わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

電動ロクロ 土殺し1

2008-09-09 22:46:02 | 陶芸入門(初級、中級編)
 電動ロクロの技術を習得する上で、土殺しは基本中の基本です。

  ( 尚 手捻りでは、土殺しの作業は有りません。)

殺すとは、物騒な言葉ですが、その意味は、相手(土)の勝手な動きを止める事。

 即ち、土殺しが出来ていれば、粘土を手で触っても、回転しているが、あたかも

  止まっている様に、感じられます。
 

 土殺しの目的は

 1)土をロクロの中心に据える事が一番の目的です。

 2)土の練り癖を取る。

 3)土の表面を水で濡らし、手が滑る様にする。

 4)その他 (粘土の中の空気を抜くなど)

 ロクロで作品を作る方法は、作品に応じた粘土の量を用意し、一個作る方法と

 3~5kgの土をロクロに据え、上部より順次作品を作る方法があります。

 その方法に拠って、土殺しに若干の差があります。

  一個作りの場合: ロクロ上の全ての土を、土殺しします。

  イ) 練った土を、ロクロの中心に据えます。

   ① ロクロには、同心円上に幾つかの円が書(刻印)いてあります。

   ② 亀板を使う場合には、練った粘土の裾の径より、やや大きめの円を鉛筆

    で描きます。

   ③ 土の裾野の外周が、円の内側に来る様に置きます。

     ここが重要なポイントです。

     土をロクロ面に叩きつけた際、まずは円の中心には来ません、そこで

     手で裾野を叩きながら、円の中心に移動させます。

     (円と、裾野の間隔が一定になる様に調節します)

   ④ 裾野が一定位に置ければ、土殺しは半分出来た様な物です。

 ロ) 土をロクロ面に密着させる。

   ① 両方の掌で、土をロクロ面に向かって叩き、密着させます。

   ② ロクロ面と、土の裾野との間に、水が入らない様に、両手の小指の付け

     根で下に押し付けます。

     (水が裾野から入り込むと、土は動いてしまいます。)

 ハ) 土の表面に「ドベ」を作り、手の滑りを良くします。

   ① ロクロを回転させます。(一般に右=時計方向、回転)

   ② 両手に水を付け、下から上へ三度程撫ぜ上げます。

     (一度ずつ、手に水を付ける事、手を洗うのでは無い)

     直接 土に水を掛ける方法も有ります。

   ③ 力をいれず、撫ぜると「ドベ」が出てきます。

     回転は、少しずつ速くします。

 ここまでが前準備の状態です。いよいよ土殺しに入ります。

 ニ) 土を殺す

   ① 両手の肘を体(太もも)に付け固定します。(肘が動かない様に注意)

   ② ロクロの回転は、作品を作る時のスピードより、やや速くします。

   ③ 両手の子指の付け根に力を入れ、抱え込む様にして、土を挟み込みます。

     挟む位置は、一般的には、時計の針で3時9時の位置ですが、人に拠っ

     ては、2時10時、4時8時の場合も有ります。

     裾野は径が太いですから、強い力が必要です。

     上にいくほど、力を抜きます。 最上部では、ゆっくり手を離します。

   ④ 手を上に上げるスピードは、一定にします。

     ある一点の所で手が止まると、その部分が細くなり、最悪千切れます。

   ⑤ 土の天辺が凹むのは、力が土の中心まで届いていない為です。

     土の表面を撫ぜている状態です。力を加減下さい。

 以下 次回に続きます。




  
コメント
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