ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

米国『全米オープンと中秋の名月』事情

2014年09月08日 | 米国○○事情
夕方、レッスンを受けに来たジョージアとおかあさんが、部屋に入って来るなり、
「まうみ、すごいことが起こってるね!」と、興奮している。

え?

「またまた~、トボケちゃって。ニシコリが決勝で頑張ってるでしょ、ちょっと負けてるけど」

ニシコリ…決勝…う~んう~ん…。

あ、もしかしてもしかしたら、ニシゴオリくんのことかしらん…。

「それって、全米オープンのこと?」
「もちろん!知らなかったの?」
「え、いや、知ってたけど、今やってるとは…」
「テレビつけてもいいよ」
「いや、そらあかんでしょ。教えてる場合じゃなくなってしまうし…」
「わたしは別にいいよ(と、横からジョージア)」
「はははー(皆でほっぺたを引きつらせながら同時笑い)」

いやもう、レッスンが終ってから急いでテレビをつけると、2セットが終わり、ともに6-3で負けている状態でした。

がっ!

わたくし、白状いたしますと、今の今まで、錦織くんのことを、ニシゴオリくんだと思っていたのでした。
いったいどうしたら、ニシキとオリを続けて、ニシゴオリと読んでしまってたのか、それも不明ですが、まさかニシコリだとは…。
アメリカンは名前をまともに言えないのだなあ…などと、ひそかに思っていた自分が、とっても恥ずかしい…。

彼のことは、時折、活躍している様子や怪我の報道を読む程度だったのですが、
今年のお正月、日本に帰省した際に、『夢対決!とんねるずのスポーツ王は俺だ!スペシャル』のテニス編で、松岡さんと組んで出場していたのを観てからは、ずっと身近に感じるようになりました。
それでもまだ、ニシゴオリくんと思っていたのですが…。

その彼が、なんと、全米オープンで、決勝まで勝ち進んでいたのですね!
会場全体が、決勝に進むのは初めての、ふたりの若い選手を応援しています。
特に、負けている錦織くんには、熱い声援を送っています。
その熱気が、テレビ画面からビンビン伝わってきて、胸が熱くなりました。

負けたけれども、また次がある。
怪我をしないように気をつけて、これからも、夢に向かって頑張ってください。


今夜は中秋の名月。
空には、うろこ雲が広がっていて、なかなか姿を現してくれません。


でも、こういう満月もまた、趣があって好きかも。


もう少し大きく。


あ、出た!


このお月さまを、錦織くんも眺めてるかなあ…。
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「産経新聞社こそ、この初歩的な間違いを早急にただし、自ら訂正記事を出していただきたい」

2014年09月08日 | 日本とわたし
wamをご存知ですか?
わたしはつい先日まで、知らずにいました。
wamは、女たちの戦争と平和資料館の名称です。
戦時性暴力、『慰安婦』問題の被害と加害を伝える、日本初の資料館です。
そのサイトに、産経新聞社による事実と異なる報道に対し、第12回アジア連帯会議実行委員会より送られた、記事の訂正を求める要求書が掲載されていました。
転載させていただきますので、ぜひ、読み比べてみてください。
産経新聞の、この件に対する記事の文章が、いかにデタラメで、事実を歪曲したものであるか、そのことがよくわかります。

↓以下、転載はじめ

2014/08/08
第12回アジア連帯会議実行委員会が、産経新聞に、訂正要求書を送付

第12回アジア連帯会議実行委員会は、8月6日付で、以下のような訂正要求書(PDFはこちら)を、産経新聞社に送付しました。
他社のことを批判するだけでなく、産経新聞社こそ、この初歩的な間違いを早急にただし、自ら訂正記事を出していただきたいものです。



産経新聞社 御中

訂正要求書

2014.5.25付「産経新聞」の「歴史戦第2部 慰安婦問題の原点」~「日本だけが悪」周到な演出…平成4年「アジア連帯会議」の記事中の以下の記述につき、
事実と異なる部分がありますので、速やかに、貴紙紙面で訂正文を掲載された上で、当実行委員会への連絡をお願いします。

1.3面写真に、
平成4年8月、ソウル市内で開かれた「挺身隊問題アジア連帯会議」で、舞台に立つ元慰安婦女性ら(館雅子氏提供)」とのキャプションがつけられていますが、

