わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

手捻り (タタラ作り3)

2008-09-19 22:43:35 | 陶芸入門(初級、中級編)
ハ) 筒、角材、ビン等に巻き付けて、背が高い作品をつくる。

   ① 筒、角材などに、紙を巻き(くっ付きを、防止)セロテープで止める。

   ② 紙を巻いた上に、土を巻き付ける。

    ・タタラの両端の処理の仕方には、突合せ(段差無し)方法と、重ね合せ(段差有り)

     の方法が有ります。重ね合せの場合、左右どちらを外側にするかも、決めます。

   ③ 土を筒(角材)に押し付ける。合せ目は、水(又はドベ)で付けます。

    ・ 合せ目の縦線を指、又は竹ヘラで消します。

      更に筒(丸)で突合せの場合、指跡を消す為、濡らした布をテーブルに拡げ

      合せ目を下にして、筒を転がします。強く押し付けると、土が伸びるから、注意。

   ④ 底を作り貼り付ける。

    ・ 底は厚み5mm程度のタタラを使い、筒より若干大きく切り取り、円周上部に

     水を付けて、筒を置きます。

    ・ 筒より、はみ出した底の土を、竹ヘラを使い、下から上へ撫ぜ上げます。

    ・ 一周したら、底の角を45度の角度で1~2mm針(剣先)で切り取ります。

      更に同じ作業を繰り返します。その後指や皮で仕上げます。

   ⑤ 筒を抜きます。真上に筒のみを抜いてください。

    ・ 乾燥し過ぎると、土が締まり筒が抜けなくなりますので注意。

    ・ ビンなど底が中空になっていないと、中が真空になり、筒が抜けなくなります。

      この場合、底を付ける前に、筒を抜きます。

   ⑥ 残った紙を取り除きます。

    ・ 作品をロクロ上に載せ、紙の一端を持って、ロクロを手で回転させると、

      紙はねじれて、自然に取れます。

   ⑦ 内側の縦線(合せ目)を消す。

    ・ 指や竹ヘラを使います。筒が深い(長い)時は、少なくとも見える範囲は、消します。

   ⑧ 全体を仕上げる。

    口縁部分の処置(肉厚、形作り等)や、形を変形させる(丸を角になど)。

  尚 筒を複数個作り、それらを組み合わせて、新たな作品を作る事も出来ます。

   (アイデア次第ですので、色々試して下さい)

 
コメント
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