ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

日本の御用学者の、世界に向けての恥さらしっぷり!ど~ん!

2012年09月13日 | 日本とわたし
Yuri Hiranumaさんとおっしゃるツィッターさんが、こんなことを知らせてくださいました。

The 20th IPPNW(核戦争防止国際医師会) World Congress From Hiroshima to Future Generations
第20回 IPPNW世界大会・ヒロシマから未来の世代へ

先月8月24日~26日に、広島国際会議場で行われた、第20回 IPPNW(核戦争帽子国際医師会)の場において、
http://ippnw2012.org/ja/programs/default.htm#speakers

日本の御用学者は、しっかりと、世界に恥さらしをしてくれたようです。

先月の、IPPNW世界会議に、海外から出席した医師からの報告です。

8月26日(日)の午前中の、「全体会議5 東電福島第一原発事故:事故の経緯と医療支援」で、
「1300万人を移動させる方が、(福島第一原発からの避難区域である)半径内にいるよりも被害が大きいから、
放射能の危険性を、あまり考えない方が良い。
住民には、30キロ圏内に戻るようにすすめるべきだ。
大体、年間100マイクロシーベルトから、健康被害を受けた人などいない。
65歳でのガンが、1人増えるだけだ」
と言う発言が、日本の御用学者さんからあったそうです。

また、別の御用学者さんなどは、
「卵巣には、自己防御力がある」と言う発言を実際にされたそうで、
ドイツのIPPNW支部メンバーである、若い小児科医の反論を皮切りに、会場は大混乱におちいったそうです。
この情報の報告者の医師は、呆れ返っておられました。

↓その全体会議5での、講演者の方達のリストです。

http://ippnw2012.org/ja/programs/default.htm#speakers

鈴木達治郎(原子力委員会委員長代理)

神谷研二(広島大学原爆放射線医科学研究所教授・所長、広島大学緊急被ばく医療推進センター長、福島県立医科大学副学長)

谷川攻一(広島大学大学院救急医療教授、広島大学緊急被ばく医療推進センター副センター長)

細井義夫(広島大学原爆放射線医科学研究所教授、広島大学緊急被ばく医療推進センター副センター長)

天野治(原子力学会フェロー、南相馬市出身)

モデレーター:神谷研二
モデレーター:片岡勝子(IPPNW日本支部事務総長、広島大学名誉教授)


福島のみならず、高線量の汚染地域に今も暮らしてはる皆さん、

・放射能の危険性を、あまり考えない方が良い。
・住民には、30キロ圏内に戻るようにすすめるべきだ。
・大体、年間100マイクロシーベルトから、健康被害を受けた人などいない。

こいつらがいい例です。
一生苦しむ病にかかってしもても、誰も、なんも、助けてはくれませんよ。
補償もありません。
今おられる所は、離れ難い土地かもしれません。
仕事も未来もあった場所かもしれません。
けど、それは思い込みとちゃいますか?
わたしは今までの人生で3回、親の都合と自分の都合で夜逃げしたことがあります。
止むに止まれず、という事情があったからです。
夜逃げするような人間に、移った場所での安定も安心もゼロ。
いつも、溺れ死ぬ一歩手前みたいな日々が、ある一定期間続きました。

けれども、なんとかなるもんです。
本気で決めたら。
決めるだけでええんです。
決めてしもたら、物事はスルスルと、その方向に進みます。

決めても決めんかってもどっちもしんどい。
けどももし、自分と、自分の命と同じくらい大切な子どもの健康が天秤にかけられてるんやったら、
わたしは断固として決めてしまいます。

逃げるって。

決めてください。もうだいぶ日は経ってしもたけど、今からでもまだ間に合うのやから。
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米国で報道された『ふくしまの子どもたちの甲状腺検査結果に対する記事』

2012年09月13日 | 日本とわたし
『Nuclear F.C:原発のウソ』というブログを書かれているiwaneさんという方が、8月14日の記事に、
米国の定評あるニュースサイト「Business Insider」に、立て続けに掲載された、
『ふくしまの子どもたちの甲状腺検査結果に対する記事』を、日本語に訳したものを載せてくださいました。

その原文を書いたMichael Kelley記者宛てに、日本の原子力関係者から、
「福島の汚染は大したことがない」という情報も載せろと、メールが送られてきているそうです。
この件については、ある種の脅迫めいた文章もあると報じられています。

わたし達は、Michael Kelley記者のみならず、立場上難しい環境にありながら、それでも敢えて、真実を公表してくれる方達を、形ある支援をするべきだと思います。

↓以下、転載はじめ

   ***************************

【世界が注目】今、ふくしまの子どもたちが危ない、と欧米の専門家が警鐘

36%の福島の子供達が、甲状腺に異常増殖を持っており、医師達は暗闇の中にいる

*この記事↓の%数値は、8/14以前のものです。

数日前、私たちは、福島県健康調査に基づいて、「36%の福島の子供達が、放射能のせいで、甲状腺に異常増殖をもっている」とレポートした。

私たちは、このことで、「山下俊一氏の企み」について語った、オーストラリアのカルデコット医師に、
この検査が何を意味するのか、尋ねてみた。

カルデコット医師は、この検査の有効性を確認したあと、検査結果の緊急性を、改めて強調した。

1. 子供の甲状腺に、嚢腫や結節をみつけるのは、とても珍しい。
2. 子供に見つかった、異常増殖の数は、非常に多い。
3. 普通なら、こんなに早い時期=1年以内に、異常発生は見つからない。多くの放射能にあたった、と解釈して間違いない。
4. 日本の政府が言っていることから、この異常増殖が、どういうものであるかを知ることは、不可能だ。


確かに、甲状腺の嚢腫は、比較的頻繁に見られるが、しかし子供には珍しいことで、癌性の可能性があるため、
医師たちは、この異常増殖について、心配している。

なぜ、このレポートが、大々的に世間に知られていないのか? 
こう尋ねると、カルディコット医師は、
「日本政府は、超音波検査の結果を、小児甲状腺の専門家に知らせていない。
メディアも、放射線災害を無視して、世の中を、放射能に対して、麻痺状態にしようとしている
」と非難した。

カルディコット医師は、
「福島の子供に見られる、高数値の甲状腺増殖は、とても珍しい」と言っている(普通、放射能の影響は、5年から70年にかけて見えてくる)。
「海外の医療関係者も、この問題に取り組むべきだ」
と。

「この情報は、世の中に明らかにされるべきです。そして、海外の専門家に、今すぐ助けを求めるべきです。
超音波で見られる全ての病巣は、生検(患部の一部を切り取って,顕微鏡などで調べる検査)されるべきなのに、実際されていない。
そして、生検をしていない事は、医療的に無責任な行為です。
なぜなら、もしこの子どもたちに癌が発生していたら、治療なしでは死んでしまうからです」


私たちはまた、アメリカ甲状腺学会会長で、コロラド医学大学の内分泌科チーフの、ホーゲン医師とも話をしたが、
彼はこの、検査結果を聞いたことが、全くなかった。

ホーゲン医師は、カルディコットの見解に同意し、福島原発事故後に、これほどすぐに、多くの子どもたちに、甲状腺の嚢腫や結節が見られることに驚き、
この事実が、世間にもっと広く知られていないことに驚きを示した。

また彼は、
「最近の超音波検査は、敏感になってきているので、2センチ以内の嚢腫は生検されなくていいが、5ミリ以上の結節は、生検される必要がある」と言った。

「チェルノブイルの後、放射線物理学者は、子供たちが浴びた放射線量と、甲状腺の結節と、癌にかかった子どもたちの数から、放射能の危険性を調べた」とホーゲン医師は語った。
「チェルノブイルでは、多くの子供達に結節がみれらたが、福島では、嚢腫が多くみられるので“少し違う”」と彼は言う。

ニューヨーク科学アカデミーは、世界中で100万人近い人たちが、1986年のチェルノブイル事故で浴びた放射能の結果、死亡したと見積もっている。

ホーゲン医師は、福島の放射線の危険性のデータや、チェルノブイルと福島の比較データは、見たことがないという。

ホーゲン医師は、
「もしアメリカで、放射能災害が起きたら、このような情報は、いくつかの場所で発表し、多くの人に知ってもらい、批評してもらいたいだろう。
広く情報が知られない限り、データを検討し、批評をすることは難しい」
と述べた。

↑以上、転載おわり


この写真を数日前、Facebook上で見つけました。



わたしはこの子の目を見て、泣けて泣けて仕方がありませんでした。

この子の写真を掲載して、このコメントを書きました。

わたしは16才の頃から約4年間、厳しい検査と治療と手術を繰り返した挙げ句、
病院側の記入ミスや医療の限界などで、余命の宣告を何度かされたことがあります。
あの間の闇の深さ、恐ろしさ、そして、なんでわたしが?という、やり場の無い憤りは今も、忘れられない思い出の中のひとつです。

子どもはちゃんとわかってる。ほんとにそれは事実です。
細かなところまで、しっかりわかってるのです。
それでいて、周りの大人を傷つけまいと、必死で自分の心の中に抱え込んで、子どもとして振る舞っている。
だから絶対に許せない。
そして、こんなことをダラダラと、いつまでもさせてる日本の親達に言いたい。
親でなくても、大人である人に言いたい。
表に出て、自分の暮らしてる町の通りをいっぱいにして、全国の大人全員が、こんなことを許さない!という意思を示してと。


もう一度言います。
こんなことをすでに許してしまった我々は、そのことを恥じ、許してはいけません。
そして、早く、本当に早く、これ以上状況が悪くならないよう、行動しなければなりません。
わたし達ひとりひとりの頭で考えましょう!
本気で考えましょう!
他人事ではないと、気がつきましょう!
子どもを救うのは、未来を救うことです。
我々がこれ以上、愚かな者として歴史に残らないですむようにすることです!

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放射能汚染の高い地域で暮らしてる親御さんにお願いします。悪魔から子どもを遠ざけてください!

