小林節氏と岡田克也民主党代表との対談記事(日刊ゲンダイ)を書き起こしました。
参院選で自公に歯止めかけ、衆院選で政権交代に再びチャレンジする
小林節・党首対談(第3弾)
岡田克也民主党代表(上)
「アベ政治を許さない」と訴える国民のためにも、この国に立憲主義を回復するためにも、参院選での野党共闘の実現は欠かせない。
その成否を左右するのは、野党第1党・民主党の決断だ。
ズバリ、そのキーマンに、憲法学者の小林節氏が切り込んだ。
党首対談第3弾ー。
▪️1人区で、野党候補を1人に絞り込むことが重要(岡田氏)
ー通常国会が始まりました。
安倍首相の、自分の考えだけをまくしたてるような答弁には愕然とします。
岡田:
代表質問に立ちましたが、安倍さんは「(民主党には)対案がない」などと、一方的に切り捨てようとしました。
愕然としました。
代表質問というのは単なる質問ではなく、民主党代表としての考え方を述べ、そのうえで議論するものです。
私は(低年金の高齢者向けの)ひとり3万円のバラマキや、ニーズの把握もなく、5年先までの介護・保育の施設設備費を基金に積むなど、不適当な補正予算はやめて、
その分は国債、すなわち未来の子どもたちへの借金をもっと減額すべきだ、という考え方をきちんと示しているわけです。
安倍首相は、まともに議論しようという気がない。
非常に残念です。
小林:
国会中継を見ていて、本当にゾッとしました。
岡田さんがまともに質問しているのに、安倍さんの答弁は、子どもの口喧嘩のレベルで品がない。
質問中にふてくされた顔をしたり。
見ていて耐えられません。
ただ、そうした安倍さんのレベルの低さに、気付いている国民も多いと思います。
岡田:
やはり、きちんと正論を言い続けることが、大事だと思っています。
小林:
私も同感です。
去年のあの議論の噛み合わなかった、いわゆる安保国会の怒りが、国民の間に今もずっと続いています。
(市民連合に)呼ばれて今月5日、新宿で街頭演説にたちましたが、5000人が道を埋めていました。
野党は、安倍政権が「バカの壁」であることを伝える正論を、言い続けるべきだと思います。
ちゃんと観客には通じていますよ。
でも、だからこそ、政権を取らなければなりません。
まずは夏の参院選です。
1人区は、野党が固まれば勝てる。
(民主党が)イニシアチブをお取りになったらいいと、私は常々思っているのですが。
岡田:
1人区で、野党の候補者が1人であるということは、非常に重要です。
最有力な候補者に絞り込むことが大事です。
小林:
ただ、最有力となると、民主党に絞り込むしかなくなるんですよ。
岡田:
それだけではなく、熊本や石川のように、市民が擁立した候補者を各党が推薦する、という選択肢もあります。
民主党だけ、と言っているわけではありません。
与党に勝つためにどうしたらいいのか。
他党にもよく考えてもらいたい、ということですね。
小林:
共産党幹部が、私にこう言っていました。
「1人に絞り込むのがいいのは分かっている。
しかし、『だから共産党が候補者を出さなければいいんだよ』という扱いは、本当に腹立たしい。
むしろ我々が喜んで、全体として協力したくなるように、ひとつやふたつ(の選挙区で)花を持たせてくれないのかな」と。
共産党は、統制の利いた全国組織ですから、全体で元気が出たり、全体で沈んだり、全体で開き直ったりしかねません。
彼らに、全国でやる気を出してもらうために、何かひとつふたつ、条件を差し上げたらいかがかと、私は思います。
岡田:
共産党からそういう具体的な話が来ていないので、コメントは難しいですね…。
▪️安倍王朝確立より隣の共産党の方がいい(小林氏)
小林:
安倍王朝を確立させてしまうよりは、隣の民主党、もしくは隣の共産党の方がいいでしょう。
なんとか(民主と共産の)選挙協力が成り立たないものかなあ、と思うんですがねえ。
岡田:
我々は今まで、自民党を支持してきた人たちも巻き込んで、戦線をつくっていかなければならないのですが、
そういう人たちの中に、特定の政党に対するアレルギーがあることも事実です。
ただ私は、志位さんは非常に尊敬できる政治家だと思っていますし、市田さん(副委員長)とは、長く幹事長同士でお付き合いしてきた。
どうやれば一番勝てる態勢がつくれるかということを、考えていきたいと思います。
小林:
でも、私の親しい民主党議員の選挙区を見る限り、保守系の支持者は、民主党が政権を失った時にもう、離れてしまっています。
