チャンピオンヒルズ在厩のバスラットレオンは、おもに周回コースで軽いキャンター1000m、坂路でハロン17~20秒ペースのキャンター1本を消化。27日朝より15-15を開始しています。
◇小泉厩舎長のコメント 「馬に元気がありますし、それでいてテンションはそこまで高くない状態。やや突っ込み気味に走っていたフォームも良い時のものに戻りつつありますので、流れは悪くないと思います。『次走は10月28日京都11R スワンステークス(G2・芝1400m)を視野に』と調教師。あと2週間ほどこちらで乗ってトレセンに帰厩することになるかと思います」
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先週の近況では前走の疲れが抜けたことに加え、「短距離のレースを使った後なので気持ちやフォームを整えてあげる感覚で…」との話がありましたが、そこに関しては「やや突っ込み気味に走っていたフォームも良い時のものに戻りつつある」とのことですから、またもやさすがの調整力を発揮して頂けたようで良かったです。
そして注目の次走については、夏に噂されていた南部杯でもBCマイルでもない第三の選択肢、10/28京都のスワンSになるとのこと。スワンSに出走するということは、当然、11/19京都のマイルCSが視野に入っているはずで、そこまでをセットで考えれば、一番の王道を歩むことになったとも言えそうです。
バスラットレオンのような、どんな条件でもソコソコ以上に走ってしまう馬はレース選択が難しいですが、個人的には(バカっ速い時計勝負やキレ味比べは微妙ながら)初心に戻って1400~マイルの王道で勝負するのは良いと思います。まずはスワンSで、もう一度地力の高さを見せてもらい、堂々とG1にチャレンジして欲しいと思います!(内容次第ではマイルCSには行かない?)
【2023/9/10ソウル7R コリアスプリント(G3/ダ1200m)でのバスラットレオン:公式HPより】
チャンピオンヒルズ在厩のパンサラッサは、おもに周回コースで軽いキャンター1000~2000m、ウッドチップ坂路でハロン17~20秒ペースのキャンター1本を消化。すでに15-15を再開しています。
◇小泉厩舎長のコメント 「球節の疲れはスカッと抜けましたので、先週末そして27日朝と2F15-15をやりました。やはり休んでいた後に乗ったぶんの最初の疲れにすぎなかったようですね。27日の午後には脚元もスッキリしており、相変わらず馬は元気いっぱいの様子。今週末は半マイル60秒を切るところへ移行する予定で考えています」
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慎重に一歩ずつ前進する中で、最初のひと山だった「球節の疲れ」もすっかり抜けて、週末からはまた少し負荷を高めていくとのこと。パンサラッサ自身は「相変わらず元気一杯」とのことですし、ようやく軌道に乗ってきたと言いますか、難しい課題を調整し、バランスを取りつつここまで持ってきたチャンピオンヒルズさんには感謝しかありません。
そして感謝と言えば、今週一杯で現場を離れる池田厩務員さんも…
約50年の厩務員人生に幕 池田康宏厩務員と阪神競馬場の深い縁:スポーツ報知
笑顔でターフに別れを告げた。今年のサウジCで世界を制したパンサラッサなどを担当した矢作厩舎の池田康宏厩務員(65)の約50年に及ぶ厩務員人生が、今月9月いっぱいで終わる。担当馬の最後のレースは9月16日の阪神12R。インヒズアイズで2着だった。「最初のレースも2着だったし、最後も2着。G1で2着も多かったし俺らしいね」。思い出の詰まった阪神競馬場でピリオドを打てたことが何よりだった。
競馬の世界に飛び込むきっかけになったのも幼少期を過ごした同競馬場だった。父・康雄さんが厩務員だったこともあり、栗東トレセンが完成するまでは近くの兵庫・宝塚市内の仁川小学校と小浜小学校に通った。父に連れられ、訪れた1973年の朝日チャレンジC。応援していたタニノチカラが勝利し、検量室前で田島日出雄騎手(当時)から手渡された熱気を帯びた優勝馬の勝ち鞍の感触は今でも忘れない。「何て夢のある世界なんだ」。競馬に魅了され、その後の人生が決まった。
1974年から厩務員生活が始まり、担当馬で積み重ねてきた勝利数は136。「父親がバンブーライトで(担当馬の)初勝利を飾ったのも阪神だし、自分がショウテンザンで初勝利をマークしたのも阪神」。第一歩を刻んだのも、この場所だった。偶然にも解散する05年まで所属した松永善晴厩舎と、その後に所属した矢作芳人厩舎での勝ち星は68勝ずつだという。“ラストラン”は勝利で飾ることはできなかったが、レース後にはファンからの「ご苦労さま」という歓声に手を振って応えた。「ありがたいよね。あの感動は忘れられない」と頭を下げた。