2012年09月12日 | 日本とわたし
これは、ある新聞で報じられてた、ほんまのこと。

2学期から使い始めた(ということは、この9月からやね)福島の飯野の飯舘中学校の、真新しい仮設校舎に、ぎょうさんの生徒が座ってる写真。
その子らの前に立つ、中川恵一、東大准教授。
この男が、中学校の生徒113人に、特別授業を行った。

いったいこの男は何を教えたか。

その、正しい知識を身につけ、リスクを適切に判断できるようになって欲しい、という願いから開かれた『飯舘村の放射線教育授業』で、
この男はいったい、何を教えたか。

「君たちの受けた放射線量は、中東や北欧の都市と比べても低い!」

↑なに言うとんねん!ど阿呆!


こんなふざけた男が、専門家面して、百人以上もの中学生に戯けたこと言うてるのを知って、怒り心頭のあまり、
またまた、きーこさんに助けてもろて、福島の子どもの現状をここに載せさせてもらいます。

福島の子どもひとりに“甲状腺がん”「原発事故が原因の可能性は低い」福島県立医科大学鈴木教授
9/11 たねまきジャーナル(内容書き出し・参考あり)



 
07:07

千葉:
東京電力の福島第一発電所の事故を受けて、福島県が、子どもを対象に行っている甲状腺検査で、
一人が、甲状腺がんと診断されたことが分かりました。

専門家は、原発事故の可能性は低い、との見方を示しています。
甲状腺検査は、原発事故が起きた時に、福島県内にいて、18歳以下だった、およそ36万人全員に行われているもので、
これまでに、およそ8万人の結果が、判明しました。
その結果、ひとりが、甲状腺がんと診断されたことが、今日報告されました。
この結果について、専門家は、「原発事故が原因の可能性は低い」との見方を示しています。
その理由を、福島県立医科大学の鈴木眞一教授は、
「チェルノブイリでも、甲状腺がんは、発症まで、最も短くて4年かかっている。
福島では、広島・長崎のような外部被ばくや、チェルノブイリのような内部被ばくも起きていない」
と話しています。

水野:
そうなんですか

千葉:
つまり「そんなに沢山、被ばくしている訳ではない」と言いたいようなんですけれども、
8万人の検査の結果、ひとりが、甲状腺がんと診断された、というニュースなんですが、

水野:
8万人に1人。

千葉:
この甲状腺がんは、日本では、1年間に、人口10万人当たり7人程度が発症するんですけれども、
子どもの発症というのは、実はまれでして、年間数人だという事なんです。
で、先程の、福島県立大学の鈴木教授は、
「小児甲状腺がんは、100万人に一人から二人の頻度といわれていたが、自覚症状が出てから診察する場合がほとんどで、
今回のように、すべての子どもを対象とした検査の前例がないため、比較できない」と述べたということです。
え、今回は、8万人に1人で見つかったんですけれども、尚、年齢や性別、外部被ばく線量などについては、
たった一人しかいないので、個人のプライバシーに関わるとして、一切明らかにしなかったということです。

水野:
でも、外部被ばく線量だけでも公開するっていう道だってありそうに思いますけど、
それもしないんですね。

千葉:
しないんです。

水野:
多くの方のために必要な数字か、とも思いますものね。

千葉:
そういうデータについては、一切明らかにしなかった、という事です。
ちょっとおさらいになりますけれども、甲状腺というのは、喉にある器官で、
子どもの成長を促す成長ホルモンというものを、分泌するんですけれども、
原発事故で放出されました、放射性ヨウ素が、甲状腺にとりこまれることになりまして、
大人よりも子供の方が、影響を受けやすいと言われています。
そして、1986年のチェルノブイリ原発事故では、数年後から、周辺の子どもたちに、甲状腺がんの増加がみられたために、
福島県では、県内の18歳以下の子供、36万人全員を対象に、甲状腺検査を順に進めている、という状況です。
そして、福島県によりますと、今年3月末までに検査した、およそ3万8000人のうち、およそ1万3600人で、しこりなどが見つかっていまして、
福島県は、一定の大きさのしこりなどが見つかった186人を、二次検査の対象としまして、それ以外の人は経過観察、としている状況です。
さらに、これらの症状が、福島第一原発の事故による影響かどうかを、比較して見極めるために、
政府は、福島県から出来るだけ遠く、放射線の影響が少ない地域で、
18歳以下の4500人に、同じ検査を行って、データを集めることにしている、という状況です。

水野:
「今から」ですか?
比較のためのデータを、今から集めるんですか?

千葉:
そうですね。
だから、データが出て比較できるまでには、さらに時間がかかる、という事になりますね。

11:18


子どもの甲状腺がんとは

甲状腺は、のどの辺りにある、成長に必要なホルモンを分泌する臓器です。
ヨウ素を取り込んで、ホルモンを作るため、放射性ヨウ素をため込みやすい性質があり、
放射線で、細胞の遺伝子に傷がつくと、特に感受性の高い子どもでは、数年から十数年後に、がんになるおそれがあります。
乳児を含む子どもが、甲状腺がんになる確率は、通常、数十万人に1人とされ、
国内では、平成18年の統計で、甲状腺がんと診断された20歳未満の人は、46人でした。

一方、旧ソビエトのチェルノブイリ原発事故のあと、周辺では、
牛乳などを通じて、放射性ヨウ素を取り込んだ、およそ6000人の子どもが、甲状腺がんを発症したとされています。
甲状腺がんは、ほとんどの場合、早期に治療すれば完治するほか、進行が遅く、
国連科学委員会は、チェルノブイリ周辺で、子どもの甲状腺がんが増え始めたのは、事故から4年以上たったあとだった、と報告しています。
こうしたことから、専門家は、今回、福島県の検査で見つかった、子どもの甲状腺がんについて、
原発事故で放出された、放射性ヨウ素の影響とは考えにくい、としています。

放射線影響研究所の、長瀧重信元理事長は
「福島第一原発の事故では、食品の出荷制限などが行われ、
周辺の子どもの被ばく線量は、チェルノブイリで甲状腺がんを発症した子どもの、10分の1以下とみられる。
今回見つかったがんが、原発事故の影響による可能性は、極めて低いが、
国や県は、きちんと説明を行い、今後も注意深く、影響を見ていく必要がある」と話しています。




甲状腺がん1人確認 福島医大「放射線の影響ない」
福島民報では、どういうふうに報じてたかというと……、

↓以下抜粋。

『今回、甲状腺がんが見つかったのは、平成23年度実施分の二次検査。
23年度は、双葉郡8町村と伊達市、南相馬市、田村市、川俣町、飯舘村の、13市町村の3万8114人で、一次検査を実施した。
 
186人から、5.1ミリ以上のしこりなどが確認され、二次検査対象(B判定)となった。
検査を終えた38人のうち、超音波検査や、細胞を吸引して、詳細に調べた結果、1人が、甲状腺がんと確認された。
それ以外は、良性だった。
 
福島医大は、対象者について、プライバシー保護の観点から、性別や年齢、住所、被ばく線量などを、公表していない。
 
福島医大は、24年度の、一次検査結果も公表した。
福島市の、4万2060人を検査し、「直ちに二次検査を要する」(C判定)と判定された県民はいなかった。
二次検査対象は239人で、全体の0.6%。
23、24年度では、425人に上る。
 
しこりなどが見られない「A1判定」は、2万3702人で、全体の56.3%、
5.0ミリ以下のしこりなどがある「A2判定」は、1万8119人で、43.1%だった。

■「高い外部被ばくない」福島医大鈴木教授
 
甲状腺検査で、甲状腺がんが見つかったことについて、
調査を担当する、県民健康管理調査検討委員会の、鈴木真一福島医大教授は
「内部被ばくのあったチェルノブイリ事故でさえ、甲状腺がんは、発生まで最短で4年。
本県では、広島や長崎のような、高い外部被ばくも起きていない。
事故後、1年半しか経過していない本県では、放射線の影響とは考えられない」と、東京電力福島第一原発事故の影響を、否定した。
 
検討委の座長を務める、山下俊一福島医大副学長も、検討委として、同様の見解を示した。

鈴木教授らによると、子どもの甲状腺がんの頻度は、100万人に1~2人といわれるが、
通常は、しこりを感じる本人の自覚症状などで、数センチ大になってから、見つかるケースが多いという。
今回のように、18歳以下、全ての子どもを対象に、精度の高い超音波検査を、実施した例がなく、「比較はできない」としている。
 
首都大学、東京大学院、放射線科学域長の福士政広教授は
「甲状腺がんの進行は遅く、現段階で、原発事故の放射性ヨウ素を原因とする、症状が出ることは考えられない。
今回、症状が確認された人は、原発事故以前から発症していたはずだ」と指摘する』

以上、転載おわり


前にも言うたけど、この連中は、子どもにどんな放射線の影響が出るか、そのことだけが知りたいのやと思う。
しこりが見つかったらワクワクして、自分らの研究の文献にどない書こうかと、頭の中では数字がぐるぐる回ってるのやろ。

居住制限区域等を決める放射線量基準値が、チェルノブイリ原発事故時の4倍も高いとこで、
一年半以上も息して、食べて、生かされてる子どもらの容態を考えるのに、チェルノブイリと比較するのが間違うてるんちゃうん?

全然ちゃうやんか。
4倍っていう数字かて正確やないやろけど、とにかくあの大惨事よりも何倍も劣悪なとこにいる子らは、
どことも比較してる場合やなくて、とにかく必死で治療してやらなあかんのとちゃうの?
子どもを、何人やら何%やら、そんな合計の数字で括るな!
何が、原発事故以前から発症していたはずだ、やねん!
何が、放射線の影響とは考えられない、やねん!
何が、比較はできない、やねん!