岡田:
選挙区によって事情は違うでしょう。
民主党議員が、衆院の小選挙区、参院の1人区で安定的に勝つためには、民主党支持層の9割、浮動票の6割、自民党支持層の3割を掴む必要があると、私はいつも言っているんです。
民主党の支持率は厳しいですから、この9、6、3がないと、なかなか過半数は取れません。
今、安倍政権の支持率は高いですが、参院選までまだ半年以上ある。
1人区が増えましたし、勝つ要素は十分あると思っています。
小林:
日本新党を例にすれば、選挙の1週間前までにまとまればいいんです。
その方が、相手も対策を立てられないし。
まとまる方向に、徐々に向かっていけばいいと思います。
岡田:
私は、今度の参院選は、時代の分岐点になるとみています。
分岐点は2つ。
ひとつは、憲法の定める平和主義を前提にしていくのか、それとも憲法9条を改正して、集団的自衛権という名の下で、海外で自由に武力行使できる国をつくるのか、です。
安倍政権は、参院で3分の2を取れば、間違いなく憲法9条に手を掛ける。
今は誤魔化していますが、あれは常套手段です。
もうひとつは、安倍政権に不安を持つ人が多い中で、参院選で自公に歯止めをかけること。
それができれば、参院選で、政権交代に再びチャレンジできる。
参院選で結果を出して、次の衆院選で政権を争うというのが、私のプランです。
小林:
私は、今を、非常事態と捉えています。
「憲法なんてどうでもいい」という政権が存在してしまっている。
少なくとも「憲法を守る」という前提で議論できない状態になっています。
岡田:
そこは私も先生と同じで、強い危機感があります。
安倍政権の下で、憲法論議をするのは、よほど慎重じゃないとまずい。
憲法そのものに対する理解が、あまりに違う総理大臣ですから。
小林:
もう僕は、改憲論を畳んじゃったんです。
「憲法なんてどうでもいい」という政権下で、改憲論議をするなんてバカらしくて。
そんなクレージーな政権運営は、絶対に止めなければなりません。
岡田:
反知性主義ですね。
▪️ダブル選になっても250人以上擁立できる(岡田)
小林:
共産党の『国民連合政府』構想については、どうお考えですか。
岡田:
志位さんにも申し上げているんですけど、今度は参院選ですから、政権を争う選挙ではない。
連合政権とか、閣内に入る入らないという話じゃない。
小林:
参院でねじれ国会を再現させれば、安倍政権をレームダックに追い込める。
そうして次の衆院選に勝って、政権を奪い返す。
共産党が目指しているのは、こういうシナリオなんじゃないですか?
岡田:
参院選で安倍政権に歯止めをかけるような結果を得て、次の衆院選でもう一度、政権交代にチャレンジするというのが私の考えです。
共産党がおっしゃっている連合政府構想は、衆院選の話ですから。
小林:
なるほど。
それはいいことを聞きました。
岡田:
ただ、今の段階で(共産党の言うような)先の話をしても、国民の皆さんはピンとこないんじゃないでしょうか。
参院選で、野党が一定の歯止めになるような結果が出せるように、あらゆる立場を超えて、最大限努力する。
ひとつひとつ積み上げて、そういう状況を、いかにこれから半年で作り上げていくかということだと思う。
これからの戦い方が非常に大事です。
ー衆参ダブル選挙も警戒されていますね。
岡田:
頭の片隅には、ダブルの可能性を常に置いておかなければなりません。
しかし、それをメインに捉えてしまうと、相手の術中にハマるだけですよ。
小林:
そうですね。
野党を踊らせておいて、肩透かしできますからね。
岡田:
もちろん、衆院選の候補者擁立も進めます。
先日も、民主と維新の選対委員長が合意しましたが、ゴールデンウィークまでに、両党で200人の候補者を決めるつもりです。
そうすれば、いざダブルとなっても、250人以上擁立できる。
公募もしていますし、若い人材が集まってきています。
安倍政権に対する風向きは、かなり変わってきているとみています。
(明日につづく)
↓今すぐには無理ですが、講演の内容を要約して、文字起こししようと思っています。
憲法の危機➖私たちにできること➖
小林節 (慶大名誉教授・弁護士)
①「戦争法」は明白に憲法9条に違反している
② その制定手続きは議会制民主主義の否定であった
③ 安全保障環境の激変とミスリード
④ 専守防衛の有効性と平和大国の存在理由