この写真は、バックに、「問われる戦後補償 韓国遺族会 第一回口頭弁論」という文字が見えています
これは、「韓国太平洋戦争犠牲者遺族会」訴訟の、第一回口頭弁論後の報告集会の写真ではないでしょうか
確認の上、訂正を求めます。


2.1面記事は、
この会議に参加した舘は、会場で迷い、ドアの開いていたある小さな部屋に、足を踏み入れてしまった。
そこでは、韓国の伝統衣装、チマ・チョゴリを着た4~5人の元慰安婦女性が、1人ずつ立って、
活動家とみられる日本人女性や、韓国人女性の言葉を、「オウム返し」に繰り返していた。
「元慰安婦に、(シナリオ通りに)言わせるのは大変なのよね」
日本からの参加者が、こう話すのを耳にしていた舘は、あの部屋で見たのは、「元慰安婦女性たちの振り付けだ」と確信した。


としていますが、
第一回アジア連帯会議(当時の名称は「挺身隊問題アジア連帯会議」)当日、「慰安婦」被害者は全員、普段着で参加しており、
白いチマ・チョゴリを着て参加した人は、一人もいません。
必要であれば、写真を提示することもできます。

従って、上記についても、内容全体の訂正、または取消を求めます。


3.1面記事は、
日本からは「日本軍『慰安婦』問題行動ネットワーク」……が参加

としていますが、
92年当時、このような名称の団体は存在していませんでした
これについても訂正または取消を求めます。


4.1面記事は、
続いて、
インドに住むタイ人女性が、「日本軍さえたたけばいいのか。インドに来た英国兵はもっと悪いことをしたのに」と泣きながら訴えると、日本語の怒鳴り声が会場に響いた。
「黙りなさい。余計なことをいうな!」
舘はこのときの様子を、「日本だけが悪いという、ストーリーを作り上げていた」と述懐する。


としていますが、
当日、タイ在住のタイ人女性が、1名参加していますが、インドに住むタイ人女性が参加した事実はありません。
また、引用のような発言もなく、日本語の怒鳴り声が会場に響いた事実もありません。

これについても訂正または取消を求めます。


5.1面記事は、
「私たちは韓国の女性と違って、優しくて従順なので日本の兵隊さんにかわいがってもらい、遠足にも一緒にいきました。
だから韓国の強い姿勢とは違う」
台湾代表がこう主張し、韓国側が要求する個人補償を求めない考えを表明すると、激しいヤジが飛んだ。
声を荒らげて怒る人、議長席に詰め寄る人などで、会場は騒然となった。


としていますが、
台湾の報告者は、
「台湾『慰安婦』に関する初の報告書」とのタイトルで報告し

その内容は、
「これらの女性のほとんどが、物質的補償を望んでいる。
しかし、補償を望んでいるとはいえ、期待してはいない。
もしも、日本政府が韓国の「慰安婦」に補償するなら、台湾の女性たちも補償されなければならない。
彼女たちは、他の「慰安婦」たちと、同じ処遇を受けることを願っている。
これらの女性のうち何人かは、必ずしも、物質的補償を受けなければならないとは思っていないが、
彼女たちの健康状態が苦しくなれば、特別な支援を受けなければならなくなるだろう。
彼女たちが物質的な補償を望む理由は、まず健康上の理由、遺族のため、または現在の窮乏生活のためである。
彼女たちの老後のために、補償は必ず必要だ。
このうち2名は、特にたいへん怒っており、台湾政府が日本政府から補償を受け取るために支援することを望んでいる」というもので、記事とは全く逆の内容です。

従って、会場が騒然となった事実もありません。
この点についても、訂正または取消を求めます。

なお、この要求書、および貴紙の回答・対応につきましては、インターネット等を通して公開いたしますので、ご了承ください。

2014年8月6日
第12回アジア連帯会議実行委員会
日本軍「慰安婦」問題解決全国行動

〒169-0051東京都新宿区西早稲田2-3-18 AVACOビル2F
アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)気付
日本軍「慰安婦」問題解決全国行動
tel: 070-1317-5677
fax: 03-3202-4634
e-mail: ianfu-kaiketsu@freeml.com
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いささかも自責の念を抱かず、笑い話のように『従軍慰安婦』を語っていた産経新聞総帥・鹿内信隆