ほな、そんな検査なんかやめて、子どもらをすぐに、汚染の限りなく少ないとこに移住させて、どこの病院でも治療と検査ができるようにして、

救ったれよ!
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「世界が輸入禁止にしている食品」をチラシにしました!by 金吾さん&水谷ゆたかさん

2012年09月12日 | 日本とわたし
『放射能メモ』ブログの金吾さんが、こんな見やすいチラシを作ってくれました。

「世界が輸入禁止にしている食品」をチラシにしました

農林水産省「諸外国・地域の規制措置(平成24年8月27日現在)」より、輸入禁止の食材を抽出しました。
(農林省資料のキャッシュ: http://kingo999.web.fc2.com/PDF/kensa.pdf



イラスト・デザイン: 水谷ゆたか

【韓国】
福島

ほうれんそう、かきな等、梅、ゆず、くり、キウイフルーツ、米、原乳、きのこ類、たけのこ、青わらび、たらのめ、くさそてつ、こしあぶら、ぜんまい、わさび、わらび、コウナゴ、ヤマメ、ウグイ、アユ、イワナ、コイ、フナ、アイナメ、アカガレイ、アカシタビラメ、イシガレイ、ウスメバル、ウミタナゴ、ムシガレイ、キツネメバル、クロウシノシタ、クロソイ、クロダイ、ケムシカジカ、コモンカスベ、サクラマス、シロメバル、スケトウダラ、スズキ、ニベ、ヌマガレイ、ババガレイ、ヒガンフグ、ヒラメ、ホウボウ、ホシガレイ、マアナゴ、マガレイ、マコガレイ、マゴチ、マダラ、ムラソイ、メイタガレイ、ビスノガイ、キタムラサキウニ、サブロウ、エゾイソアイナメ、マツカワ、ナガヅカ、ホシザメ、ウナギ、飼料

群馬
ほうれんそう、かきな、茶、ヤマメ、イワナ、飼料

栃木
ほうれんそう、かきな、きのこ類、たけのこ、くさそてつ、さんしょう、こしあぶら、茶、たらのめ、ぜんまい、わらび、ウグイ、イワナ、飼料

茨城
ほうれんそう、かきな等、きのこ類、たけのこ、こしあぶら、茶、原乳、メバル、スズキ、ニベ、ヒラメ、アメリカナマズ、フナ、ウナギ、コモンカスベ、イシガレイ、飼料

宮城
きのこ類、たけのこ、くさそてつ、こしあぶら、ぜんまい、スズキ、ウグイ、ヤマメ、マダラ、ヒガンフグ、イワナ、ヒラメ、クロダイ

千葉
ほうれんそう、かきな等、きのこ類、たけのこ、茶
ほうれんそう、かきな等は3市町(旭市、香取市、多古町)のみが対象。

神奈川


岩手
きのこ類、こしあぶら、ぜんまい、わらび、せり、たけのこ、マダラ、イワナ、ウグイ


【中国】
福島、群馬、栃木、茨城、宮城、新潟、長野、埼玉、東京、千葉(10都県)

全ての食品、飼料


【ブルネイ】
福島、東京、埼玉、栃木、群馬、茨城、千葉、神奈川(8都県)

全ての食品


【ニューカレドニア】
福島、群馬、栃木、茨城、宮城、山形、新潟、長野、山梨、埼玉、東京、千葉(12都県)

全ての食品、飼料


【クウェート】
47都道府県

全ての食品


【サウジアラビア】
福島、群馬、栃木、茨城、宮城、山形、新潟、長野、山梨、埼玉、東京、千葉(12都県)

全ての食品


【レバノン】
福島、群馬、栃木、茨城、千葉、神奈川(6県)

左記県における出荷制限品目


【シンガポール】
福島、群馬、栃木、茨城(4県)

食肉、牛乳・乳製品、野菜・果実とその加工品、水産物


【香港】
福島、群馬、栃木、茨城、千葉(5県)

野菜・果実、牛乳、乳飲料、粉ミルク


【マカオ】
福島

全ての食品

千葉、栃木、茨城、群馬、宮城、新潟、長野、埼玉、東京(9都県)
野菜・果物、乳製品


【台湾】
福島、群馬、栃木、茨城、千葉(5県)

全ての食品


【フィリピン】
福島

ヤマメ、コウナゴ、ウグイ、アユ


【米国】
福島

米、ほうれんそう、かきな、原乳、きのこ、イカナゴの稚魚、アユ、ウグイ、ヤマメ、ゆず、キウィフルーツ、牛肉製品、クマ肉製品、イノシシ肉製品、畑わさび、ふきのとう、わらび、こしあぶら、ぜんまい、たらのめ等

栃木
茶、牛肉製品、シカ肉製品、イノシシ肉製品、クリタケ、ナメコ、タケノコ、シイタケ、さんしょう、わらび、こしあぶら、ぜんまい、たらのめ

岩手
牛肉製品、タケノコ、シイタケ、せり、わらび、こしあぶら、ぜんまい、マダラ、ウグイ、イワナ

宮城
牛肉製品、クマ肉製品、シイタケ、タケノコ、こしあぶら、ぜんまい、ヒガンフグ、スズキ、ヒラメ、マダラ、ウグイ、イワナ、ヤマメ

茨城
茶、シイタケ、イノシシ肉製品、タケノコ、こしあぶら、ウナギ、シロメバル、ニベ、アメリカナマズ、スズキ、ヒラメ、ギンブナ

千葉
茶、シイタケ、タケノコ

群馬
茶、ウグイ、ヤマメ

神奈川



【ロシア】
福島、群馬、栃木、茨城、東京、千葉(6都県)

全ての食品


【ギニア】
47都道府県

牛乳及び派生品、魚類その他の海産物


上でわたしは、見やすいと書いた。
この見やすい現実は、見たくない現実。けど、見なあかん。きちっと見て、きちっと考えて生きなあかん。
人の命をなんとも思てない人でなしの人間が、国を動かしてるねんから。
コメント (2)
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なにが放射線の影響は無いや! おまえらそれでも医者か!治す気無いのやったら子どもと関わるな!

2012年09月11日 | 日本とわたし
18歳以下1人が甲状腺がん 福島健康調査8万人分析 
【共同通信】2012/09/11 19:18  

『東京電力、福島第1原発事故による、放射線の影響を調べている、
福島県の「県民健康管理調査」の、検討委員会(座長・山下俊一福島県立医大副学長)が、11日開かれ、
事故発生当時、18歳以下を対象とした甲状腺検査について、1人が、甲状腺がんと報告された。

甲状腺検査の対象は、約36万人で、これまで結果が判明したのは、約8万人。

調査主体の、福島県立医大の鈴木真一教授は、検討委で、
「チェルノブイリ原発事故でも、甲状腺がんが見つかったのは、最短4年。
福島では、広島、長崎のような外部被ばくや、チェルノブイリのような内部被ばくも起きていない」と述べ、放射線の影響を否定した



いったい、何才の子に甲状腺ガンが発見されたんか。
その程度はどれほどのもんなんか。
いずれにせよ、もしわたしがその子の親なら、腸が煮えくり返るほどに、事故を起こす原因となった電力会社と国の怠慢を憎む。
憎んで我が子のガンが消えるなら、腸が溶けてしまうまで憎む。

この、放射線の影響を調べてる連中は、健康の管理と調査をしてるだけ。
管理と調査という作業の中に、子どもの命をなんとかして守らなあかんという意思など無い。
こんなまたとないチャンスを、原発事故が与えてくれて、嬉々としてデータを集め、それを囲んで大興奮。

あれ~、こんな高い数値が今出るかねぇ~。
いや、これはすごい!
こんなスピードは見たことないよ!
いやはや、所変わればデータも変わる。これまた、大トピックになるかもなぁ~。

データを独り占めする手はずはとっくに整えてある。
福島県以外の病院に行ったら、治療も指導もしてもらえへんようにしてある。
もちろん、セカンドオピニォンもだめ。
それにハイハイ従うてる病院や医者を責めてみても、ハイハイ従わざるを得ん程度の圧力がかかってるからどうしようもない。

なんでこんな酷いことする人間が、普通に生きて、皆の上に立って、意気揚々と仕事を続けられてるねん?
告訴されてるんちゃうん?
言うたことしたことの中に、人道上、どうしても許し難いもんがいっぱいあったんとちゃうん?

なにが、放射線の影響は無いや!
おまえら、それでも医者か!
人の命をなんやと思てるねん!
治す気無いのやったら、子どもと関わるな!
子どもを、データ集めに使うな!
汚染地の檻の中に子どもを閉じ込めて、日に日に汚染を被らせることが、罪やと思えん人間はクズのまたクズや!
データなんかいらんねん!
傷ついた子どもの身体と心をしっかり診たって!
症状がきちんとわかるまで、とことん診たって!
ほんで、できるだけ早め早めに、症状が悪化する前に、適切な治療をしたって!

日本が世界に示さなあかんのは、クソデータなんかとちゃう!
あんな凄まじい汚染が発生したけど、子どもも赤ん坊も、それから大人も動物も、酷い病気にかかる前に対処して、
これほどに少ない、健康被害に収めることができました。
それが、医療も技術も、世界に誇るもんを持ってる日本の、底力の見せ所なんとちゃうの?

救うためにデータなんかいらん!データなんかくそくらえ!
人間を救うのはデータとちゃう。人の目、人の手、人の心!
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小出せんせと一緒に、温泉だら飲みオフ会!

2012年09月11日 | 日本とわたし
原発関連の情報発信を精力的にされている、ブロガーのざまあみやがれいさんが企画した、
めちゃ楽しそう(時期が時期だけに、楽しいなんていうのは憚れるんやけど……)な温泉オフ会。
これがあることは知ってたけど、つい見過ごしてしもて、気がついたのは、もう終りかけの数分間。
あじゃぱ~!