⑤ 新法が招く危険
⑥ 自然発生した反対運動の広がり
⑦ メディアの責任と現状
⑧「国民連合政府」構想とさまざまな反響
⑨ 主権者国民が主権を初めて行使する可能性
32ある参議院の小選挙区で、野党の統一候補を立てなければ、野党は明らかに負ける。
だけど逆に言えば、立てれば、明らかに勝てる。
どんなに議論をしても意味が無い、反知性の、あるいは宗教などのしがらみに縛られているような人たちと、話し合うようなことはもうしない。
無駄な労力と時間を使い、明らかに勝てない勝負をやっていた。
今の政権は、4割あまりの票で、選挙制度に助けられて、7割の議席を取って政権をエンジョイしている。
だからこちらは、計算上では、5割弱の票をまとめられるはずだから、確実に8割の議席が取れる。
(小林氏は特に、32の参議院の小選挙区(1人区)で、統一候補を当選させれば、衆参ねじれ国会になる。
これがまず勝利への一歩だと、繰り返しおっしゃっていました)
安倍さんが目論んでいる自民と公明と大阪維新と足して、憲法改正発議、衆参両院3分の2アップが揃う、
憲法改正手続きにおける国民投票法が作られた際に、20回以上も国会に参考人として呼ばれた。
参考人が立法に影響を及ぼし、参考人に意見が取り入れられたのは、あの時だけだった。
自民党は始め、103か条、パッ、はい、2週間で投票しなさい、などという非常にいい加減なものを計画していた。
が、参考人の意見が取り入れられ、
前文、天皇、9条関連、人権、立法、行政、地方自治、それぞれ区切れるところで切って、個別に提案する。
提案したものを、マックス2ヶ月、ミニマム1週間、国民投票に晒す。
晒した上で、国の費用で、賛成反対フィフティフィフティ、同じページ数の賛成解説書、反対解説書を、全有権者に配る。
反対の解説書を、私(小林氏)と伊藤真氏とで書く。
ということになった。
(つづく)
参院選で自公に歯止めかけ、衆院選で政権交代に再びチャレンジする
小林節・党首対談(第3弾)
岡田克也民主党代表(上)
「アベ政治を許さない」と訴える国民のためにも、この国に立憲主義を回復するためにも、参院選での野党共闘の実現は欠かせない。
その成否を左右するのは、野党第1党・民主党の決断だ。
ズバリ、そのキーマンに、憲法学者の小林節氏が切り込んだ。
党首対談第3弾ー。
▪️1人区で、野党候補を1人に絞り込むことが重要(岡田氏)
ー通常国会が始まりました。
安倍首相の、自分の考えだけをまくしたてるような答弁には愕然とします。
岡田:
代表質問に立ちましたが、安倍さんは「(民主党には)対案がない」などと、一方的に切り捨てようとしました。
愕然としました。
代表質問というのは単なる質問ではなく、民主党代表としての考え方を述べ、そのうえで議論するものです。
私は(低年金の高齢者向けの)ひとり3万円のバラマキや、ニーズの把握もなく、5年先までの介護・保育の施設設備費を基金に積むなど、不適当な補正予算はやめて、
その分は国債、すなわち未来の子どもたちへの借金をもっと減額すべきだ、という考え方をきちんと示しているわけです。
安倍首相は、まともに議論しようという気がない。
非常に残念です。
小林:
国会中継を見ていて、本当にゾッとしました。
岡田さんがまともに質問しているのに、安倍さんの答弁は、子どもの口喧嘩のレベルで品がない。
質問中にふてくされた顔をしたり。
見ていて耐えられません。
ただ、そうした安倍さんのレベルの低さに、気付いている国民も多いと思います。
岡田:
やはり、きちんと正論を言い続けることが、大事だと思っています。
小林:
私も同感です。
去年のあの議論の噛み合わなかった、いわゆる安保国会の怒りが、国民の間に今もずっと続いています。
(市民連合に)呼ばれて今月5日、新宿で街頭演説にたちましたが、5000人が道を埋めていました。
野党は、安倍政権が「バカの壁」であることを伝える正論を、言い続けるべきだと思います。
ちゃんと観客には通じていますよ。
でも、だからこそ、政権を取らなければなりません。
まずは夏の参院選です。
1人区は、野党が固まれば勝てる。
(民主党が)イニシアチブをお取りになったらいいと、私は常々思っているのですが。
岡田:
1人区で、野党の候補者が1人であるということは、非常に重要です。
最有力な候補者に絞り込むことが大事です。
小林:
ただ、最有力となると、民主党に絞り込むしかなくなるんですよ。
岡田:
