わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

手捻り (タタラ作り2)

2008-09-18 22:35:42 | 陶芸入門(初級、中級編)
 2) タタラを使った作陶方法

  イ) 平皿(角、丸)を作る。

   タタラを真四角、長四角、丸、楕円その他不定形に切、その周辺を適当な高さに

   持ち上げ、平皿を作る。

   ① 所定の形に切ったタタラの縁を締めます。

     ・ 指、板などで、縁の土を締め、割れにくくする。

     ・ 縁を締めて厚くすると伴に、全体を厚作りに見せ掛け、豪華さ(重厚さ)を出します。

       (見た目は、重そうだが、持つと軽い作品となる。)

   ② 形を整えてから、水で濡らしたなめし皮で、縁を滑らかにする。

     ・ 若干乾燥させてから、形作りに入ります。

   ③ 両手の三本指で縁の土をつまみ、両手を接近させる様にして縁を起こす。

     ・ 皿の深さは、両手の指が縁より、内側に入るほど深まります。

   ④ 皿の縁の傾斜を決める。角皿の場合四隅を、若干高くした方が良い。

     (縁の傾斜は寝かせる程、本焼きで下に落ちます。角皿の四隅も落ち易いです。)

   ⑤ 縁の傾斜が緩い場合や、土の乾燥が甘い場合には、乾燥時に縁が落ちない様に

     枕(粘土、数回折った紙など)を置き、平たくなるのを防ぐ。
    
 ロ) 型(石膏型、木型など)に押し付けて形を作る。(鉢、茶碗など)

    型は市販品を使うか、自作しても良く、又どんな器でも型にする事が出来ます。

   ① 型の外側を使う(凸面利用)

     ・ 型又は、土に片栗粉を塗り、型離れを良くする。

       (布を凸面に被せ、型離れを良くする方法も有ります。蚊帳目など)

     ・ 型に押し付けて形作る。しっかり型に押し付けます。襞が出来ない様に注意。

     ・ 型の面積が広い場合、叩き板で叩き締めると、割れを防ぐ事が出来る。

     ・ ある程度乾燥させたら、型から離す。

       いつまでも型に入れて置くと、作品に「ひび」が入ります。

   ② 型の内側を使う(凹面を利用)

     ・ 型に押し付けるが、やや難しい。

       丸めた粘土を布に包み、これで全体に押し込む。

     ・ 土が乾燥しても、「ひび」が入りにくい。型離れも良い。

   尚 型に模様が彫刻されて居れば、凹凸逆になるが、容易に作品に模様を付ける事が

   出来ます。又、模様の入ったガラスの器などを、利用しても良い。

   半円球の型を使い、二個の半円球を作り、乾燥後両方を接着し、花瓶を作る事も出来る。


 以下次回に続来ます。

  
   

   

 
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