でも、それでも、やっぱり大事なこと言うてはったから、ちょっと書き留めたことを残しときます。

で、オフ会の内容は以下↓の通り。

■9.11 小出さんと温泉だら飲みオフ

2012年9月11日、原発事故から1年半という節目に 小出裕章さんをブロガーが囲んで、温泉オフ会を開催。
福島大学からは、小野原雅夫教授も参加。19時から(予定)Ustで中継します。
沢山の人の参加を願っています。

※配信協力、宮崎陽介さん、大矢中子さん


原発事故からちょうど1年半の節目に当たる、2012年9月11日(月)に、
小出裕章さんを囲んで、だらだら飲みながら、原発について語り合う「温泉一泊オフ会」
略して「9.11小出さんと温泉だら飲みオフ」を開催いたします。
もちろん、このオフ会は、Ustreamにて配信(19時から予定)し、みなさんと共有します。
福島大学の、小野原雅夫さんも参加!
福島の現状をお伺いできる、貴重な時間でもあります。
そして、今回の企画意図は、ネットの中で情報を発信し続けるブロガーが集まって、原発事故とインターネットについて、語ることでもあります。
そのため今回は、オープンに参加受付はしませんでした。
(次回以降の開催では、もっと様々な、まだ僕がお会いしたことがないブロガーさんが、参加してくださることを僕は期待しています。よろしくお願いします)

※今回は、Ustreamでの中継において、宮崎陽介さん、大矢中子さんに配信協力していただいております。
当日は、中継画面の右横のソーシャルストリームで、小出さんや小野原さん、ブロガーに対する質問などをどんどん下さい。
できる限り沢山の人が参加し、それによって、素晴らしい時間を共有できればと思っています。


ほんじゃ~、わずかながら聞き取った、小出先生とブロガーさん達の言葉を。

燃料をどけた後の本体(原発)が、本当は大変。きっちりと始末するまでには十万年、百万年先までかかる。
そういう意味からも、廃炉はできない。
廃炉を実現するためのプロセスにとりかかる、というのが現実的な考え方。

残ったゴミをどうするか。

もう今は、日本が経済的に格が下がろうがどうでもよい、まともな国を作らなければならない。

後世の人達への負担を、少しでも減らす。
毒物を残す我々の使命として、償いとして、原発は即時、止めるしかない。
原発事故云々の問題ではない。

先に、たくさんある問題を、どうするのか。
止めたとしても、解決できないことがありすぎる。
犠牲を押し付けている。
原発事故がなくても、こういうことを考えなくてはならなかった。
起きるまで気がつかない。
事故が起きても気がつかない。
起きなくても、数年で、燃料が処理できなくなる。

六ヶ所村を、稼働さえてしまってから廃炉にするのと、稼働させる前に廃炉にすることの違いは?

六ヶ所は、試運転と称して、燃料をラインに流してしまった。
工場全体が、すべて汚れてしまった。
どうやってつぶせるのか、とても大変。
1基廃炉にするのに、少なくとも1兆円かかると思われる原発が、日本には54基も建ってしまっている。
六ヶ所は10兆円。
わたしは、20~100兆かかると考えている。
廃炉コストを入れたら、天文学的な金がかかる。

ごく短期的には、火力への費用がかかるが、検索不能の費用がかかる原発のことはスルー。

廃炉は、マンパワー的にも、経済的にも無理。
ゆっくり、1基1基、停めていくこと。
ちゃんと、ルートを説明できる研究者が、討議できる場を作り、徹底的に集中して事故の収集に取りかかるべき。
即時廃炉に取りかかる。何十年かかったとしても、とにかく廃炉につながる停止

即時廃炉というのは希望。
現実性プロセスとして、あまりにも具体的に議論されてないので、理解できていない。
停止している原発の、廃炉までの具体的なプロセス。シュミレーション。
希望的観測=科学技術の進歩でなんとかならないか。
停止しただけだったらまた動く。
なので、取り決めをしたらいい。
電気が足りないから原発を動かす。この言い訳は全く通用しない。
永久停止。

一年半前の事故当時、脱原発メーリングリスト・市民社会フォーラムで情報を流した。
万一なにかあった場合、小出先生からの情報を流す、ブロガー仲間間のセーフティネットを作る。
情報発信ができるようにする。



飲み会はなんと、6時間も続いていて、小出先生は日本酒を、スルメを肴に、美味しそうに飲んではりました。
なかなかいける口みたいです。
あ~、差しで飲みたいなぁ~。
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放射能は集めて管理=処分!いろんな場所にもっていくというのは拡散で、これは処分とは全く逆!

2012年09月11日 | 日本とわたし
『みんな楽しくHappy♡がいい♪』ブログのきーこさん、
わたしはまたまた、きーこさんの、膨大な時間と労力を費やした文字起こしを、そっくりそのまま転載させていただきます。
ほんっとにごめんなさい!
キーを打つのに必要な腕と指が、少々故障気味なので、そいつを言い訳に、きーこさんに頼らさせていただきます。
そして、これは、わたしの知識不足ゆえの問題なのですが、Ustreamの動画をここに載せることができません。
なので、きーこさんが文字起こししてくださった動画は、きーこさんのブログの画面上で観てください。
すみませんが、よろしくお願いします。

↓以下、転載はじめ

「地元の人々に十分な補償をしたうえで福島第一原発の近所に集めて管理する」仙台赤十字病院岡山博先生9/9「おひさまプロジェクト」発足記者会見 (内容書き出し)

福島第一原子力発電所から、大量に放出された放射能。
各地でそれを焼却した、高濃度に濃縮された焼却灰。
除染のために、はぎ取った土。汚泥。
それらを置いておく場所として、「各都道府県で最終処分場を」と、環境省は言います。

「(本来なら、福島第一原発だが)福島第二原発の広大な敷地へ」と、小出裕章先生はおっしゃいます。
東電の所有物なのだから、東電に返すのが本当だし、東電に責任を取らせるべきだと、私も思います。
一番いい方法は、東電の敷地内に、処分場をつくることだと、私も思っています。

だけど、その量は、ものすごく膨大です。

最初の頃は、「チェルノブイリ原発の近くは、放射能の墓場になっている」との発言があった小出先生も、
とても言いにくそうにしておられていて、最近は、「東電の敷地内へ」という言葉でしか話されていません。
私は、先生でさえもが言えない、最も現実的な方法があると、ずっと思っていたことがあります。

福島第一発電所近くの地域は、もう除染も出来ないし、帰ることは不可能だ、というのが現実です。
膨大な土地が汚染され、これから先、半永久的に住むことも出来ずに、使えなくなる場所があるという事は、信じたくはありませんが、事実です。

放射性物質は、出来るだけ一カ所に集める、という原則から考えて、
私は、高濃度に汚染された原発近くの土地に、どんどん、全国から、焼却灰や汚泥、その他汚染したものを、集めていくしか方法はないだろう、と思っていました。

住んでいらっしゃった方の、お気持ちを考えてなのか、なぜなのか?
「栃木県矢板市に、最終処分場」等のテレビのニュースでも、
誰も、「東電の敷地内へ」や、「原発近くへ」と、一言も発言しない事が、とても不思議でした。
そのことについて、公にハッキリとお話しされた方は、今までいらっしゃらなかったように思います。

今回、仙台赤十字病院の先生が、私がずっと思っていたことを、会見で話して下さいました。

暗黙のうちに了解していて、発言できないタブー、というものがあります。
小出先生さえもが言い淀むほどの、真実です。
とても勇気が必要な発言だと思います。


がれき問題中心の会見ですが、岡山先生の発言を中心に書き出しました。

2012.9.9
震災がれき広域処理に反対する全国組織「おひさまプロジェクト」発足記者会見

会見参加者
九州ひまわりプロジェクト・村上さん(九州)
原 豊典さん(福岡市) 
仙台赤十字病院・岡山博先生(宮城県仙台市)
高橋良さん(宮城県仙台市)
秋田大学教育文化学部・村上東教授(秋田市) 
こども未来ネット・菅原雪子さん(秋田市)
環境ジャーナリスト・青木泰さん(東京)



06:47
岡山博(日本赤十字病院呼吸内科部長):
仙台赤十字病院の臨床医をやっています、岡山です。
去年の原発事故が起きたその時から、それまでの放射線被ばくに対しての常識、
つまり、大学、学生、あるいは、放射能を使う企業に対して指導してきたことが、全部なくなってしまいました。

・放射能は、出来るだけ被ばくしてはいけない。
・それから、安全な量はない。
・これ位被ばくすると、とても重大だ。

という事がすべてなくなって、全部、

「安全」
・「心配するな」
・「放射能の被ばくよりも、心配することの方が有害だ」

と言って、心配する人、真面目に考える人を、馬鹿者扱い
してきました。
そういう中で、防げるはずの被ばくが防げずに、拡大しました。

私は、政府が説明をしてきたことが、「明らかに人を欺いて嘘を言っている」
この事に対して、発言しなければいけないと思うようになって、発言を始めました。

それからもうひとつ、
がれきに関しては、莫大な量のがれきがありますが、
宮城県・岩手県のがれきを、わざわざ外に運んで処理しなければならない、道理的な理由はありません。
そして、それをまた、焼却する理由もありません。

「ゴミとして扱う」
これはとても残念なことです。
私は、宮城・岩手のがれきは、全部遺品として、全部集めて山積みにする。
それで、岩手県には、場所がありませんから、小さい湾なので、仙台平野のどこかに、海岸に全部山積みにする。
古墳のように山積みにして、地震と津波の記念公園をつくったらいい。
これが一番。

ただ集めて山積みにするだけですから、最もお金がかかりません。
海岸につくるので、トラックで運ばないで、船で運びます。
これは、ものすごいメリット
です。
そして、私は出来ればそこに、世界で最高の『津波・地震の資料館』を作ったらいい(と思っています)。
これは、ゴミとしてではなくて、世界に対して、被災地の誇りとなるようなものが出来ます。

それからもうひとつは、
がれきを集めるという事は、遺品として集めて、遺品として私たちが大切にする。
それをゴミにして、邪魔者扱いをしてばらまくという事は、私は道理的にもやるべきではないし、やる理由もないし、
やらないで、ずっと安く、合理的に始末が出来ると思います。

私が提案していました。
そして、このような会が出来て、繋がることが出来たことを、とても私は喜んでいます。



18:34
原(九州住民ネットワーク)
北九州市で、80トンのがれきを受け入れて、試験焼却をやったんですけれど、
この結果、私たちが掴んでいるだけで、40件位の健康被害が報告されています。
その症状は様々なものでして、北九州市には、ひと月ほど前に、その報告を出しているんですね。
ところが、北九州市は、何の調査もしようとしていない。
そこには、北川先生という、医師のコメントも付けているんですけれど。

先日、北九州市の漁協に行きまして、そのことを知らせましたら、
ちょうど目の前に、北九州市の局長とか、水産部長とかが座っていまして、直接話をしたんですけれども、
漁協に行きましたら、組合長が非常に驚いてですね、
もう反対は止めようかな、諦めようかな」、というような感じだったのが、
ちょっと考え直そうか」、という事になりまして、
市民と一緒に漁協も、「それを調査してくれ」と、はっきり。
調査が終わるまでは、受け入れないようにしてほしい」という要望を、北九州市の方に出しております。

