季節外れの夏が一度だけ、毎年10月の終わり頃にやってくる。
今年のそれは曇り空続きの、まるで梅雨のような湿気に覆われた、どちらかというと不快な数日間だった。
カラカラに乾いていた空気が妙に生暖かく湿ると、途端に眠り辛くなってしまう。
だからここ数日は超寝不足だ。
それもどうやら明日で終わるらしい。
今年の紅葉はいつもよりきれいで、運転中についついよそ見をしてしまって危ないったらない。
いつも最後に色づく近所の大銀杏の葉が、下からじわじわと黄色くなり始めた。
この木が真っ黄色に輝く頃に、他の木の紅葉は終わっている。
昨日は最後の大統領選挙のテレビ討論会が行われた。
トランプは相変わらずのマスクいらないパフォーマンスを繰り広げ、口を開けば中国がー、オバマがー、ヒラリーがー、バイデンがー、バイデンの息子がーと、悪口のオンパレード。
その声色も口調も卑しいったらありゃしない。
どうしてこんな人のこんな話を聞いてワーワー賛同できるんだろうと、巷で言われている40%の支持者の気持ちがまるでわからない。
「移民は知能が低い」だの、「COVID-19は中国のせい」だの、お決まりのセリフも何度も聞いた。
移民は知能が低いって言った瞬間。
— 眞海🇺🇸🇯🇵🇰🇷 (@maumi11) October 23, 2020
クズの中のクズ。 https://t.co/zA8fKOMEln
トランプ
— 眞海🇺🇸🇯🇵🇰🇷 (@maumi11) October 23, 2020
「私は全責任を負う。これは中国のせいだ」
一瞬ギャグかと思ったよ。
どっかの首相もそうだけど、責任って言葉の意味も全く分かってないってのを堂々と公開するんだから余程のマヌケだ。 https://t.co/sRp18iEBLD
開口一発目に中国が〜と言い、それからは民主党が〜、オバマが〜、ヒラリーが〜と、延々と誰かのせいにする。
— 眞海🇺🇸🇯🇵🇰🇷 (@maumi11) October 23, 2020
自分の失敗を認めず、もちろん反省もせず、ただただ人のせいにする醜い人間。
数週間後にはワクチンが用意できて感染の恐れは払拭されるだと?
米国民よ、殺される前に目覚めよ! https://t.co/sRp18iEBLD
投票日は来月の3日。
多分大揉めするだろうから投開票が終わるのは3日以降になると思うけど、この男を政治の世界から追い出せる日になることを祈るばかり。
オンラインレッスンを始めてから7ヶ月以上経った。
わたしはもちろんのこと、生徒も、そして生徒の家族もすっかり慣れた。
一人の子どもに付き数カ所の課外活動場所までの送り迎えに奔走していた母親たちにとっては、かなりの負担減になった。
もしかしたら、元のレッスン形態に戻ると面倒だな、と思っている人がいるかもしれない。
対面授業を再開した学校、店内に客を入れ始めたレストラン、人数制限を守ればパーティーをやってもいいと決めた自治体。
10月に入ってからぼちぼちと元の暮らしに戻していこうとしたのだけど、やっぱり隣町の新規感染者数が5倍に増えた。
だからまだ、対面レッスンを全面的に再開する気持ちになれない。
今もオンライン授業を受けていて、他の習い事があってもそこでの感染対策が徹底している場合のみうちで教えることにした。
小さい子がマスク姿でやって来る。
わたしももちろんマスクをつけているので、お互いの表情が良く見えない。
今のところ大人が3人、まだ始めたばかりの小さな子が2人、うちに来てレッスンを受けている。
わたしは2週間に1度ぐらいの割合で検査を受けて、陽性で無いことを確かめる。
トランプは自衛に励む市民や自治体を、「コロナコロナと恐がってばかり」と小馬鹿にしてウケを狙う。
彼の新型コロナウイルス感染体験の全てを知るわけではないが、施された治療が尋常のものではなかったことは明らかで、それにどれほどの費用がかかったのかもわからない。
なのにそのことは棚に上げ、副作用に重大な問題が発生し続けているワクチンがなぜか彼の頭の中ではあと数週間で使えるようになり、22万人も亡くなったアメリカ社会からCOVID-19が消え去るようなデマを吐く。
そしてそれに乗せられて感染予防をしない市民や自治体が現れる。
トランプが目の敵にしているニューヨーク州クオモ知事が、111日間に渡って行った対応を、毎日欠かさず見てきた。
いろんな事が起こり、いろんな気持ちが交錯した。
でも、為政者が市民の命と暮らしに深く強くつながるとはどういう事かを実感できた4ヶ月間だった。
収入が途絶え、物品が無くなり、目に見えないウイルスの存在に怯えたけど、何か大きなものに守られていると思えた。
ロックダウンによって経営不能になった店や失業した人たちがいる中で、COVID-19特別失業保険を受給してもらえた夫や、オンラインに切り替えて教え続ける事ができたわたしは運が良かった。
COVID-19によって人生を破壊された人、苦境に立たされた人のために、そうでないわたしたちに何ができるかを考えている。
霧雨が降った日、いつも同じ場所に現れるでっかい蜘蛛の巣が、水玉飾りでキラキラ光っていた。
製作者はこの方。階段を降りるたびにこの巣に引っかかるのですごく困る…。
ちょいとピンボケ。
COVID-19はまだ当分居座り続けるだろう。
ブラジルでは、ワクチンの臨床試験をしていた参加者に死者が出た。
イタリア北部のミラノでは、22日から夜間外出禁止になった。
世界の感染者数は4千万人を超え、死者は112万人に増えた。
空気が乾燥して、換気がしにくくなる冬。
正念場だ。