◇netkeiba.com『【札幌5R新馬戦結果】良血Tapit産駒バニシングポイントが楽々逃げ切り圧勝』
2日、札幌競馬場5Rで行われた新馬戦(2歳・芝2000m・7頭)は、先手を取ったC.ルメール騎手騎乗の1番人気バニシングポイント(牡2、美浦・藤沢和雄厩舎)が、直線で持ったまま後続を突き放し、最後は2着の6番人気フォルテデイマルミ(牡2、栗東・須貝尚介厩舎)に7馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは2分2秒4(良)。さらに4馬身差の3着に3番人気タスマンハイウェイ(牡2、美浦・新開幸一厩舎)が入った。なお、2番人気コニャック(牝2、美浦・相沢郁厩舎)は5着に終わった。
勝ったバニシングポイントは、父Tapit、母Unrivaled Belle、その父Unbridled's Songという血統の米国産馬。全姉に米G1・3勝のUnique Bellaがいる。
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Tapit産駒のバニシングポイント、単勝1.8倍に応える圧勝劇、お見事でした。次走がどうなるかは分かりませんが、これだけ楽に勝ってしまうと札幌2歳Sに出てくる可能性も高そうです。
ただ、これはバスラットレオンにも言えるのですが、この時季の新馬戦を逃げて楽勝する場合、次走以降の参考にならないケースも多くて…。例えば相手との力関係で楽勝になってしまっただけとか、馬群に揉まれたり控えて脚を溜めると同じ力が出せないとか…。
バニシングポイントの場合は1000通過が61秒、後半も楽に走って61.4秒、全体を2分2秒4にまとめているので弱くないのは確かですが、どちらかと言うとワンペースの競馬が得意そうに見えましたし、馬がまだ子どもっぽくて、少なくとも、レースセンスが高くて何でもできる器用なタイプには思えませんでした。今日は能力の違いで7馬身差をつけましたが、今後も芝中距離路線で勝負をするのかどうかも含め、まだ分からないところが多い馬、というのが正直な感想です。
ここからはバスラットレオン出資者の贔屓目込みの話ですが、少なくとも現時点で芝1800mの勝負をしたら、おそらくバスラットレオンに分があるでしょう。同じ逃げ切り勝ちでも、バスラットレオンは超スローからの瞬発力勝負を33.6秒の末脚で勝ったもの。あまりにもレースの種類が違うので、パフォーマンスの比較は難しいですが、レースセンスと完成度ではこちらに一日の長があると思いますので。
いや、まだ札幌2歳Sで対決するかどうかも分からないのに、先走って考え過ぎても仕方がないのですが、強そうな馬が出てきたら、どうにも気になってしまうぐらいに(私が)緊張しているという事ですね。もちろん、緊張の理由はバスラットレオンにチャンスがあると思うからで…。いろいろ考えていると、早くレース当日がきて欲しい気分になってきます(^^ゞ
*追記:スポーツ報知によると、バニシングポイントは「ひと息入れて秋に備える」予定だそうです。
スポーツ報知『【札幌5R・2歳新馬】バニシングポイント、余力十分に7馬身差の逃げ切り』
**8/2札幌5R メイクデビュー札幌(新馬/芝2000m)・良**
昨日、レフィナーダ'19の出資金振込み処理を終えまして、今回の新規募集馬への出資が一段落しました。そして、先週日曜10時の申込み解禁以来、一気に売れまくっていた印象がある『広尾TC新規募集馬への出資競走』も、ようやく一段落してくれたようです。
その結果、金曜夜時点の19年産募集馬残口状況、および現在出資可能な募集馬は表の通りになっています。
**2019年産募集馬と現在出資可能な2018・20年産募集馬**
私が出資済みなのはステラリード'19、ミスペンバリー'19、レフィナーダ'19の木村秀則牧場産馬3頭。まだ出資可能な19年産馬はショウナンタレント'19、ショウナンカラット'19の桑田牧場セット、今回新規募集の最高額牝馬サティアナ'19、そして私が出資をしたレフィナーダ'19の4頭です。
今後の展開としては、7月末までに出資金支払いを完了した馬についてのポイント還元が反映される8/10に、そのポイントを利用した出資行動が集中する可能性がありますが、さすがに7/26後のようなことにはならないでしょう。8/10後に小さなヤマがあって、あとは、18%ポイント還元となる『早期出資特典・早得1』の期限、8月末が大きなヤマ場になりそうです。
そして、今回新規募集の当歳馬、厩舎未定のウインアルエット'20が『募集中』なのは当然として、まだ出資が可能な18年産馬2頭、ラヴマイウェイ(ハイアーラヴ'18)とクエストフォーラヴ(クエストフォーワンダー'18)には注目しておきたいです。
ジワジワと売れて残214口になっているクエストフォーラヴは、『お盆明け、朝夕が少し涼しくなってきた時期での入厩をイメージして』との野中先生のコメントが紹介されましたので、満口までにそれほど時間はかからないでしょう。400kgソコソコの小さな牝馬ではありますが、やはりキズナ産駒は(バスラットレオンの名前を出すまでもなく(^^ゞ)走りますからね。
もう一頭のラヴマイウェイ、こちらは私も出資を検討していますが、ようやく『満口直前』までは来ています。まあ、どうせなら、『クレッシェンドラヴの半妹が入厩直前まで残っていた』という広尾TCらしい(?)エピソードを作って欲しい気もしますが… いや、いずれ満口にはなるでしょうが、そういうマッタリ感もたまには必要なんじゃないかと(^^ゞ
■ラヴマイウェイ(ハイアーラヴ'18)
◇最新近況 シュウジデイファーム在厩。引き続き、おもにBTCの屋内ダートトラックや坂路においてハロン17~20秒ペースのキャンターを消化。週1回の速めを乗り込まれています。
◇石川代表のコメント 「水曜日には1本目を15-15、2本目を15-14程度で登坂。本当は2本目に3F40秒くらいをやりたかったのですが、調教パートナーが遅れを取りうまく併走に持ち込めませんでしたので、来週また仕切り直したいと思います。ゲート練習や坂路のスタート地点での様子などを見ていると、以前ほどゴネなくなっていますからね。この馬のペースで少しずつ成長が進んでいるということでしょう。馬体減の心配がないのも助かります」
◇最新写真(2020/7/16更新)
石川代表のコメントで、気性面の成長が示唆されているのは追い風ですね。半兄クレッシェンドラヴもそうでしたが、ハイアーラヴの仔は一にも二にも気性が課題。どんなに動きが良くても気が向かないと走らない、いわゆる気まぐれタイプが多いですから。。
ただし、林先生がそういうハイアーラヴ産駒の特長をよく理解されているのは心強いポイントです。一気にいろいろな課題を詰め込むことなく、時間をかけて学ばせる現在の調教プロセスに現れているとおり、系統の個性を知るからこその対応は、この先きっとプラスに働くと思います。
そう言えば、クレッシェンドラヴの育成時代からデビュー前にかけて、当時管理をされていた二ノ宮先生が『ステイゴールド産駒は難しいから』と、非常に慎重に進めておられたことが思い出されます。ラヴィマイウェイも進めて進められないことはないのでしょうが、林先生にも慎重なところがありますから、デビュー時期が想像よりも遅くなることは考えておいた方が良さそうです。