それで、「もっと情報をどんどん持ってきてくれ」と言われていますので、そういう事をやっていきたいと思っています。

その試験焼却の結果、灰が出たんですけれども、
その灰は、響灘(ひびきなだ)という、北九州市の地区に埋め立てられる予定なんですね。
北九州市は、そういう予定をしているんですけれども、漁協が反対して、それを食い止めてきたんです。

でもその灰は、本来どこに捨てられるべきかといえばですね、東京電力の敷地に置かれるべきだと。

9月1日に、小出裕章先生を福岡にお呼びして、講演会をやったんですけれども、
小出先生もそのように、「東京電力に責任を取らせることが重要だ」という事を言われています。
それを、全国的に進めていきたい、と思うんですね。

まずは、北九州市に試験焼却によって生じた灰は、
東京電力の福島第二発電所、広大な敷地があるそうですけれども、そこにもっていくように、北九州市に求めたいと思います。
そういう事を、全国的に呼び掛けていくという事を、私はやりたいと思っています。


みなさん、一緒に、東京電力に責任を取らせるようにしようじゃありませんか。
あまりにもひどいと思います。



村上(九州ひまわりプロジェクト)
北九州市には、80トンの試験焼却灰が、いまだに埋め立てるところが無く、積立基地に置かれたままの状態です。
試験焼却は5月にやりましたが、9月の現在になっても、まだ埋め立てられていません。




21:42

岡山:
放射能は、分子のものの性質ではなくて、原子の性質なので、どのような化学反応をしても、減らすことはできません。
除染活動、放射能を始末する活動というのは、人が出来ることは、移動する事だけです。
だから、除染活動は、どこかを減らしたいと思えば何処かを増やす、という事がセットなのです。
だから、除染活動をやるために、一番初めにやることは、
どこにどのような規模で、どのような形で処分するのかというのを決めて、その処分場をつくることです。
それなしに、処分というのはあり得ない。
これは、世界的な常識
です。

ところが、最終処分場と、わざわざ「最終」という言葉を付けて、
最終処分場ではない、中間の仮施設をつくると、このようなことで処分はできません。
初めからこれは、人を欺くものですから、やってはいけません。

だから、すべて集める必要があります。
それで、放射能の処理というのは、
人がより影響を受けにくいところに、より安全な形で集めて管理する」というのが
放射能の管理の基本です。
それ以外にはありません。

今までの管理法というのは、
ドラム缶に集めて、何十年も、地下の倉庫に管理する、というのが基本でしたけれども、現在は、量が多すぎてこれはできません。
だから、出来るとすれば、
「福島原発の、陸の傍の、うんと汚染されたところに集めて、山積みにする」
これ以外にありません。


焼却をすると、物は少なくなり、軽くなるけれども、放射能は軽くならないので、そのまま残るので、
数十倍、場合によっては数百倍、濃縮されます。
そうすると、かえって管理が困難になります。
これはやってはいけません。


それから、放射能は集めて管理する、というのが処分ですから、
いろんな場所にもっていく、というのは拡散で、これは、処分とは全く逆のことです。
やってはいけないことです。

という事で、そもそも拡散をしてはいけない。
空気中に拡散、という事もあるし、色々な地方に拡散、という事もあります。
それはやるべきではありません。

一カ所に集めて管理する。
場所は、福島第一原発の近所以外にはありません。


それで、量が何百万トン、どこまで除染活動を進めるかによっては、何千万トンになります。
それを集めて管理する方法は、山積み以外にはありません。
だから、原発のそばに、全て山積みにします。
福島のがれき、それから津波瓦礫ではなくて、福島県一帯にある放射性物質、これは全部、山積みにします。

それから、全国の除染活動で集まったもの、燃やしたゴミの中で濃縮された放射能、これも全部、福島に集めます。
これは山積みです。
それ以外の方法はないです。


山積みにして、その時の対策というのは、地面に染み込まないことと、空中に風で飛ばないことです。

これは、初めに濡れていた分は、水として出ますけれども、
上にビニールシート、覆い。
そして出来上がってからは、粘土とかコンクリートで覆って、水が沁みとおって行かないようにすれば、
新たな浸出物はできませんから、これは、非常に簡単に管理できます。


それで、何十年、あるいは何百年も管理する。
これ以外に方法はないので、それ以外の方法は全部、人を欺くか、嘘か、あるいは出まかせです。

私は、福島原発のそばに、最終処分場をつくって、山積みに処分する。
これを、何とかやらなければいけない。
それ以外に方法はない
、と考えています。




村上:
福島の処分の問題と、それと同時に、今、福島の人々が棄民されている、今本当に、棄民、本当に棄民させられていると思います、福島の方々。
そういった方々に、避難していただく、保養していただくという事を、同時にやっていきたい
と思います。

岡山:
えーっと、その話です。
地元の人の気持ちを考えると、「故郷を捨てろというのは忍びない」という意見があります。
これは、その人たちを可哀想だと思っている人が言うのではなくて、全然思っていない人が、利用して言っているだけだと思っています。

今まで、ダムをつくるにしても、原発をつくるにしても、高速道路をつくるにしても、故郷を捨てた人が山ほどいます。
全部これは、実行してきました。
キチンとお金を払って、その後の生活保障をして、やってきたんです。

まして今、あれほど汚れた地域で、子どもを安全に育てられない、それから産業が無い
そこに本当に、それでも帰ってきたい人がどれだけいるか?
少しはいるかもしれないけれど、そんなに多くはない。

それは、十分な補償をする、という確約をしないからそういうふうに言っているだけで、
私はそれにつけ込んでいる、とても悪質な問題だと思います。
それで、福島の、特にうんと汚染された地域の人のためにも、あそこに帰らないでいいように、別のところを国と東電が補償して、今後の生活を補償する。
安心して、他に住居が移せるように、それをやるべき
だと思います。
それがセットです。

27:32
青木泰(環境ジャーナリスト)

*******       *******       *******

復興予算は、19兆円ということです。
がれきを広域処理する費用は、完全に無駄使いだし、
人が住むことが出来るまで、線量を落とすことができない、除染費用も無駄だし、
予算の使用内容を、きちんと見直せば、これから先、何十年も帰ることが出来ない地域の住民の方々に、手厚い補償をすることは可能な筈です。

原発の爆発により、飛び出した放射性核種の量は、常識の範囲を超えて大量だし、
今までのように管理することも、現実的には無理でしょう。
これからの日本の国土を考えたうえで、より良い解決策を選ぶとすれば、
完全ではないけれども、この方法しかないのではないかと、私も思っていました。

わたしは、先生のご意見に賛成です。

↑以上、転載おわり


わたしも賛成です!
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もうやめよう『無責任』『無自覚』『不参加』

2012年09月11日 | 日本とわたし
今夜は、町のタウンミーティングに行ってきた。
近所に住む5家族が今、自分らが住む地域の環境を良くしたいということで、メールで意見をやり取りしながら、
タウンミーティングや、各戸での打ち合わせ会、議員やカウンセラーや警官を呼んでの話し合いを実施してる。

わたしらが問題視してるのは、各家の住み方。
通りはとりあえず、複数家族が住んでも良い、と制定されてるゾーン。
けれども、うちの通りでは、複数家族が住んでる家は一軒も無い。
ところが、うちの家と裏庭が密接してる通りでは、複合家族が移り住んでくるケースが増えてきて、
おかげで、路上駐車がぐんと増えるわ、派手な諍いで警察が呼ばれることが増えたわで、そんなこんなで、通りが少々騒がしくなってきたわで、
一家族で一軒家に住んでる人からすると、かなり気になる状況になってきた。
そこにもってきて、うちのすぐ隣の空き地を買った不動産屋が、そこに複数家族のための家を建てる、と言い出したから大変。
そんなことされたら、複数家族が住めないゾーンに変更してもらおうという要求ができんようになる。

ということで、会議にメール、また会議の末、その要求を市議会の議案に上げてもらえるかどうかの採決があった。

裁判の法廷のような部屋で、市長、それから議員が、我々の真正面にずらりと並ぶ。
けっこうな威圧感。
議事案要求は自由にできるので、言いたい人が言いたいことを言う。
学校の整備、内容の充実、犬の保護、シェルターの改善、ある議員の態度が悪いなどなど……。

結果は、めでたく取り上げてもらえることになった。


そんなこんなの経験をしながら、やっぱりわたしは日本のことを考える。
問題は、タウンミーティングでやいのやいのと言うて済むような類いのもんとちゃう。
国がかかってる。命がかかってる。子どもの未来がかかってる。
けど、ふと、そうやけど、根本はこの、町会議なんとちゃうんかなあと思た。

前回の仏誌の記事中に書かれている、『日本人』と呼ばれてる人の多くはまだ、今だに気がついてへん。
ツィッターやフェイスブックの中では、気がついている人だらけのように錯覚してしまうけど、現実はそうやない。
夏に、東京在住の米国人の友人や、米国在住の日本人の友人と、原発の話を何回かした。
すると、ほんまに、それはそれは見事に、原発が日本から無くなったら困るでしょ?と、全員が、同じような主旨の言葉を口にした。
がれきの拡散や、食べて応援についても、もう汚れちまったんだから……と妙に納得したようなことを言う。
そして、原発ムラのような大きな力には、市民レベルでは抵抗できないと、断言する。

なるほど、そうきたか。

わたしは、自分の好きな友達が、自分からすると、とんでもないことを口にするのを聞きながら、
自分の激しい動揺を隠すために、何回も何回も、心の中で唱えてた。

なるほど、そうきたか。

わたしの友人が、やで?!
今までにも、何度か会うたびに、いろいろと話をしてきたし、わたしが独りデモをしているのも重々承知の友人が、やねんで?
そやし今回は、今までより少々声のボリュームを上げて、言葉の量も増やして、今の日本が抱えている危機を説いた。

このマイナー感。
とんでもなく少数、という現実。
官邸前の抗議集会が、日本の市民の背中を少しだけ押してくれてはいるけど、まだまだ全然足りひんし、決定打にはなってない。
日本の今の政治家を、動かそうなんて考えても無駄。
あいつらは元々から、官僚の操り人形。人間ちゃうねんから。
日本は日本人には動かせへん。
世界の晒しもんにして、世界から喝入れてもらわな変わらへん。
クソッタレの官僚に、『ボケナス!」とゲンコツかませるのは、世界印の拳。
ほんで、こんな状況に陥ったら、世界に助けを求めるのは当たり前やという常識を持った人間を、政治の世界に送り込むのはわたしらの仕事。

政治は政治屋にしかできひん。
ならば、その政治屋を選ぶわたしらは、今回からはめちゃくちゃ真剣に、時間をかけて、徹底的に考えなあかん。
そんなこと急に言われてもって思う人もいるし、めんどっちいからイヤや言う人もいるやろ。
けど、血を流したり怪我したりして、抵抗せなあかん事態になるよりゃよっぽどマシなんちゃう?

