◇ZBAT!競馬『【札幌5R・新馬】G1・2勝マリアライトの子オーソクレースが完勝』
8月9日の札幌5R・2歳新馬(芝1800m)は、クリストフ・ルメール騎手騎乗の1番人気オーソクレース(牡、美浦・久保田貴士厩舎)が中団のイン追走から直線は外に出して差し切り勝ちを果たした。タイムは1分51秒3(良)。1馬身3/4差の2着にはシティレインボー(2番人気)、さらに1馬身1/4差遅れた3着にトーセンガーリー(4番人気)が続いた。オーソクレースは、父エピファネイア、母はG1・エリザベス女王杯、宝塚記念を制したマリアライトで、母の父ディープインパクトという血統。
◆クリストフ・ルメール騎手(1着 オーソクレース)「能力があります。ゲートだけ遅かったし、まだ子供っぽいけど、乗り味がとても良かった。手前もうまく替えて、直線は伸びてくれました。血統も体もいいし、いい馬になれそう。距離は延びても絶対いけます」
-----
また札幌で強そうな馬が出てきました(^^;)
オーソクレースは母がG1・2勝のマリアライトで父がエピファネイア、いかにもノーザンファームらしい良血馬で、もしも札幌2歳Sに出てくるならバスラットレオンにとってかなりの強敵になりそうです。
今日は1000m通過が64.6秒のスローペースを中団追走、直線で脚を使って上り3Fが33.9秒の競馬でしたが、65.1秒で逃げて33.6秒の脚を使ったバスラットレオン同様、目一杯の仕上げではない中でのパフォーマンスでしょうから、現時点の単純な能力比較は難しい気がします。。
まあ、例によってノーザンファームの馬なので、札幌2歳には出てこない可能性もありますが、もしもバスラットレオンが上をめざすとしたら、いず立ちふさがる馬なのは確かでしょう。うーむ、今やれば好勝負、先々当たるとすれば、お互いの成長力と鍛えられ方次第…。
何だか先週のバニシングポイントより面倒なライバルになりそうですが、次々に強敵が出てくるのも、バスラットレオン自身が新馬を好内容で勝ったからこそ。ただし、世間様的には、まだバスラットレオンについては半信半疑でしょうから、次走、札幌2歳Sでは前走以上にハッキリとした強さを見せたいところです(^^ゞ
強い馬を見るたびに、多少、不安がよぎるのも確かですが、こちらだってあの矢作先生に、「札幌2歳Sの走りを今から楽しみにしている」と言わしめる素質馬。弱気のムシさんを抑え込みつつ、私もバスラットレオンの「札幌2歳Sの走り」を楽しみにしたいと思います!
**8/9札幌5R メイクデビュー札幌(新馬/芝1800m)・良**
**種牡馬ランキング(JRA/2歳/総合/8月2日まで)**(馬名赤字は新種牡馬)
ランキングは8/2終了時点のものなので、土曜日のモーリス産駒2勝分は反映されていません。本日の結果次第ではありますが、おそらく5位あたりにはジャンプアップすることになるでしょう。
こうしてみると、一時は不安視されたドゥラメンテ、モーリスの『イチオシだった新種牡馬』もそれなりに頑張っていると思います。特にドゥラメンテは1位でAEIも1.5以上出ていますし、今後続々と産駒がデビューすることを考えると、ファーストシーズンチャンピオンサイアーとなる可能性は高そうです。
モーリスに関しては、代表産駒に名前が出ているカイザーノヴァの活躍に、当面の順位が大きく左右されるかもしれません。23日のクローバー賞の結果、その後のローテーションによっても獲得賞金が大きく変わってきそうなので。。2歳の一時期とは言え、注目種牡馬の代表産駒と言われるのは気持ちがイイですが、あまり責任は負いたくないかもです(^^ゞ
あとは、傾向として目立つのはキングカメハメハ直子の勢力拡大ですねぇ。ドゥラメンテはもとより、リオンディーズ、ラブリーデイも勝ち馬を複数輩出していますから、これならロードカナロア一本勝負みたいな事にはならないでしょう。今後はサンデーを持たないロードカナロアと、ドゥラメンテ以下のサンデー持ちのキンカメ系が、それぞれのルートで枝葉を拡げる流れになるかもしれません。
今後さらに『2歳戦から活躍する産駒を出す』ことが種牡馬評価の重要ポイントになるとしたら、やはり、2歳ランキング上位に名を連ねる種牡馬が有利になっていくでしょう。例えばディメンシオンが繁殖入りをしたら、あまりランキング下位のマイナー種牡馬は選んでほしくないですからねぇ(^^;)
ちなみにディメンシオンは父がディープインパクトなので、普通に考えれば(お値段は張りますが)キンカメ系のロードカナロア、ロベルト系で一発狙うなら、サンデーサイレンス4×3とSadler's Wells4×4ができるエピファネイアやモーリスあたりが候補になりそうです。(腹を括ってサンデーサイレンス3×3のドゥラメンテは…さすがにそれは無いか(^^;))
これをやっているとキリがなくなるのでやめますが、とにかく、種牡馬ランキング(2歳)には今後も注目していきたいですし、あわせて出資馬のお婿さん候補選びも(コソッと)続けたいと思います。