わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

電動ロクロ 土殺し2

2008-09-11 22:51:35 | 陶芸入門(初級、中級編)
 前回(土殺し1)の続きです。

 尚 粘土を3~5kg程度をロクロに据え、上部より作陶し、切り離し次々と作

   陶する方法では、作品に使う量の1.5倍程度の上部の土が、土殺し出来て

   いれば十分です。

1) 土殺し(延べ上げ、述べ下げ)

 土を上に延ばしたら(延べ上げ)、次に土を下に降ろします。(延べ下げ)

 ① 延べ上げは、なるべく高くします。水切れに注意し「ドベ」を出しておきます。

 ② 延べ下げは、土の頭を右手で包み込み、親指の付け根で、左前方に倒す様に押します。

   左手は、軽く右手に添えます。右手の肘は、体に固定します。

 ③ 力を強く入れなくとも、土は自然に回転しながら、綺麗に下に降りていきます。

   力任せに、上から押し潰そうとしないで下さい。形が「いびつ」になります。

 ④ 土が下に降りたら、土の外周(裾野)をしっかり押さえ、綺麗な丸(円)を

   出します。

 ⑤ 更に、両手に水(ドベが望ましい)を着けて、延べ上げをします。

 ⑥ 土殺は、左手で抱え、その手が振れ無ければ、完了です。

 ⑦ 延べ上げ、延べ下げの回数は3~5回程度にします。

   3回で終われば最高です。回数が多いと、土が水を吸い、腰がなくなります。

2) 土殺しの注意点

 ① 延べ上げの際、両手の肘は体の一部に必ず固定してください。

 ② 水が切れない様にして下さい。(ドベを使うと良い)

   又 水を使い過ぎない様にします。

   (左手に濡れた布を巻き、延べ上げ、延べ下げを行う方法も有ります)

 ③ ロクロの回転スピードは、作陶する時の速さより、若干速くします。

 ④ 延べ上げは、手の力は左右同じにします。

 ⑤ 土殺しの時間は、出来るだけ短くします。

 ⑥ 土の量は、1kg程度がやり易いです。慣れて来たら量を増やします。

   少ない量での土殺しは、意外と難しいものです。


私のHP明窓窯です 興味が有りましたら御覧下さい。
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