それぞれの町、村、市の候補者を、徹底的に精査する。
その候補者は、町民、村民、市民と、せめて2時間、討論会なり勉強会なりをして、自分の考えや政策を説明したり、市民の意見を聞く。
投票権のある市民は、その会には、強制的に参加させられる。
投票する前に、少なくとも◯回は参加して、必ず投票の責任を果たさなあかん。
ほんで当選した議員は、毎年、あるいは半年に1回、ちゃんと仕事をしてるかどうか審査されて、
もしできてなかったら、あるいはなにか市民の意に添わんようなことをしたら、即刻リコールされる。

なんて、乏しい知恵の脳ミソで考えてるだけやから、まだまだ抜けてるとこがいっぱいあるやろけど、
わたしがなにを言いたいかというと、もうこれ以上、操り人形らが、大事なことを勝手に決めてやりたい放題してるのを眺めとうないってこと。
民主主義国家に生きてる幸運を、無責任、無自覚、不参加っちゅう、怠け心で台無しにしてきた。
そのツケが今、まわってきた。
ほんで、わたしらの子どもの子どもの子どもの、そのまた子どもが、可哀相に、そのツケを払い続けなあかん。
わたしらは、その子らからしたら、マジでクソッタレな世代や。
もう過ぎてしもたことは取り返しがつかへんけど、せめて、もうちょっとでもマシな政治の世界を日本に根付かせることができたら、
そのクソッタレさが、少しは、マシになるんとちゃうやろか。

その方法を、うんうん唸りながら考えてる。
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『福島の最悪事故が起こるのはこれから?』by 仏ヌーヴェル・オプセルヴァトゥール誌

2012年09月10日 | 日本とわたし
『Canard Plus』というブログを書いておられるTOMOさんは、ドイツ在住の方で、
わたし達が普段、目にできない、ドイツやフランスで報道されている記事を、日本語に翻訳して載せてくださっています。
今回は、フランスの『ヌーヴェル・オプセルヴァトゥール誌』に載った記事の翻訳を、ここに転載させていただきます。

↓以下、転載はじめ

「福島の最悪事故が起こるのはこれから?」仏ヌーヴェル・オプセルヴァトゥール誌

フランスのル・ヌーヴェル・オプセルヴァトゥール誌は、ドイツのシュピーゲル誌と同様、非常に評価の高い政治社会誌ですが(ル・モンド紙などと共に、日本の大学仏文科研究室が、よく購読しているくらいです)、
その雑誌が、四号機の冷却用プールについて、長い本格的な記事を掲載したことはかなり深刻で、私自身非常にギョッとしています。
これもまた、購読用記事でした。
以下のリンクから、冒頭部分を読み、記事を購入することができます。

Le nouvel Observateur "Fukushima : et si le pire était à venir?"


*****記事和訳*****


(雑誌表紙「FUKUSHIMA あなた方がまだ隠されていること」)
 
福島:最悪事故が起こるのはこれからなのか?

この事実を口にする者は皆無、あるいはわずかだ。
日本の原子力発電所の中心部には、実は、新たな地震が起こった場合、破壊的な力を持つ爆弾が眠っているのだ。
本誌の日本特派員が報告する。

ヴァンサン・ジョヴェール記

それは、小さなプールに過ぎない。
それでいながら、地球規模の破壊力を秘めている。
水を満たした深さ11メートルの、コンクリート製のその四角い容器には、使用済みの燃料棒が、みっしりと詰め込まれているのだ。
高い放射性を持つ燃料棒、264トンである。
「冷却用」と呼ばれるこのプールは、かれこれ1年半、福島第一原発の、ぐらぐらになった4号機建屋の地上から、高さ30メートルの位置に横たわっている。
防護する頑丈な屋根も壁もない。
ただの白いビニールの、防水シートに覆われているだけ。


この現状が孕む危険は、計り知れない。
台風(8月末から、その季節が到来するのだが)や、新たな地震の影響で、プールの水が空っぽになったり、あるいは、プールが崩壊したりなどしたら、
引き起こされる惨事はおそらく、人類史上、例を見ない規模のものになるだろう。
264トンの核燃料が、直接空気にさらされた場合、チェルノブイリ事故の、少なくとも10倍に及ぶ放射能を、大気中に放出する可能性がある。
それは、現代日本の終焉を意味している
、と言う人々さえいる。
少なくとも、北半球全体が、長期間に渡って深刻な汚染を受ける大惨事である。

センセーショナリズムに過ぎない? 
あるいは、反原発運動家達が、大惨事を妄想しているだけ?
残念ながら、そうではないのだ。
データを分析した、まじめな研究者のほとんどが、世の終わりの如きシナリオに取り憑かれている。
北澤宏一教授は、昨年9月まで、日本の名高い科学技術振興機構(JST)の、理事長を勤めていた。
グリーンピースの一室とは、話が違う。
その敬意に値する人物が、2011年3月11日に起こった原発事故について今年、大々的な委託調査を指揮した後、次のように語った: 
「私は、何百と言う証言を聞いた後、福島原発の最悪事態が訪れるのは、これからかもしれないのだと確信しました。
それは、4号機のプールのせいです。
新たな事故は、いつ何時起こってもおかしくない。
しかもそれは、私の祖国そのものを、脅かすものになるかもしれないのです」
そして「今後数週間、強力な台風が、福島原発を直撃しないことを祈っています」と付け足した。

ビル・クリントン政権下、エネルギー省の上級官吏を勤めたロバート・アルバレスは、最初に警鐘を鳴らした一人だった。
「地震、または別の出来事によって、このプールが被害を受けることになったら、放射性火災大惨事が発生し、
チェルノブイリ事故の10倍の量の、セシウム137が放出されるだろう」と彼は認める。
ここで、福島原発事故で放出されたセシウムは、チェルノブイリの6分の1に過ぎなかったことを確認しておこう。
言い換えれば、フランスの物理学者ジャン・ルイ・バデゥヴァンが、
「まるで、精神力のみによって支えられているかのように見える」と言うこの冷却用プールが、倒壊することになったら、
2011年3月の、60倍の規模の事故を、引き起こすことになるのだ。
前回の事故は、原発周囲20キロ圏、16万人の住民の、恒常的避難を必要とした。
その60倍の規模の事故の意味は、想像を絶する。


京都大学原子炉実験所に勤める小出裕章氏は、とりわけ日本人にとっては、もっと恐ろしい意味を持つ比較を行っている。
「もしも、4号機建て屋にある、冷却用プールが倒壊するようなことになったら、とてつもない量の放射能が、放出されることになります。
慎重に推測しても、広島原爆5000発分になるでしょう」
我々の知る限り、誰も、小出氏の意見に異議を唱えた者はない。

フランスの専門家達も、同じような悪夢のシナリオを、既に1年以上も前から危惧している。
公共機関である、放射線防護原子力安全研究所(IRSN)の研究者、オリヴィエ・イスナールは、
2011年7月7日、東京のフランス大使館に宛てて、冷却用プールの「損失」の意味について、次のように書き送っていた:
現場の周囲1キロ圏内には、人間が立ち入れないくらいの、高い放射線量を持つ破片が拡散するだろう」
「我々が想像したシナリオによれば、(そのような事故)は、(原発)の周囲60キロ圏の、緊急避難を必要とすることになるだろう」

福島原発事故直後の日々、そのような素振りは、おくびにも出さなかったものの、日本政府は、実は、もっと悲観的だった。
当時の首相、菅直人が、最近明らかにしたところによると、2011年3月15日、4号機建屋が爆発した後、
東京の住民3千万人を、避難させる計画が、秘密裏に検討された。
何週間もの間、首相は、真剣にその可能性について考え続けた、と言う。
 
今日、新しく交代した政権と、原発を経営する私企業である東電(東京電力)は、冷却用プールは制御下にあり、倒壊のリスクは去った、と保証する。
このような保証は、昨年までは、世論を鎮めるのに十分だった。
しかし、今ではそうはいかない。
日本人は、長年に渡る盲信の後、原子力という、支配機構に対する信頼を失った。
2012年に実施された、二つの調査委員会は、原発関係者達のウソ、怠慢、恥知らずぶりの根深さを暴露した。
そのあまりの深刻さに、多くの人々は、東電と日本の責任者達が、いったい彼らが主張している通り、
最悪のシナリオを回避するための対策を取っているのか、そもそも、それだけの能力があるのかを、疑うようになっている。

日本の、原子力責任者達の態度の、真摯さに対するこのような疑いは、最近の調査によって明るみになった、とんでもない実情をもとにしている。
ひときわ衝撃的だった例を挙げよう。
7月に、国会で公表された報告によると、日本政府は、その必要性を認めていながら、東電に、十分な耐震措置の建設を、強制することを器用に避けてきたのだった。
そのような耐震設備は、2011年3月の事故を、小規模に抑えていたかもしれないのだ。

教訓になる話である。
2006年、新潟(本州西海岸の街)で大きな地震が起き、スマトラで激しい津波が起こった後、原発監査局は、より厳しい規制の設定を手掛けはじめた。
特に、海岸沿いに立地する(福島第一原発も含める)原発に、10メートルを越す津波を防止する、防波堤を建設することが計画された。
しかし、秘密裏に打診を受けた東電は、むずかった。
新たな規制に準じる設備には、800億円が掛かる、高すぎると、この私企業は悲鳴をあげる。
何よりも、そのことによって東電は、多くの訴訟に負ける危険があった
のだ。

責任者に宛てられた、極秘メモの中で、東電は、
1970年代から、原発周辺住民に、「人命を危険にさらしている」と言う理由によって、告訴されていることを説明している。
しかしこれまで、原発の安全設備が不十分であることを、証明出来た者がひとりもいなかったことから、
東電に有罪判決の下されたことは、一度もなかった。
しかし、もしも、新たな耐震、及び対津波基準が設けられるようなことになれば、原告側が正しかったことを認めることになる、と東電は書く。
新たな追跡が行われ、東電にとって、何百億と言う損失を招きかねない。


監査委員は、恐ろしいほどあっさりと、この言い分を前に引き下がってしまった。

「専門家達ははじめ、津波対策を、速やかに完成させるべきだとしていた。
遅くとも、2年後の2009年まで。つまり、2011年3月の、事故前の期限だ」と、国会調査を組織した、宇田左近氏は語る。
「しかし行政は、期限を、2016年にまで延期してしまった。
その上、これまでの訴訟や、今後の訴訟に論証を与えないため、新たな耐震基準の実践を、任意のものに変更してしまったのだ!」

何故、私企業である東電に対して、日本国家はかくも、唖然とするほど寛大なのか?
そして何故、マスコミや専門家達は、口を噤んでしまったのか?