それだけではなく、熊本や石川のように、市民が擁立した候補者を各党が推薦する、という選択肢もあります。
民主党だけ、と言っているわけではありません。
与党に勝つためにどうしたらいいのか。
他党にもよく考えてもらいたい、ということですね。
小林:
共産党幹部が、私にこう言っていました。
「1人に絞り込むのがいいのは分かっている。
しかし、『だから共産党が候補者を出さなければいいんだよ』という扱いは、本当に腹立たしい。
むしろ我々が喜んで、全体として協力したくなるように、ひとつやふたつ(の選挙区で)花を持たせてくれないのかな」と。
共産党は、統制の利いた全国組織ですから、全体で元気が出たり、全体で沈んだり、全体で開き直ったりしかねません。
彼らに、全国でやる気を出してもらうために、何かひとつふたつ、条件を差し上げたらいかがかと、私は思います。
岡田:
共産党からそういう具体的な話が来ていないので、コメントは難しいですね…。
▪️安倍王朝確立より隣の共産党の方がいい(小林氏)
小林:
安倍王朝を確立させてしまうよりは、隣の民主党、もしくは隣の共産党の方がいいでしょう。
なんとか(民主と共産の)選挙協力が成り立たないものかなあ、と思うんですがねえ。
岡田:
我々は今まで、自民党を支持してきた人たちも巻き込んで、戦線をつくっていかなければならないのですが、
そういう人たちの中に、特定の政党に対するアレルギーがあることも事実です。
ただ私は、志位さんは非常に尊敬できる政治家だと思っていますし、市田さん(副委員長)とは、長く幹事長同士でお付き合いしてきた。
どうやれば一番勝てる態勢がつくれるかということを、考えていきたいと思います。
小林:
でも、私の親しい民主党議員の選挙区を見る限り、保守系の支持者は、民主党が政権を失った時にもう、離れてしまっています。
岡田:
選挙区によって事情は違うでしょう。
民主党議員が、衆院の小選挙区、参院の1人区で安定的に勝つためには、民主党支持層の9割、浮動票の6割、自民党支持層の3割を掴む必要があると、私はいつも言っているんです。
民主党の支持率は厳しいですから、この9、6、3がないと、なかなか過半数は取れません。
今、安倍政権の支持率は高いですが、参院選までまだ半年以上ある。
1人区が増えましたし、勝つ要素は十分あると思っています。
小林:
日本新党を例にすれば、選挙の1週間前までにまとまればいいんです。
その方が、相手も対策を立てられないし。
まとまる方向に、徐々に向かっていけばいいと思います。
岡田:
私は、今度の参院選は、時代の分岐点になるとみています。
分岐点は2つ。
ひとつは、憲法の定める平和主義を前提にしていくのか、それとも憲法9条を改正して、集団的自衛権という名の下で、海外で自由に武力行使できる国をつくるのか、です。
安倍政権は、参院で3分の2を取れば、間違いなく憲法9条に手を掛ける。
今は誤魔化していますが、あれは常套手段です。
もうひとつは、安倍政権に不安を持つ人が多い中で、参院選で自公に歯止めをかけること。
それができれば、参院選で、政権交代に再びチャレンジできる。
参院選で結果を出して、次の衆院選で政権を争うというのが、私のプランです。
小林:
私は、今を、非常事態と捉えています。
「憲法なんてどうでもいい」という政権が存在してしまっている。
少なくとも「憲法を守る」という前提で議論できない状態になっています。
岡田:
そこは私も先生と同じで、強い危機感があります。
安倍政権の下で、憲法論議をするのは、よほど慎重じゃないとまずい。
憲法そのものに対する理解が、あまりに違う総理大臣ですから。
小林:
もう僕は、改憲論を畳んじゃったんです。
「憲法なんてどうでもいい」という政権下で、改憲論議をするなんてバカらしくて。
そんなクレージーな政権運営は、絶対に止めなければなりません。
岡田:
反知性主義ですね。
▪️ダブル選になっても250人以上擁立できる(岡田)
小林:
共産党の『国民連合政府』構想については、どうお考えですか。
岡田:
志位さんにも申し上げているんですけど、今度は参院選ですから、政権を争う選挙ではない。
連合政権とか、閣内に入る入らないという話じゃない。
小林:
参院でねじれ国会を再現させれば、安倍政権をレームダックに追い込める。
そうして次の衆院選に勝って、政権を奪い返す。
共産党が目指しているのは、こういうシナリオなんじゃないですか?
