燃料が溶けて1200度になりますと、
何も冷やさないと、圧力容器の壁、抜きますから、
それから、格納容器の壁も、そのドロドロで抜きますから、
チャイナシンドロームになってしまうわけですよ。
今、ぐずぐずとは言え、
格納容器があり、圧力容器、それなりのバウンダリを構成しているわけですけれども、
あれが全くなくなるわけですから、
燃料分が全部、外へ出てしまう。
プルトニウムであれ、何であれ、
今のセシウムどころの話ではないわけですよ。
放射性物質が全部出て、まき散らしてしまうわけですから、
我々のイメージは、
東日本壊滅ですよ。
■事故当初の主な経緯
3月11日
14:46 東日本大震災発生/福島第一原発一号機の原子炉自動停止
14:47 2.3号機の原子炉自動停止
15:27頃 津波第一波到達
15:35頃 津波第二波到達
15:37 1号機、全交流電源喪失
15:38 3号機、全交流電源喪失
15:41 2号機、全交流電源喪失
15:42 東電、原災法第十条に基づく特定事象(全交流電源喪失)が発生したと判断、官庁に通報
19:03 政府、原子力緊急事態宣言発令/原子力災害対策本部を設置
20:50 福島知事、第一原発から半径2キロ圏内(大熊町、双葉町)の住民に避難指示
21:23 政府、第一原発から3キロ圏内の住民に避難指示、3~10キロ圏の住民に屋内退避を指示
21:51 1号機原子炉建屋の放射線量が上昇し、立ち入りを禁止
3月12日
00:06 1号機格納容器の圧力が上がっている可能性。吉田所長、ベント(排気)の準備を指示
01:30頃 東電、1.2号機のベントの実施について、首相、経産相らに申し入れ、了承される
05:44 政府、10キロ圏内の住民避難指示
06:50 経産相より、ベントの実施命令
07:11 首相、第1原発に到着(8:04に出発)
08:03 吉田所長、午前9時の1号機ベント操作実施を指示
09:30頃 1号機圧力抑制室のベント弁を開きに行くが、高線量のため断念
10:17 遠隔で1号機圧力抑制室ベント弁を開ける操作。開いたかは不明
14:54 吉田所長、1号機原子炉への海水注入を実施するよう指示
15:36 1号機原子炉建屋が水素爆発
17:30 吉田所長、2.3号機ベントの準備開始を指示
18:25 政府、20キロ圏内の住民避難指示
19:04 1号機原子炉内に消火系ラインから消防車で海水注入を開始
3月13日
09:25 3号機、消防車によるホウ酸入り淡水の原子炉注入開始
13:12 3号機原子炉内に消火系ラインから消防車で海水注入を開始
3月14日
11:01 3号機原子炉建屋で水素爆発、海水注入停止
3月15日
06:14頃 4号機原子炉建屋で爆発。2号機圧力抑制室の圧力計測値が「0」を示す
11:00 政府、第1原発20~30キロ圏の屋内退避を指示