わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

陶芸の第一歩

2008-09-01 22:50:01 | 陶芸入門(初級、中級編)
 陶芸体験を済ませた方も、体験無しで、陶芸の世界に第一歩を踏み出した貴方も

その決意を称賛すると伴に、第一歩が無駄に成らない様に、何らかの手助けが出来

ればと思い、幾つかの事を述べたいと思います。


 作陶の方法は、大きく分けて、手捻り(ひねり)と電動ロクロ使用の方法に分かれます。

  (陶芸は、電動ロクロを使って、作る物と思っている方も、多いものです。)

 この二つの作り方は、全然別の物で、手捻りが電動ロクロに役立つ事は、ほとん

 ど無いと思ってください。

 (逆に電動ロクロの使い方は、若干手捻りに役立ちます。)


 電動ロクロを習いたい方は、直ぐに電動ロクロから入ってもいいのです。

 しかし現実は、手捻りからしか入れない所が多いです。

  (直ぐに、電動ロクロから入門させてくれる所ガ有れば、ラッキーと思って下さい)

 手捻りから入門させるのは、主に教える側の都合によるものです。 即ち

 イ) 手捻りの方が教え易い為。

  ① 一人の指導者で、初心者5~10人程度の人数を指導出来る。

  ② ある程度説明指導すれば、後は各自それなりに、作陶出来る。

  ③ 途中で失敗しても、容易に修正が可能である。

  ④ 考え考えながら、時間を掛けて作る事が出来る。

  ⑤ 初心者でも、それなりの作品に仕上げる事が出来る。

  ⑥ その他 手の速い人、遅い人もある程度対応できる。

 ロ) 陶芸を始めた人が、何処まで続けられるか、テスト期間を設ける為。

  ① 入門された方の本気度、熱意、取り組み姿勢等を見る期間として、手捻り

    を行う。(教えるのが楽だから)

  ② 初心者に陶芸の楽しさを、知って貰うため、より簡単な方法で作陶出来る

    手捻りから指導する。

  ③ 作陶前に、電動ロクロの取り扱い、操作の仕方、菊練の仕方、水の使い方

    土殺し等の作業をしっかり出来なければ、作品は形に成りません。

    特に、菊練と土殺しは重要な作業です。習得までに時間が掛かります。

  ④ 上記の様な事を苦労して教えても、その人が陶芸を途中で止めてしまうの

    では、教えがいが有りません。

    又 ロクロ作業に標準的な事は無く、産地、指導者に拠って、千差万別で

    す。それ故、途中まで教えた事が、再度違う所で習う場合の邪魔に成る事

    すら有ります。

 その他 諸々の事情に拠って、手捻りから指導する所が一般的です。
    


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする