わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

電動ロクロ作業と姿勢

2008-09-06 22:56:57 | 陶芸入門(初級、中級編)
  電動ロクロを使うに当たり、姿勢に付いて留意(注意)すべき点を述べます。

1) 電動ロクロ作業は、腰を痛め易いです。

 電動ロクロを使う事自体、楽しい事です。

 又、別名「水引き」と言われ、水を多量に使いますので、粘土の泥の手触りも

 気持ちの良い物です。

  作業も次々と連続して行う必要があり、一休する「ゆとり」も 有りません。

 しかし、長時間、ロクロ作業を同じ姿勢で続けると、腰に負担が掛かり、痛める

 事になります。(その時は感じなくとも、後日、症状が出る場合もあります。)

 イ) 移動出来る椅子、及び高さの調整の出来る椅子を選ぶ。

   普通、ロクロと座る所(椅子)は別々になっている物です。

   ① もし選べるならば、固定式でない椅子にして下さい。

   ② 椅子の高さが、調節出来る物なら、自分に合った椅子を選んでください。

 ロ) ロクロと椅子の距離。

   ① 椅子は出来るだけ、接近させてください。

     ロクロより遠くなるに従い、腰を折り、前屈み姿勢に成ります。

     この姿勢が長く続くと、腰を痛めます。

     椅子をロクロに近ずけ、腰を伸ばしてください。

 ハ) ロクロに対して、斜めに座らない。

 ニ) 作業を中断して、時々立ち上がる事。

    用が無くても、立ち上がり、1、2分でも腰を伸ばします。

2) 作品を上手に作るには、姿勢の安定が必要です。

 イ) ロクロを右回転(時計廻り)で作陶する場合、外側の手(左手)が基準に

    成ります。それ故、左手の肘を太もも又は、体に着けて手の振れを防ぎます。

   どんな時でも、左手の肘は体の一部に着けておく事です。

 ロ) 左足を載せる台を置く。

    右足は、変速用のペダルを踏んでいます。そのままだと、左右の膝の高さが

   異なり不安定な姿勢になります。

   そこで、8~10cm程度の踏み台(角材)を置き、左足を載せ安定させます。

3) ロクロ挽きは、全身を使ってする作業です。

  土を手先だけで挽くのではなく、体全体を使い、挽き上げます。

  即ち、土が上に延びるに従い、背筋を延ばし、土と目の距離を一定に保ちます。


   

  
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