ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

#日本学術会議への人事介入に抗議する

2020年10月05日 | 日本とわたし

日本学術会議問題。
問題が発覚したのは10月1日でした。
日本学術会議の新会員について、同会議が8月31日付けで推薦した会員候補のうちの6名の任命を、菅首相が拒否したというスクープをしんぶん赤旗が報じたのが4日前。
これまでずっと、推薦された候補は全て任命されてきたのに、なぜ今回突如として、この6名の任命が拒否されたのか。
その理由をいくら問うても人事に関することだからと言って、今もまだ答えようとしていません。

この学術会議は、太平洋戦争に科学者が協力した反省が原点となって作られたものです。
内閣総理大臣の所轄の下にあるのですが、政府から独立して職務を行うという位置付けをされています。
また、これまでにも何度も国会で話し合われていて、任命についての政府答弁も下記のようなものでした。
「ただ形だけの推薦制であって、学会の方から推薦をしていただいたものは特に拒否はしない。形だけの任命をしていく。決して総理の言われた方針が変わったり、政府が干渉したり、中傷したり、そういうものではない」

日本学術会議法の第7条2項「推薦に基づいて内閣総理大臣が任命する」
これは、内閣総理大臣の任命は形だけのもので、人事介入にならないよう義務的に任命するという意味です。

それを今回覆した菅首相の任命拒否。
突然のように思われましたが、実は安倍政権時に、2度にわたってこの学術法解釈を問い合わせていたようです。

1回目は2018年に、そして2回目は今年の9月の上旬に、日本学術会議法を所轄する内閣府から、内閣法制局に法解釈の問い合わせがあったことが分かりました。
問い合わせの内容はこうでした。
「学術会議から推薦された候補を全員任命しなければならないわけでなく、拒否もできるということでいいか」

さらに、2016年の補充人事の際には、政府が複数の候補者を差し替えるよう求めましたが、学術会議側が応じず、一部が欠員のままになっていました。
16年というと、学術会議に軍事研究に関する検討委員会が設置された年です。
とても嫌な気持ちになったのでよく覚えています。
想像ですが、その軍事研究に反対した委員が外されたのではないでしょうか?
もう始まっていたんですね、安倍政権下で。

政府が独立機関の人事に手を突っ込んだ。
とうとう任命を拒否した。
これは本当に一大事なのです。

様々なところから、この任命拒否に抗議し撤回を求める緊急声明が出されています。

そしてこれは毎日新聞のスクープ。

加藤官房長官はのらりくらりとはぐらかしていましたが、なんのことはない、やはり首相官邸側が覆したのでした。

さて、ではどうして、候補者105人の中からこの6人が外されたのか。





ちなみに、この事件はしんぶん赤旗のスクープが無ければ有耶無耶のうちに、こっそりと、16年次の時のように隠されたままで済まされてしまっていたと思います。

しんぶん赤旗は記者クラブに入っていません。
朝食付き懇談会、などというものに参加している記者たちは、その言い訳として、オフレコとはいえ記者が総理に直接話を聞ける貴重な場のひとつ、などと言っているらしいですが、とんでもありません。
権力側のエサに食らいつく内閣記者会…みっともないったらありません。


結局、会食より会見を開けと抗議して出席しなかった新聞社は、朝日新聞と東京新聞、そして京都新聞だけだったようです。
テレビ局は全滅…。

その京都新聞の記事。

憲法6条1項
「天皇は、国会の指名に基づいて、内閣総理大臣を任命する」
日本学術会議法
「内閣総理大臣は、学術会議の推薦に基づいて、学術委員を任命する」

どちらも任命権を述べていますが、「任命が拒否できる権限もある」と思うのは間違っているのです。


この菅首相の任命拒否が違法であることを証明した、立憲の小西議員のツイートを最後に。
コメント (9)
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週末のひとりごち

2020年10月05日 | ひとりごと
一昨日から夫が、昨日からわたしが体調を崩した。
といっても大したことではなく、ちょっと頭が痛いとか、おでこがいつもよりちょっと温かいとか、咳が少しだけ出たとか、鼻の奥が詰まってボーッとするとか、そういう感じ。
でも、どちらも人さま相手の仕事なので、やはり気になる。

ということで今日、夫は近所のCVSまで行って、新型コロナウイルスの無料のドライブスルー検査を受けてきた。
例の鼻の穴に長い綿棒を突っ込んでグリグリする方法だけど、人にやってもらうんじゃなくて自分でやったらしい。
これなら痛がりのまうみでもできるんじゃないか。
そう夫に言われて早速わたしも予約した。
わたしは明日、CVSではなくてRITE AIDのドライブスルー検査を受ける。
同じく無料。

日本はまだ有料なのかな?

夏に停電が3日続いた冷凍庫の中でじっと耐え忍んでくれたソーセージとタラの切り身を、試しにバーベキューコンロで焼いてみた。
ディルとおろしニンニクとオリーブオイルを混ぜたものを、うちの庭で育ったズッキーニにディップする。夫のアイディア。


見た感じ、匂った感じは全く問題無かったし味も良かった。
とっても美味しかったんだけど、その晩ひどい下痢に襲われてすごく苦しんだ。
これって食当たりなんだろうか…。

今日は1日、白米のおかゆに、その昔(と言っても過言ではない、多分15年は経っている友人の父上が漬けてくださった)大粒の梅干しと大量のネギを入れて食べている。
これできっと復活する。

夫は明後日の火曜日に、漢方医の国家試験を受ける。
3年間勉強して、とんでもない量の漢方薬を頭に叩き込んでの初挑戦。
いくらやってもキリがない。
それは本当によく分かる。
全く違う分野だけども。
頑張れ夫!
なぁ〜んてことをブログに書いたら、またプライバシーを考えてくれって叱られるかも…まあいいや。
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