【セントライト記念】レーベンスティールが抜群の瞬発力で突き抜けV!皐月賞馬撃破し菊の主役候補に名乗り:サンスポZBAT!
(セントライト記念、2023年9月18日 15:45、G2、中山11R、芝・右外2200m)
9月18日の中山11Rで行われた第77回セントライト記念(3歳G2、芝2200m)は、ジョアン・モレイラ騎手の2番人気レーベンスティール(牡、美浦・田中博康厩舎)が中団のインでピタリと折り合うと、直線では抜群の瞬発力で一気に突き抜け、後続を寄せ付けず重賞初制覇。皐月賞馬ソールオリエンスを撃破し、牡馬クラシック3冠の最終戦・菊花賞の主役候補に名乗りをあげた。モレイラ騎手は2018年11月の京都2歳S(クラージュゲリエ)以来、約4年10カ月ぶりのJRA重賞制覇。タイムは2分11秒4(良)。
1馬身3/4差の2着には中団後方から外々を回り直線で追い上げたソールオリエンス(1番人気)、さらに1馬身1/4差遅れた3着にシャザーン(3番人気)が入り、上位3頭は菊花賞(10月22日、京都、G1、芝3000m)の優先出走権を獲得した。
セントライト記念を勝ったレーベンスティールは、父リアルスティール、母トウカイライフ、母の父トウカイテイオーという血統。通算成績は6戦3勝。重賞は初勝利。田中博康調教師、J・モレイラ騎手ともにセントライト記念は初勝利。
◆ジョアン・モレイラ騎手(1着 レーベンスティール)「先週の金曜日に調教に乗せてもらい、その時から能力を感じていたので、自信を持って乗ろうと思っていました。レース中もとてもいいレースをしていたし、特別な馬になる可能性は高いと思います。G1ホースになるチャンスも非常にあるといえる今日の勝ち方でした」
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今年のセントライト記念は、2番人気のレーベンスティールが勝って断然1番人気の皐月賞馬ソールオリエンスは2着。春の実績馬に、春に間に合わなかった上り馬がひと泡吹かせる結果になりました。
ただし、レース内容を冷静に振り返ると、今日の着差は4番枠と14番枠の有利不利がそのまま出てしまった結果とも言えそうで。。内枠から経済コースを通って道中はずっと脚を溜め、直線入り口で何のストレスもなく外に持ち出せたレーベンスティールに対し、ソールオリエンスは最初から最後まで外々を回らされていましたからね。
それでも33秒台の脚を使って勝ち切ったレーベンスティールの競馬は(モレイラ騎手のナイスプレーも含めて)強い内容でしたし、あのソールオリエンスを完封したのですから、『ラジオNIKKEI賞3着』の実績からは二段跳びのイメージで、世代トップを争う馬になったのは間違いないでしょう。(ラジオNIKKEI賞を負けた馬に注目…の法則ですね!)
一方のソールオリエンスは当初からここが目標ではなかったはずで、本番で逆転する可能性は十分あるでしょう。正直、馬体重が±0だったのは少し意外ながら、陣営も次は必勝の気合いで仕上げてくるはずですし。。もともと能力は高い馬ですから、使った上積みが見込める本番でのパフォーマンスに改めて注目したいです。
**2023/9/18中山11R セントライト記念(G2/芝2200m)・良**
競馬ラボ:https://www.keibalab.jp/db/race/202309180611/
様似木村牧場在厩のステラリード’22は、今月上旬より日中放牧に切り替えて管理されています。9/5の馬体重は415kgです。
◇木村担当のコメント 「腹袋があって見映えもして、ルーラーシップ産駒としての特徴が出てきていますよね。全体のバランスを崩すことなく、順調に成長が進んでいる印象です。気性面に関しては先月から大きく変わっておらず、過度にテンションが高くなるようなことはありません。普段からあまり手が掛からないのもイイですね」
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馬体重は少しずつ増えて今回の測定では415kgに。まだ何とも言えないところはありますが、全姉パラスアテナと同じぐらいの馬体重で競馬をすることになるかもしれません。(440~450kg台)
その上で、私も木村さんが仰る通り「腹袋があって見映えもして、ルーラーシップ産駒らしさが出ている」と思います。もっと言うと、(パラスアテナもそうでしたが)走るルーラーシップ産駒の特長を持っている馬だよなと。。まあ、出資者の贔屓目ですからそこは差し引いて頂くとしても、無事なら必ずソコソコ以上に走る…だろうと思っています(^^ゞ