「理由は簡単です。
日本では、原子力の非軍事利用に関して、政府、監査局、電力会社、主要な地方行政、多くの主要メディア、
そして、幾つかの有名大学の間に、完全な癒着関係が存在する
のです」と説明するのは、元日本学術会議会長で医学教授の、黒川清氏である。
「我々はこれを“原子力ムラ”と呼んでいます」

癒着とは? 
(フランスの)EDF社とアレヴァ社を兼ねた存在である東電は、原子力監査局の幹部全員に、「天下り先」を提供している。
そのために、彼らは、東電に対して口うるさく言わない。
また東電は、与党の会計をたっぷり潤しているので、党も見返りとして、東電に何も強要しない。
日本中のほとんどの、「中立」とされる原子力研究所は、東電から資金を大盤振る舞いされているため、
日本の原子力の、絶対的安全性を証明する研究しか生まれない。
原発受け入れを承認する市町村には、補助金がたっぷり賄われるので、場合によっては、起こりうる不都合に対しても、何の不平も唱えられない。
一方、マスコミの多くは、最大の広告費出資者である、東電の世話になっている。
そのようなわけで、40年間、原子力発電の危険を訴える記事を見ることは、非常に稀
だった。

2009年、永遠の野党だった民主党が、政権を取ったものの、東電支配は変わることはなかった。
何故なら、東電の労働組合は、左派中道のこの政党の、政治資金最大のスポンサーなのだ。
2011年3月11日の事故まで、日本一影響力のあるこの企業の、スキャンダルに満ちたふるまいを、
告発する勇気のある官僚、大臣、科学者、あるいはジャーナリストがほとんどいなかった
のには、このような理由があるのだ。

しかし、ここ数ヶ月間、この「血の掟」は存在しなくなった。
少なくとも、今までよりも弱くなった。
「原発ムラ」の、最もどす黒い面が、白日の下にさらされるようになったのだ。
日本国民は、国家と東電が癒着しているせいで、深刻な事故の管理が出来なくなっていること、
そして、その無能ぶりを隠すために、彼らが危機の間、ずっとウソをつき続けていたことに気付きました
」と語るのは、日本最大の日刊誌、朝日新聞の元編集長、船橋洋一である。
事実、東電には、何一つ備えがなかった。
マスク、放射能防護服、放射能測定器、すべてが不足していた上に、危機管理マニュアルは行方不明になっていた。
どのみち、完全な電源喪失のケースなど、予期されていなかった
のだが。
しかし、実際には、そのような事態が発生したのだ。
事故の場合に、幹部が避難することになっていた防空壕は、エアフィルターが備え付けられていなかったために、使い物にならなかった。
それだけではない。
東電は、被害を受けた3つの原子炉の現状について、嘘をつき続け、ようやく3ヶ月経った後に、メルトダウンを認めた。
一方、政府の方は、放射能雲の進路を明かさなかったため、安全な場所に逃げる代わりに、汚染の激しい場所に逃げてしまった人々もいた。

“原子力ムラ”は、まさか今日も、なお同じ間違いを犯し続け、これほど深刻な嘘を、つき続けているのだろうか?
ほとんどの人が、そのことを疑っていない。
「確かに、2011年3月11日以来、多くの原子力関係責任者が、ポストを失いました。
しかし、今のところ誰一人、法的に罰せられていないうえ、ほとんどが、別の大企業に復職しています。
つまり、彼らの後継者達は、何も恐れることはないことを知っているのです。
このような、誰も罰せられることがないシステム
など、今でも信頼など出来ません。
特に、懸案の、冷却用プールが制御下にあると、彼らが主張している点についてはなおさらです」と語るのは、JSTの元理事長、北澤宏一教授である。

2011年6月、東電は、4号機プールの床を、何百トンもの鉄筋コンクリートで補強した。
これで、十分な強度なのだろうか?
4月26日、アメリカの上院議員で、エネルギー委員会の有力メンバーでもあるロン・ワイデンは、深刻な報告を発表した。
オレゴン州から選出された、民主党議員であるワイデンは、福島原発視察から帰国後、ヒラリー・クリントンに、正式に次のように書き送ったのだ。
この膨大な放射性物質と、使用済み放射性燃料の貯蔵が、今後、地震が発生した際に表している危険は、すべての者に関係する、憂慮すべきテーマである。
冷却用プールの破壊によって、放出される放射能は、数日のうちに、アメリカ西海岸に到達する可能性がある」
「つまり、米国の安全にとって、決定的な問題を表しているのである」

日本の、最も大きな同盟国であるアメリカから、問題視された東電は、2日後、自称、最終声明なるものを発表した:
「我々は、4号機建屋が、地震によって倒壊することのないことを断言する」

しかし、プールが耐えうる、地震の強度に関する、具体的な言及はなかった。
批判はさらに膨れ上がる。
地震学者達は、福島原発は、ほぼ毎日のように、地震に見舞われていることを指摘する。
特に、彼らが強調するのは、3.11の大地震によって、原発の真下に位置する活断層が、再び活性化されたことである。
今後3年の間に、再び、巨大地震が発生する可能性が高い、と彼らは言う。

不安の声を静めるために、東電は、PR活動を組織した。
5月中旬、環境大臣が、3人の選ばれたジャーナリストを伴って、冷却用プール付近を半時間ほど訪れ、何も心配することはないと保証した。
しかし、日本やアングロ・サクソンのマスコミは、批判の手を緩めない。
5月25日、東電は、2度目の声明発表を余儀無くされた。
同社は、耐震強度を測るためのレーザーテストを、(ようやく)実施した、と発表したのだ。
その結果、「冷却用プールは、3.11地震と同規模の地震にも耐えうる」と主張する。
しかし、現状打破にはいたらない。
その晩、大手放送局である、TV朝日が放映した長大なドキュメンタリー番組は、
大災害の危機が実在すること、また、これまで東電が、その事実を覆すに足る、信頼出来る事実を、何一つ示してきていないことを見せつけたのだ。
それに対して東電は、「プールのコンクリートの壁は、厚さが1.8メートルありますから万全です」と答えた。

このような東電の論議は、もっとも慎重な専門家さえも、説得できずにいる。
IRSNの原子力安全課所長である、チエリ・シャルルは、立場上、事故の危険について、軽々しい発言を行う人物ではない。
その彼が、先月6月16日、雑誌『Enviro2B』のインタビューに対して、
冷却用プールが耐えうるのは、『小さな揺れ』だけである」、と答えたのだ。
福島で、新たな災害が起こるかどうかは、未だによく信じられているように、
『格納容器中心部のレベル』にあるのではなく、『プールのレベル』に掛かっているのだ」と彼は語った。
そして、危険はどのような場合に起こり得るのか、という質問には、
「非常に強度な、地震による揺れが起こった場合」
東電の主張を、はっきりと否定したのだ。

最悪の事態を避けるためには、なるべく早く、264トンの、非常に高い放射性を持つ燃料を、プールの底から運び出し、即座に、安全な場所に移さなければならない。
その方法はあるのか? 
東電は、奇跡の解決策が、見つかったと言う: 
それは、高さ70メートルの巨大なクレーンを建設し、何百トンもするコンテナを使って、1535本の放射性燃料を移し替える、という措置である。
マスコミを安心させるために、7月18日に、燃料棒引き出しテストが実施された。
引き出されたのは2本の……非放射性燃料棒だった。
しかし、実寸大での作業実施プランは、はっきりしないままだ。
最新のニュースによれば、建設はまだ始まっていないと言う。
そして、建設が終了するのは、早くとも……2013年12月。
なぜ、これほど時間がかかるのか?
それは、高濃度の放射能汚染場所での、これほどの実験には前例がないからだ。
東電は、これを順調に実施できるのだろうか?
誰にも答えはわからない。

また、プールから取り出すことに成功したとしても、これほど危険な放射性廃棄物の扱いについては、何もわかっていない。
東電が所持する技術は、たった一つ。
それは、再処理である。
しかも、それもまだ、完全にはマスターできていない。
日本の北部に位置する六ヶ所村に、アレヴァ社の協力の下、20年来、ラ・アーグ再処理工場の、コピーが建設されている。
しかし、何千億円もの建設費用が掛かっているにも関わらず、未だに機能していない。
この施設が、稼動するのを待つ間に、日本中の冷却用プールが、使用済み燃料でいっぱいになってしまっているのだ。
つまり、4号機プールの264トンを、引き受ける余裕はどこにもない。


アレヴァ社社長、リュック・オルセルは、4月に、ラ・アーグがこれを引き受けることを提案した。
しかしそれは、社会党と緑の党連合が、大統領選挙で勝利する前のことだった。
同連合政権下では、おそらく、この問題に関する日仏の合意は、あり得なさそうだ。
残る解決策は、地下への埋蔵である。
これまで、日本の責任者達は、この方法を拒否し続けてきたが、事故から1年半が経過した8月14日、
日本政府は、この措置に対する検討を開始したこと、そして、廃棄物を埋蔵する候補地を、探し始めたことを発表した。
しかし、バーチャルなクレーンにしろ、埋蔵仮説にしろ、ファイルが停滞状態にあることには変わりない。
そして、日本の責任者達は、福島に毒を撒き散らす燃料棒を、どうしていいのか未だにわかっていない。


