【ローズS】マスクトディーヴァが直線弾けてレコードV!連勝で秋華賞切符獲得:サンスポZBAT!
(ローズステークス、2023年9月17日 15:35、G2、阪神11R、芝・右外1800m)
第41回ローズステークス(3歳牝馬、G2、芝1800m)は、岩田望来騎手の7番人気マスクトディーヴァ(栗東・辻野泰之厩舎)がハイペースでレースが流れる中、中団の外めを追走すると直線で外から弾けるように伸びて完全に抜け出し快勝した。エスコーラが2021年7月3日に記録した芝1800メートルのレコードをコンマ8秒も上回る1分43秒0(良)の日本レコードで、1勝クラスからの連勝を果たし初の重賞タイトルを奪取した。
1馬身半差の2着にはスタートでタイミング合わず後方から直線で猛烈に追い込んだブレイディヴェーグ(1番人気)、さらに1馬身3/4差遅れた3着にマラキナイア(5番人気)が入り、上位3頭は秋華賞(10月15日、京都、G1、芝2000m)の優先出走権を獲得した。
ローズSを勝ったマスクトディーヴァは、父ルーラーシップ、母マスクオフ、母の父ディープインパクトという血統。通算成績は4戦3勝。重賞は初勝利。辻野泰之調教師、岩田望来騎手ともにローズSは初勝利。
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1000m通過57.3秒、走破タイムは何とシャフリヤールのコースレコードを大幅に更新する1分43秒0!
(しかも日本レコードのオマケ付き!!)
リバティアイランド1強ムードは揺るがないと思われた3歳牝馬重賞路線でしたが、今日の上位2頭は、ともにこのレースが4戦目という文字通りの新勢力。ラヴェル、ソーダズリング、ブライトジュエリーの他に春の実績馬が見当たらないメンバー構成ではありましたが、新たな挑戦者登場を印象付ける結果になりました。
その上で、勝ったマスクトディーヴァはもちろん、出負けから後方待機になり、直線で進路を探すのに時間が掛かったブレイディヴェーグも本当に能力は高いですね。ペースが速く展開がハマった面はあるでしょうが、この内容であれば、マスクトディーヴァ、ブレイディヴェーグが挑戦者として振る舞っても文句は出ないだろうと思います。
いや、今日のレースを見るまでは、リバティアイランドはちょっとどうにもならない…と言いますか、きっと楽勝しちゃうんだろうなぁと思っていましたので。。部外者のお気楽なコメントで申し訳ないですが、これで多少なりともリバティアイランド陣営に緊張感が芽生えて欲しいですし、改めて秋華賞がG1らしいレースになって欲しいと思いますm(_ _)m
(まあ、普通に走ればリバティアイランドが強いと思いますけれど…)
ついでにちょっとだけ妄想すると、ルーラーシップ牝馬の活躍は嬉しい限り。いずれは(血統構成が似ている)ステラリード’22が、こういう路線で活躍してくれるんじゃないかと勝手にほくそ笑んだりしています(^^ゞ
**2023/9/17阪神11R ローズS(G2/芝1800m)・良**
競馬ラボ:https://www.keibalab.jp/db/race/202309170911/
ゴッドフロアー’22は、初期馴致の開始に備えて5日に浦河のシュウジデイファームへ移動しています。
シュウジデイファーム在厩のゴッドフロアー’22は、現在はウォーキングマシン60分、ロンギ場での騎乗馴致が行われています。9月上旬の馬体重は503kgです。
◇岸本担当のコメント 「新しい環境下でも見た目どおりのドッシリとした感じで構えていますし、鞍付けや人に触られることも全く気にしませんでしたので、すでに軽く跨って慣らし始めているところです。大柄で肉付きが良く、お尻などにボリュームがあって、いかにもモズアスコットの産駒といった印象です」
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同じモズアスコット産駒のシンボリバーグ’22より一足お先にシュウジデイファームに移動、初期馴致~騎乗馴致を順調にこなしてくれているようです。きっと、木村秀則牧場時代に「人にも馬にも平和主義」と言われた落ち着いた気性が良い方向に作用しているのでしょうし、これからしっかり勉強をして、できれば優等生路線に乗って欲しいところです。
ところで、岸本さんが本馬を見て「いかにもモズアスコットの産駒といった印象」と言ってくれたのは嬉しいのですが、先月上旬に475kgだった馬体重が、僅か一ヶ月で簡単に500kgを超えてしまったという…
本馬のフレームと筋肉量を考えると、いずれは500kgを超えるだろうとの覚悟はしていたものの、何となくもう少し緩やかに増えていくんじゃないかと(願望込みで)想像していました。それが、もしも今もまだ同じペースで増え続けているとしたら、デビューする頃には一体どうなっちゃうんだろうと少し心配になりますね(^^;)
実際には、今回の大幅増で(馬体重については)ある程度落ち着く気もしていますが、何分、いろいろな面で規格外を発揮しそうな雰囲気があるだけに、本格的トレーニングが上手く軌道に乗るかどうか、ドキドキしつつ見守りたいと思います。
【木村秀則牧場在厩時のゴッドフロアー’22:公式HP(2023/9/1更新)より】
シンボリ牧場在厩のシンボリバーグ’22は、先月同様、昼夜放牧が続けられています。9/15測定の馬体重は443kgです。
◇一本松場長のコメント 「今年の夏の暑さは異常でしたので、中間に軽く皮膚病が出るなどあまり過ごしやすそうではありませんでしたが、大きな影響はなく何とか乗り越えてくれました。この時期にしては十分な成長が見て取れますからね。現在は2頭で放牧に出ていますが、相手がやんちゃなタイプでだいぶ振り回されている様子。それに感化されて運動量が増えているのは良いことです」
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今年は北海道が異常な暑さに見舞われたらしいですが、何とか大過なく乗り越えてくれて良かったです。
放牧時の相方がヤンチャで運動量が増えたというのも良い話で、幼駒時代にたくさん動くことは基本的な身体能力、運動神経の強化に繋がる(らしい)ので、暑い中でも頑張って昼夜放牧を継続した甲斐があるというものです。
これは先月あたりからそうでしたが、馬体もだいぶそれらしいバランスになってきましたし、その中で443kgと15kgほど増えてくれたのも良い傾向。いつ頃シュウジデイファームに移動するのか分かりませんが、今月後半から来月前半だとすると、良い状態、良い流れの中で初期馴致に入っていくことができそうです(^^)
【シンボリ牧場在厩のシンボリバーグ’22:公式HP(2023/8/28更新)より】