今後は趣味のゴルフや温泉巡りで骨休めすると言う。栗東トレセンで、愛きょうたっぷりな軽快なトークが聞けなくなるのは残念だが、野球観戦も大好きな池田さん。甲子園や京セラDなど記者の住む大阪の近くに来た際は、ぜひ飲みに誘って下さい。
(中央競馬担当・戸田和彦)
ドバイやサウジでの勝利は今思い出しても夢のようですが、それらは決して棚ぼたではなく、牧場、育成場、外厩、厩舎で関わった全ての皆さんの仕事の積み重ねがあったからこそなんですよね。と、何だか少し感傷的になってしまいました(^^ゞ
とにかくですね、パンサラッサはそういう様々な思いを背負って次走も元気に逃げてくれるでしょう。そのためにも万全の状態で出走させてあげたいですから、あともう一歩、二歩、くれぐれもよろしくお願いしたいと思いますm(_ _)m
それにしても池田さん大人気&Tシャツいいな♪
【競馬】2023年9月27日 #パンサラッサ などを担当していた #矢作厩舎 #池田康宏厩務員 の定年退職を記念して作られた「必笑」Tシャツ。カメラマンで池田さんを囲み記念写真を撮りました。最後に花束を笑顔で手にし「国内G1で勝利してこんなことしてもらいたかったわ~笑」 pic.twitter.com/CwWTTvGus8
— 東スポ 写真部 (@tospophoto) September 27, 2023
チャンピオンヒルズ在厩のテラステラは、引き続き、おもに周回コースで軽いキャンター1000~2000m、ウッドチップ坂路でハロン16~18秒ペースのキャンター1本を消化。週1~2回の速めを乗り込まれています。
◇小泉厩舎長のコメント 「今週も坂路で半マイル56秒台を乗っており、進めていくなかで動きは良化傾向。課題であったトモの感じも少しずつ全体のつながりが嵌まり始めているようで、やはり前回より雰囲気が良くなってきたように思います。この調子で精度を上げていきたいですね」
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半マイル56秒台をやり、「動きは良化傾向。課題だったトモの感じも少しずつ全体のつながりが嵌まり始めている」と、いわゆる連動性が良くなり、走りの質が高まっているのは喜ばしい限りです。
ただ、現時点でチャンピオンヒルズに在厩し、さらに「走りの精度を上げていく」となれば、私が勝手に希望していた京都の宝ヶ池特別(10/7 芝1600m)はパス。おそらく、最速で10/14京都8レース(芝1400m)に向かうことになるのかなと。(これまでの経緯から、府中のマイル戦…というパターンは考えにくいでしょうねぇ(^^;))
という事なので、私としては次走がどこになるかではなく、3歳の夏を越えて走りの質が良くなり、いよいよ上をめざす態勢が整いつつあるか?の方に注目したいと思います。あ、そのためにもマイル戦を試したいので、やはり次走、次々走がどこになるかは気になっちゃいますが、それは私が気にしてどうにかなる話ではないですからね(^^ゞ
【2023/8/12新潟 新発田城特別(2勝C/芝1400m)のテラステラ:公式HPより】
チャンピオンヒルズ在厩のキングエルメスは、おもに周回コースで軽いキャンター1000m、坂路でハロン17~20秒ペースのキャンター1本を乗り込まれています。
◇小泉厩舎長のコメント 「後肢のムクミはほどなく解消。もちろん油断はできませんが、古傷に関してはすごく綺麗になっており、当初のダメージを考えればずいぶんとスッキリしている印象です。今週末にも15-15を乗ってみようかと思っています」
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私が言うのも何ですが、繋靭帯炎に関してはもう全く心配ないようですね。当初はもっと長引くことも覚悟をしていましたので、ここに来ての順調な回復ぶり、そして元気な様子を聞くと非常に嬉しいです。
その意味では、今週末に行われるであろう15-15の感触がとても大事になってきます。
そこである程度動けたら、そして脚元に反動が出ないようなら11月復帰の線がかなり現実味を帯びてきますし、今回の近況だけを見れば、その方向に進む可能性はかなり高いだろうと思えてきます。
まだ油断ができないのも確かながら、さあこれから!という時に半年も休まざるを得なかった口惜しさを晴らすためにも、復帰戦からしっかりした競馬ができるように、入念に準備をして頂ければと思いますm(_ _)m