(昨日はルーラーシップ×サンデー系のマスクトディーヴァがローズSを勝ちましたが、ああいう強い競馬ができるようになってくれたら嬉しいですねぇ)
あえて不安点を挙げれば、前回(8/11)近況で「普段からテンションが高めでチャカチャカするようになってきた」と話があった気性面になりますが、そこに関しては「先月と大きく変わっていない」ながらも「過度にテンションが高くなるようなことはない」、つまり、今のところは許容範囲内に収まっているようです。
ただし個人的には、ステラリードの仔は妙に大人しい方が逆に心配だったりもしますので、今のところは全てをひっくるめて超前向きに理解しておきたいと思います。
【様似木村牧場在厩のステラリード’22:公式HP(2023/8/28更新)より】
様似木村牧場在厩のディメンシオン'22は、今月上旬より日中放牧に切り替えて管理されています。9/5の馬体重は407kgです。
◇木村担当のコメント 「現在は、早朝から一日9時間ほど放牧地で過ごしています。背丈は高いほうではありませんが、この馬のサイズ感でひと回り大きくなってきており、単体で見ますとバランスの良さがいっそう目立ちますね。皮膚の感じもいいですし、8月の暑さにもやられることなく夏を越すことができました」
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ディメンシオンも先月から15kgほど体重を増やし、ようやく400kgを超えてきました。
馬体に関しては、様似の木村さんが「背丈は高いほうではない」と仰っているように、決して雄大な馬にはならないでしょうが、動画や写真から伝わるバランスの良さ、身のこなしの柔らかさは特筆もので、いかにも運動神経の塊のような印象を受けますからね。ミスペンバリーの系統も脚元が丈夫な方ではないですし、むしろ『牡馬としてはやや小柄』ぐらいの方が、持ち前の運動神経やスピードが活きるのではないかと期待しています。
ちなみに様似木村牧場では、猛暑だった夏の間は夜間放牧、ここに来てそれを日中放牧に切り替えるといった管理になっています。一方で、夏の間も昼夜放牧を継続したシンボリ牧場のようなところもありますし、牧場ごとに気候や立地条件、さらには馬の個性に合わせて管理方法に工夫があるのはとても面白いと思います。
一口馬主的には、出資馬が夏場を無事に乗り越えて、良い状態で馴致に入ってくれることが全てなのですが、実際には傍から見ているだけでは分からない、いろいろなことがあるんだろうなぁと、何となく興味が湧いてきます(^^ゞ
【様似木村牧場在厩のディメンシオン'22:公式HP(2023/8/28更新)より】
吉澤ステーブル在厩のエンパイアブルー’22は初期馴致を滞りなく終え、現在はロンギ場から角馬場入りしての騎乗馴致が行われています。9/14の馬体重は404kgです。
◇本田広報担当のコメント 「腹帯を締める際や洗い場で少しごねるようなところがありましたが、それも最初の時だけ。新しい物事にも気持ちが一杯一杯になる様子はなく、着実に吸収してくれていますよ。人が跨ることをすんなりと受け入れてくれましたし、体つきやバランスも良好ですからね。この調子で騎乗馴致を進めていきたいと思います」
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初期馴致、騎乗馴致をほぼ順調にこなす中、この一ヶ月で13kg増えてようやく馬体重が400kgを超えました。
ちなみに半兄のマジックブルーは1歳10/12の測定で414kgでしたから、どうやらほぼ同時期に400kgを超えたのでは?と思われます。マジックブルーは今は460kgを超えていますので、同じような成長曲線を描くと仮定すれば、エンパイアブルーの仔として程良いサイズになるのではないでしょうか。(大きくなると脚元が心配な系統なので(^^;))
そして、マジックブルーがシュウジデイファームで優等生評価を受ける中、果たして半弟は吉澤ステーブルでどういう評価を受けることになるのか。。
もちろん、父が違うので単純比較はできませんが、どちらもエンパイアブルーの仔らしい綺麗なシルエットをしていますし、気持ちに余裕があって頭が良いところも似ているようなので、今後も個人的な楽しみとして比較をしていこうと思っています。いや、吉澤ステーブルの皆さんはマジックブルーを知りませんので、比較は自分でやるしかないですからね(^^ゞ
【吉澤ステーブル在厩のエンパイアブルー’22:公式HP(2023/8/28更新)より】