岡田:
参院選で安倍政権に歯止めをかけるような結果を得て、次の衆院選でもう一度、政権交代にチャレンジするというのが私の考えです。
共産党がおっしゃっている連合政府構想は、衆院選の話ですから。
小林:
なるほど。
それはいいことを聞きました。
岡田:
ただ、今の段階で(共産党の言うような)先の話をしても、国民の皆さんはピンとこないんじゃないでしょうか。
参院選で、野党が一定の歯止めになるような結果が出せるように、あらゆる立場を超えて、最大限努力する。
ひとつひとつ積み上げて、そういう状況を、いかにこれから半年で作り上げていくかということだと思う。
これからの戦い方が非常に大事です。
ー衆参ダブル選挙も警戒されていますね。
岡田:
頭の片隅には、ダブルの可能性を常に置いておかなければなりません。
しかし、それをメインに捉えてしまうと、相手の術中にハマるだけですよ。
小林:
そうですね。
野党を踊らせておいて、肩透かしできますからね。
岡田:
もちろん、衆院選の候補者擁立も進めます。
先日も、民主と維新の選対委員長が合意しましたが、ゴールデンウィークまでに、両党で200人の候補者を決めるつもりです。
そうすれば、いざダブルとなっても、250人以上擁立できる。
公募もしていますし、若い人材が集まってきています。
安倍政権に対する風向きは、かなり変わってきているとみています。
(明日につづく)
↓今すぐには無理ですが、講演の内容を要約して、文字起こししようと思っています。
憲法の危機➖私たちにできること➖
小林節 (慶大名誉教授・弁護士)
①「戦争法」は明白に憲法9条に違反している
② その制定手続きは議会制民主主義の否定であった
③ 安全保障環境の激変とミスリード
④ 専守防衛の有効性と平和大国の存在理由
⑤ 新法が招く危険
⑥ 自然発生した反対運動の広がり
⑦ メディアの責任と現状
⑧「国民連合政府」構想とさまざまな反響
⑨ 主権者国民が主権を初めて行使する可能性
32ある参議院の小選挙区で、野党の統一候補を立てなければ、野党は明らかに負ける。
だけど逆に言えば、立てれば、明らかに勝てる。
どんなに議論をしても意味が無い、反知性の、あるいは宗教などのしがらみに縛られているような人たちと、話し合うようなことはもうしない。
無駄な労力と時間を使い、明らかに勝てない勝負をやっていた。
今の政権は、4割あまりの票で、選挙制度に助けられて、7割の議席を取って政権をエンジョイしている。
だからこちらは、計算上では、5割弱の票をまとめられるはずだから、確実に8割の議席が取れる。
(小林氏は特に、32の参議院の小選挙区(1人区)で、統一候補を当選させれば、衆参ねじれ国会になる。
これがまず勝利への一歩だと、繰り返しおっしゃっていました)
安倍さんが目論んでいる自民と公明と大阪維新と足して、憲法改正発議、衆参両院3分の2アップが揃う、
憲法改正手続きにおける国民投票法が作られた際に、20回以上も国会に参考人として呼ばれた。
参考人が立法に影響を及ぼし、参考人に意見が取り入れられたのは、あの時だけだった。
自民党は始め、103か条、パッ、はい、2週間で投票しなさい、などという非常にいい加減なものを計画していた。
が、参考人の意見が取り入れられ、
前文、天皇、9条関連、人権、立法、行政、地方自治、それぞれ区切れるところで切って、個別に提案する。
提案したものを、マックス2ヶ月、ミニマム1週間、国民投票に晒す。
晒した上で、国の費用で、賛成反対フィフティフィフティ、同じページ数の賛成解説書、反対解説書を、全有権者に配る。
反対の解説書を、私(小林氏)と伊藤真氏とで書く。
ということになった。
(つづく)