本日行われた札幌11R STV賞に広尾TCからハナズレジェンドが出走、見事に優勝を飾りました。
ハナズレジェンドはM.タバート氏とのコラボ企画で40口募集だった馬なので、400口、2000口の広尾TC馬とは少しイメージが違うのですが(名前もハナズ…ですし(^^;))、なんとドゥオーモと同期の2013年生まれ、7歳にして悲願のオープン入りを果たしました。
まあ、2016年8月の札幌で1勝クラスを勝った時の鞍上モレイラ騎手が、「1年後にはG1を走っているかも…」とコメントするほどの馬だったことを考えると、このタイミングでのオープン入りは遅すぎかもしれませんが、それでも、7歳でも全く衰えを見せない末脚、抜群の洋芝適性を活かした今日のレースぶりは見事と言うほかないでしょう。
そんなハナズレジェンドを管理するのはあの矢作芳人調教師。。矢作先生には、私もパンサラッサ、プライムライン、カイザーノヴァ、バスラットアマル(さらにはステラリード'19、ミスペンバリー'19も(^^ゞ)と多くの馬でお世話になっていますが、今年は皐月賞、ダービーの制覇はもとより、現在、全国調教師リーディング首位を快走中と、実績、勢いともに文句なしのトップトレーナーですからね。
ハナズレジェンドに関しては、後方一手のレースぶりで展開に左右されがちなこの馬を、連闘や中一週の競馬と休養を組み合わせながら、40戦以上も競馬に送り出してきたという、何だかんだで、きっちり結果を出す仕事ぶりはさすがといったところでしょう。
そして、今日の鞍上は藤岡佑騎手。前走の五稜郭Sでは前が壁になって脚を余す競馬になりましたが、同じ形になるのを恐れずに、後方から馬群に突っ込む思い切った騎乗で完璧な差し切り勝ちを見せてくれました。口惜しい敗戦の借りを返した今日の姿は、全国リーディング7位のトップジョッキーに相応しかったと思います。
さて、広尾TC×矢作厩舎×藤岡佑騎手の組み合わせは、先週のバスラットレオンでも完璧な新馬勝ちをしてくれています。何事もなければ同じチームで札幌2歳Sに挑戦することになるでしょうから、クラブ、厩舎、ジョッキーの勢いを掛け算にして、一気に重賞勝ちを決めちゃって欲しいと思います!
**8/1札幌11R STV賞(3勝C/ハンデ/芝1800m)・良**
ゴッドシエルは、31日、栗東トレセンに入厩しています。
◇生田場長のコメント
「デビュー前の若馬ですから、人にちょっかいを出すようなところはありますが、調教での感触は良好。ハミ掛かりがいい点など、厩舎にはしっかりと申し送りして状況を共有してあります。頑張って欲しいですね」
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二週間前の近況で、松永先生の『そろそろトレセン入厩のタイミングを検討していきたい』とのコメントが紹介されましたが、早速、栗東トレセンに入厩をしてくれました。今後のスケジュールはまだ分かりませんが、これからの状況次第では秋競馬開幕早々にデビュー出来るかもしれません。(正直、予想より早かったです(^^))
クローバーファームでは、燃え過ぎる気性面から走りに力みがあるのが課題と言われていましたが、イクタトレーニングでは、前向きな性格やスピード感が逆にプラス評価に繋がっていた本馬。。果たしてトレセンでどちら寄りの評価を受けるのか?、という楽しみがある中で、まずはゲート試験やら何やらを、ササッとクリアしちゃって欲しいです(^^ゞ
どうやら18年産馬秋デビュー組の先陣を切るのはこの馬になるなのかどうか…。すでにゲートに合格しているマーテルは少し時間が掛かりそうですし、北海道のヴィジャーヤは口向き、ハミ受けの勉強中です。もちろん無理はいけませんが、カイザーノヴァ、バスラットレオンの矢作厩舎勢を追い掛ける存在として、ストレートでのデビューをめざして欲しいと思います!
坂東牧場在厩のコマンドブルックスは、先週まではパドック放牧のみ、今週よりウォーキングマシン運動に移行しています。
◇荒木マネージャーのコメント 「7歳でこれだけ走れるようになった兄のドゥオーモと同様に、どうやら本馬も長い目で成長を見守ってあげたいタイプ。用心のためにもう一度ショックウェーブ放射を行い、その2週間後より乗り出しを再開していく方向で進めていきましょう。当面は乗っては休みの繰り返しの中で、成長を促していきたいところです」
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そういえば、今は半兄のドゥオーモが(夏休みで)坂東牧場にいますから、もしかしたら『5歳差兄弟ご対面式』とかやっているかもしれませんね… (絶対にそんな事やってないのは知ってます(^^ゞ)
それにしても、五つも歳が離れた兄弟が同じ育成場で暮らすなんて、相当に珍しい話ではないでしょうか。それは偏にドゥオーモが7歳でも元気一杯だからなのですが、弟のコマンドブルックスも、将来は兄と同じように息長く活躍する馬になって欲しいと思います。
ただし、3歳後半と4歳時に全く走らなかったところは見習わないで欲しいなぁ(^^;)
そんなに都合良く良いところだけの真似は出来ないでしょうが、兄のように競走馬として最も成長する時期を丸々棒に振るようなことだけは避けたいです。そのためであれば、今この時季にどんなに時間をかけてもらってもOK。しっかり成長を促しながら、強い調教に耐えられる基礎体力をつけるのが先決ですからね。
あとは最初の一勝をどの時期に挙げることができるか、本馬にとってはそれが一番のポイントです。一つ勝ってしまえば晩成傾向も悪い話ではなくなるものの、デビューがあまりにも遅いと、さすがにいろいろ心配ですので…。改めて乗り出すのは2週間後のようですが、秋が来る前に、せめて軽いキャンターぐらいは続けて乗れるようになって欲しいです(^^;)
【坂東牧場在厩のコマンドブルックス:公式HP(7/16更新分)より】