14:54  吉田所長、1号機原子炉への海水注入を実施するよう指示
15:36  1号機原子炉建屋が水素爆発
17:30  吉田所長、2.3号機ベントの準備開始を指示
18:25  政府、20キロ圏内の住民避難指示
19:04  1号機原子炉内に消火系ラインから消防車で海水注入を開始

3月13日
09:25  3号機、消防車によるホウ酸入り淡水の原子炉注入開始
13:12  3号機原子炉内に消火系ラインから消防車で海水注入を開始

3月14日
11:01  3号機原子炉建屋で水素爆発、海水注入停止

3月15日
06:14頃 4号機原子炉建屋で爆発2号機圧力抑制室の圧力計測値が「0」を示す
11:00  政府、第1原発20~30キロ圏の屋内退避を指示
コメント (2)
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再稼働の条件整備を急ぐ国が押しつける工事に、ほんろうされる小さな島の住民たち

2014年09月17日 | 日本とわたし
この写真をよく見てください。



↑この写真は、学校の体育館の写真です。

Facebook友の長谷川ひろしさんが、詳しく書いてくださっています。
コメントとともに、ここに転載させていただきます。

↓以下、転載はじめ

またか、とちょっと気が重いのですが、(玄海)原発再稼働をめぐる「おバカ話」…。

福島事故を目の前にしてなお、原発再稼働に固執するのは、理性をかなぐり捨てていなければできない。
そうすると、することなすことすべて、合理性のかけらもなくなっていき、
できの悪い笑い話のようなことを、大真面目にやることになる…。


バスケットボールのリング下まで張り出した、折り畳み式テント。
原発の安全対策とはいえ、体育の授業に影響を与えている=唐津市鎮西町の馬渡小中学校(以下佐賀新聞記事より引用)

「原発安全対策、バスケ妨害 唐津市の島民困惑」
2014年09月15日
 
唐津市内の七つの離島で原発事故が起きた時の、一時避難所となる校舎や体育館、公民館の、放射線防護工事が進んでいる
このうち、体育館に据え付けられた防護テントが、折り畳んだ状態でもコートにはみ出し、バスケットボールなど、球技をするにも支障が出る状況となっている。
子どもたちに不自由な思いをさせる安全対策に、島民から、困惑の声が上がっている。
 
体育館は、風通しをよくする構造上、すき間が多く、被ばくを防ぐために、施設全体を密閉状態にするのは難しい。
市は業者と協議し、折り畳み式テントを設置し、災害時には空気圧を高め、放射性物質を防ぐ安全対策を選んだ
工事は、夏休み期間中に行った
 
ただ、壁に据え付けたテントは、折り畳んだ状態でも、1.2メートルの厚みがあり、体育館側面のバスケットボールのリング下まではみ出す。
子どもがけがしないように、緩衝材を取り付けるため、さらに厚みが出ている。
 
加唐、馬渡、小川の3島の小中学校が、同じような問題に直面しており、学校関係者は、
機械などにボールを当てるわけにはいかず、バスケットは難しい。
バレーボールをやるにも圧迫感がある。
授業は、今の体育館でやれることをやるしかない
」と頭を痛めている。
 
設計段階で、体育館に「出っ張り」ができることに対し、学校や島民が見直しを求めた
しかし市側は、
国が認めるのは、鉄筋コンクリートの構造物だけ。学校しか工事ができる場所がなかった」と理解を求めた。
 
離島の放射線防護工事は、通常の原子力安全対策ではなく、国の緊急経済対策で進められ、1施設当たりの事業費は2億円
既存施設の放射線防護工事は、前例がないにもかかわらず、国はガイドラインなどを示すことなく、市に事業を委託した
 
工事期限は来年3月末と迫る中、市危機管理防災課の秋山剛輝課長は、
工事のために教育に影響が出るのは心苦しい。
しかし、国が安全対策のメニューを示すのに、自治体側が蹴るというのは現実的にできない
」と、苦しい胸の内を明かす。
 
体育館のテントは四つで、伸ばすと長さ10メートル。
収容人数は計66人となっている。
ただ、人口160~400人の島民全員を収容するにはほど遠く、図書室や音楽室を二重サッシにするなど、防護対策の2期工事がこの秋にも始まる
工事期間の数カ月は、これらの特別教室が使えない、という支障が出てくる
 
ほんろうされる小さな島の住民たち
馬渡島の男性は、
学校施設は島民にとっても大切な交流の場。ほかにやり方はなかったのか。
再稼働の条件整備のために、国が急いでいるとしか思えない
」と憤る。

↑以上、転載おわり


こんなバカバカしいことを、しかも責任を取らなければならない側から押しつけられてるのに、
反対もできず、中止要請も受け入れてもらえず、不便で苦しい日常を強いられる離島の住民の方々。

こんなことばかりです。
原発も基地も、それから他のもろもろの、国が勝手に決めてゴリ押ししようとするものの本質は。
もうこんなバカらしいことを、ひとつずつ、それぞれの町や村や島から追い出していかなければ、
こんなことが永遠に、続いていってしまいます。
一見小さく見える物事のひとつひとつを、大きな問題として捉え、自分のことのように考え、抗う一歩をどういうふうに踏み出すか、
それを見つけ出そうという気持ちを、ひとりでも多くの人たちが持つことが、この国を救うきっかけになると信じています。
コメント (4)
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