2014年09月08日 | 日本とわたし
驚きました。
そして呆れ果てました。
どうしてこんなことが、今もまだ、きちんと知らされないままにいるのか、
どの国の軍にも、醜悪な実態が存在します。
その中のひとつとして考えても、受け入れ難い酷さであると、わたしには思えます。

↓以下、転載はじめ

LITERA・本と雑誌の知を再発見

「女の耐久度」チェックも!
産経新聞の総帥が語っていた、軍の慰安所作り
2014.09.07


『いま明かす戦後秘史 下』(サンケイ出版)


朝日新聞の慰安婦報道の失態で、勢いづいている右派・保守陣営だが、中でも、一番大はしゃぎしているのが産経新聞だろう。
産経は、慰安婦が政治問題化した1990年初頭から、慰安婦の強制連行はなかったと否定し、
河野談話や村山談話を批判慰安婦を記述した教科書を糾弾するキャンペーンを展開してきた。

 
さらに、同紙の社説にあたる「主張」や月刊オピニオン誌「正論」では、強制連行の否定だけでなく、
慰安婦は、「民間業者が行っていた商行為」で、「自ら志願した娼婦」
日本軍は従軍慰安婦に「性病予防対策などで関与していた」だけ
「公衆衛生面で関与していた」にすぎない、という主張を繰り広げてきた。
 
そして今回、朝日が「吉田証言」の間違いを認めた事で、こうした自分たちの主張がすべて正しかったと、勝ちどきをあげているのだ。
 
97年に結論が出ていた「吉田証言」の虚偽を、朝日が今になって認めたというだけで、どうしてそういう結論になるのかさっぱりわからないが、
とにかく産経は自信満々で、日本軍に慰安婦の責任はまったくないかのような、論調を繰り広げている
 
だが、彼らは、自分たちの会社で中興の祖とあおがれている人物が
その「軍は公衆衛生面で関与していただけ」という主張をくつがえすような、衝撃的発言をしていたことを知っているのだろうか。
 
その人物とは、元産経新聞社長で、フジサンケイグループ会議議長だった故・鹿内信隆

鹿内は、日経連専務理事からニッポン放送、フジテレビを開局して社長を歴任した後、産経新聞の経営権を握り、社長に就任。
現在、フジサンケイグループの原形を築き上げた人物だ。
その権力と政治力は絶大なものがあり、1990年に亡くなるまで、事実上のオーナーとして、同グループを独裁支配。
経営方針だけでなく、現在の同グループのタカ派的な姿勢も、すべて鹿内がつくりあげたものだ。

「鹿内さんは、産経新聞社長に就任時するや、同紙を反共タカ派の拠点にする方針を掲げ
自分に逆らうリベラルなスタンスの社員のクビを、片っ端から切っていった
800人に及ぶそのリストラの凄まじさは、当時、マスコミ界でも、“産経残酷物語”といわれたほどです。
こういうことがあって、産経は、今のゴリゴリの右派一色に染まった訳です。
この鹿内さんのDNAはもちろん、現在の経営陣、編集幹部にも引き継がれています」(産経新聞OB)

 
その鹿内は戦中、陸軍経理部に招集されていたのだが、産経新聞社長就任後に、桜田武・元日経連会長との対談集『いま明かす戦後秘史』(サンケイ出版/絶版)を出版。
陸軍時代の思い出話を、こんなふうに語っている。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
鹿内: 
(前略)軍隊でなけりゃありえないことだろうけど、戦地に行きますとピー屋が……。
 
桜田:  
そう、慰安所の開設
 
鹿内:  
そうなんです。
そのときに、調弁する女の耐久度とか消耗度、それにどこの女がいいとか悪いとか
それから、ムシロをくぐってから出て来るまでの“持ち時間”が、将校は何分、下士官は何分、兵は何分……といったことまで、決めなければならな(笑)。
料金にも等級をつける
こんなことを規定しているのが、「ピー屋設置要綱」というんで、これも経理学校で教わった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