世界の原子力大国は、どうしているのだろう? 
米国、ロシア、そしてフランスは、介入しないのか?
5月初め、国連の事務局長、潘基文に対して、70のNGOが、逼迫するこの計り知れない危険に関して、世界中の人々に警告を発するよう、書簡を送った。
彼らは、国連が日本政府に、国際支援を受け入れるよう、強制することを求める。

日本は、今までのところ、五月雨式にしか支援を受け入れていない。
書簡の文面は、元外交官松村昭雄[訳注:村田光平の間違いか?松村氏は元国連職員]の手により、大勢の日本の名士が署名している。
8月13日、さらに、国民的英雄が一人、加わった。
福島原発元所長、吉田昌郎である。
彼は今、癌と闘っている。
2011年3月、彼は、上司のバカげた指示を無視して、原子炉に海水を注入させた。
設備が損傷を受けることを恐れていた東電にとっては、大迷惑なことだった。
吉田所長は、この英断によって、もしかしたら、「核の冬」から祖国を救ったのかもしれない。
彼は、誰よりもよく、東電の無能ぶりと、また、4号機冷却用プールの現す危険を知っている。
精根尽きた、この勇気ある人物もまた、今日、世界に向かって、助けを求める声をあげているのだ。
彼の声は、いつになったら聞き入れられるだろうか?

↑以上、転載おわり


この記事は、フランス人によって書かれ、フランスで報道されたもの。
なので、所々に、ちょっとした思い込みみたいな部分が見え隠れしてる。

久しぶりに、4号機の現実を再認識して、今までとりあえず続いてる幸運に手を合わせた。
一時期、ツィッターでも、この4号機について、そして日本の、北半球の行く末について、かなり悲観的なツィートが流れてた。
わたしも、日本の友人や身内に、もしもの時はと、話をしたことがあった。

日本はもう、とっくの昔に、世界中の科学者や学者、原発専門家や軍に、助けを求めてなあかんかった。
もちろん、今からでも遅うない。
それをせんと、ぐずぐずのろのろ、現場の作業員さん達だけにとんでもない苦痛を強い、それに見合う手厚い保護もせんと、
シレッとした顔で、いつものように、今までと同じ仕事と暮らしを続けてる東電の無能役員らと、とっとと天下りした元役員ら。
誰も検挙しようとせん検察。
言いなりになってる子分の政治家。
陰に隠れて、東電を操ってる官僚。
それをまるまる、へらへら守ってるマスコミ。
ウソも陰謀も平気でできる医者や学者。

終ってるよ、ほんまに。
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政治家につくづく嫌気が差してきたけど、あの連中こそが、わたしら市民の、長年に渡る無責任の象徴!

2012年09月10日 | 日本とわたし
【超重要】宮城県村井知事は、北九州市にがれきを搬出したくなかった!

9月10日、九州ひまわりプロジェクトメンバーは、宮城県庁記者室で、県庁者での会見後、明日から議会に入る県議会議員らを訪問した。

そこで、数人の議員から、驚くべき情報を得た。
村井知事は、北九州市にがれき搬出することに、乗り気でなかったと言う。
自分は搬出したくないのに、搬出せざるを得ない。
親しい議員のところには、そのことをぼやきに来て、ため息をつくのだという。
これは、信頼できる議員筋からの、確かな情報である。

我々は、かつて、環境局の職員から、こんな話を聞いていた。

宮城県は、本当は、がれきを出したくない。
なぜなら、現地処理は順調に進んでおり、このまま北九州市に搬出すれば、
仮設焼却炉を建設したはいいが、一度も使わないまま、廃炉にするものも出て来てしまうかもしれない。
職員は、大声で反対が言えないが、北九州市の市民が反対してくれたら、それが理由で、広域処理をやめる理由になるので、大変ありがたい


6月頃の話である。
その時は、北九州市民へのリップサービスかと、にわかには信じられなかったが、ここに来て、先の村井知事の話と合致する。

では、一体誰がなぜ、がれきを搬出したいのか?

ひとつは環境省である。

現在、宮城県環境局には、環境省から出向した役人7人が、張り付いて目を光らせているのである。
震災がれき広域処理政策は、復興予算1兆円がついた、一大国策である。
その成功には、省のメンツがかかっている。
広域処理政策は、完全に破綻しているが、予算がついたついた以上、「一応成功しました」という形にしなくてはならない。

最初、環境省は、「47都道府県すべてで広域処理する」と言っていた。
沖縄や屋久島へさえ、運ぶと言っていたのである。
そのための説明会が、各地で行われた(説明会の予算も国から支出)。
それが、16都道府県に縮小。
現在、その計画は、さらに縮小している。
現状で、がれきを受け入れているのは、秋田、山形、東京、茨城、静岡(地権者の反対で本焼却は止まっている)。
今後、計画されているのは、北九州市と大阪市だけ
である。
ほとんどの自治体が手を下げる中で、北九州市と大阪市には、何としても広域処理してもらわないと、環境省のメンツが保たれないのである。

環境省は、「絆」の名の下に、36億円をかけて、国民に広告を打った。
がれきの山の写真を、これでもかとサブリミナルに映し続け、人々の感情を揺さぶった。
「がれきが、復興の邪魔をしている」「日本人なら絆が大切」「困った時はお互い様」と。 

結果、5月末、がれきの見直しで、総量が685万トンから312万トンへと、半分以下に減少した上、
現地での処理は順調に進み、この時点で、広域処理の必要性は、完全に失われていた。
しかし、この真実を知る者たちが、反対の意を唱えると、容赦なく「非国民」の罵声が飛んできたのである。
有名広告会社へ依頼した「絆」広報政策は大成功を納め、国民はまんまと騙されたのである。

しかし、大方の国民が、「絆は大切」と充足感を感じているその裏では、実は、おぞましい税金の詐取が横行していたのである。
すべては、環境省と大手ゼネコンが描いた青写真で、ゼネコンが儲かる仕組みである。
鹿島JVは、宮城県と、1923億円という莫大な契約を交わした。
公共事業史上、最大と言ってもよい金額だ。
鹿島JVは建設会社だから、がれき処理のノウハウはまったくない。
地元の処理会社なら、一次仮置き場の段階から、がれきを細かく分別して分ける。
とにかく、最初から分別する。
これが、一番お金のかからない方法であると、地元業者は口を揃えて主張する。

ところが、鹿島JVは、一次では分別せず、何もかもごちゃまぜにして、山積みにしたのである。
そしてそこに、仮設焼却場をを作るのに、がれきの40%を、一時県外に移した。
焼却場が完成したら、また、県外からがれきを戻すという、何とも無駄なことを行っている。
そこには、近代工場以上の立派なベルトコンベアー式分別場があり、何もかもごちゃ混ぜになったがれきをいちから分別する
のである。



多大な労力と、税金の無駄遣いである。

これらの事業は、国民の血税である交付金支出で、自治体の腹は痛まないが、巡り巡ってまた増税である。
復興予算で、ゼネコンは大儲け。
今、仙台の歓楽街は、大手ゼネコン社員で復興特需なのである。
この特需は、宮城中心部だけで、本当の被災地である沿岸部には、もちろん回ってこない。

もうひとつは、北九州市 北橋市長のメンツであろう。
5月のはじめ、細野環境大臣が、北九州市にやってきた。
(この頃、大臣は、広域化の広告塔、男芸者として、全国行脚していた)

細野大臣「石巻市のがれきを、ぜひお願い」
北橋市長「はい、わかりました」

広域処理の実情を何も調べもせず、引き受けた市長は、早々に宮城県へ出向き、「受け入れます」とアピール。
市民にも、「絆」「絆」「絆」をアピール。
その頃は、もうすっかり、広域処理の必要性はなくなっていたのに、である。

環境省と北橋市長のメンツのために、がれきを受け入れるのは、まっぴらごめんである。
時代の変化を読めない官僚と首長は、日本をだめにする。


投稿者・九州ひまわりプロジェクト(北九州市:市民検討会広域化調査チーム)

↑以上、転載終わり


これまでわたしらは、見え透いた誤摩化しをいけしゃあしゃあと公言し、やりたい放題の連中の愚行を止める事ができずにいる。
なんでやろ?と思う。
なんでこんな、明らかに悪いと、デタラメやとわかってる、しかもそれが、人の命や健康に害を及ぼすこともわかってる重大な失策を、
次から次へと、当たり前のようにやり続ける連中を、止めることができひんのやろ?

アメリカの市民が、軍や政府や原発ロビーのやりたい放題を止められへんのと同じく、
間違いを犯す人間こそが、軍や政府や原発ロビーの上層部に蔓延ってるからか?

人間として正しい事、倫理に則ることをしようとする者は、そういう上層部には居残られへんのか?
陰謀や邪魔に負けて、自ら立ち去るか、引きずり降ろされるのか?

そんなクソッタレな世界しか、わたしらの生きる場所は無いのか?

訴えてるだけではもう足りん。
抗議も嘆願書も署名も届かん。
日本が抱えてる闇の深刻さは、わたしらが考えてるよりはるかに大きい。
そやからこそ、絶対に、絶望なんかしたらあかん。
政治をやる人間に、市民の思いをしみ込ませるための方法を考えなあかん。
政治というものが国に存在して、政治家しか政治ができんのなら、それを任せる我々は、任せて大丈夫かどうか、それをきっちり見極める責任がある。
そしてさらに、任せてはみたが、どうもおかしいという事態が発生したら、即刻辞職させることができるようなシステムも作らなあかん。
なったら最後、不適切であろうがなんであろうが、好き放題できるのであれば、ウソがうまい人間が政治の世界でまた悪さをする。

まともな人間に政治をしてもらいたいなら、我々市民の方も、自分のこととして考え、時間を割いて、政治に参加せんとあかんと思う。
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