鹿内は召集後、1939年4月から9月にかけて、陸軍経理学校で、軍の後方支援のノウハウを学んでいたのだが、
そのときに、慰安所の作り方も叩き込まれたというのだ。
しかも、その内容は今、右派メディアがしきりに喧伝している、「公衆衛生の管理だけ」というようなレベルではない。
鹿内の発言に、「調弁する女」という表現が出てくるが、「調弁」というのは、軍隊用語で、兵馬の糧食などを現地で調達するという意味。
つまりこれは、陸軍が、慰安婦の調達に関与していたということではないのか
 
さらに衝撃的なのが、「女の耐久度とか消耗度、それにどこの女がいいとか悪いとか(中略)といったことまで決めなければならない」という発言だ。
当時の日本軍が、現地の女性を完全にモノ扱いし、どんな女がいいのかを品定めする作業までをも、士官に命じていたことを証明するものだ。
 
断っておくが、この鹿内発言は、老人の妄想でも記憶違いでもない。
靖国神社の一角に、靖国偕行文庫という図書館があるのだが、そこに、この鹿内発言を裏付ける、一冊の本が所蔵されている
 
300ページ以上はあろうかという、分厚いその本のタイトルは、『初級作戦給養百題』。
昭和16年に、陸軍主計団記事発行部が発行した、いわば経理将校のための教科書だ。
 
表紙はハードカバーで、「日本将校ノ外閲覧ヲ禁ス」という文字
その9ページ目、第一章総説に、師団規模の部隊が作戦する際に、経理将校が担当する15項目の「作戦給養業務」が解説されているのだが、
その最後の項目「其他」の解説に、以下の任務が列挙されていたのだ。

1 酒保ノ開設
2 慰安所ノ設置、慰問団ノ招致、演藝會ノ開催
3 恤兵品ノ補給及分配
4 商人ノ監視

 
ようするに、陸軍の経理将校向け教科書に任務として、「慰安所ノ設置」が掲載されていたのである。
軍が関与したのは衛生面の管理だけ、という保守派の主張が、明らかな嘘だということがよくわかるだろう。
 
もちろん、こうした事実を、産経新聞をはじめとする右派、保守派が、知らなかったわけはない。
少し前に、中曽根康弘元首相が「土人女を集め慰安所開設」していたという戦時記録を紹介したが、
今回は、自分たちが中興の祖とあおいでいる人物が、自社の単行本で、軍の組織的な関与を認めていたのだ。
 
しかも、中曽根元首相の証言でも明らかになったように、軍は、現地で、娼婦でない女性たちも徴収している
これでほんとうに、従軍慰安婦のことを、「自ら志願した高級娼婦」などと信じているとしたら、どこかおかしいとしか思えない。

ようするに、保守系メディアは、こうした事実を知っていながら、それをネグり、
あらかじめ、強制連行の定義を、「軍が銃剣を慰安婦に直接突きつけて連行した」という、非常に狭いものに限定し、
それを否定することで、巧妙に、情報を誘導してきたのである。
朝日が歴史を捏造したというなら、産経をはじめとする保守メディアも、まったく同罪なのだ。

 
しかも、中曽根首相、今回の鹿内信隆フジサンケイグループ元議長の発言で、もうひとつはっきりしたことがある。
それは、彼らが、従軍慰安婦に対して、いささかも自責の念を抱いていない事だ。
それどころか、まるで笑い話のように
「慰安所をつくってやった」
「女の耐久度とか消耗度、それにどこの女がいいとか悪いとかまで決めなきゃならない」と語っている。

 
狂気のるつぼだった戦中ならともかく、戦後20年以上たっても、こんな発言を嬉々としてできるというのは、
そのベースに、「女性はセックスのための使い捨ての道具」という、差別意識が横たわっているという事に他ならない。
そして、このメンタリティは、従軍慰安婦像に紙袋をかぶせるような性差別ギャグを、
嬉々としてほめたたえる今の右派メディアや嫌韓本、百田尚樹などの右派言論人にも、しっかりと引き継がれている

 
彼らの姿が、今の日本人を代表するものだと思われているとしたら、それこそが「日本の恥」ではないか。
(エンジョウトオル)

↑以上、転載おわり

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